ECW WRESTLING TNN #028
 2000-03-03 On Air
 (VHS-Tape)
 収録時間:約58分
 本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』ってちょっ
と怪しいプロレス・グッズの通販屋から1本12ドル(今回は国内の某裏
ルートより入手いたしました)で発売されている代物(著作権を無視した
海賊コピー・テープ)です。で、その収録内容なんですが、1999年の8
月末より、ECWの定期放送番組『Hardcore TV』がTNN局との契約に
伴い装いも新たに(基本的なフォーマットは変わっていないけど)『ECW
WRESTLING TNN』として全国放送され始めており、それを著作権者に
無断で録画〜ダヴィングしたものですんや。ではでは、ネタの宝庫とも
言える『ECW WRESTLING TNN』、早速鑑賞してみましょ。
※尚、リピート放送やディレイ放送なども多々あったでしょうが、多分今
回放送分の一番最初の放送は2000年3月3日のはずです。
 
【追記】本テープですが、標準スピードで120分録画可能のものに、2
倍速録画って仕組みを使い、60分の定期放送番組を4回分収録した
内容。尚、聞きなれない2倍速録画って奴ですが、日本国内で普通に
流通しているビデオ・デッキでも再生可能(機種によっては、若干トラッ
キングが乱れる事も)。また1回につき60分の番組なんやけど、その
1/4である15分間はCM。実質、約45分間の番組ってとこですワ。

○オーサムのプロモ
  ECW認定の世界ヘビー級王者であるマイク・オーサムがプロモを
 敢行。今宵の対戦相手であるスパイク・ダッドリーを挑発し、「これは
 ビジネスやない。パーソナルな戦いや!」と発言。あ、今回の定期放
 送番組『ECW WRESTLING TNN』は、先週に引き続きウィスコンシン
 州はミルウォーキーにて2000年2月19日に開催された定期興行の
 模様が中心です。
○ECW World Heavyweight Championship :
 Mike Awesome (w/Judge Jeff Jones)
 vs. Little Spike Dudley
  って事で、今宵のミルウォーキー大会の“生贄”であるスパイク君
 がリングに上がり、オーサムとの一騎討ちが火蓋を切りましたデ!。
 いやしかし、スパイク君のやられっ振りって言ったら、今宵はホンマ
 に特筆もの。腕力に物を言わしたオーサムから、丸でワラ人形の如
 く投げ落とされ、叩き付けられて(勿論、テーブルも複数回使われま
 っせ)、自身に課せられた“役目”ってのを完遂。ウーン、天晴れや
 ないの。けどスパイク君、アンタ、あれって正気で試合をしてるの?。
 まさかご禁制のクスリでも決めているんやない?。アンタのリング・
 ネームである“Little Spike Dudley”の頭文字を並べると、なにやら
 物騒な3文字となるけど、これって偶然の一致やろ...(苦笑)。
○今宵も和歌山弁で...
  仮にも米国のTV番組であるのに、今宵も田中将人は和歌山弁を
 駆使してプロモを敢行。しゃしゃり出て来たダーン・マリー嬢の発す
 る口撃(苦笑)にも、「(英語なんて)分からないですよ」と堂々のおと
 ぼけ振りや。あ、マリー嬢に魔手を伸ばした(苦笑)田中、ジャスティ
 ン&ストームからボコボコにド突かれてしもて...。
○場面は変わって...。
  リング上に姿を見せたのは、レスラーにして旧中南部地区の名プ
 ロモーターでもあった、“カウ・ボーイ”ビル・ワッツの息子であるらし
 いエリック・ワッツ。続いてジャック・ヴィクトリーを帯同したスティーヴ
 ・コリーノまで現れ、両者は丁々発止のマイク合戦を。お、これは一
 騎討ちに発展かと思ったら、今宵の興行開催地であるミルウォーキ
 ーを貶したコリーノに、何処からか現れたミルウォーキー出身らしき
 レフェリーが突っ掛け、コリーノ&ワッツから暴行される羽目に。あ、
 レフェリーを血海に沈めて満足気な様子のコリーノ、自信満々でダ
 スティ・ローデス(←3月12日放送のPPV『Living Dangerously 2000』
 でのブル・ロープ戦が内定済み?)を挑発。そのローデスが現れない
 事を知ってか、「ワシこそが“新たなアメリカン・ドリーム”じゃ!」と聞
 き捨てならぬ妄言(苦笑)までを発してしまいました...
○3Way Dance :
 Yoshihiro Tajiri vs. Super Crazy
 vs. Little Guido (w/Sal Graziano)
  TNN局による週一の定期放送番組『ECW WRESTLING TNN』の時
 間枠に合わせた、少々コンパクト・サイズの3WAYダンスなんですが、
 毎度毎度の高(好)内容であったのは改めてワシがここで書く事もな
 いかな。いや実際、満場の客席から絶え間なく沸き起こる“スーパー
 ・クレイジー”チャントに苦々しい顔を作りつつ、切れ味鋭い日本製丸
 ノコ蹴りを見舞うタジリの姿なんて、最早名人芸の域ですワ。あ、試合
 はグイドー、タジリの順で土が付き、勝ち残ったクレイジーの勝利とな
 っておりまっせ。 
○ライノのプロモ
  RVDの負傷欠場で宙に浮いたTV王座を、虎視眈々と狙うライノ。
 後ろ盾であるサイラス(TNN局差し向けの番組検閲員がギミック)に
 ネジを巻かれ、偶然ロッカー・ルームら居合わせた若手を問答無用
 のゴア葬(withロッカー)。おいおい、滅茶苦茶やり過ぎでっせ。
○フランシーン嬢、ドリーマーに詰め寄る!
  ここからは2000年2月26日にオハイオ州はシンシナティにて収
 録されたネタの時間。まずは2月19日のウィスコンシン州はミルウ
 ォーキーにて起こった余りに不幸(苦笑)な誤爆劇(←詳しくは先週
 分のレビューを見てね)の真相が知りたいと、フランシーン嬢がエラ
 い剣幕でドリーマーに詰め寄ります。で、最初は大人しくフランシー
 ン嬢の詰問を聞いていたドリーマーも次第に血相が変わり、激しく
 フランシーン嬢に言い返したところ、フランシーン嬢はドリーマーの
 左頬に強烈なビンタをお見舞い。これでブチッと切れたドリーマー、
 先日までマネージャであったはずのフランシーン嬢をTバック剥き
 出しの墓石式パイル(←両人のかつての十八番のネタやね)の体
 勢に取り、これを疾風介入したレイヴェンが寸でのところで阻止。
 ドリーマーとレイヴェン&フランシーン嬢、完全決裂ですな
○ECW World Tag Team Championship :
 The Impact Players [Justin Credible & Lance Strom
 (w/Dawn Marie)] vs. Tommy Dreamer & Masato Tanaka
  ドリーマーを独りリング上に残し、花道を控え室へと戻るレイヴェ
 ンとフランシーン嬢。と、控え室からは現タッグ王者チームである
 ジャスティンとストームがお出まし。そう、本来ならここでドリーマー
 &レイヴェンの前タッグ王者チームとのタイトル戦が行われたはず
 なんです。目の前で前タッグ王者チームの空中分解を確認したジ
 ャスティンとストーム、「パートナーはどないしたんじゃ!」と憎々しく
 悪態を付きながらドリーマーをタコ殴り。ウーン、誰かドリーマーの
 窮地を救ってやる骨のある奴は居ないのかいな、なんて思ってい
 たら、先ほどジャスティン&ストームから受けた襲撃で頭に血が上
 っている田中将人がドリーマーのパートナーとして名乗りを上げて
 登場!。グロッキー状態のドリーマーを尻目に獅子奮迅の大活躍
 を見せ、遂には得意のダイヤモンド・ダストにてジャスティンをフォ
 ール。急造コンビとは言え、田中将人がECW認定のタッグ王者の
 座を掴んだ瞬間です。


トップへ
戻る