Revere, MA - Wonderland Greyhound Park
 1998-7-12
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間26分
 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
09年10月期に発売された7タイトルの内の1タイトル。マサチューセッ
ツ州はリヴエラにあるワンダーランド・グレイハウンド・パークってところ
で、98年7月12日に開催された定期興行の模様を収録したものです。

@Ulf Hermann vs. Kronus
  今宵のリヴエラ大会、欧州(オットー・ワンツのCWA)からの刺客へ
 ルマン相手のオープニング・マッチを任せられたのは、“ホーム・タウ
 ン・ボーイ”のクローナス(名ダック・チーム、イリミネーターズの残党)
 地元ファンの温かい声援を糧に、場外乱闘なども適当に盛り込んで、
 最後は十八番の450スプラッシュにて楽々ヘルマンを轟沈ですワ。
ADanny Doring & The Dirtbike Kid
 (w/Lance Wright & Jack Victory)
 vs. Blue Meanie & Super Nova
  「もしも負けたら丸坊主になってもかまへんデ!」。試合前、やけに
 威勢の良い啖呵を切っていたのは“悪のコーディネーター”であるラン
 ス・ライト。確かにミーニー&ノヴァが相手なのでまさか負けはせんと
 思っていたでしょうが、こっちも手駒がドーイングとダートバイク(角刈
 り頭が素敵)では、さぞや内心は穏やかではなかったでしょうな。で、
 念のために新手の手駒であるヴィクトリーを介入させた、と。
BMikey Whipwreck vs. Mike Lozansky
  第3試合は、カナダ出身で日本国の各団体にも様々な芸名を名乗
 って来日していたロザンスキーの出番。その井出達から想起したので
 しょうが、「(いくら頑張っても)お前はクリス・ジェリコではないんやデ」
 とか、ロザンスキー1人の非ではない(勿論半分はマイキーの責任)の
 やけど、「つまらん試合やのゥ」などとお客達に野次られまくった末、マ
 イキーの雪崩式DDT一発にてロザンスキーはフォール負け。ウーン、
 何でこんなに米国人はカナダ人を見下すんやろね。
CTaz vs. Michael Kovac (w/Shane Douglas & Francine)
  当時、何度も何度もタズの容赦ないサブミッションにて右腕を締め上
 げられ、その結果、何とも無様なギプス生活を余儀なくされていた、我
 等がシェーン・ダグラス大先生。勿論今宵も試合は無理でして、ならば
 とタズ潰しにコーベックなるレスラーを放ったものの、これがタズによっ
 て瞬時にコロリとぶっ潰されてしまい...
 【追記】汗一つかかずに勝利を手にしたタズ。当然ダグラス先生を懲ら
 しめてやれと挑発するのですが、これはダグラス先生の危機と、ビガロ
 やキャンディードも現れて...。
DJack Victory (w/Lance Wright) vs. Spike Dudley
  スパイク君が十八番のアシッド・ドロップにてヴィクトリーをフォール、
 かと思ったら、ここにダッドリーズ一派が無法介入。当然ECW正規軍
 もこんな非道は見逃してはおけず、ドリーマーやニュー・ジャック親分、
 アクセルにマホーニーも姿を見せ、ダッドリーズ一派と派手なド突き合
 い。よっしゃ。これはメインで改めて8人タッグ戦を組み、キチンと決着
 を付けようやないの
EMasato Tanaka vs.
 Tracy Smothers (w/Little Guido & Tommy Rich)
  ネット上の記録によると、6月27日のECWアリーナでの定期興行よ
 りECW一座に草鞋を脱いだ田中将人。そのまま一座のドサ巡業にも
 同行をしていた様子(連戦連勝やったみたい)で、今宵は“南部の仕掛
 け人”(もしくは悪のジェイソンの中身)トレイシー・スマザーズを相手に
 しての一騎討ちですワ。ま、スマザーズもその一種独特の胡散臭いフ
 ァイト(失礼)には定評があるのですが、それでも田中の地力ならこれ
 は軽く一蹴か、なんてワシも当初は思っていました。しかしスマザーズ
 にはFBI(純血イタリア人)として固い契りを結んだグイドー&リッチが
 付いているのを忘れておりましたワ。怪しいマーシャル・アーツ・スタイ
 ルて攻め入るスマザーズに、抜群のタイミングでセコな反則を仕掛け
 るグイドーとリッチ。対する田中は一向にペースを掴めず、遂にはクリ
 ス・チェッティに、うるさいグイドーとリッチを追っ払って貰う始末や。
FJerry Lynn vs.
 Justin Credible (w/Jason & Chastity & Nicole Bass)
  今夜もお馴染みの定番マッチが組まれました。“怪女”ニコル・バス、
 “両刀使い”ジェイソン、“元レイヴェンの追っ掛け”チェスティティと脇
 役陣も充実して、ジャスティンとリンによる一騎討ちは火蓋。試合はジ
 ャスティンの豪快な通天閣スペシャルや、度重なるセコンドの乱入に
 も気持ちの折れなかったリンが、必殺の墓石式パイルにジャスティン
 を捕らえた、と思った途端、これを上手くジャスティンが切り返し、同じ
 く墓石式パイルを繰り出してリンを葬り去りました。ウン、定番のムー
 ヴではあるけど、ジャスティンとリンによる、この墓石式パイルを巡る
 攻防は何時見ても説得力があるよな
GECW World Tag Team Championship :
 Sabu & Rob Van Dam (w/Bill Alfonso)
 vs. Lance Storm & Chris Candido
  常に空中分解の危機に直面しながらも、何とか虎の子のタッグ王座
 だけは守り続けて来たキャンディードとストームでしたが、6月27日の
 ECWアリーナでの定期興行において、遂にサブゥ&RVD組に王座を
 奪われてしまい、それでも前王者組の特権か、どうやらネット上の記
 録によると、連日連夜サブゥ&RVD組にリターン・マッチを申し込んで
 は、ことごとく返り討ちを喰らっておりました。って事で今宵もキャンデ
 ィードとストームは王座返り咲きを目指してサブゥ&RVD組に向かっ
 て行ったのですが...。
 【追記】試合の終盤、テーブル葬スポットに絡んでキャンディードが左
 耳を大きく切り裂くアクシデントが発生。キャンディードを気遣ってさっ
 さと試合に幕を引く周りの人達の機転の良さには拍手喝采やな。
HThe Dudley Boys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley
 & Big Dick Dudley) (w/Joel Gertner & Sign Guy Dudley)
 & Jack Victory vs. Tommy Dreamer & New Jack
 & Balls Mahoney & Axl Rotten
  ワンダーランド・グレイハウンド・パークでのドサ興行、メインは前述
 したDでのトラブルを下地にした8人タッグ戦や。さ、まずはダッドリー
 ズの面々が延々マイクを握ってお客を煽り、続いてニュー・ジャック親
 分のテーマである『ナチュラル・ボーン・キラーズ』も会場内に流れ、い
 よいよ暴力活劇の始まり始まり〜!


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