Cyberslam 1997
 Queens, NY - Elk's Lodge
 1997-2-21 
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間14分
 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
09年6月期に発売された10タイトルの内の1タイトル。ニュー・ヨークは
クィーンズ地区のエルクス・ロッジ(ここがまたエエ感じの小屋なんや)に
て1997年2月21日に開催された定期興行『Cyberslam 1997』の模様
を収録したものです。
【追記】『Cyberslam 1997』ですが、ニュー・ヨークの翌日(2月22日)に
は本丸ECWアリーナでも開催されております。ま、NYサイドとフィリー・
サイドの2つ合わせて1セットってところでしょうか。

@Balls Mahoney vs. Chris Chetti
  『Cyberslam 1997』NYサイドのオープニング・マッチ。まだまだデビュ
 ーしたばかりの駆け出し者であるチェッティを、マホーニーが重量感溢
 れる攻撃で終始攻め続けて...。 
ATag Team War :
 Brian Lee & Chris Candido (w/Shane Douglas & Francine)
 vs. The Pitbulls
  96年7月13日のECWアリーナでの定期興行『Heat Wave 1996』に
 て発生したフランシーン嬢の寝返り(ピットブルズ⇒ダグラスへ鞍替え)
 と、試合中にダグラス先生の放ったDDTによりアクシデント気味に起こ
 ったピットブル1号の首の骨折から始まった、ダグラス先生とピットブル
 ズとの抗争アングルはまだまだ続いております。ただ、どうもダグラス
 先生は2月9日の定期興行でピットブルズと絡んだ際に負傷なされた
 のか、今宵は松葉杖姿で現れ、試合もキャンディード&リーにお任せ
 これは怒りに燃えるピットブルズに分があるかと思いましたが、十八番
 のスーパー・ボムこそリーに決めたものの、狡猾なるダグラス先生が
 ちゃっかりと試合に介入して...。
BBrawl In The Family :
 Bubba Ray Dudley (w/D-Von Dudley & Sign Guy Dudley)
 vs. Spike Dudley
  2月1日のECWアリーナでの定期興行『Crossing the Line Again 19
 97』では、それまで独りダッドリー一族と反目していたD−ボンがババ
 とシェイク・ハンド(ここから皆さんもよく知るババとD−ボンによるダッ
 ドリーズが始まるんです)。お陰でババの弟分であったスパイクは一族
 からはじき出されてしまい、それではと今宵組まれたのが、ババとスパ
 イクによる“Brawl In The Family”って次第。試合はスパイクが先手先
 手で攻め込みババに付け入る隙を与えなかったものの、最後にはD
 −ボンのかつての相棒アクセル・ロットンまでがババの援護射撃を始
 めてしまい...。
CTag Team Gurdge Match :
 Raven & Big Stevie Cool (Steve Richards)
 (w/bWo : Da Blue Guy & Hollywood Nova & 7-11)
 vs. Tommy Dreamer (w/Beulah) & The Sandman
  「俺達2人、タッグ王座に2度も就いたよなァ」。試合前、bWo人気を
 追い風に、兄貴分レイヴェンからの独立を狙うスティーヴィ・リチャーズ
 がレイヴェンに語りかけます。そう、確かに2人してタッグ王座に就いた
 事もおました。そやけど現在の2人はどうにもギクシャクした感じ...。
 しかもお客が仕掛ける“ジョニー・ポロ”チャントが古傷を刺激したか
 レイヴェンはリチャーズを誤爆してしまい、遂には試合中であるのにリ
 チャーズはスーパー・キックをレイヴェンに放って、そのまま控え室に。
 こうなったらレイヴェンに勝ち目などおまへんワ...。あ、試合決着後
 にはブライアン・リーが現れ、これを追ってテリー・ファンク爺までが御
 出馬。明日の『Cyberslam 1997』フィリー・サイドでの対決(レイヴェン
 &リー対ドリーマー&テリー爺)に向け、前振りが始まりました...。
 【追記】所謂パロディってヤツをいちいち説明しても侘しいだけなんや
 けど、bWo(Blue World Order)とは、WCW内で勃興した新団体nW
 o(New World Order : 新世界秩序)のパロディ。本家がハルク・ホーガ
 ン、スコット・ホール、ケビン・ナッシュから成っていたのを模し、bWo
 側はスティーヴィ・リチャーズがナッシュ役(ニック・ネームのビッグ・ダ
 ディ・クールを茶化してビッグ・スティーヴィ・クール)を、ブルー・ミーニ
 ーがホール役(ニック・ネームのバッド・ガイを茶化しブルー・ガイ)を、
 ノヴァがホーガン役(ニック・ネームのハリウッド・ホーガンを茶化して
 ハリウッド・ノヴァ)を演じておりました。また今宵は『Rf-Video』の首謀
 者であるロブ・“少年の菊門が好物”・フェインシュタイン氏がショーン・
 ウォルトマン役(ニック・ネームのシックスを茶化して7−11)として参
 画しているのも、ワシら好き者には非常に高ポイントやね。
DAnything Goes, No Holds Barred Match :
 The Gangstas vs. D-Von Dudley & Axl Rotten
 (w/Balls Mahoney)
  暴力描写のたっぷり詰まった一戦、最後はニュー・ジャック親分の
 十八番であるパイプ椅子爆撃で幕に。あ、試合後にはババが現れて
 親分を急襲。明日の『Cyberslam 1997』フィリー・サイドでの対決(ダッ
 ドリーズ対ギャングスターズ)に向け、前振りが始まりました...。
ELittle Guido vs. Taz (w/Bill Alfonso)
  FBI(純血イタリア人軍)のグイドー。小柄であるし日頃はボケ役も
 こなしているため軽く見られがちですが、実はUWFインターにも来日
 した経験のある、なかなか“出来る”人。って事でタズとの一騎討ちに
 ついてはワシも大いに期待していたし、リング・ベル早々繰り出された
 タズの腕ひしぎ逆十字固めを巡っての攻防も素晴らしかった。ウン、
 これは名勝負になるんやないか、なんて思ったら、なんと客席からは
 “サブゥ”チャントが...。ま、確かにタズとサブゥの遺恨劇の行く末は
 気になるけど、何もここでそんなチャントなんてせんでも...。チャン
 トが始まった瞬間、プチンと両者の緊張感の糸は切れてしもて...。
FECW World Tag Team Championship :
 Tables And Ladders Are Legal Match :
 The Eliminators (John Kronus & Perry Saturn)
 vs. Sabu & Rob Van Dam
  高難度の個人ムーヴがあり、絶妙のコンビネーション・ムーヴがあ
 り、梯子を使った(テーブルは今宵は脇役でした)デンジャラスなムー
 ヴがあり、客席はおろかロビーまで雪崩れ込んでの乱闘があり。イリ
 ミネーターズ十八番の“完全殺戮”によって土が付けられたRVDはム
 スッとしてリングを降りたけど、残った3人が熱い抱擁を交わしていた
 ところを見ても、これはグッド・マッチであったな、と


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