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ECW WRESTLING TNN #005
1999-09-24 On Air
(VHS-Tape)
収録時間:約58分 |
本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』ってちょっ
と怪しいプロレス・グッズの通販屋から1本12ドル(今回は国内の某裏
ルートより入手いたしました)で発売されている代物(著作権を無視した
海賊コピー・テープ)です。で、その収録内容なんですが、1999年の8
月末より、ECWの定期放送番組『Hardcore TV』がTNN局との契約に
伴い装いも新たに(基本的なフォーマットは変わっていないけど)『ECW
WRESTLING TNN』として全国放送され始めており、それを著作権者に
無断で録画〜ダヴィングしたものですんや。ではでは、ネタの宝庫とも
言える『ECW WRESTLING TNN』、早速鑑賞してみましょ。
※リピート放送やディレイ放送などもあったと想像いたしますが、多分
今回放送分の一番最初の放送は、1999年9月24日のはず。番組前
半でジョーイ・スタイルス氏が9月25日のミシガン州はランシングでの
定期興行を、「明日開催される...」と言っているので間違いはなと思
います(間違っていたらゴメンね)。
【追記】本テープですが、標準スピードで120分録画可能のものに、2
倍速録画って仕組みを使い、60分の定期放送番組を4回分収録した
内容。尚、聞きなれない2倍速録画って奴ですが、日本国内で普通に
流通しているビデオ・デッキでも再生可能(機種によっては、若干トラッ
キングが乱れる事も)。また1回につき60分の番組なんやけど、その
1/4である15分間はCM。実質、約45分間の番組ってとこですワ。
○これで掴みはOK!
まずは9月11日にニュー・ヨークはバッファローで開催された定期
興行のリング上に、ご存知ジョーイ・スタイルスとジョエル・ガートナー
がお出まし。タッグ王座に就いているドミー・ドリーマーと、ドリーマー
のマネージャーであるフランシーン嬢(超ミニの白いワン・ピースがな
んともスケベ)を特別ゲストとしてリング上に招き入れ、(少なくとも表
面上は)和気藹々とトークの時間に。けど、これまでフランシーン嬢と
は色々と確執のあったガートナーが、フランシーン嬢とは犬猿の仲で
あるミス・コンジェニアリティ(WWF〜WWEでは“リタ”として大成)を
突然招き入れたものやからさぁ大変!。加えてミス・コンジェニアリテ
ィと一緒にダニー・ドーイングとロード・キルもズカズカとリングに上が
り、一気にリング周辺がきな臭くなって来ましたデ(苦笑)。
○ECW World Tag Team Championship :
Tommy Dreamer (w/Francine) & Raven
vs. Danny Doring (w/Miss Congeniality) & Roadkill
さてさて雲行きの怪しくなって来たリング上ですが、小生意気なミス
・コンジェニアリティの態度に突如フランシーン嬢がブチ切れ。とても
素人とは思えぬ低い打点からのタックルにてミス・コンジェニアリティ
をリングに寝転ばせ、そこから待ってましたのキャット・ファイトへと突
入です。勿論これを合図にドリーマーとドーイング&キルもド突き合い
をオッ始め、何とも手回しの良い事にレフェリーまでが姿を現して、こ
こに当初予定になかった(苦笑)タッグ王座戦が急遽キック・オフ!。
ただ最初こそ勢いのあったドリーマーやけど、やはり2対1では分が
悪い。徐々に試合のペースはドーイング&キルへと傾き、あぁこれで
タッグ・タイトルも移行かと誰もが思った(?)その時、ドリーマーのパ
ートナーであるレイヴェンが颯爽登場。十八番(って言うか、アホの一
つ覚えやろか)であるDDTをドーイング&キルに速射で見舞い、文字
通りアッと言う間に王座を防衛してしまいましたワ。ウーン、これはホ
ンマに定期放送番組『ECW WRESTLING TNN』のオープニングに持っ
て来いのドタバタ劇ですなァ。あ、常に空中分解の危険要素を孕んで
いるドリーマーとレイヴェンですが、今宵はレイヴェンがなんとドリーマ
ーに対してキツいストンピングを見舞うなんて場面もおましたデ。
○プレイ・バック、PPV『Anarchy Rulz 1999』
ここには9月19日にPPV放映されたばかりの『Anarchy Rulz 199
9』から名場面を振り返るってみましょうって感じで編集された映像が
そこそこの時間収められております。PPV『Anarchy Rulz 1999』に
ついては既にレビュー済なので詳細はそちらを参照願いたいのです
が、◆WWF(当時)転出目前のタズが保持する世界王者のベルトを
巡るタナカとオーサムの絡み、◆PPV放映前に路上でオーサムの
マネージャーであるジョーンズをタコ殴りするタナカの雄姿(?)、◆リ
ン対ストーム、◆サブゥ対ジャスティンなど、大ネタ小ネタがテンコ盛
りでしたんや。
○Super Crazy vs. Little Guido (w/Big Sal E. Grizziano)
再び9月11日にニュー・ヨークはバッファローで開催された定期興
行へと戻り、“キチガイ・ルチャ・ドーラ”ことスーパー・クレイジーと“シ
シリー島出身のシューター”ことリトル・グイドーの一騎討ちをどうぞ。
手の合う両者、例によって例の如くの見ごたえ十分のスポット回しを
披露してくれまっせ。あ、試合はグイドーのセコンドである巨漢サルの
無法介入をクレイジーがウラ・カンで跳ね返し、そのままグイドーを垂
直落下式のブレイン・バスターにて轟沈(実況がカウントを“ウノ!、ド
ス!、トレス!!”と叫ぶのもお茶目)。尚、試合決着後に往生際の
悪いサルがクレイジーを痛め付けるんやけど、ここで場内にはAC/
DCの名曲『地獄のハイ・ウェイ』が大音量で流れ、『巨漢殺しのスペ
シャリスト』との異名を持つスパイク・ダッドリーが現れて...。
○Jerry Lynn vs.
Justin Credible (w/Lance Storm & Dawn Marie)
同じく9月11日にニュー・ヨークはバッファローで開催された定期興
行にて収録された試合。ま、試合そのものよりも、サブゥとRVDの介
入や、ニュー・ジャック親分の大暴れなどに重きが置かれた構成でし
て、現地で当夜生観戦していたニュー・ヨークのファンに対し、「ECW
って何時観ても面白いでっしゃろ。頼むから9月19日のPPV『Anarc
hy Rulz 1999』を銭を出して購入してや!」って感じの一大プロモーシ
ョンと形容した方がエエかもね。
○感動のフィナーレを再び...
番組の最後は9月19日にPPV放映されたばかりの『Anarchy Rulz
1999』からの再度のチョイス。タズからオーサムへと世界王者のベル
トがバトン・タッチされる場面でっせ。あ、しつこい様やけど、このPPV
『Anarchy Rulz 1999』は意地でも名作。純格闘技では決して味わえ
ぬ、タズの保持する世界王者の証であるベルトを巡る感動の物語り、
騙されたと思って是非貴方もこんな定期放送番組ではなく、フル・バ
ージョンで体験して欲しいワ。 |
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