King Of The Death Matches 2003 1st Night
 (DVD-R*3)
 収録時間
 disc-1:約1時間42分 disc-2:約1時間50分
 disc-3:約1時間33分
 本作はDVDではなくって、DVD−R。当HPでは既にお馴染みの米国
独立団体映像通販ショップ『SmartMarkVideo』から驚愕の7枚組で送料
別40ドルにて発売されている団体公認の代物ですんや。
さて今回ご紹介するのは、イアン・ロットン総帥率いるIWA−MidSouth
2003年8月1日と2日の両日に渡ってインディアナ州はクラークスヴィ
ルってところで開催したデス・マッチ・トーナメント『King Of The Death Ma
tches 2003』の全容を納めたもの。実はこの映像、以前からVHSテープ
版が『SmartMarkVideo』の商品紹介欄に掲載されていたのですが、20
06年の1月末に新たにDVD−R版としての発売決定がアナウンス。
VHSテープだと画質も悪いし保管場所にも困るので購入には二の足を
踏んでいたワシですが、近頃のIWA−MidSouthは資金難だと伝えら
れているし、ならばDVD−R売り上げのたとえ3%でもイアン・ロットン総
帥の懐に入ればエエかと、お布施にも似た尊い(苦笑)気持ちで購入を
決意した次第。では早速トーナメントの模様をご紹介いたしますワ。
 あ、このDVD−Rなんですが、コメンタリーのON/OFFが選択可能な
作りとなっており、ご希望ならイアン・ロットン総帥や“クモ男”ネイト・ウェ
ブのコメントなども聞く事が出来まっせ。

【追記】本トーナメントの一週間前、2003年7月26日にはCZW主催の
デス・マッチ・トーナメント『TOD2』が行われました。詳細は当HPの旧
館にアップ済ですが、そこではCZW対Midsothの団体抗争って面が色
濃くディスプレイされておりましたんや。なので、もし可能であるのなら、
『SmartMarkVideo』から絶賛発売中の『TOD2』のDVD−Rを先にご覧
になられるか、当HPの旧館にアップ済の詳細を先にお読みになってい
ただけると、当時の選手間及び団体間の緊張度がお分かりになってい
ただけるはずなので、以下にご紹介する本トーナメントが数倍楽しめる
のではと考えます。

【トーナメント初日:2003年8月1日】
★★DISC-1★★
○開会宣言
  年に一度の大流血祭。さすがにお客さんも多数詰め掛けて居て、こ
 れに気を良くしたかイアン・ロットン総帥もマイクを握って笑顔で見所を
 紹介。さぁ、そろそろトーナメントの開始でっせ。
@Jerry Lynn vs. Jimmy Jacobs
  まずはトーナメントとは別枠の試合でお客様のご機嫌伺い。“小さな
 ブロディ”ことジェイコブスと“必殺仕事人”ジェリー・リンとの対戦なんや
 けど、これがいきなりのグッド・マッチ。ま、受けて良し、攻めて良し、し
 かも観客のハートを掴む事も忘れないジェイコブスと、腕達者なリンが
 絡むんやからこれも当然かもね。試合はジェイコブスによる“小さな”
 ビッグ・ブートをモロに喰らったものの、最後はリンが十八番の変形墓
 石パイルで完勝。ウン、これは贅沢過ぎるオープニング・マッチや。 
AMickie Knuckles vs. Hailey Hatred
  続いてはイアン総帥の愛弟子であるミッキー・ナックル嬢の記念すべ
 きデビュー戦。リング・アナの前口上によるとイアン総帥やクリス・ヒー
 ローにみっちりと鍛えられてこの良き日を迎えたらしいミッキー嬢です
 が、やはり国民性の違いなんやろね、日本のデビュー直後の新人女
 子プロ選手などと比べると少なくとも表面上は緊張している様子などは
 微塵もなく、早く闘いたいとウキウキしている感じ。ただし実際の試合
 の方は対戦相手のヘイレイ(この人もキャリアは浅い感じや)の肘打ち
 がモロに顔面に入り、ミッキー嬢は哀れ半失神。それでもなんとか最
 後はヘイレイを丸め込んでデビュー戦を勝利で飾ってみせましたデ。
 ただ悲惨なのはむしろここから。こんな結果には到底納得出来ないと
 怒ったヘイレイがパイプ椅子に向けてミッキー嬢をパワー・ボムで投げ
 付けるんやけど、ヘイレイも腕が悪いものやから、なんとミッキー嬢の
 頭部や肩口がパイプ椅子の背もたれ部を直撃してしまいますんや。
 いやー、これはちょっと冷や汗ものの場面でしたワ。アホな観客からは
 “Holy Shit”なんて場違い極まりない声も掛かっておりましたが、イアン
 総帥やクリス・ヒーローが脱兎のごとく駆け付けたところを見ても、アク
 シデント以外のなにものでもないデ。幸い大事に至らなかったミッキー
 嬢には、改めて客席から温かき“She Is Hardcore !”チャントも掛かり、
 これでやっとワシも一安心いたしました...。
○トーナメント参会者による入場式
  今回のデス・マッチ・トーナメントに出場する全16選手参加による入
 場式が華々しく挙行。各自の過去の戦歴などもアナウンスされるんや
 けど、どいつもこいつもMidsouthはもとよりECW、MAW、CZW、X
 PW、BJW、TNAなどで血生臭い大立ち回りを演じて来た奴らばかり。
 そう、少々大袈裟に言えば米国独立団体系の命知らず達が全て集結
 したって感じなんや。よって、ワシなんかは頭の回路が単純やから、こ
 のシーンだけで感激の余り涙腺も緩んでしもて...(アホやね)。
 尚、この手の入場式ってトーナメントを盛り上げるため必ずアチコチで
 局地戦が勃発するのがお約束なんやけど、元々Midsouthの提供す
 るデス・マッチってのはプロレス・ビジネスに付き物の“捏造された各
 種遺恨”を発端にするなんて事ではなく、単に“デス・マッチをやりたい
 奴、この指とまれ”って乗りから始まっているからやろね、リングの上
 では互いの健闘と無事を祈って和気藹々と記念写真撮影会が始まり
 ました。
BKing of the Death Matches 2003 tournament 1st round #1
 High Impact Tables Match :
 "Spyder" Nate Webb (w/Becky Bayless) vs. Mad Man Pondo
  いよいよここからがトーナメント枠の試合。総勢16選手参加のトーナ
 メントなのでまず初日は予選8試合が組まれております。で、その予選
 第1試合にて激突するのは、日本国でもお馴染のマッド・マン・ポンドと
 “クモ男”ネイト・ウェブ。試合前には例によって披露されたウェブによる
 軽やかなステップ(控え室から急遽参加したあのジェリー・リンも楽しそ
 うに踊ってまっせ)が客席を和ませるんやけど、いざ試合が始まったら
 いきなり蛍光灯でのシバき合へ突入し、ウェブなどはマット上をドス黒く
 鮮血で染め上げる大流血!。ただそれでもポンドをテーブルに寝かせ、
 会場の壁面に器用によじ登って放つ高所からの自殺ダイヴでウェブが
 逆転の勝利をゲット、と思わせた途端、マネージャー役のベッキー嬢と
 TNAからの刺客(?)ロリポップ嬢のキャット・ファイトが突然始まり、こ
 れを止めに入ったウェブに隙が生まれ....。最後はポンドによってテ
 ーブル葬された“クモ男”、天晴れ過ぎる散り際でしたワ(合掌)。
CKing of the Death Matches 2003 tournament 1st round #2
 Taipei Death Match :
 "Mean" Mitch Page (w/Jim Fannin) vs. Rollin Hard
  予選第2試合は共にMidsouthを主戦場とするペイジとハードの顔
 合わせなんやけど、ここで注目して欲しいのは試合の形式。バンテー
 ジにガラスの破片を付けて殴り合う『タイペイ・マッチ』って破天荒なル
 ールで、これはECW時代に勃発したイアン・ロットンとアクセル・ロット
 ンの内ゲバ・アングルへの最終決着戦(?)として1995年7月1日の
 定期戦『Hardcore Heaven 1995』にて初披露されたもの(のはず)。
 当然しっかりと著作権を持つ(笑)イアン&アクセルの許可があっての
 実施なんやろけど、さすがにオリジネーターの2人を前にすると少々緊
 張したか、ペイジもハードもさしたる暴虐シーンを構築する事も出来ぬ
 まま、大型ホチキスでのスポット(試合前にペイジが聖書を食い破るパ
 フォーマンスを見せたんやけど、その聖書の残骸がハードによってホチ
 キスで身体に打ち込まれるってオチがあって、これはなかなかお茶目)
 に移行。続いてハードはフィニッシュ狙いに自身の左手(素手やデ)に
 アルコールを垂らして火を放ち、ペイジの頭部へ火炎張り手を一閃や。
 おいおいメチャクチャしよるな、なんて思ったけど、最後はペイジ側の
 セコンドであるジム・ファニンの介入によりハードの苦労も水の泡に。
 ウーン、これそんなに悪い試合ではなかったのやけど、ここはやっぱ
 り『タイペイ・マッチ』にとことん拘った方が良かったんやないやろか。

【シークレット・トラック】発見!
○『MIKE BURNS : LOAD OF THE DANCE ?』
  メニュー画面で↓を何度か押すと再生されます。内容はDISC-3の@
 に収録された、クレインによるネクロの頭部へのビデオ・デッキ投下を
 ハンディ・カメラを抱えながら目の当たりにした際、マイク・バーンズ氏(
 ←SMVの代表なんでしょ?)が思わず繰り出した意味不明のステップ
 を決めている、まぁちょっとお間抜けな姿なんですワ(苦笑)。
 映像プロデューサーが映画に脇役として出演するってのはよくある話
 やけど、遂にDVD−Rの世界でもこんな【シークレット・トラック】が仕込
 まれる時代となったんやね。

★★DISC-2★★
@King of the Death Matches 2003 tournament 1st round #3
 Barbed Wire Bat & Barbed Wire Boards Match :
 Balls Mahoney vs. Horace The Psychopath
  予選第3試合はフリーの大物(?)同士の激突。軽い握手で始まり、
 すぐに有刺鉄線バットがフル活用されて両者ともに無闇な大流血に。
 ただ注意して観ていると、マホーニーなんかはやっぱりパンチ一発を
 打つにしても上手いなァ、なんて唸らせる場面もあって。
 最後はマホーニーの十八番である強烈無比なるパイプ椅子攻撃を浴
 びたサイコパスが、有刺鉄線ボードの置かれたテーブルをかりそめの
 墓地として永眠ですワ(←かりそめの永眠って、ちょっと変やね)。
AKing of the Death Matches 2003 tournament 1st round #4
 Electrified Lighttubes and Barbed Wire Tables Match :
 Special Referee : Mickie Knuckles
 2 Tuff Tony vs. JC Bailey
  試合に先立ってリングへ上がったのは白黒ストライプのレフェリー用
 シャツを着用したミッキー嬢。どうやらここからの予選道中を裁く大役を
 言い渡されたみたいなんやけど、ミッキー嬢は前述した様にDISC-1の
 Aの試合にてアクシデントに見舞われたばかり。肩口をしきりに気にし
 ている様子で、誰か代わりに裁いてやれよって心底思いましたな。
 さて予選第4試合はトニーとベイレイによる激突で、リング下には点灯
 している蛍光灯ボードが公認凶器として設置されているのがポイント。
 試合は序盤の有刺鉄線ボードを巡るスポット、中盤の大量の画鋲が付
 けられた玩具のバットや点灯した蛍光灯ボードを巡るスポットと展開し、
 山場はトニーがベイレイに向けて放った、場外の有刺鉄線テーブルへ
 の2・タフ・ドライバー。勝星こそベイレイの懸命の反撃によって落とし
 たけど、客席からは“サンキュー・トニー!”のチャントも掛かったし、ト
 ニー自身も本試合の出来にはまんざらでもなかったのでは?。 
BAlex Shelley vs. Sonjay Dutt
  大流血戦が続いたので、そろそろお客様も胃薬が欲しくなる頃か。
 ならばと用意されたのが、トーナメントとは別枠でブックされたこの試
 合ですワ。これ、どうやらCZWチャントを仕掛けてお客さんを煽るサン
 ジェイを、アレックスが迎え撃つって図式みたい。試合は大技の連発
 や高難度のスポットの羅列なんてのではなく、起承転結をキチンと両
 者が意識した内容で、アレックスの変形ボム一発で試合に幕を引いた
 点なども非常に好印象やったワ。あ、試合決着後にはアダム・フラッシ
 ュとジミー・ジェイコブスが次々と姿を現し、これによってMidsouth(ア
 レックス&ジェイコブス)対CZW(サンジェイ&アダム)の団体抗争アン
 グルが仕掛けられたみたいでっせ。
CKing of the Death Matches 2003 tournament 1st round #5
 Fans Bring the Weapons Match :
 Special Referee : Mickie Knuckles
 Corporal Robinson vs. Axl Rotten
  予選第5試合はMidsouthの番頭格にあるコーポと、イアン総帥の
 盟友アクセルとの一騎討ち。試合はアクセル(ランシッド・バットのTシ
 ャツを着用しており、これがなんともスーパー・クール!)もコーポも序
 盤からガンガンとブレードを披露する、こう言ってはなんやけどまァちょ
 っと大味過ぎる内容。で、各種蛍光灯トラップを手際よく使用して押せ
 押せ状態のコーポ、仕上げとばかりにアクセルに狙いを付けたところ
 で、当時CZW認定のヘビー級王者であったメサイアが乱入行為を強
 行。どうもアクセルの手助けってよりも、Midsouthへの私怨(勿論ネ
 タなんやろけど、ね)からの乱入の様で、これによってコーポが敗退。
 おやおやMidsouthとCZW、俄然キナ臭くなって来ましたな(苦笑)。
DKing of the Death Matches 2003 tournament 1st round #6
 4 Corners of Pain Match :
 Special Referee : Mickie Knuckles
 Nick Gage vs. Dysfunction
  これまたMidsouth(ディスファンクション)対CZW(ゲージ)の色合い
 が強い顔合わせ。で、試合はゲージのパイプ椅子攻撃でディスファンク
 ションの額がバックリと割れ、これに畳み掛ける様にゲージが顔面ウォ
 ッシュ・キックをお見舞い。蛍光灯で組まれた巨大トラップ⇒画鋲トラッ
 プと公認凶器をフル活用したゲージが一方的にディスファンクションを
 始末してしまいよりましたワ。本トーナメントの一週間前、2003年7月
 26日開催のCZWによるデス・マッチ・トーナメント『TOD2』では、ザン
 ディグ親分のお書きになる『お家の事情』で冷や飯を喰わされた格好
 のゲージ、Midsouthマットで好き放題暴れての鬱憤晴らしやろかね。
 尚、最後になったけどディスファンクションの受けっ振りの良さにも一票
 入れておきまっせ。

★★DISC-3★★
@King of the Death Matches 2003 tournament 1st round #7
 Fans Bring the Weapons Match :
 Special Referee : Mickie Knuckles
 Necro Butcher vs. "Mr. Insanity" Toby Klein
  予選第7試合にお出ましとなったのは、前年度のトーナメント覇者で
 ある我等がネクロ・ブッチャー!。“狂気人間”クレインを相手に、まさに
 自虐行為の極北と評すべき内容の一戦を披露してくれましたデ。
 詳細をお伝えいたしますが、まず蛍光灯攻撃の各種バリエーションに
 て試合は華々しく幕を開け、有刺鉄線が巻き付けられたビリヤードの
 キューや、大量の画鋲が付けられた玩具のバットなど、殺傷能力の高
 い凶器が矢継ぎ早に導入。しかもこれらを振り上げてのシバき合いを
 リングの上ではなく、場外戦でやるモンやから、お客さんはみんな巻き
 添えを食らって...(帰宅して服や身体を調べると、蛍光灯の破片な
 どがアチコチに付着しているはずで、さぞやビックリするやろな)。
 またデス・マッチ慣れして、ちょっとやそっとのバイオレンス・シーンでは
 驚かない(何の自慢にもならんな)ワシが腰を抜かしたのは、クレイン
 がリング上からリング下で悶絶しているネクロの頭頂部にビデオ・デッ
 キを投げ付けたシーン。なんとも形容し難い鈍い音をたててビデオ・デ
 ッキはネクロの頭の上で不気味に跳ねました...。最後はくどいまで
 の蛍光灯地獄をくぐり抜けたネクロがクレインをスリーパー(エイジアン
 ・スパイクって言うんやてね)で締め落として幕。ネクロ・ブッチャー、トー
 ナメントの連覇に向けて怒涛の快進撃開始、ってところやな。
AKing of the Death Matches 2003 tournament 1st round #8
 175,000 Thumbtack Death Match :
 Special Referee : Mickie Knuckles
 Ian Rotten vs. The Messiah
  予選第8試合はMidsouthマットを暴力統治するイアン総帥の出番。
 イアン総帥は1997年度と2001年度のトーナメントの覇者で、対戦
 相手のメサイアはウルトラ・バイオレンスが売り物のCZW認定のヘビ
 ー級王者。これは何とも美味しい顔合わせで、イアン総帥もここらのフ
 ァン心理は先刻承知みたい。マイクを握り、東海岸、西海岸、ザンディ
 グ、XPW、ECW、と嫌でもファンの琴線に触れるキー・ワードを散りば
 めたスピーチを披露(誰か完全対訳してくれへんやろか)ですワ。
 ただここまで煽った対戦なんやけど、ワシには心配事がひとつありま
 したんや。そう、XPWからCZWへ移籍したメサイアに、XPW時代の
 尖がった試合振りってのが感じられず、この試合も凡戦に終わるんや
 ないやろか、って心配ですワ。で、イアン総帥もマットの上一面にブチ
 撒けられた175,000個の画鋲の上に裸足で立ってみせるなど、メサ
 イアに歩み寄る姿勢を見せたものの、最後はDISC-2のCの試合にて
 メサイアに煮え湯を飲まされた格好のコーポが乱入。これによりイアン
 はメサイアを下し、メサイアとコーポは明日の一騎討ちが決まり、一見
 すると万々歳の様にも見えます。しかしそれでも、イアン総帥の尽力で
 メサイアのふっ切れた闘い振りが一夜復活するんやないかと期待して
 いたワシには正直.........(嗚呼)。 
BIWA-MS Heavyweight Championship :
 Chris Hero vs. Homicide
  トーナメントとは別枠の好試合があって、山あり谷ありの予選8試合
 が滞りなく終わり、明日の興行に向けたMidsouth対CZWの抗争ア
 ングルも充分に仕掛け、これ以上何をする事があるんかいな、なんて
 思っていたら、Midsouth認定のヘビー級王者であるクリス・ヒーロー
 にハマサイドが挑戦するって一戦までがブック。おいおい、ここまで豪
 華なカードを並べて、正味で損得抜きの興行やなァ。注目の一戦はま
 るで高いレベルの詰め将棋(あ、実はワシは将棋ってのをやった事が
 ないです。すんまへん、相変わらず適当な事を書いて)の如き攻防が
 続き、ハマサイドの十八番であるコップ・キラーがヒーローを直撃。
 で、これが予想以上のダメージをヒーローに与えた様で、何とヒーロー
 はリング下で半失神。多分ハマイサド、腹の中では「しもた、やってしも
 た!」と思ったでしょうが、ここは当然彼もプロ。伸びたヒーローに憎々
 しげに水を掛けて(腹の中では、早く目を覚ましてや、なんて叫んでい
 たんやろね)ヒーローをリング上に連れ戻し、再度のコップ・キラー(不
 発)⇒ヒーローの十八番であるヒーローズ・ウェルカム×2発を被弾⇒
 ヒーローによる変形STFを喰らいタップ、とプロデューサーから当初言
 い渡されたはずの役目を完璧に遂行や。うんうん、ハマサイドの献身
 的な態度は特筆ものやし、これに応えんと死力を尽くしたヒーローもこ
 れまたグッド。エエ試合を見せて貰ったデ
 尚、試合決着後にはダニー・ダニエルズとBJ・ウィットマーの乱入が
 あって、これをトリガーとして明日の興行でハマサイド対ウィットマーと
 ヒーロー対ダニエルズ(こっちはテキサス式のデス・マッチ!)の2試合
 をブックしたとイアン総帥がマイクを握って客席に向けアナウンス。
 ウーン、どこまでも明日の興行に期待を持たせてくれよるやないの。
○Night One Music Video
  ホワイト・ゾンビの『More Human Than Human』をBGMに、初日のハ
 イライト・シーンを収録した小作品ですワ。あ、余計なお世話かも知れ
 んけど著作権には気を付けてや、『SmartMarkVideo』さん。


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