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                 Just Another Night 
                 Glenolden, PA - Briarcliffe Fieldhouse 1996-2-23 
                 (DVD-R) 
                 収録時間:約2時間12分 | 
               
            
           
          
            
              
                
                 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収 
                録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。 
                その『RF-VIDEO』が2008年の7月期より満を持して開始したのが、過 
                去米国で正式に流通した53タイトルのECWものVHSテープの無法D 
                VD−R化。ま、今さら『RF-VIDEO』のやる事に驚く事もおまへんが、ホ 
                ンマにこいつ等のECWってネタをとことん商いに使い切る姿勢には、あ 
                きれるやら、ある意味感心するやら(苦笑)。ま、お陰でワシの映像ライ 
                ブラリーも充実するし、ここは『RF-VIDEO』の仕掛ける悪徳商法(笑)に 
                まんまと乗せられ、DVD−Rのレビューへと突き進んでみたく思います。 
                ちなみに今回ご紹介いたしますのは、ECWが1996月2月23日にペ 
                ンシルベニア州のグレンオールデンってところにある、バリアクリフィ・フ 
                ィールドハウスにて開催したドサ興行『Just Another Night』の模様を収 
                めた代物なんですワ。 
                 
                【追記】 
                 本DVD−Rの映像ですが、キチンとデジタル化はされており(ただしデ 
                ジタル・リマスタリング云々ってのは十中八九は嘘。『RF-VIDEO』にはそ 
                んな高額な機材を買う銭も、コツコツと映像をリマスタリングするような手 
                間隙も絶対にないはず)、これまでの所謂“白箱オリジナル・テープ”や、 
                それを元ネタとしたコピー・テープに比べると画質は上。また以前英国で 
                発売されていたPAL方式のDVDに顕著であったテーマ曲の差し替えっ 
                てのも行われておりまへん。ただ、確かに一度は正式に流通した映像な 
                んでしょうが、素材そのものがハンディ・カムを使って撮影した所謂『ファ 
                ン・カム映像』(ただしジョーイ・スタイルス氏の実況はあり)でして、固定 
                カメラで撮影した映像に慣れた方にはちょっと違和感があるかも...。 
                 
                @The Bad Crew vs. JT Smith & Joel Hartgood 
                  何処からどう見ても黒人であるのに“イタリアの種馬”を気取るJTス 
                 ミス。これから試合が始まるって言うのに相方の“イレズミ野郎”ハート 
                 グッドにちょっとステップを踏んでみろと強要し、ハートグッドが上手くス 
                 テップを踏めないと見るや、いきなりパイプ椅子を使ってハートグッドを 
                 タコ殴り。対戦相手のバッド・クリューもこれには呆れるばかりやけど、 
                 JTはハートグッドを見捨ててさっさと控え室へ。で、勿論ハートグッドは 
                 バッド・クリューにあっさりとフォールされるんですが、この茶番劇に怒 
                 り心頭なのがサンドマン。いきなりリングに上がり、ハートグッドやバッ 
                 ド・クリューに猛烈な勢いで竹刀の雨を。しかしホンマにシバかれんと 
                 アカンのはJTやないの...(笑)。 
                AThe Fabulous Ones ("Dancin" Stevie Richards & Blue Meanie) 
                 vs. The Pitbulls (w/Francine) 
                  リチャーズ&ミーニー、ボンテージ風の衣装に身を包んだフランシー 
                 ン嬢に引き連れられた獰猛なピットブルどもに決死(苦笑)の突撃。そ 
                 やけどリチャーズは場外で息絶え、ミーニーはピットブルズの十八番 
                 であるスーパー・ボムの餌食に。リング上で気を失った相方ミーニーを 
                 気遣うリチャーズ、ミーニーの股間をマッサージし、マウス・トゥ・マウス 
                 で新鮮な酸素をミーニーの体内へ...(苦笑)。 
                 【追記】"The Fabulous Ones"とはスティーヴ・カーン&スタン・レーンの 
                 組んでいたユニット名なんですが、どうやらリチャーズとミーニーもこの 
                 時期、"The Fabulous Ones"を名乗ってお茶らけていたみたい。多分、 
                 これが後のbWoへと発展して行くんやと思います。 
                BTodd Gordon (w/Bam Bam Bigelow) 
                 vs. Bill Alfonso (w/Taz) 
                  ECWの初代オーナーであるタッド・ゴードンとビル・アルフォンソ。自 
                 他ともに認める犬猿の中のお二人でして、今宵はゴードンがビガロを、 
                 アルフォンソがタズを引き連れての一騎討ち。当然リング下ではセコ 
                 ンドのビガロとタズも番外戦に突入や。あ、こんなにも豪華なカードな 
                 ので、最終決着は勿論先延ばし。今宵はタズを介入させたアルフォン 
                 ソがダーティに、そしてセコく、ゴードンをフォールしとりまっせ。 
                CECW World Tag Team Championship : 
                 The Eliminators vs. Buh Buh Ray Dudley & Dances With Dudley 
                 (w/Big Dick Dudley & Sign Guy Dudley & Chubby Dudley) 
                  “殺戮軍団”イリミネーターズの保持するタッグ王座へ挑んだのはバ 
                 バとダンス・ウィズ・ダッドリー(以下、DWDと略)。しかし、DWDがリン 
                 グに上がった途端イリミネーターズの必殺技トータル・イリミネーション 
                 が火を噴き、DWDは瞬く間に撃沈。加えてこれに猛然と抗議し、得意 
                 のチョーク・スラムをイリミネーターズに見舞ったビッグ・ディック(巨根) 
                 もレフェリーに咎められて強制退場処分。他の泡沫兄弟達は失神した 
                 DWDを肩車して既に控え室に姿を消しており、哀れババは情け知ら 
                 ずの“殺戮軍団”とたった一人で相対する羽目に。けど、そんなババを 
                 助けんと、“シャー!”ハック・マイヤーズが現れて...(あ、ドサでタイ 
                 トルの移動はまずないので、結果は改めて書かんでも分かるでしょ)。 
                DSandman vs. Axl Rotten 
                  ドサ巡業にミッシー嬢は付き合ってはくれなかったのか、今宵はひと 
                 り侘しく『Enter Sandman』を鳴らして姿を見せたサンドマン。主に場外 
                 (小学生くらいの子供も多数居てます)戦を主体に、革紐やゴミ箱など 
                 分かり易いネタを凶器として使い、アクセルと二人して大暴れ。あ、ア 
                 クセルの猛攻に息も絶え絶えやったサンドマンでしたが、最後は気付 
                 けの缶ビールで物の見事に蘇生(苦笑)。レッグ・ドロップ一発でアク 
                 セルを振り切っております。尚、試合が終わればノー・サイドって事な 
                 のか、サンドマンとアクセルは缶ビールで乾杯を始め...。 
                ECactus Jack (w/Stevie Richards & Blue Meanie) 
                 vs. Bam Bam Bigelow 
                  WWF栄転を目前に控えたカクタス(WW"F’N"Fと書かれたお手製 
                 のTシャツがお茶目)と、そのWWFから流れ着いたビガロの一騎討ち 
                 でして、両者リングに出揃い、さァいよいよこれから試合開始やと思っ 
                 たら、ここに現れ出たのが"The Fabulous Ones"のリチャーズとミーニ 
                 ー。どうやらカクタスに対して"The Fabulous Ones"に加われと言ってい 
                 るみたいで、カクタスも根が“好きな方”(笑)なモンやから、あっさりとこ 
                 れを快諾。強豪のビガロを前に、リチャーズ&ミーニーと軽くステップを 
                 決めてみました。ま、カクタスもメジャーへのジャンプ・アップが決まった 
                 今、目の色を変えてビガロと戦う必要もないんでしょうな。って事でビガ 
                 ロと二人でWWFをネタにマイク合戦を行ってから始めた試合は、非常 
                 に短時間でビガロがカクタスにクローズ・ラインを放って幕引き。すると 
                 ここにタズが突如現れ、ビガロにタズプレックスを見舞い、そのままタズ 
                 ミッション(カ・タ・ハ・ジ・メ)に持ち込んでチョーク・アウト!。 
                FECW World Television Championship : 
                 2 Cold Scorpio vs. Sabu 
                  スコーピオの保持するTV王座にサブゥが挑むって構図の試合で、サ 
                 ブゥによる“オリジナル・シーク”直伝のキャメル・クラッチや各種のアラ 
                 ビア殺法、スコーピオによる華麗な舞技、その上テーブル・クラッシュ・ 
                 スポットなども適時盛り込まれて、規定の20分があっと言う間に経過。 
                 ウーン、ドサでもこんな試合をやって退けるのがECWって団体の底の 
                 深さなんやろね。尚、試合後、お客の声援に二人して応えていたサブ 
                 ゥとスコーピオですが、サブゥの隙を突いていきなりスコーピオが一撃 
                 お見舞い。ウンウン、スコーピオも自分の立場が良く分かっとるな。 
                GECW World Heavyweight Championship : 
                 Shane Douglas vs. Raven (w/Kimona Wanalaya & 
                 Stevie Richards & The Blue Meanie) 
                  レイヴェンの保持する世界王座へ挑んだのはダグラス先生。例によ 
                 って例の如くグダグダと試合を進めるレイヴェンに手を焼いていると、 
                 突如リング・サイドに出て来たのは一眼レフ・カメラを携えたブライアン 
                 ・ピルマン。ちょうど一週間前、96年2月16日にECWアリーナで行わ 
                 れた定期興行『Cyberslam 1996』にてECWマットを急襲、ダグラス先 
                 生との抗争劇をおっ始めたピルマンですが、まさかこんなドサ巡業に 
                 まで加わってくれるとは(ま、定期放送番組『Hardcore TV』のネタ収録 
                 なんでしょうが)嬉しい限りや。で、ダグラス先生がレイヴェンをフォー 
                 ルしようとしたところ、ロープ越しにピルマンが一眼レフ・カメラのフラッ 
                 シュを焚き、これで目を焼かれたダグラス先生は千載一遇のチャンス 
                 を逃してしもて...(よ、皆さん大物役者や!)。 
                 【追記】さてさて、これにてお役御免とピルマンは控え室へ戻り、ここか 
                 らはレイヴェン一派の波状攻撃の時間。カモナ嬢の身体を張ったエロ 
                 エロ特攻、リチャーズ&ミーニーのセコな手出し、しかもここにカクタス 
                 までが加わって、恥も外聞もなくレイヴェンは虎の子の王座を死守。す 
                 るとダグラス同様レイヴェンの王座に狙いを定めているサンドマンが 
                 レイヴェンを襲撃。で、この様子を見ていたダグラス先生、サンドマン 
                 に共闘を申し入れ...。ウーン、どうやら強力なレイヴェン包囲網が 
                 出来上がってしまいましたな。 | 
               
            
           
           
          
          
           
          
          
          
           
          
          
           
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