Rochester, NY - Riverside Convention Center
 1997-7-25
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間24分
 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
09年6月期に発売された10タイトルの内の1タイトル。ニュー・ヨークは
ロチェスターにあるリバーサイド・コンヴェンション・センターってところで、
1997年7月25日に開催された定期興行の模様を収録したものです。

@大混乱の幕開け!
  さてさてこの当時、ECWマットにはジェリー・“キングさん”・ローラー
 が統率するUSWA軍が、巨大資本WWFを後ろ盾にして団体抗争を
 仕掛けて来ており、そのUSWA軍団にサブゥとRVDが合流し、一大
 勢力WWF派閥を組織。連日連夜、ECW正規軍との間で、それはそ
 れは熾烈な抗争劇が繰り広げられていたんですワ(詳細は『ECW vs.
 USWA Civil War of the 90s』で確認して)。で、今宵も開会のご挨拶に
 とリングに上がったタッド・ゴードン(初代ECWオーナー)にアルフォン
 ソが難癖を付け始め、そこにサブゥ、ドリーマー、RVD、マホーニーが
 順次絡み、気が付けばリング上は無数の選手達が手当たり次第にド
 突き合いを...。ウーン、これは今宵の興行は荒れそうでっせ!。 
AChris Chetti vs. Shane Douglas (w/Francine)
  駆け出し者のチェッティを徹頭徹尾“立てて”やり、フランシーン嬢ま
 で絡ましてやっているのはダグラス大先生。最後は7月19日の定期
 興行『Heat Wave 1997』においてシェイク・ハンドしたばかりのリック・
 ルードを試合に介入させて...
BJason (w/Bobby Duncum Jr.) vs. Marty Barnett
  「どないや、全日本プロから引っ張って来たデ!」、なんてセコンドに
 付けたダンカン・ジュニアを得意気に披露するジェイソン。正体不明の
 マーティ・バーネット(何ともバッタ物臭い名前やね)を、随所でアップア
 ップしながらも(この人、正直腕が悪いから...)下してみせました。
CLittle Guido vs. Danny Morrison
  お客をイジり、お客にイジられ、対戦相手のダニー・モリソン(後のダ
 ニー・ドーイング)をイジり、ダニー・モリソンにイジられ、グイドーがやり
 たい放題の大活躍。最後はジャイアント馬場もびっくり仰天の河津落と
 しでキッチリと締めや。ウーン、渋い。渋過ぎるやないの。
DECW World Television Championship :
 Taz vs. Kronus
  相方サタンの負った左足の負傷は深刻な様で、当時はサタンとのタ
 ッグ(勿論あのイリミネーターズ)ではなく、ピン芸人としてシングル戦を
 多数こなしていたクローナス。今宵もタズの保持するTV王座への挑戦
 って事で、ワシもそれなりに期待をしてモニター画面を見つめていたの
 ですが、どうも相方サタンが居ないとクローナスは毒気まで失ってしま
 うみたいで...
 【報告】サタンの左足の負傷についてですが、5月31日にニュー・ジャ
 ージー州はトレントンにて開催された定期興行(PG13及びダッドリー
 ズとのタッグ式の3WAYダンス)で発生したアクシデントみたいです。
EChris Candido & Bam Bam Bigelow
 vs. Axl Rotten & Louie Spicolli
  ダグラス大先生率いる極悪ユニットである“トリプル・スレット”(当時
 はECW正規軍とWWF派閥との抗争劇に第3極の立場からチャチャ
 を入れていた)所属のビガロ&キャンディードに今宵挑むは、アクセル
 とスピコーリ。あれあれ、確かスピコーリってドリーマーそっくりの井出
 達であれこれと悪事を重ね、何度も何度もドリーマーにお仕置きされ
 ていたはずやのに、どうやら改心したんやろか。などと思っていたら、
 やっぱり最後の最後でスピコーリはアクセルをダブル・クロス。ただし
 スピコーリはこれを手土産に、“トリプル・スレット”に混ぜて貰う腹積も
 りだったみたいですが、ビガロから強烈な鉄拳を喰らってしまい...。
FMikey Whipwreck & Spike Dudley
 vs. The Dudleys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley)
 (w/Big Dick Dudley & Joel Gertner)
  味噌っカスのくせに、試合前に偉そうにスパイクに助言をしていたマ
 イキー。チーム・リーダーを気取るなら、相方のスパイクが場外でババ
 のパイプ椅子攻撃をモロに受けて流血轟沈したのをちょっとは助けて
 やってもよかろうに...。あ、試合の途中、花道奥にはイリミネーター
 ズのご両人がお出まし(Dでも触れましたが、サタンはギプス&松葉杖
 姿です)。当然これにはダッドリーズも反応せずにはおれず、憎々しげ
 にイリミネーターズの目前でスパイクを蹂躙や...。で、これをクール
 に受け流し、暫し試合の成り行きを見守っていたイリミネーターズでし
 たが、遂には試合に無法介入をブチかまして...。
GGrudge Match :
 Rob Van Dam (w/Bill Alfonso) vs. Balls Mahoney
  冒頭に触れた大乱闘(及びECW正規軍とWWF派閥との抗争劇)を
 下地にした“遺恨戦”。けどRVDくらい“遺恨”って文字がフィットせんレ
 スラーも居ないよなァ、なんて思っていたら、ヴァン・ダミネーター一発
 でRVDがマホーニーを楽々フォール...。ウーン、こんなにも生温い
 “遺恨戦”は初めて観たデ...
HGrudge Match :
 Sabu (w/Bill Alfonso) vs. Tommy Dreamer (w/Beulah)
  これもまた冒頭に触れた大乱闘(及びECW正規軍とWWF派閥との
 抗争劇)を下地にした“遺恨戦”で、実に困った事に生温ささえもがGと
 同じなんや。あ、結局試合はアルフォンソとビューラ嬢の白黒キャット・
 ファイトの混乱に紛れてRVDが無法介入を決行し...。尚、試合決着
 後もドリーマーを痛め続けるサブゥとRVDにマホーニーが仕掛け、その
 マホーニーを追ってダッドリーズが、ダッドリーズを追ってニュー・ジャッ
 ク親分が、順次姿を見せるってボーナス・トラック(今宵は本編がセコか
 ったからなァ)もおましたデ。
 【追記】今宵の定期興行には遂に姿を見せなかったサンドマン。その理
 由はワシには分かりませんが、本試合の冒頭にホウキと缶ビールでサ
 ンドマンをパロッてみせるサブゥの姿があって、あの堅物のサブゥがこ
 んなオチャラケをやるのか、なんてちょっと新鮮な気分になって...。


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