Queens, NY - Elk's Lodge
 1997-12-26
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間37分
 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
09年6月期に発売された10タイトルの内の1タイトル。ニュー・ヨークは
クィーンズ地区のエルクス・ロッジ(ここがまたエエ感じの小屋なんや)に
て1997年12月26日に開催された定期興行の模様を収録したもので
すんや。

@The Great Sasuke vs. Tiger Mask
  PPVを開始するなど、非常に実りの多かった1997年のECW。で
 もその97年も今宵と明日の定期興行を残すだけ。ならばここらでお
 客さんに感謝の意を込めてとでも思ったか、日本国よりサスケとタイ
 ガーマスク(中身は誰?、ワシここらにはホンマに疎いんや)、そして
 特別レフェリーとしてテッド田辺氏までまとめてみちプロより招聘!
 マウント・パンチ〜腕ひしぎ逆十字、ローリング・ソバットと、らしいム
 ーヴで攻め込むタイガーと、ルチャをベースに十八番の飛び技を繰
 り出すサスケ。途中、ジャスティン&ジェイソンがサスケの足を引っ張
 りに現れる、なんて場面もありましたが、最後はやはりサスケに凱歌
 が上がっております。
AJerry Lynn vs. Chris Chetti
  「頑張ってしっかりワシに付いて来い、エエ試合にしようやないか」
 ちょうどデビューして1年程度のチェッティに対し、多分ロッカー・ルー
 ムでリンはこの様な声を掛けたんやと思います。こうなるとチェッティ
 も大船に乗ったつもりで自信を持って戦えますわな。ま、若干攻め手
 が単調となる場面もありましたが、それでもリン相手の一騎討ちはな
 かなかの熱戦に仕上がりましたデ。
BJustin Credible (w/Jason) vs. Pablo Marquez
  試合前、クィーンズ地区にある風俗店に御所属なされているのだろ
 うと思われるおネェさん方(次々にお客に手渡している紙切れ、多分
 割り引き入場券やないかな)を3人もリングに呼び入れたのは、ジャ
 スティンのマネージャであり、“地球上で一番セクシーなオトコ”を自認
 する、ゲイで“二刀流使い”のジェイソン。で、続いてそのジェイソンに
 よって“地球上で一番セクシーなオンナ”と紹介されたのが、かのニコ
 ル・バス嬢...。衆人の目など気にせず暫し2人で“愛の世界”に浸り
 入った(気持ち悪いなァ...)ジェイソンとニコルでしたが、突如ニコル
 はジャスティンの対戦相手であるパブロ・マルケス(以前は“ザ・プエル
 トリコ人”、エル・プエルトリケーニョとして活躍)を高角度のパワー・ボ
 ム一発で撃沈してしまい...。
CJustin Credible (w/Jason) vs. Tommy Dreamer (w/Beulah)
  ジャスティン一派の横暴を見ておれぬとトミー・ドリーマーがご出馬。
 しかし痛めている左足にジャスティンがピン・ポイントで一撃放つと、ド
 リーマーは左足を抱え、リング上で苦悶の表情を晒してのた打ち回る
 始末。その上、ジャスティン十八番の変形パイルを喰らっては...。
 【追記】死肉に集るハゲタカの如く、動けなくなったドリーマーを狙って
 姿を現したのはピットブルズ。そう、何時の間にか彼等はECW正規
 軍を見限り、ランス・ライトが采配を振るうWWF派閥へと身を寄せて
 いたんや。ただ、いくら身体が痛んでも、目の前でWWFの社旗を振
 り回されてはドリーマーも黙っておれず...
DHardcore TV Opening
  週一のECW定期放送番組『Hardcore TV』のネタ収録のため、お
 馴染みジョーイ・スタイルスがリングに上がり、今宵ダッドリーズと激
 突する予定のニュー・ジャック親分&スパイク・ダッドリーをご紹介。
 あれ、今宵のスパイク君、何やら気合か入っておりますが、控え室
 で好物の“アシッド”でもキメたのでしょうか(苦笑)。
EPaul Diamond (w/Chastity) vs. Brakkus (w/Lance Wright)
  WWF派閥に属しながらも、日々前座戦線でチンタラとやっているダ
 イアモンド。で、もう我慢ならんとでも思ったか、WWF派閥のコーディ
 ネーターであるランス・ライトが現れ、「お前はクビ!」と非情の宣告
 そしてダイアモンドに向けて放たれた刺客ってのが、文字通り筋肉お
 化けのブラッカス(←いかにもステロイドが全身に行き渡ったって感じ
 の身体付きがどうにもこうにもプリティ・グッドやね)。
 【追記】ダイアモンドを瞬殺(多分長時間の試合なんてやれないはず)
 したブラッカスの前にタズがデンと立ちはだかり、これを追ってサブゥ
 &RVD、サンドマン、カンナム超特急、ドリーマーにアル・スノー(with
 ヘッド)が順次姿を現し、取っ組み合いの大喧嘩。で、ちょうど4対4や
 し、改めて正式にタッグ戦をやろうやないか、なんて機運も高まって来
 たのですが、どうやらタズはアルとは組みたくないご様子で...。 
FECW World Tag Team Championship :
 Tag Team 3-Way Dance :
 Chris Candido (w/Francine) & Lance Storm
 vs. Balls Mahoney & Axl Rotten vs.
 The FBI (Little Guido & Tracey Smothers)
 (w/Tommy Rich)
  キャンディード&ストームが保持するタッグ王座を巡ってのタッグ式
 の3WAY戦。で、それぞれに個性豊な3チームであるため、試合の要
 所々々で各チームの十八番のコンビネーション・プレーが華麗に披露
 されました、なんて書きたいところなんですが、アクセル&マホーニー
 の暴れん坊チームとは戦いたくなかったのか、「お前が行け!」、なん
 てキャンディードはストームをリング内に無理やり放り入れ、自身は知
 らん振りを決め込む始末...(苦笑)。それでも虎の子のベルトだけは
 守ったキャンディード&ストームですが、これではお先真っ暗ですな。
GThe Dudley Boys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley)
 (w/Big Dick Dudley & Joel Gertner & Sign Guy Dudley)
 vs. New Jack & Spike Dudley
  Dのやりとりをベースとした一戦で、まずは例によって例の如くダッド
 リーズの面々が交互にマイクを握っては、実にしつこい客イジリ(延べ
 十数分にも渡り、さすがにワシも疲れて、途中からは早送りをしてしま
 いました)。尚、試合の方ですが、これまた例によって例の如くニュー・
 ジャック親分の持ち込んだ凶器が乱舞する内容で、Dにて喧嘩を売ら
 れた格好のダッドリーズ、道中小兵のスパイクを十二分に痛め付け、
 最後は難敵ニュー・ジャック親分を十八番の3D葬!。それでもまだ暴
 れ足らぬのか、セコンドの“デカチン”ダッドリーがスパイクを場外テー
 ブル葬として...。あ、クローナスが親分&スパイクの救出に現れた
 ものの、これはちょっと初動が遅れたみたいです。
HTommy Dreamer (w/Beulah) & The Sandman
 & Taz & Al Snow (w/Head) vs. Sabu & Rob Van Dam
 (w/Bill Alfonso) & Doug Furnas & Phil Lafon
  「1人、2人、3人。あれあれ、お前等3人しか居らへんやんけ?。タ
 ズはどないしたんや、タズは。あ、そうかそうか、やっぱりな。タズって
 のはやっぱりそんな奴なんや。所詮はアイツはチーム・プレーヤーや
 ないんや」。Eで発生した乱闘をベースに組まれたECW正規軍(ドリ
 ーマー、サンドマン、タズ、アル・スノー)対WWF派閥(サブゥ、RVD、
 カンナム超特急)の8人タッグ戦が今まさに始まらんとするのに、正規
 軍側にタズの姿がない(アル・スノーとの共闘がどうしても嫌なのやろ
 ね)事を目敏く発見したアルフォンソが憎々しく吠えます。けどタズが
 “そんな奴”でないのは、皆さんも先刻ご存知のはず。アルフォンソの
 アピールが終わるや否や、花道にその雄姿を現したタズは永遠のラ
 イバルであるサブゥとガンガンとやり始め...。ただし、やはりこの両
 者が対決すると無闇に試合は熱を帯びてしまい、遂にはタズが得意
 のダスミッションで執拗にサブゥを締め上げたものやから、控え室の
 中堅・若手まで総動員して両者を分けないとアカン羽目に...。
 【追記】尚、試合の方ですが、カンナム超特急の魔手からビューラ嬢
 を救ったアル・スノーが、相棒の“ヘッド”(=マネキンの生首)を振り
 回し、乱戦にピリオドを打つことに。ECW正規軍のリーダーであるド
 リーマーの彼女のピンチを救い、結果としてECW正規軍に忠誠を誓
 う姿を周囲に知らしめる事に成功しております。


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