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H8 Club: Dead?"
July 14th 2001 Smyrna, DE
(DVD-R)
収録時間:約1時間53分 |
本作はDVDではなくって、DVD−R。当HPでは既にお馴染みの米国
独立団体映像通販ショップ『SmartMarkVideo』から2枚組(本作は2001
年6月9日の定期興行とのカップリング)で、送料別20ドルにて発売され
ている団体公認(?)の代物ですんや。
で、今回ご紹介するのは、ザンディグ親分率いるCZWが2001年7月1
4日にデラウェウ州はスマーナってところで開催した定期興行『H8 Club :
Dead?』の全容を納めたもの。これ、以前からVHSテープ版が『SmartMa
rkVideo』の商品紹介欄に掲載されていたのやけど、今回晴れてDVD−
R化がアナウンス。VHSテープだと画質も悪いし、保管場所にも困るの
で購入には二の足を踏んでいたワシですが、速攻で注文を入れたんや。
さていきなりちょっと脱線いたしますが、なんでも2005年12月18日
に開催されたCZWの年末興行『Cage Of Death Z』においてザンディグ
親分と、『SmartMarkVideo』の代表取締役であり、CZWのブッカーを兼
任するマイク・バーンズ氏及び、『SmartMarkVideo』の専務であり、CZW
の制作部門を担当するマイケル・パンコースト氏がROHとの団体抗争ア
ングルを巡って(?)対立。『SmartMarkVideo』側の2人がCZWから揃っ
て離脱したとの事(←レーブ・デイブルさんのブログより無断引用)。
ただこれによってCZWと『SmartMarkVideo』との関係が一切断ち切れた
のかと言うと、今現在(2006年5月)もCZWが開催する定期興行の模
様は『SmartMarkVideo』から随時発売されとるし、加えてこうして過去の
映像のDVD−R化も始まり、正直なところ何が何やら...。
多分喧嘩別れはしたものの、過去の映像って『金脈』を無駄にしておくの
も勿体無い、との両者の判断なんやろね(あるいは過去の映像に関して
は、全て『SmartMarkVideo』が著作権を有しているのかも)。
ま、事の真相はともかく、過去の貴重な映像のDVD−R化については、
CZWが最近ダラダラとやっている“温ゥ〜い”定期興行に食傷気味のワ
シには、正に渡りに船。まずは上り調子にあった2001年のCZWを、存
分に堪能させて貰いますワ。
@"Ultraviolent"Towel Boy vs. Hurricane Kid
まずリングに現れたのは、何処からどう見ても只の少年にしか思えな
いタオル・ボーイとハリケーン・キッド。試合はキッドの放った場外への
月面水爆をタオル・ボーイが中指を突き立て回避。哀れキッド、したた
か身体を地面に打ちつけて失速や(受けてやれよ、タオル・ボーイ)。
この後、タオル・ボーイはキッドの首にタオルを巻き付け、キッド自身を
タオルに見立ててロープ掃除。ウーン、これが彼のベタベタなギミック
なんやね(苦笑)。以降、タオル・ボーイの放ったスーパー・キックがモ
ロ(!)にキッドの顔面に入るなどの、アクシデントすれすれの場面も含
みつつ、最後はタオル・ボーイの勝利で幕引きですワ。ま、タオル・ボ
ーイが恐れ多くも“ウルトラ・バイオレンス”を名乗る理由がある意味良
く理解出来た試合ではあったけど、実際これではアカンでしょ。
○場面は変わって...
ラチーズやVDとの3WAYタッグ戦に出場が決まったジェフ・ロッカー
が、パートナー探しに奔走中。Z・バーら本日試合が組まれなかった若
手、自身の妻(苦笑)、レフリーと手当たり次第に声を掛けております。
AJeff Rocker
vs. The Rachies (Adam Flash & "Doomsday" Danny Rose)
vs. VD ("Fast" Eddie Valentine & Jon Dahmer)
(w/Big Mac Smack)
で、注目の一戦となったのやけど、やはり誰もロッカーのパートナー
にはなってくれなかった模様で、ロッカーはラチーズやVDから寄って集
ってボコボコに。と、これ以上の夫への乱暴は止めて、とロッカーの奥
さんが現れ、フラフラになったロッカーを救出。これで茶番劇(失礼)は
幕となり、ここから改めてラチーズ対VDのタッグ戦へ。試合はダブル・
ラチーズ(2人掛かりの投げっ放しチョーク・スラム・ボム)、ステレオ式
の川津落しと、チーム・プレーで押し込むラチーズに対し、ヴァレンタイ
ンが掌底の乱打で逆襲するなどの場面を盛り込み、最後はフラッシュ
の十八番であるコーナーからのレッグ・ドロップがダマーにズバリと決
まって、ジ・エンド。それにしてもロッカー、ちょっと気になる奴やった。
BRuckus vs. Minoru Fujita vs. Nick Berk
第3試合はラッカス、バーク、藤田ミノルによる3WAY戦。3者ともに
CZWが2001年5月19日に開催したジュニアの祭典『第1回Best of
the Best』に参戦しており、ここから続く出世争いってとこやろか。
試合は序盤からハイ・リスクなスポットがガンガン披露され、中盤では
ラッカスの肩を極めた藤田に、バークがロープ悪用のチン・ロックを極
めるなんて“くすぐり”もちゃっかり挿入。最後はバークの持ち出したパ
イプ椅子をそれぞれ奪ったラッカスと藤田が、バーク目掛けてコンチェ
ルトをお見舞いし、そのまま2人してバークをフォール。ウン、狂言回し
役にバークが徹してくれたお陰もあり、これは楽しめる一戦でしたワ。
CThe S.A.T (Jose Maximo & Joel Maximo & RED)
vs. Divine Storm (Chris Devine & Quiet Storm) & Brian XL
早いスポット回し、数々の高難度のムーヴ、目まぐるしく変わる攻防。
途中にはマキシモ側の仲間割れってネタ(そう、ネタ)も盛り込み、長
時間に渡って繰り広げられた熱戦。最後は空爆攻撃(これまた高難度
のムーヴ)の連発でマキシモ側が勝利となり、お客もみんなスタンディ
ング・オベーション......。何処にも非の打ち所なんてないわな。
でもワシにはちっとも面白くないんや。なんでやろね、皆さんも本DVD
−Rを購入されたなら、一度お考え下さいな。
DCZW Tag Team Title Match :
Nick Gage & Nate Hatred (w/Dewey)
vs. The Briscoe Brothers
Cに続いて当時の定番マッチ。CZW認定のタッグ王座に就いていた
ゲージ&ヘイトリッドが、タッグ王座を懸けてブリスコ兄弟って難敵を迎
え討つって図式の試合ですワ。試合は王者コンビの繰り出すダーティ・
ファイトと、ブリスコ兄弟の繰り出すピュア・ファイトが見事にコントラスト
を描いており、ブリスコ兄弟による編隊飛行のトップ・ロープ越えサマー
・ソルト・アタックなども確認可能。最後はタイトル奪取に燃えるブリスコ
兄弟の気迫に焦ったか、ヘイトリッドが相棒ゲージを蛍光灯で誤爆して
しまい、遂にタッグ・タイトルはブリスコ兄弟へと...。
E6 Man Ultraviolent Death Match :
Zandig & Wifebeater & "Sick" Nick Mondo
(w/Z-Barr "The Superstar" & Big Mac Smack)
vs. Justice Pain & Backseat Boys
(Trent Acid & Johnny Kashmere)
本日のメインはザンディグ親分率いる正規軍と、『正義痛』率いる反
逆軍による3対3の全面対抗戦。リング周辺にはガラス板、大量の蛍
光灯、有刺鉄線が巻き付けられたテーブルなどが設置され、それを見
守る観客達の手には、お気に入りの選手に使って貰おうと持ち込んだ
残酷な凶器が。そんな危険な雰囲気の中、大日本プロ認定のデス・マ
ッチ王座のベルトを腰に巻くザンディグ親分、CZW認定のアイアン・マ
ン王座のベルトを腰に巻く“Sick”ニック・モンド、加えて『妻殴り』から
成る正規軍、CZW認定の世界王座のベルトを腰に巻く『正義痛』、加
えて腕達者なユニットであるバックシート・ボーイズ(アシッド&カジミア)
から成る反逆軍が各々リングへと歩を進める姿を見ると、こちらの気
分までが無闇に高まって来ますな(苦笑)。
で、いよいよ始まった試合なんやけど、序盤から各種公認凶器が乱舞
する大混戦。と、何とここにDでタッグ・タイトルを失ったばかりのゲー
ジ&ヘイトリッドが乱入。反逆軍と手を組み、ザンディグ親分ら正規軍
に対しやりたい放題の大暴走や。実際、『妻殴り』は場外ガラス板トラ
ップへと沈み、ザンディグ親分はコーナーに逆さ吊りにされたまま蛍光
灯&ガラス板攻撃の餌食に。残るモンドも大量の蛍光灯攻撃を全身に
受け、有刺鉄線&蛍光灯テーブルへと叩き込まれ憤死(腕を大きく切
ってしまったモンドに、『妻殴り』がビニール・テープで応急処置を施す
のですが、その『妻殴り』の背中にも一面画鋲と鮮血が!)ですんや。
いやしかし、ここら辺りの暴力表現の凄い事と言ったらおまへんデ。
この後、CZWの残酷シーンを編集したプロモを作製する際、必ずその
『素材』となる各シーンが、そこかしこにテンコ盛りなんですワ。
尚、正規軍の大往生を見届け、リング上で勝鬨を上げる反逆軍とゲー
ジ&ヘイトリッドなんやけど、ここで本日最後のビッグ・サプライズ!。
そう、油断した反逆軍に対し、ゲージ&ヘイトリッドがダブル・クロスを
強行しよったんです。
そして呆気に取られる正規軍及び反逆軍を尻目に、ゲージ&ヘイトリッ
ドは、「俺達こそが、ニュー・ヘイト・クラヴだ!」と衝撃発言。元々ヘイト
・クラヴ(H8 CLUB)とは『妻殴り』と『正義痛』が組んでいたユニット名
なんやけど、オリジナル側の崩壊を契機に、ゲージ&ヘイトリッドが由
緒ある屋号をちゃっかりとパクッたってところなんやろね。
さてさて正規軍と反逆軍の抗争に割って入った、第3勢力の新ヘイト・
クラヴ。ザンディグ親分も、「お前等がその気ならやってやる!」と、試
合中にサポートのひとつさえも出来なかった腰抜け野郎のZ・バーを
半殺しにし、新ヘイト・クラヴへ徹底抗戦を声高らかにアナウンス。
CZWマット、俄然風雲急を告げてまいりましたな......。
○場面は変わって...
CZWの定期放送番組『Fake You TV』のアナウンサーであるロビー・
ミレーノ(Robby Mireno)が新ヘイト・クラヴ、反逆軍、ザンディグ親分の
順で突撃インタビューを敢行。試合を終えたばかりなので、当然皆さん
気が立ってまっせ。 |
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