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ECW WRESTLING TNN #008
1999-10-15 On Air
(VHS-Tape)
収録時間:約58分 |
本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』ってちょっ
と怪しいプロレス・グッズの通販屋から1本12ドル(今回は国内の某裏
ルートより入手いたしました)で発売されている代物(著作権を無視した
海賊コピー・テープ)です。で、その収録内容なんですが、1999年の8
月末より、ECWの定期放送番組『Hardcore TV』がTNN局との契約に
伴い装いも新たに(基本的なフォーマットは変わっていないけど)『ECW
WRESTLING TNN』として全国放送され始めており、それを著作権者に
無断で録画〜ダヴィングしたものですんや。ではでは、ネタの宝庫とも
言える『ECW WRESTLING TNN』、早速鑑賞してみましょ。
※尚、リピート放送やディレイ放送なども多々あったでしょうが、多分今
回放送分の一番最初の放送は1999年10月15日のはずです。
【追記】本テープですが、標準スピードで120分録画可能のものに、2
倍速録画って仕組みを使い、60分の定期放送番組を4回分収録した
内容。尚、聞きなれない2倍速録画って奴ですが、日本国内で普通に
流通しているビデオ・デッキでも再生可能(機種によっては、若干トラッ
キングが乱れる事も)。また1回につき60分の番組なんやけど、その
1/4である15分間はCM。実質、約45分間の番組ってとこですワ。
○今週のオープニングは...
99年10月8日にルイジアナ州はホウマってところで開催された定
期興行にて収録された、クリス・キャンディードとランス・ストームの一
戦(の冒頭シーン)でお茶の間のご機嫌伺い。ただしキャンディードと
ストームの一戦とは言うものの、実態は各々の選手の横に付いたタ
ミー・リン・シィッチ嬢とダーン・マリー嬢(かつての芸名はタミー・リン・
ビッチ嬢!)とのキャット・ファイトですワ...。ま、移り気なお茶の間
の殿方達の視聴意欲をガッチリと掴むには、地味なキャンディードと
ストームと絡みよりも、シィッチ嬢とマリー嬢のエロエロの絡みの方が
エエに決まっているモンな。って事で、約一年振りで遺恨再燃なった
シィッチ嬢とマリー嬢、モニター画面一杯に掴み合いを展開でっせ。
○今週の見所は...
お馴染みのジョーイ・スタイルスとジョエル・ガートナーによる今週の
見所紹介のコーナー。
○Tom Marquez vs. David Cash
これも、99年10月8日にルイジアナ州はホウマってところで開催さ
れた定期興行にて収録された試合。タズやダッドリーズらが師範代を
務めていたECWの選手養成機関『House of Hardcore』の卒業生で
あるマルケス(後の“天才児”プロディジー)が、デヴィッド・キャッシュ
(現在のクリス・キャッシュ)と激突するって構図なんやけど、折角若手
が試合をしているのに、ズカズカとリング上に姿を見せたのはライノと
スティーヴ・コリーノの悪者(苦笑)2人。ライノがマルケス&キャッシュ
を即刻粉砕した後は、コリーノがマイクを握ってリング最前列で鑑賞中
のNFLニュー・オリンズ・セインツの選手2人(ECWのロゴ入りシャツ
なんて着ているモンやから“仕込み”なのがバレバレやね)に難癖を。
で、選手2人も勇敢にもライノ&コリーノにやり返すモンやから、あっと
言う間に番外戦が勃発や!。
○Falls Count Anywhere Match :
Tommy Dreamer (w/Francine)
vs. Steve Corino (w/Jack Victory)
高給取りのNFLの選手を怪我させたら、賠償やなんやと後始末が
大変。これはワシが出張らんとアカンと悟ったか、ドリーマーが登場
しライノ&コリーノを追撃や。で、これが事前に予定されていなかった
であろう(苦笑)ドリーマーとコリーノとのエニイウェア戦へと移行です。
さてさて突然の試合なんやけど、ドリーマーは丸で事前に想定してい
たかの様に(苦笑)コリーノをスタンド席奥まで引っ張り上げ、鉄拳攻
撃の雨嵐。続いてリングに戻ると、コリーノのコスチュームをズリ下げ、
コリーノの生尻を衆人の下に晒してしまいます(番組ではモザイク処
理となっておりました)。ただしコリーノ(今回の放送が全国ネットでの
お披露目?)もやられてばかりやおまへんデ。生尻なんて“美味しい
ネタ”を披露した後は自力でドリーマーに暴力のご返杯を行い、ここ
でタジリ(フランシーン嬢との白黒ファイトは見物でっせ)までを介入さ
せる周到さ。ウーン、これではドリーマーも轟沈させられてしまうかと
案じたんやけど(嘘)、ドリーマーのピンチに日々イザコザの絶えぬレ
イヴェン(一応、ドリーマーと2人でタッグ王座に就いているって間柄)
が救出に駆け付けて...。
○Lance Storm (w/Dawn Marie)
vs. Chris Candido (w/Tammy Lynn Sytch)
番組の冒頭で行われた女子マネ同士のドタバタに続く、これが肝心
のキャンディードとストームとの試合。この両者、もともとはタッグを組
んでいた事もあり、加えて今夜は全国放送用のTVカメラも入っている
ためか、ワシの想像以上にしっかりした手合わせを披露してくれまし
たワ。あ、試合はキャンディードが必殺のダイヴィング・ヘッドをズバリ
と決めた瞬間、ストームの僚友であるジャスティン・クレディブルや“両
刀使い”ジェイソンが乱入を決行して、ストームに勝ち星をプレゼント。
尚、殿方お待ちかねのシィッチ嬢とマリー嬢のキャット・ファィトも勿論
盛り込まれておりましたデ。
○ECW World Heavyweight Championship :
Mike Awesome (w/Judge Jeff Jones)
vs. Rod Price (w/Ragin' Cujun)
99年9月19日に開催されたPPV『Anarchy Rulz 1999』においてE
CW世界王座ってバトンを前王者タズより引き継いだオーサム、今夜
はロッド・プライス(懐かしいなァ、NOWの大阪府立体育館大会で見
たワ)を相手の防衛戦です。ま、定期放送番組の限られた放送枠に
合わせないとアカンので、オーサムはいきなりの場外ダイヴ攻撃⇒プ
ライスをリング上のテーブルへの投げっ放しパワー・ボム葬⇒セコンド
に付いたRagin' Cujun(多分Dupp Brothresっておとぼけユニットの一
員のはず)を場外テーブルへ向けての投げっ放しパワー・ボム葬⇒プ
ライスを重爆プレスで圧殺してフォールと、実にコンパクトに試合を纏
めてしまっております。
○パルプ・フィシクション・プロモ
TNN局がECWの全国向けの定期放送番組『ECW WRESTLING T
NN』を放送しはじめる前は、主に東海岸を中心に地場のローカル局
が『Hardcore TV』ってタイトルでECWの定期番組を放映しておりまし
て、そこでの名物であったのがディック・デイルって人のギター・インス
ト曲『ミザルー』をBGMに、各レスラー達が交互に登場してはアジり
まくる内容のプロモを速射砲的に流す手法。で、これは『ミザルー』が
タランティーノの映画『パルプ・フィクション』で使われて大ヒットした事
から、『パルプ・フィクション・プロモ』と呼ばれていたみたいなんです。
けど番組のタイトルが変わり、全国放送となった途端、この『パルプ・
フィクション・プロモ』が流されなくなり、ワシは個人的に寂しく思ってお
りましたんや。でも、ワシと同じ思いを持ったファンが当時多数リクエ
ストしたんやろね、目出度く今回の全国放送第8回分より『パルプ・フ
ィクション・プロモ』が再登場いたしましたデ!。
以下、選手らの登場順に...。
◆小悪党インパクト軍は絶好調みたいや。
◆ニュー・ジャックをつけ狙うデヴィトとエンジェル。ここにヴィトーも加
わり、自らを暴走禿頭軍“Da Baldies”と名乗りましたデ。
◆タッグ王座のベルトを腰に巻き、レイヴェンがニュー・オリンズの盛
り場を肩で風を切って闊歩。
◆ミス・コンジェニアリティ(この後、WWFに転じリタと名乗って大成)、
相変わらず不細工ですなァ(失礼)。
◆流血戦ならワシらにお任せ。アクセル・ロットン&ボールズ・マホー
ニーがパイプ椅子を振り回して怪気炎。
◆スパイク君(フル・ネームはLittle Spike Dudley)、ロッカー・ルーム
で良からぬクスリでもキメたのやろか、ヘラヘラと笑っておりますワ。
ウン?、彼のフル・ネームの頭文字を並べるとLSDとなるなァ。これ
って偶然の一致って事でOKなんでしょうかね(苦笑)。
◆先週、NYの地下鉄にて暴走禿頭軍の不意討ちを喰らったニュー・
ジャック親分、勿論復讐に燃えておりまっせ!。
◆TV王者のRVD、アルフォンソと2人でアピール。
◆RVDの好敵手、ジェリー・リンが言葉少な気にとコメントを。すると
ここにスティーヴ・コリーノが現れて茶々を入れます。最初は軽く受
け流していたリンやけど、やっぱり怒りが収まらなかったのか、コリ
ーノを探しとあるロッカー・ルームの中へ。けどそこではミス・コンジ
ェニアリティが生着替えの真っ最中...(苦笑)。
※まだもうちょっと『パルプ・フィクション・プロモ』は続いたのでしょう
が、『Rf-Video』がダヴィングを失敗したらしく、テープはここで終了。
多分、あと数分程度やのに、これは非常に残念でしたな。 |
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