ECW WRESTLING TNN #003
 1999-09-10 On Air
 (VHS-Tape)
 収録時間:約58分
 本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』ってちょっ
と怪しいプロレス・グッズの通販屋から1本12ドル(今回は国内の某裏
ルートより入手いたしました)で発売されている代物(著作権を無視した
海賊コピー・テープ)です。で、その収録内容なんですが、1999年の8
月末より、ECWの定期放送番組『Hardcore TV』がTNN局との契約に
伴い装いも新たに(基本的なフォーマットは変わっていないけど)『ECW
WRESTLING TNN』として全国放送され始めており、それを著作権者に
無断で録画〜ダヴィングしたものですんや。ではでは、ネタの宝庫とも
言える『ECW WRESTLING TNN』、早速鑑賞してみましょ。
※リピート放送やディレイ放送などもあったと想像いたしますが、多分
今回放送分の一番最初の放送は、1999年9月10日のはず。番組前
半でジョエル・ガートナーが、9月11日のニュー・ヨークはバッファロー
での定期興行を、「明日開催される...」と言っているので間違いはな
いと思います(間違っていたらゴメンね)。

【追記】本テープですが、標準スピードで120分録画可能のものに、2
倍速録画って仕組みを使い、60分の定期放送番組を4回分収録した
内容。尚、聞きなれない2倍速録画って奴ですが、日本国内で普通に
流通しているビデオ・デッキでも再生可能(機種によっては、若干トラッ
キングが乱れる事も)。また1回につき60分の番組なんやけど、その
1/4である15分間はCM。実質、約45分間の番組ってとこですワ。

○レイヴェン、電撃復帰!
  99年8月26日にニュー・ヨーク州はクィーンズのエルクス・ロッジ(E
 CWファンの間では、当小屋を“Madhouse of Extreme”と呼ぶのが通
 例です)にて開催された定期興行よりの映像。実はこの夜をもって人
 気タッグ・チームのダッドリーズがWWF(当時)へ転出する事が決ま
 っていたのやけど、なんとなんとダッドリーズはスパイク&マホーニー
 組を撃破し、通算8回目のECWタッグ王座へと就いてしまいます。
 ま、ここらは功労者ダッドリーズへの団体側からの感謝の印とも受け
 取れますが、それでも流石にタッグのベルトを持ったままWWFへ転
 出されては困ります。で、興行終盤ダッドリーズに煽れられた形でドリ
 ーマーがリングに飛び込み、予定になかったはずの(苦笑)番外タッグ
 王座戦が始まるんや。けど所詮は多勢に無勢。パートナーの居ないド
 リーマーはダッドリーズに好き放題に蹂躙されたまま。これではタッグ
 のベルトどころか、ドリーマーの“生首”さえもがビンスへの手土産とな
 ってしまうと会場内に悲鳴が響いた(大袈裟やな、ワシ)途端、ダッドリ
 ーズの背後に忍び寄る黒い影ひとつ。なんとこれ、短かったメジャー
 団体WCWでの生活を終え(ま、正直使えんので首になったんやろね)
 て古巣ECWへと舞い戻ったレイヴェンその人。得意の(って言うか、こ
 れしかないんやけど)DDTをババ・レイに見舞い、アッと言う間にダッド
 リーズの腰からタッグのベルトを引っ剥がしてみせました
 【追記】ダッドリーズの転出ってお家の一大事を、レイヴェンの電撃復
 帰って事実にて吹っ飛ばして見せたポール・E。ここらの手腕につい
 ては大賞賛や。ただ、この夜の本当のメインは、興行終了後のダッド
 リーズの壮行会。けど商売敵であるWWFへの転出を祝う場を、定期
 放送である本番組ではとてもやないけど扱えませんワ。って事で、ダ
 ッドリーズの壮行会の模様については、既に当HPに掲載中のレビュ
 を参照して下さいな。これ、必ずやもらい泣きする逸品でっせ。
○スタイルスとガートナーのコーナー
  「今夜はニュー・ヨーク州はクィーンズの“Madhouse of Extreme”か
 らお届けいたします」とご挨拶。続いて明日以降のドサの日程が。
○Super Crazy vs. Rhino
  これも99年8月26日の“Madhouse of Extreme”での定期興行より
 選出された一戦。それにしてもこの一騎討ち、他で組まれていた様な
 記憶がないな。って事で、ワシには非常に新鮮な顔合わせで、しかも
 お客の全面的な支援を得たクレイジーが、そのバック・アップに応えん
 と客席へ向けての月面水爆などを披露しながらライノを追い込み、な
 んと最後もライノの“獣人”パワーを上手く逆手に取って、クレイジーが
 ライノから電光石火の3カウントをゲット!。勿論クレイジーは、こんな
 敗戦は絶対に認められぬと逆上したライノの餌食となってしまうのや
 けど、ECWの公式記録(←あるのかそんなもの?)には、クレイジー
 がライノを下す、としっかりと書き込まれてしまったはずで...。
○Masato Tanaka vs. Mike Awesome
  収録日時不明のタナカとオーサムの一騎討ち(多分、98年頃の映
 像やと思うけど調べ切れまへんでした)。尚、タナカは本番組直後の
 99年9月19日にPPV放送される予定の『Anarchy Rulz 1999』にて
 タズの保持する世界王座への挑戦が内定しておりまた。あ、PPV『A
 narchy Rulz 1999』ではタズ、タナカ、オーサムの3人を思わぬ事態
 が襲うのやけど、その詳細はまた別の機会に...(って言うか、こち
 らも既にレビュー済です)。
○ECW World Television Title Match :
 Rob Van Dam (w/Bill Alfonso) vs. Jerry Lynn
  99年年頭から熱い試合を提供し続けてきた両者。興行途中のイザ
 コザ(詳細は前回の放送分を参照)を発端に、ポール・Eの大岡裁定
 によって、急遽RVDの保持するTV王座を巡ってのタイトル戦となった
 のやけど、試合前にオッパイをポロリとご開帳してくれたオネェちゃん
 (勿論番組では割愛)をしつこく周囲が囃し立てるものやから、緊張感
 が完全に削がれてしまいましたワ。ま、それでもいざリング・ベルとな
 ると、さすがは手の合う両者。2手先、3手先の読み合いは見応え充
 分で、これは2人の抗争史の集大成と位置付けてもエエ内容やない
 かな。あ、かつてのマレンコ対ゲレロを彷彿とさせる名勝負は、ジャス
 ティン・クレディブル(w/ジェイソン)とランス・ストーム(w/ダーン・マリ
 ー)の無法介入により無効試合となっております。
 【追記】これも99年8月26日の“Madhouse of Extreme”での定期興
 行より選出された一戦。あ、試合よりもオネェちゃんのオッパイご開帳
 が気になるスケベな方は、『Rf-Video』による生録りファン・カムものD
 VD−Rである『The Return of Raven』をどうぞ。
○ジャスティン一派の破壊活動の軌跡
  ジャスティン・クレディブル、ランス・ストーム、ダーン・マリー嬢、“惑
 星一セクシーな両刀使い”ジェイソンから成る小悪党軍インパクト・プレ
 イヤーズの過去の破壊活動を手際よく纏めたプロモ。シェイン・ダグラ
 ス、シッド・ヴィシャス、ジェリー・リン、トミー・ドリーマー、ダッドリーズ、
 サブゥらが次々と彼等の悪辣なやり口の前に倒されてしまいました。
○来週の『ECW WRESTLING TNN』は...
  タッグ王座に就いたドリーマーとレイヴェン。彼等2人のこれまでの
 凸凹友情物語を、レイヴェン自身が赤裸々に語り尽くします。


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