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Warwick, PA - Twin Rinks Skating Center
1997-8-8
(DVD-R)
収録時間:約2時間33分
ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD-R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
09年6月期に発売された10タイトルの内の1タイトル。
ペンシルベニア
州はワーウィックにあるツイン・リンクス・スケーティング・センターってと
ころで、1997年8月8日に開催された定期興行
の模様を収録したもの
です。
①はいはい、今宵もまたまた大混乱の幕開け!
さてさてこの当時、ECWマットにはジェリー・“キングさん”・ローラー
が統率するUSWA軍が、巨大資本WWFを後ろ盾にして団体抗争を
仕掛けて来ており、そのUSWA軍団にサブゥとRVDが合流し、一大
勢力WWF派閥を組織。連日連夜、ECW正規軍との間で、それはそ
れは熾烈な抗争劇が繰り広げられていたんですワ(詳細は『ECW vs.
USWA Civil War of the 90s』で確認して)。で、今宵も開会のご挨拶に
とリングに上がったタッド・ゴードン(初代ECWオーナー)&サンドマン
にいきなりアルフォンソが難癖を付け始め、そこにサブゥとRVDがジ
ョイント!。勿論これが乱闘へと発展し、あわやサンドマンはサブゥと
RVDが交互に振り下ろすパイプ椅子で撲殺される寸前...。と、こ
こにサンドマンを救わんとドリーマーやタズまでが現れて。
おォ、これ
は今宵の興行は荒れそうでっせ!
。
②Louie Spicolli vs. Kronus (w/Saturn)
ECW正規軍とWWF派閥による“掴み”も終わり、ここから第1試合。
まずはドリーマーそっくりの井出達であれこれと悪事を重ね、何度も何
度もドリーマーにお仕置きされている困ったちゃんのスピコーリと、
相
方サタンの左足負傷によって望まぬ“ピン芸人”の道を歩み始めたば
かりのクローナス
が激突
。注目の試合ですが、サタンの松葉杖での介
入があり、クローナス十八番の450スプラッシュが火を噴いて...。
【報告】
サタンの左足の負傷
についてですが、5月31日にニュー・ジャ
ージー州はトレントンにて開催された定期興行(PG13及びダッドリー
ズとのタッグ式の3WAYダンス)で発生したアクシデントみたいです。
③The FBI (Little Guido & Tracey Smothers)
(w/Tommy Rich) vs. Axl Rotten & Chris Chetti
息の合った絶妙のコンビネーションを披露し、ツボを押さえたボケを
挿入し、変幻自在に試合をリードする
。後見人であるトミー・リッチを含
め、この時期のFBI(純血イタリア人軍)の良さには格別のものがおま
すなァ。ウン、満足満足。
④Bobby Duncum Jr. (w/Jason) vs. Super Nova
スティーヴィ・リチャーズのWCWへの離脱により、自然消滅してしま
った人気ユニットのbWo。その残党であったハリウッド・ノヴァとダ・ブ
ルーガイも暫くはbWoギミックを続けていたのですが、遂にそれを諦
めて元々のギミックへと戻ったみたい。って事で
ハリウッド・ノヴァ改め
(前名回帰)スーパー・ノヴァ
がダンカン・ジュニアと激突。ま、試合は
両者の格から(?)順当にノヴァが敗北いたしまして...。
【追記】
90年代以降の全日本プロってのを全く観た事のないワシなの
で、恥ずかしながら動くダンカン・ジュニアはこのファン・カムDVD-R
で初めて鑑賞したんや。で、正直に書くけど、ダンカン・ジュニアって大
した事のない選手やね。全日本プロ参戦時もそうやったの?、それと
もこの夜の彼の調子が悪かったの?。誰か教えてくれまへんか。
⑤ECW World Tag Team Championship :
The Dudleys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley)
(w/Big Dick Dudley & Joel Gertner & Sign Guy Dudley)
vs. The Blue Meanie & Spike Dudley
④のノヴァに続き、今度はダ・ブルーガイ改め(前名回帰)ブルー・ミ
ーニーの出番。あ、ミーニーの今宵の相棒はダッドリー一族から弾き
出されたスパイク君でして、これでは凶悪ダッドリーズには、とてもやな
いけど勝ち目がない感じ...。尚、ダッドリーズ側も序盤は凶悪さを封
印し、おとぼけファイトでミーニー&スパイク君に付き合ってやっていた
のですが、あまりに体たらくなミーニー&スパイク君に、ダッドリーズよ
り先に照明係さんが愛想を尽かしたのか、突如
場内の主照明が一斉
に落ちてしまい...
。
【追記】
予備灯のみの薄暗がりの中で、それでも試合は一旦中止など
の措置は取られず、実に淡々と淡々と進み、試合の後半には徐々に
主照明も戻っては来ましたが...。ウーン、申し訳ないけど、最後まで
暗闇の中で実態をお客に見せずに試合をしていたら良かったのにね。
⑥RVD (w/Bill Alfonso) vs. Mikey Whipwreck
RVDとマイキー、か。これまた
レビュアー殺しのマッチ・メーク
やない
の...。マイキーなんてヘボを相手にしとるんやからRVDもさっさと試
合を終わらしたらエエのに、これがまた無闇なロング・マッチ(って程で
もなかったけど)となってしもて...。それにしてもアルフォンソの吹く
笛の音がホンマにうるさいなァ。って事でなんとか5行が埋まりました。
⑦Shane Douglas (w/Francine)
& Bam Bam Bigelow & Chris Candido vs.
Tommy Dreamer (w/Beulah) & Taz & Balls Mahoney
冒頭に触れた大乱闘(及びECW正規軍とWWF派閥との抗争劇)を
下地にするならば、今宵ここで組まれるべきはドリーマー&マホーニー
(またはサンドマン)対サブゥ&RVDのタッグ戦のはず。しかし今宵は
サブゥとテリー爺とのシングル戦が別枠で組まれたため、それは叶わ
ぬ相談。一方ECW正規軍とWWF派閥との抗争で盛り上がるECWマ
ットですが、第三勢力のトリプル・スレット(ダグラス&ビガロ&キャンデ
ィード)としても黙って両軍の後塵を拝している訳にも行きまへん。って
事で今宵組まれたのはECW正規軍とトリプルスレットとの激突や。ウ
ーン、
ならば冒頭の大乱闘の位置付けや、パイプ椅子でボコボコにド
突き回されたサンドマンの立場は...
。
【追記】
って事で始まった、ECW正規軍とトリプルスレットとの激突。ち
なみに8月17日にPPV放映される『Hardcore Heaven 1997』において、
キャンディードがタズの保持するTV王座に挑戦
するって事も決まって
おり、6選手それぞれバチバチと火花を散らしている中、どうしても関
心はこの両者に向いてしまいます。ま、それでも今宵はドサ巡業の一
環であり、残念ながらタズとキャンディードのTV王座戦に関する“サム
シング”が発生する事はおまへんでしたワ。尚、試合の方ですが、ドリ
ーマーの強烈なDDT(ダグラスの頭部がモロにリングに突き刺さって
おりましたデ)~マホーニーの鉄拳~タズのタズミッションと連続で被
弾したダグラスが無念のタップ。ウンウン、この一勝、たかがドサ巡業
での一勝ではありましょうが、それでもPPV『Hardcore Heaven 1997』
でWWF派閥の代表であるジェリー・“キングさん”・ローラーを相手に
一騎討ちを行なうECW正規軍の代表ドリーマーとしては、さぞや勢い
の付く一勝であった事やと思います。
⑧ECW World Heavyweight Championship :
Sabu (w/Bill Alfonso) vs. Terry Funk
ECWマットにおけるテリー爺とサブゥとの一騎討ちとなると、これは
この翌日、8月9日にECWアリーナで開催された定期興行『Born To
Be Wired』での、実に凄惨極まりない有刺鉄線マッチが決定稿として
広く認知されている事と思いますが、
実はその前日(今宵)も両者はこ
うして戦っていたんですワ
。しかも確かに翌日の試合の様な有刺鉄線
こそありまへんが、内容は力の入ったタフ&ロング・マッチでして、決
して翌日の“舞台稽古”的なものではおまへんでしたデ。ウーン、演者
としての悲しい性なのか、はたまたこのカードを安っぽく貶めたくはな
いって両者のプライドなのか。どちらにしろ、これは
『Born To Be Wire
d』での有刺鉄線マッチとワン・セットで鑑賞し、語るべき代物
やと思い
ますな。
【追記】
テリー爺の左耳に絆創膏が貼られてありますが、これは7月1
9日のECWアリーナでの定期興行『Heat Wave 1997』にてフランシー
ン嬢に噛み付かれた
(タイソン=ホリフィールド戦で発生した耳への噛
み付き事件のパロディ)
名残。それにしてもフランシーン嬢、思いっ切
り噛み付いたんやねェ(苦笑)。テリー爺としては、♪アナタの噛んだ
左耳が痛い♪ってところやろか(←若い方には分からんネタかも)。