Buffalo, NY - Burt Flickenger Athletic Center
 1998-8-15
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間31分
 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
09年10月期に発売された7タイトルの内の1タイトル。ニュー・ヨークは
バッファローにあるバート・フリッキンジャー・アスレチック・センターって
ところで、1998年8月15日に開催された定期興行の模様を収録した
ものです。

@The FBI (Little Guido & Tracey Smothers)(w/Tommy Rich)
 vs. Spike Dudley & Chris Chetti
  nWoならぬ、“FBI 4 Life”なんてナイスなサイン・ボードも見える客席
 おォ、やっぱりニュー・ヨークにはイタリア系の人が多いから、FBI(純
 血イタリア人)ギミックも受けるんやろか。試合は例によって例の如く
 ゲイ・ネタが仕込まれ、続いてトミー・リッチのセコな介入...。おいお
 い、たまには新しいネタもやってくれよと、こっちも苦笑していると、い
 きなりスパイクの必殺技であるアシッド・ドロップが、FBIのメンバーに
 次々と決まり...。
ATommy Rogers vs. Dr. Luther
  一目見ただけでダメ・レスラーと分かるルーサー(多分、FMWに来
 ていた奴とは別人...?)を相手に、トミー・ロジャースが実にお手軽
 なお仕事。それにしてもルーサー、全く使い物にならんかったな。
BMikey Whipwreck vs. Lance Storm
  キャンディードと2人して保持していたタッグ王座から滑り落ち(6月
 27日のECWアリーナでの定期興行)、相方キャンディードとの一騎
 討ちに敗れ(8月2日放送のPPV『Heatwave 1998』)、目下全くエエと
 こなしって状態にあるランス・ストーム。それで虫の居所でも悪かった
 のか、今宵は対戦相手のマイキーの左足をやけに厳しく集中攻撃し
 始めて...
 【追記】攻めるだけ攻めた末、マイキー十八番の電光石火の丸め込
 みにて勝ち星を逃がしたストーム。なるほど、こんな“役回り”が事前
 に分かっていたから、なおさらヘタレのマイキーを苛めたんやね。
CDanny Doring & Mike Lozansky
 vs. Balls Mahoney & Axl Rotten
  マイクを握って挑発するも、単なる暴れん坊だけではなく、変に口達
 者なところもあるアクセルに、反対に軽く言い負かされてしまった試合
 前のドーイング。で、いざ試合となっても、やはりお前はゲイだのなん
 だのとアクセルに小馬鹿にされ、挙句の果てには力一杯のパイプ椅
 子ショットをモロに頭部に喰らって轟沈。ホンマ、お疲れさんでしたな。
DMasato Tanaka vs. Mike Awesome
  8月2日放送のPPV『Heatwave 1998』でECWファンの度肝を抜い
 たのであろう、田中将人とマイク・オーサムの熱い熱い一騎討ち。で、
 こうなると2人の絡みをライヴで見たくなるってのは当然の成り行き。
 って事で、今現在ECWで一番注目を浴びているであろう田中とオー
 サムの手加減抜きのシバキ合いを、バート・フリッキンジャー・アスレ
 チック・センターにデリバリー。試合は序盤、はやるお客の気持ちを
 あえてスカしたか、オーサムが田中にボストン・クラブをじっくりと仕掛
 ける形でじわじわと滑り出し、中盤客席から掛かった“テーブル”チャ
 ントをトリガに、両者は一気にスロットルをトップにブチ込んで...。
EThe Sandman vs.
 Justin Credible (w/Jason & Chastity)
  今宵のセミはサンドマンとジャスティンとの一騎討ち。試合前、マイ
 クを握って滑らかにジャスティン一派を挑発していたのはサンドマン。
 で、リング・ベルが鳴っても、サンドマンの戦いっ振りはこれまたとて
 も滑らかで、これはこのまま終始サンドマンのペースで進むのか、な
 んて思っておりました。しかし好事魔多しと世間ではよく言いますやん
 か。そう、突然のガス欠(いやアルコール欠?、それとも逆に多量の
 アルコールが脳味噌を直撃した?)がサンドマンを襲い、ここを勝機
 とジャスティンがセコンド陣を介入させて...。
 【追記】9月19日のECWアリーナでの定期興行において、トミー・ドリ
 ーマーからサンドマンの離脱が発表されるんです。ま、そんなこんなも
 下地にあって、ジャスティンがサンドマンから“竹刀”ってネタを強引に
 かっさらって行くんでしょうな...。
FTag Team 3Way Dance :
 ECW World Tag Team Championship :
 Sabu & Rob Van Dam (w/Bill Alfonso)
 vs. The Dudley Boys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley)
 (w/Big Dick Dudley & Joel Gertner & Sign Guy Dudley)
 vs. Bam Bam Bigelow & Chris Candido
 (w/Shane Douglas & Francine)
  6月27日のECWアリーナでの定期興行において、キャンディード&
 ストームを撃破し、晴れてタッグ王座へ就いたサブゥとRVD。で、今宵
 はダッドリーズを迎えての防衛戦やったのです。そう当初は通常のタ
 ッグ戦やったのですワ。そやけどそろそろリング・ベルが鳴ろうかとな
 ったところで現れ出たのは、怪しい笑みを満面に湛えたシェーン・ダグ
 ラス大先生(←タズに何度も何度も容赦ないサブミッションにて右腕を
 締め上げられ、その結果、何とも無様なギプス生活を余儀なくされて
 いた)とフランシーン嬢。右腕は動かんけど、口だけは誰にも負けない
 とばかりマイクを握り、子飼いのバン・バン・ビガロとクリス・キャンディ
 ードもこの試合に参加させろと強引過ぎる政治力を発揮。ウーン、こ
 こらはあの小沢“豪腕”一郎も真っ青の強引さですな...。
 【追記】って事で始まったタッグ式の3WAYダンスですが、ダグラス大
 先生のやり口が気に入らないと、試合の途中にはタズまでが姿を見
 せ、バート・フリッキンジャー・アスレチック・センターは混沌の極みへ
 と叩き込まれてしまうんですワ...。
 【追記−A】タズとサブゥ&RVDですが、共通の敵であるトリプル・ス
 レット(ダグラス&ビガロ&キャンディード)を成敗すべく、9月19日の
 ECWアリーナでの定期興行において、ニュー・トリプル・スレットを結
 成するんですワ。ま、これはそこに至るまでの、大いなる前振りの一
 部と理解いただけたら良いかと思います。

 【オマケ】ネット上の記録を見ると、この日はトミー・ドリーマーがジャッ
 ク・ヴィクトリーをシングル戦で下した、なんて記述もおました。けど少
 なくとも本DVD−Rにはそんな試合は入ってはおりまへん。もともとそ
 んな試合は行われてはいなかったのか、はたまた『RF-VIDEO』が編
 集の際に下手を打ったのか。ま、どっちであってもドリーマーとヴィクト
 リーであるなら、大勢に影響がない事だけは確かですな。


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