|
ECW WRESTLING TNN #015
1999-12-03 On Air
(VHS-Tape)
収録時間:約58分 |
本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』ってちょっ
と怪しいプロレス・グッズの通販屋から1本12ドル(今回は国内の某裏
ルートより入手いたしました)で発売されている代物(著作権を無視した
海賊コピー・テープ)です。で、その収録内容なんですが、1999年の8
月末より、ECWの定期放送番組『Hardcore TV』がTNN局との契約に
伴い装いも新たに(基本的なフォーマットは変わっていないけど)『ECW
WRESTLING TNN』として全国放送され始めており、それを著作権者に
無断で録画〜ダヴィングしたものですんや。ではでは、ネタの宝庫とも
言える『ECW WRESTLING TNN』、早速鑑賞してみましょ。
※尚、リピート放送やディレイ放送なども多々あったでしょうが、多分今
回放送分の一番最初の放送は1999年12月3日のはずです。
【追記】本テープですが、標準スピードで120分録画可能のものに、2
倍速録画って仕組みを使い、60分の定期放送番組を4回分収録した
内容。尚、聞きなれない2倍速録画って奴ですが、日本国内で普通に
流通しているビデオ・デッキでも再生可能(機種によっては、若干トラッ
キングが乱れる事も)。また1回につき60分の番組なんやけど、その
1/4である15分間はCM。実質、約45分間の番組ってとこですワ。
○ポール・Eの今週の見どころ紹介...
今宵の定期放送番組『ECW WRESTLING TNN』は99年11月27日
のECWアリーナでの定期興行がメイン。先週放送された99年11月
18日のイリノイ州はシカゴのTHE ARAGONにて開催された定期興行
にて勃発したサンドマンのレイヴェンへの襲撃事件を受け、急遽両名
とはいろいろと確執もあったトミー・ドリーマーを特別レフェリーに、一
騎討ちがブックされました。あ、ここでは過去のサイドマンとレイヴェン
の抗争史(サンドマンの息子であるタイラー君がレイヴェンの興した新
興宗教に入信⇒教祖様へと昇格)なども手短に触れられております。
それと話は変わって、スティーヴ・コリーノがリンプ・ビスキットのコンサ
ートを混乱に陥れたって話題についても触れられるみたいでっせ。
○今宵も波乱の幕開け...
ご存知ジョーイ・スタイルスとジョエル・ガートナーがリング上へ。で、
ここに今宵のゲストであるインパクト軍(ジャスティン&ストーム&マリ
ー嬢&ジェイソン)が加わり丁々発止のやりとり開始。と、インパクト
軍とは反目しているキャンディード(withサニー嬢)&ライノが突如お
出まし。彼等も互いに過去に遺恨があり(キャンディードとストームは
タッグ・パートナーであった事も)、現在も局地戦を繰り広げているモ
ンやから、当然両軍入り乱れてのド突き合いが始まって...。
○コリーノはご機嫌ななめ...
何時になく真剣な表情のコリーノ。「ワシはリンプ・ビスキットが嫌い
や!」、「ワシは低脳R&Rが嫌いや!」と吐き捨て、ジャック・ヴィクト
リーの静止を振り切って会場の外へ...。
○場面は変わって...
レイヴェンとの一騎討ちを控えたサンドマンのプロモ。モニター画面
の向うから酒臭い息がプーンと...(笑)。
○Super Crazy vs. Ikuto Hidaka
格闘探偵団バトラーツ所属(当時)の日高郁人の多分ECWアリー
ナ初登場の試合。日高の持ち味を最大限引き出す事の出来るクレイ
ジーを相手にさせるところなどはよく考えられているなァ、なんて思い
ましたが、そのクレイジー自身も「お前がやれる事は全部受けてやる
から、遠慮せずに思いっ切り掛かって来い」くらいの事はバック・ステ
ージで言ったのかも知れまへんな。で、安心した日高が見事なアーチ
を描いたジャーマン・スープレックス・ホールドを披露して、ECWアリ
ーナの常連客からスタンディング・オベーションを獲得した、と。さてさ
てクレイジーの懐の深さもあって及第点以上のECWアリーナでのデ
ビューを果たした日高なんやけど、なんでタジリみたいに米国定着を
狙わなかったのやろかね。当時はタジリがあそこまでWWF(WWE)
でポジションを得る(当然タジリの努力があっての話やけど)なんて誰
も想像していなかったやろから、今回は軽い海外武者⇒所属団体バ
トラーツへの凱旋くらいにしか日高も考えていなかったのでしょうが、
このまま日高が米国に腰を据えたなら彼のその後のレスラー人生も
大きく変わったのかもなんて...。
○場面は変わって...
コリーノ、エラい勢いで怒ってまっせ。ウーン、なんでそんなにリンプ
・ビスキットが嫌いなんやろか。ヒアリングが達者ならここらももうちょっ
と読み解けるんやけど...。
○場面は変わって...
コリーノ、遂にリンプのコンサート会場(めちゃくちゃな数のお客が詰
め掛けてまっせ!)に到着。
○場面は変わって...
サンドマンとの一騎討ちを控えたレイヴェンのプロモ。曰く、「俺の親
父もお前(サンドマン)みたいな酔っ払いやった...」。
○場面は変わって...
まずは、ステージ袖からバック・ダンサーの女の子に絡んでみたコリ
ーノですが、女の子からはペロリと生尻(一応モザイク処理あり)を向
けられて...。それでも「ワシこそはキング・オブ・オールド・スクール、
ECWのスティーヴ・コリーノじゃ!」とマイクで悪態。あの大観衆を前
に、この人も肝っ玉が座ってますな。感心しましたワ。
○場面は変わって...
定期全国放送を担っていたTNN局からECWが三行半を喰らった
ことで物語り上では失職した格好(これまではTNN局差し向けの番
組検閲員が役どころでした)のサイラス、ジェリー・リンになにやら接
近しております。
○Sandman vs. Raven
(Special Guest Referee : Tommy Dreamer)
前述したように、99年11月18日にイリノイ州はシカゴのTHE ARA
GONにて開催された定期興行でサンドマンがレイヴェンを襲った事か
ら急遽ブックされた一騎討ち。しかもレイヴェンと共にタッグ王座に就
いてはいるものの、常に空中分解の危険性を孕んでいるトミー・ドリー
マーが本試合の特別レフェリーに配されているって、まァ正直伏線バ
リバリの顔合わせですワ。で、注目の試合なんやけど、テーブルを使
ってサンドマンとレイヴェンが一通りスポット回しを行ったところで、ま
ずはキャンディード&ライノが介入しサンドマンを襲撃。ま、これはな
んとかサンドマンもしのいだけど...
↓
続いてサンドマンの奥方であるロリ夫人(レイヴェンの興した新興宗
教に入信し、旦那と敵対したって経歴あり)がリングに上り、かつての
教祖様レイヴェンに跪くポーズ。おォ、これは宗教抗争再燃かと思った
けど、さすがに今ではロリ夫人もマインド・コントロールが解けていたら
しく、レイヴェンの股間に恨み積年のロー・ブロー一閃!。
↓
今度はレイヴェン&ドリーマーにマネージャーとしてくっ付いているフ
ランシーン嬢が飛び出し、ロリ夫人のレイヴェンへのロー・ブローは看
過出来ぬと、ロリ夫人とTバック剥き出しでキャット・ファイト!。あ、フ
ランシーン嬢はまだしも、ロリ夫人のTバックの生尻姿は完全にマニア
向けの代物(失礼)でしたワ。
↓
最後にはインパクト軍も現れて好き勝手に暴れ始め、リング上やリン
グ周辺は完全なる無秩序状態に...。
○場面は変わって...
コンサートの最中なのに堂々とステージに上がり、リンプのメンバー
(ごめん、このバンドの事は詳しくないんです...)に難癖を付けるコ
リーノ。と、前方からはニュー・ジャック親分、後方からはアクセル・ロッ
トン&ボールズ・マホーニーが姿を見せ、しつこくリンプのメンバーに
絡み続けるコリーノに「エエ加減にしとけよ!」と鉄槌一撃。勿論、額
にキツいのを喰らったコリーノ、大観衆が見守る他人様のステージ上
で珠玉のブレード・ジョヴを決めて...。ウーン、この大舞台、自ら額
を切りながら、当のコリーノはさぞや大興奮していたんでしょうなァ。
【追記】コリーノによるリンプのコンサート会場乱入事件、どうやらこれ
が行われたのは1999年11月20日のイリノイ州は「Peoria」ってとこ
ろみたいですワ。 |
|