A Matter of Respect 1996
 South Philadelphia, PA - ECW Arena 1996-5-11
 (VHS-Tape)
 収録時間:約2時間46分
 ECWファンの皆様、ご機嫌は如何でしょうか。さてさて、今回皆様にご
紹介させていただきますのは、ECWが1996年5月11日にフィラデルフ
ィアのECWアリーナにて開催した定期興行『A Matter of Respect 199
6』の全容を納めた映像なんですワ。あ、VHSテープに納められ、米国で
は正式に発売されたと思われる本作。ワシはここではちょっと書けない方
法で入手いたしました手前、「それって何処で買ったの?」と問われると非
常に辛いのですが、まァこれだけインターネットってのが発達した現在です
から、ちょっくらECWやA Matter of Respectなどの語句をキー・ワードに
検索していただけるなら、必ずや皆様も入手出来るはずかと...。

@El Puerto Ricano vs. Damien
  サブゥに憧れる“ザ・プエルトリコ人”と、FMWなどでもお馴染みのダミ
 アンが激突。と、いきなりサブゥが試合に介入。そうか、己をリスペクトし
 てくれる“ザ・プエルトリコ人”の助っ人として現れたんやな、なんて思いま
 したが、サブゥはダミアンだけではなく、なんと“ザ・プエルトリコ人”にも魔
 手(苦笑)を伸ばし...。ウーン、“ザ・プエルトリコ人”のサブゥへの熱い
 想いはどうやら一方通行のようですな。
 【追記】サブゥによる“ザ・プエルトリコ人”へのテロ行為、これも本興行の
 タイトルである『A Matter of Respect』と密接にリンクしているんやろね。
AThe Dudleys (Buh Buh Ray Dudley & Big Dick Dudley)
 (w/Dance With Dudley & Sign Guy Dudley & Chubby Dudley)
 vs. Damien Kane (w/Lady Alexander) & Devon Storm
  この当時のババはまだ『ドモリ・ギミック』を活用する、どちらかと言えば
 コミカルな存在。この夜も黒ブチ伊達眼鏡(←ダッドリー一族のトレード
 マーク)で決めたアレキサンダー嬢の艶姿にズボンの股間を押さえて客
 席から笑いを引き出しております。で、片やそんなババがどうにも許せな
 いのが洒落を解さぬD-ボンって図式でしたんや。なんや、現在のダッド
 リーズと違うやんかなんて言わんといてね。彼等にもそれなりの歴史があ
 るんやさかい。エ、試合の結果ですか。ご機嫌斜めのD-ボンが敵も味
 方のババもレフェリーさえも殴り付けてKOしてしまい、ノー・コンテストで
 したワ。
 【追記】どうにも一族に馴染めぬD−ボンのテロ行為、これも本興行の
 タイトルである『A Matter of Respect』と密接にリンクしているんやろね。
BThe FBI (J.T. Smith & Little Guido)
 vs. Axl Rotten & Hack Myers
  96年4月20日の定期興行『Hostile City Showdown 1996』にて華々し
 く船出したFBI(純血イタリア人軍)。イタリア産の種馬を自認するJTが自
 慢の喉を渋く唸らせて『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を熱唱し、シャドー・
 ボクシングを黙々と繰り返すグイドーは、今で言うMMAを非常に意識し
 た(←嘘でっせ)戦い振りを披露...。最後はセコ過ぎる幕引きでグイド
 ーがマイキーをフォールですワ。よ、グッド・ファイト!
CTaz (w/Bill Alfonso) vs. Beef Wellington
  ネットにて調べたところ、こんな試合も組まれていたみたいなんですが、
 残念ながら本作からはカット。ウーン、内容はワシにも容易に想像がつ
 くけど、それでもタズの試合をカットするってのは愚の骨頂でっせ...。
DECW World Heavyweight Championship :
 3-Way Dance :
 Raven (w/Stevie Richards & The Blue Meanie & Miss Patricia)
 vs. Pitbull #2 (w/Pitbull #1 & Francine)
 vs. The Sandman (w/Missy Hyatt & Too Cold Scorpio)
  レイヴェンの保持する世界王座を巡る3WAY戦なんやけど、どうも王
 者レイヴェンはフテ腐れ気味。ま、対戦相手のピットブル2号にはフラン
 シーン嬢、サンドマンにはミッシー姉さんが付いているのに、自身はビュ
 ーラ嬢に続いて、先日新たなガール・フレンドであるカモナ嬢までもライ
 バルのドリーマーに寝取られたばかりとあっては、それも非常に分かる
 けど。あ、試合は女子の3WAY(レイヴェン側はミーニーのガール・フレ
 ンドであるパトリシア嬢が代理参戦)を起点に、一気にリング上の雲行
 きが怪しくなり(苦笑)、そんな混沌としたフィールドこそが我が土俵と、
 レイヴェンが粘るサンドマンを振り切って王座を防衛や。
 【追記】試合終了後、サンドマンとピットブルズが互いの健闘を称え合っ
 てシェイク・ハンド。しかしこれに納得出来ないと、フランシーン嬢がミッシ
 ー姉さんと一悶着。多分これ、7月13日開催の定期興行『Heat Wave 1
 996』(レビューをアップ済)でのビッグ・アングルへ向けた大いなる前振り
 の一部のはず。ここでは詳しく書かないけど、最高にクールなネタなんで
 っせ。また今回の一幕、これも本興行のタイトルである『A Matter of Res
 pect』と密接にリンクしているんやろね。
EChris Jericho vs. Mikey Whipwreck
  “ライオン道”ジェリコの放った必殺のライオン・サルトを受け、それでも
 ピン・フォールを許さなかったマイキー君。ウーン、ジェリコの力不足なの
 か、はたまたジェリコの処世術(苦笑)なのか。どちらにしてもジェリコは
 マイキー君の実力(苦笑)を認めたみたいや。
 【追記】“ライオン道”とマイキー君の邂逅、これもまた本興行のタイトル
 である『A Matter of Respect』と密接にリンクしているんやろね。
FECW World Television Championship :
 Shane Douglas vs. Too Cold Scorpio
  試合前、珠玉の肥満ネタを繰り広げるスコーピオとリング・アナのガー
 トナー(←まだこの頃はそれなりに痩せています)。続いてダグラスのW
 WFからの解雇ネタもあって、スコーピオもダグラスも、互いに胸に針が
 チクチクと刺ったまま(苦笑)で一騎討ち開始。けど、これはハート・ブレ
 イクな内容の試合となるかと思ったら、いきなり場外のコンクリート床を
 目一杯使ったダダラスのハードな攻めが火を噴き、しかもそれをしのぎ
 切ったスコーピオが、自慢の“舞い”を終盤ガンガンと披露。で、「ワシら
 今、名勝負を目撃してるんや!」って観客連中の固唾を飲む音がモニタ
 ー画面の前に座るワシにまで聴こえて来そうな雰囲気の中、30分のタ
 イム・リミットのギリギリ手前で、ダグラス必殺のベリー・トゥ・ベリーが雪
 崩式でビシッと決まって...。
 【追記】スコーピオよりTV王座を奪取したダグラス。感極まってのスピー
 チが始まり、おォまるでこれは94年8月27日の『NWA World Heavywei
 ght Title Tournament』における『NWA王座ポイ捨て』事件の再現かと思
 ったら、ウーン、そんなオチが用意されていましたか...。あ、このオチ
 については今回は詳細までは触れません。ただ、ここでも本興行のタイト
 ルである『A Matter of Respect』と密接にリンクしている事だけは確かで
 す。ウン、『NWA王座ポイ捨て』事件から連綿と繋がる極上のオチや!
 【追記−A】改めて触れる必要もないのかも知れまへんが、『NWA Worl
 d Heavyweight Title Tournament』の決勝戦でダグラスの相手を勤めた
 のもスコーピオ。どない、伏線バリバリでしょ?
GRob Van Dam vs. Sabu
  4月20日の定期興行『Hostile City Showdown 1996』 でもマッチ・メイ
 クされていた一騎討ちで、今夜は雪崩式のスープレックスや開脚レッグ
 ドロップで畳み掛けたRVDが勝ち。
 【追記】RVDの猛攻をモロに受け、サブゥがまたまた古傷である首を痛
 めるアクシデントが勃発。そやけどサブゥの負傷を目の当たりしたポー
 ル・Eがリング上に入り、RVDにサブゥとの関係改善を提案するも、RV
 Dはタズ&アルフォンソと結託してしまい...。ウーン、これもまたまた
 本興行のタイトルである『A Matter of Respect』と密接にリンクしている
 場面でしたな。
HTommy Dreamer (w/Kimona Wanalaya & Beulah)
 & The Gangstas (New Jack & Mustafa)
 vs. Brian Lee (w/Stevie Richards)
 & The Eliminators (Perry Saturn & John Kronus)
  Dでも触れたけど、当時ライバルのドリーマーに次々とガール・フレンド
 を寝取られていたレイヴェン。で、何時からか、レイヴェンのレイヴェンの
 怒りはドリーマー自身よりもドリーマーの股間に鎮座される『伝家の宝刀』
 に一点集中で向いてしまっており、金で雇った用心棒のブライアン・リー
 (WWFではニセのアンダーテイカーを好演)に、ドリーマーの股間の『伝
 家の宝刀』を潰すよう指示。これによって4月20日の定期興行『Hostile 
 City Showdown 1996』では、ブライアン・リーがドリーマーの股間にコンク
 リート・ブロックを置き満身の力を込めパイプ椅子でガツンと一撃!、な
 んて場面があり、今夜はその因縁の両者に、ギャングスターズとイリミネ
 ーターズ(←こちらも前々から犬猿の仲)を絡ませての6人タッグ。さてさ
 て、ドリーマーの『伝家の宝刀』、今夜はどうなる?!


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