Buffalo, NY - Burt Flickenger Athletic Center
 1997-7-26
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間29分
 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
09年6月期に発売された10タイトルの内の1タイトル。ニュー・ヨークは
バッファローにあるバート・フリッキンジャー・アスレチック・センターって
ところで、1997年7月26日に開催された定期興行の模様を収録した
ものです。

@今宵もまたまた大混乱の幕開け!
  さてさてこの当時、ECWマットにはジェリー・“キングさん”・ローラー
 が統率するUSWA軍が、巨大資本WWFを後ろ盾にして団体抗争を
 仕掛けて来ており、そのUSWA軍団にサブゥとRVDが合流し、一大
 勢力WWF派閥を組織。連日連夜、ECW正規軍との間で、それはそ
 れは熾烈な抗争劇が繰り広げられていたんですワ(詳細は『ECW vs.
 USWA Civil War of the 90s』で確認して)。で、今宵も開会のご挨拶に
 とリングに上がったタッド・ゴードン(初代ECWオーナー)&ドリーマー
 &ビューラ嬢にいきなりアルフォンソが難癖を付け始め、そこにサブ
 ゥとRVDがジョイント!。勿論これが乱闘へと発展し、あわやドリーマ
 ーはサブゥによってテーブル葬寸前...。と、ここにドリーマーを救わ
 んとタズまでが現れて。おォ、これは今宵の興行は荒れそうでっせ!
ALouie Spicolli vs. Kronus (w/Saturn)
  ECW正規軍とWWF派閥による“掴み”も終わり、ここから第1試合。
 まずはドリーマーそっくりの井出達であれこれと悪事を重ね、何度も何
 度もドリーマーにお仕置きされている困ったちゃんのスピコーリと、
 方サタンの左足負傷によって望まぬ“ピン芸人”の道を歩み始めたば
 かりのクローナスが激突。松葉杖姿でクローナスのセコンドに付いた
 サタンの姿を見るなり、スピコーリはビッ◎(自主規制)をひいて見せ、
 サタンを小馬鹿に。ま、肝心の試合の方はサタンの松葉杖での介入
 があり、クローナス十八番の450スプラッシュが火を噴いて...。
 【報告】サタンの左足の負傷についてですが、5月31日にニュー・ジャ
 ージー州はトレントンにて開催された定期興行(PG13及びダッドリー
 ズとのタッグ式の3WAYダンス)で発生したアクシデントみたいです。
BRoadkill vs. Jason (w/Bobby Duncum Jr.)
  今宵もダンカン・ジュニアを後ろ盾に、自身満々でロードキルを迎え
 撃ったのは、自称“地球で一番セクシーな男”(でも両刀使い)のジェイ
 ソン。例によって例の如く、己の腕の悪さを省みる事のないファイト・ス
 タイルで最後まで押し通して、ロードキルを下してみせました。
CSabu (w/RVD & Bill Alfonso) vs. Bill Wiles
  ビル・ウィルス(後にエルヴィス・プレスリーのコス・プレ・キャラである
 ビルヴィス・ウェスリーに変身)の前に立ちはだかるのは、WWF派閥
 のサブゥとRVD(と、アルフォンソ)。何ともこれはウィルスには分の悪
 いマッチ・メークでして、その上にサブゥ1人でも辛いはずやのに、RV
 Dやアルフォンソも積極的に試合に介入し、加えてパイプ椅子やテー
 ブルまでが乱舞してしまっては...。最後はシーク爺直伝のキャメル・
 クラッチを喰らってタップしたウィルスでしたが、よくここまで耐えたもの
 ですな。感心、感心。
Dリック・ルードのお出ましでっせ!
  7月19日の定期興行『Heat Wave 1997』において、タグラス大先生
 率いる極悪ユニットである“トリプル・スレット”(当時はECW正規軍と
 WWF派閥との抗争劇に第3極の立場からチャチャを入れていた)と
 シェイク・ハンドしたばかりのリック・ルードがリング上に。で、得意気
 にマイクを握り、うやうやしく“トリプル・スレット”をご紹介。
EMikey Whipwreck
 vs. Barry Hardy (w/Little Guido & Tommy Rich)
  FBI(純血イタリア人軍)のグイドーとトミー・リッチとくれば、その横に
 陣取るのはトレイシー・スマザーズ。なのに今宵はスマザーズの姿は
 そこにはなく、代わりにバリー・ハーディなるレスラーが...。あれ、ス
 マザーズはどないしたんやろか、なんて思っていたら、何とトミー・リッ
 チがマイクを握り、「こいつが新たなメンバーやデ」、と衝撃の発言!。
 ウワーッ、こんな奴がFBIのメンバーとして名を連ねていたんか。これ
 は日本一のFBIのマニアを自認する(←そう、あくまで自認、ね)道頓
 堀さんも全く知らんかったデ!。
 【追記】さっきバリー・ハーディについてネットで調べたところ、『WWF、
 WCW、ECWのメジャー3団体にて“ジョバー”として活躍』って記述を
 発見。ECWがWWFやWCWと肩を並べるメジャー団体であったとは
 思えまへんが、バリー・ハーディ個人についての記述についてはなる
 ほど的を得てるな、と。あ、でも彼がFBIのメンバーとしてECWのリン
 グに上がったのはホンの数回。この直後には正規メンバーのトレイシ
 ー・スマザーズが復帰いたしますんや。
FECW World Tag Team Championship :
 The Dudleys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley)
 (w/Big Dick Dudley & Joel Gertner)
 vs. Axl Rotten & Balls Mahoney
  暴れん坊ばかり4選手を集めてのタッグ戦でして、ババとマホーニー
 などは縺れ合って会場の外まで戦場を求める始末。最後はやけに正
 々堂々と試合に介入した“デカチン”・ダッドリーが得意のチョーク・スラ
 ムでマホーニーを沈め、独り残ったアクセルにはダッドリーズのフィニ
 ッシュ・ムーヴであるダッドリー・デス・ドロップがズバリと炸裂し...。
 【追記】試合決着後もアクセル&マホーニーを蹂躙し続けるダッドリー
 ズの面々。と、ここにニュー・ジャック親分が凶器で満載のゴミ箱を抱
 えてご出馬となって...。
GShane Douglas (w/Ric Rude & Francine)
 & Bam Bam Bigelow & Chris Candido vs.
 Chris Chetti & Spike Dudley & Super Nova
  マッチ・メイカーの気紛れなのか、タグラス大先生率いる極悪ユニッ
 トである“トリプル・スレット”に今宵挑む事となったのは、ノヴァ&スパ
 イク&チェッティから成る“チーム・味噌っカス”(←道頓堀さん命名)
 ま、即刻ケリを付けるつもりなら“トリプル・スレット”もそうしたでしょう
 が、たまには若手達に胸を貸すのも良いか、なんて思ったのか、試合
 はそれなりの長丁場に。ただ、ロープ・ワークをミスって足を痛めるな
 んて不細工なチョンボをしでかしたチェッティを見てダグラス大先生は
 ブチ切れたらしく、「顔を洗って出直して来んかい!」とばかり、チェッ
 ティの痛めた足をグイグイと締め上げて...。 
HSabu & RVD (w/Bill Alfonso) vs.
 Tommy Dreamer (w/Beulah) & Taz
  冒頭に触れた大乱闘(及びECW正規軍とWWF派閥との抗争劇)
 を下地にした“遺恨戦”。あ、注目の本試合なんですが、終盤第三勢
 力の“トリプル・スレット”がタズを狙って無法乱入を行い、これに応戦
 したタズは“トリプル・スレット”と縺れ合ってリング上からフェード・アウ
 ト...。哀れ、独りリングに残ったドリーマーは、WWF派閥から蹂躙
 されるだけかと、さすがのワシも目を瞑りました(苦笑)が、RVDの投
 げ付けたパイプ椅子がドリーマーを飛び越し、サブゥの頭部をモロに
 直撃。これは千載一遇の好機到来と、すかさずドリーマーが十八番
 のDDTをサブゥに浴びせて...。


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