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The Night The Line Was Crossed South Philadelphia, PA - ECW Arena 1994-2-5 (DVD-R) 収録時間：約2時間9分 |
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ＥＣＷ存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収 録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。 その『RF-VIDEO』が最近鋭意着手しているのが、過去米国で正式に流 通したＥＣＷもの市販ＶＨＳテープの無法ＤＶＤ－Ｒ化。ま、今さら『RF-V IDEO』のやる事に驚く訳もおまへんが、ホンマにこいつ等のＥＣＷってネ タをとことん商いに使い切る姿勢には、あきれるやら、ある意味感心す るやら（苦笑）。ま、お陰でワシの映像ライブラリーも充実するし、ここは 『RF-VIDEO』の仕掛ける悪徳商法（笑）にまんまと乗せられ、ＤＶＤ－Ｒ のレビューへと突き進んでみたく思います。ちなみに今回ご紹介いたし ますのは、１９９４年２月５日開催のフィラデルフィアはＥＣＷアリーナで の定期興行『The Night The Line Was Crossed』（←直訳するなら、一線 を越えた夜）の全容が納められた代物です。 【追記】あ、実はこの定期興行『The Night The Line Was Crossed』の前 日（２月４日）にもＥＣＷアリーナで興行が行われておりますんや。多分 多少なりとも『The Night The Line Was Crossed』に影響があったでしょ うから、以下にそのカードと結果を記載しておきますな。 01 - Chad Austin beat Johnny Hotbody 02 - Pat Tanaka beat Keith Shearer 03 - JT Smith & Tommy Cairo beat Pitbull #1 & Rockin' Rebel 04 - Mr. Hughes beat Hack Meyers 05 - Ron & Don Harris beat Tony Stetson & Johnny Hotbody 06 - The Tazmaniac & Kevin Sullivan beat The Young Dragons 07 - Handicap Match Mike Awesome beat Mikey Whipwreck & Keith Shearer 08 - Tony Stetson pinned Don E. Allen 09 - Jimmy Snuka pinned Tommy Cairo 10 - ECW TV Champ Sabu pinned Pat Tanaka 11 - Jimmy Snuka pinned a Young Dragon 12 - Tommy Cairo, Tommy Dreamer, & Salvatore Bellomo beat Jimmy Snuka, Rockin' Rebel, & Pitbull #1 13 - Axl & Ian Rotten beat 911 & Sabu via DQ 14 - Falls Count Anywhere Match ECW Tag Champs Kevin Sullivan & The Tazmaniac NC Ron & Don Harris （結果、ベルトは団体預かりに） ◎タッド・ゴードンのご挨拶 初代ＥＣＷのオーナー、タッド・ゴードン氏が自身のオフィス（？）にて ご挨拶。「米国一のハードコア＆バイオレンス団体であるＥＣＷへよう こそ。あ、でも決して万人向けにはなっておりまへんデ」．．．。 【追記】ここで言うＥＣＷとは【Extreme Championship Wrestling】ではな くって、ＮＷＡ傘下のいちローカル団体【Eastern Championship Wrestli ng】の事です。ただ、ＮＷＡと言っても、かつてのＮＷＡではなく．．．。 ①Mr. Hughes (w/Jason) vs. "Wildman"Sal Bellomo ネット上の記録では巨漢の９１１がチャド・オースチンをオープニング ・マッチにて下した、との記録もありましたが、とりあえず本ＤＶＤ－Ｒで のオープング･マッチはこれ。リング登場と共に四方のお客さんにプレ ゼントをばら撒いていたサルが、ヒューズのサイド・ウォーク・スラム一 発で簡単に轟沈させられております。 ②Double Dog Collar Chain Match : Tommy Cairo & Sandman vs. Pitbull #1 & Rockin' Rebel (w/Jason) まだ自堕落親父ギミックが確立されていないサンドマンの絡むタッグ 戦でして、サンドマンの相棒のカイロが流血を強いられながらもピット ブルの１号を力ずくでフォールして試合はジ・エンド。そやけどそこから 負けたはずの悪者組のセコな逆襲が始まって．．．。 ③No Rules Match : Public Enemy vs. The Bruise Brothers お次はパブリック・エネミーとブルース兄弟が“なんでもあり戦”で激 突するって構図の試合。巨漢のブルース兄弟が先手先手で客席を舞 台に猛攻を仕掛け、これにパブリック・エネミーが何とか応戦するって 内容ですワ。で、実況席のジョーイ・スタイルス氏もブルース兄弟の繰 り広げる乱闘に、「これはレスリングではない。サウス・フィラデルフィ ア流のストリート・ファイトだ！」、なんて絶叫気味となり、否が応でも観 ているこちらの気分も高揚や。あ、最後はブルース兄弟に散々ボコボ コにされたジョニー・グランジが狙い澄ましたパウダー攻撃を一閃。死 中に活を求めるとは正にこの事で、この夜はパブリック・エネミー側の 奸計がブルース兄弟のバイオレンスを上回った形となっております。 ④Tommy Dreamer vs. "Superfly"Jimmy Snuka (Hunter Q. Robbinson III) リング・ベルが鳴って随分と経つのに一向にドリーマーとは戦わず、 主に画面右下に陣取るお客と丁々発止のやりとりを延々と繰り広げ る“スーパーフライ”。ま、これも試合を盛り上げんとする“スーパーフ ライ”の努力と好意的に受け止める事も可能やし、ビッグ・ネームだ からこそ許される時間稼ぎ（＝手抜き）とする事もこれまた可能。で、 そんな“スーパーフライ”の気紛れに、独りリング上で長時間所在なく ウロウロとしていたドリーマーなんですが、それでも最後は“スーパー フライ”の必殺技である“スーパーフライ”を一度はキック・アウトする って栄誉をゲット。ま、その分、都合４発も“スーパーフライ”を喰らい、 口から血ヘドを吐く羽目になってしもたみたいやけど．．．。 ⑤The Sheik & Pat Tanaka vs. The Tazmaniac & Kevin Sullivan (w/ Woman) サリバン相手に場外戦を繰り広げ、十八番の“ファイヤー・ボール” をタズマニアック＆サリバンに浴びせ、実に僅かな時間で試合に幕を 下ろしたシーク爺。ちなみに只の一度もリング上には上がりまへんで したワ。ま、ワシも当時のシーク爺を何度もＦＭＷなどで生観戦してお りますが、“踏み台”がないと自力でリング上には上がれんかったから ね．．．。そう、リングに上がらなかったのではなく、上がれなかったん でしょうな。ホンマ、若手どもは何を怠慢こいとったんや！ ⑥JT Smith vs. Mike Awesome 短期決着を狙い、選手紹介時に姑息にも（苦笑）オーサムに背後 から急襲を仕掛けたＪＴ。そやけどオーサムはこれを余裕を持ってさ ばき、垂直落下のベリー・トゥ・ベリー・スープレックス（ＪＴには対処す るスキルもなく、結果として非常に危険な代物に）～場外トペ～フィニ ッシュ狙いのパワー・ボム（オーサム・ボム）と切り返して．．．。 【追記】誰もがＪＴの敗退を確信したその瞬間、ＪＴの電光石火の逆さ 押さえ込みが火を噴いて．．．。 【追記－２】手にしたはずの勝利を逃し、頭に血が上ったオーサム。 フラッシュ・カウントではないかとレフェリーに暴行をブチかまし、最後 には意識を失ったレフェリー目掛け、コーナーの頂上から空爆を見舞 おうとしたものの、安普請のリングであったためか、突然トップ･ロープ がブチッと外れ、これでオーサムは無様にも顔面からマットへ落下。 ホンマ、踏んだり蹴ったりとはこの事やね．．．．．．．．．。 ⑦ECW World Heavyweight Championship : 3 Way Dance : Terry Funk vs. Sabu (w/Paul.E.Dangerously & 911) vs. Shane Douglas (w/Sherri Martel) 今やアメ・プロ界の伝説と化した感のある、これがテリー御大とダグ ラスとサブゥによる“世界初”の３ＷＡＹダンス。僅かなスペースではと てもやないけど語り切れないので、詳しくはここを見て。 ⑧熱戦が終わって．．． ⑦の試合後、顔面を朱に染めながらも、何時もの狂乱振りは微塵も 見せず訥々と話すテリー御大。ウンウン、なかなか“エエお顔”をされ てますな。あ、それでも試合結果に納得の行かないダグラスがテリー 御大に突っ掛け、最後はやっぱり掴み合いの大喧嘩。記者会見場と なったホテルのロビーは両者を分ける他のレスラーも大勢加わって、 上を下への大騒ぎ状態に．．．。 |
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