ECW Year in Review 1998 Vol. 2
 (DVD-R*2) 
 収録時間
 disc-1:約2時間2分
 disc-2:約2時間
 ECW存命時に地方でのドサ巡業を含め、その興行の大半をビデオ
収録したと伝えられる、米国のプロレス・グッズ屋『Rf-Video』をご存知
か。その『Rf-Video』が2005年初頭より過去の貴重映像を順次DVD
−R化し、怒涛のリリース・ラッシュでワシらECWマニアの懐を直撃し
ているんや。さてさて今回皆様にご紹介するのは、1998年のECWマ
ット上における名場面や各種アングルの起承転結を手堅く纏めた『Ye
ar in Review』シリーズの中の1タイトル(1998年の中期から下期分)
では、本DVD−Rをテキストに、策士ポール・Eと名優&迷優が織り成
した夢舞台を今一度振り返ってみましょ。

【注意】最近は一部で姑息にもデジタル・リマスタリングなる売り文句を
使う『Rf-Video』ですが、無論彼等にはそんな高額な編集機材を買う銭
も、コツコツと過去の映像をリマスタリングするような手間隙も絶対にお
まへん。ま、元ネタとなっているのが当時の市販ビデオやTV放送なの
で、そこそこ映像自体は綺麗。それでも過剰な期待はなされず、あくま
でも海賊商品だと割り切ってご購入される事をお勧めいたしますワ。

★★Disc-1★★

@Sabu & Chris Candido vs. RVD & Lance Storm
 "A Matter of Respect 1998"
 1998-05-16 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  98年5月3日放送のPPV『Wrestlepalooza 1998』で行われたサブ
 ゥとRVDによる一騎討ち(結果は30分ドロー)の後日談的な試合。
 ちなみにこの試合の2日前、5月14日のニュー・ヨークはクィーンズ
 での定期興行『It Ain't Seinfeld 1998』でRVDは、マイキー・ウィップ
 レックを相手にTV王座の防衛戦をやる(結果はRVDのベルト防衛)
 んやけど、ここにサブゥが無差別テロを仕掛け、これをクリス・キャン
 ディードが援護。しかもキャンディードと一緒にタッグ王座に就いてい
 るランス・ストームが遅れて現れたのですが、何とストームはパートナ
 ーのキャンディードや、キャンディードが援護するサブゥに付くのでは
 なく、RVDのバックアップに回ってしまうって大混乱。実は5月3日放
 送のPPV『Wrestlepalooza 1998』ではタッグ王座戦の土壇場でキャン
 ディードがパートナーのストームに椅子を振り下ろし、無理やりフォー
 ル役を強奪するって場面(何やら当時のサブゥとRVDの関係に酷似
 しとるなァ...)があり、続く5月9日のニュー・ヨークはバッファロー
 での定期興行ではお返しとばかりストームがキャンディードに一発見
 舞い(これでストームのトリプル・スレット離脱が決定的に)、サブゥは
 サブゥでRVDとダグ・ファーナスの試合に介入してRVDを襲う、なん
 て場面があったんや。って事で、ここらでちょっと交通整理でもしよか
 と組まれたのが、このサブゥ&キャンディード対RVD&ストームって
 訳ですんや。ただし、肝心の試合はやはりと言うか、キャンディードに
 よるサブゥへのダブル・クロス劇を引き金に、相手チームのRVDとス
 トームも仲間割れ。最後はサブゥがシーク爺直伝のらくだ固めでキャ
 ンディードをガッチリと捕らえ、そこにRVDが狙い澄ましたヴァン・ダ
 ミネーターをお見舞い...。短期間にいろいろとあったけど、サブゥ
 とRVD、晴れて元の鞘に納まったみたいやね。良かった良かった。
AThe Dudley Boys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley
 & Big Dick Dudley) (w/Joel Gertner & Sign Guy Dudley)
 vs. Tommy Dreamer (w/Beulah McGillicutty)
 The Sandman & Spike Dudley
 1998-05-31 New Orleans, LA - Joe Brown Center
  これは当時の定番の6人タッグ戦で、ビューラ嬢とガートナーが白
 黒ショーを盛り込むのはお約束。勿論今夜もニュー・ジャック親分の
 ご出陣があって。ただし、手錠によりトップ・ロープに拘束されたドリ
 ーマーの目の前でビューラ嬢が3D葬されて、全く身動き出来なくな
 った事や、ジャック・ヴィクトリーの追撃によってニュー・ジャック親分
 が口から血を吐いてブッ倒れた事は、予想外の大ハプニングやね。
Bどいつもこいつも悪そうな顔付きやね
  ダッドリーズやジャック・ヴィクトリーのプロモ。ビューラ嬢を病院送
 りにして大いに満足気や。あ、救急車の中にはビューラ嬢そっくりの
 ダッチ人形まで置いてありましたワ。
CMasato Tanaka vs. Balls Mahoney
 1998-06-27 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  後期ECWにて、その愚直なまでに過激なバンプにより不動のポジ
 ションを築く事となる田中の、多分これがECWデビュー戦(←間違っ
 ていたらゴメンね)。ECWでは最も手の合いそうなマホーニーを相手
 にパイプ椅子で力の限りのシバき合いを行い、ECWアリーナの常連
 客をいきなり総立ちにさせてしまいよった!。
DECW World Tag Team Championship :
 Sabu & RVD (w/Bill Alfonso)
 vs. Chris Candido & Lance Storm
 1998-06-27 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  @の試合を経て、元の鞘に納まった両チーム。それでも一触即発
 空中分解の危機は常にはらんでおり、特にキャンディードとストーム
 は何故未だに完全決裂せんのか不思議なくらい。ま、この時点でま
 だタッグ王座に就いているんやから当然かも知れんけど、なんて思
 っていたら、2人を繋ぐ“最後の絆”であるタッグ王座が、遂にサブゥ
 &RVD組へと流出。ウーン、両チームの明暗(これから先も含め)が
 ハッキリと分かれたってところですな。
EMasato Tanaka vs. Mike Awesome
 1998-07-03 Queens, NY - Elk's Lodge
  FMWで既に完成されていた両者の“身体を張った肉体芸”がニュ
 ー・ヨークにも届けられました。エッ、お客の反応ですか?。そんなモ
 ン、尋ねるだけ野暮でっせ。
FECW World Tag Team Championship :
 Sabu & RVD (w/Bill Alfonso)
 vs. Hayabusa & Jinsei Shinzaki
 "Heatwave 1998"
 1998-08-02 Dayton, OH - Hara Arena
  これまた凄いカードでっしゃろ。日本のマット界にも精通しているは
 ずのポール・EがPPV『Heatwave 1998』の目玉の一つとしてプロデュ
 ースしたスペシャル・マッチですワ。さてさて、CやEでは田中が和歌
 山出身と正しく紹介されておりましたが、ここでもハヤブサは八代市
 出身、新崎人生は徳島市出身と、まるでゴング刊行のプロレス名鑑
 並に詳細に伝えられており、こうして同じ日本人のワシが観る(聞く)
 と非常に感慨深いものがありましたな。エ、誰でっか。ゴングの名鑑
 は嘘と誤植だらけやっておっしゃっていらっしゃるのは(苦笑)。尚、
 肝心の試合についてやけど、両チームとも終始何かに遠慮していた
 様な感じで、百点満点とはなりまへんでした。ウーン、残念や。
GFTW World Heavyweight Championship :
 Taz vs. Bam Bam Bigelow
 "Heatwave 1998"
 1998-08-02 Dayton, OH - Hara Arena
  この夜のPPV『Heatwave 1998』にシェーン・ダグラス先生の元気
 なお姿が見れないのは、度重なるダグラス先生の腕へのタズの非
 情の攻撃が原因。で、怒り大爆発のダグラス先生が刺客として差し
 向けたのが、お金に折り合いさえつけば、元横綱のプロレス・デビュ
 ー戦での“負け役”から、バーリ・トゥード戦まで、何でも器用にこなす、
 文字通り真の“賞金稼ぎ“であり、自身が主宰する極悪組織トリプル
 ・スレットのメンバーでもあるビガロ。タズの保有するFTW(Fuck Th
 e World : この世は全て糞っ垂れの意)王座のベルトを懸けての激
 闘は、花道陥没のギミックまで含めて見所だらけでっせ。
HChris Candido vs. Lance Storm
 1998-08-08 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  8月2日放送のPPV『Heatwave 1998』でも組まれた因縁(苦笑)の
 2人による一騎討ちのリ・マッチ。この夜はストームがキャンディード
 を下し、これで星を1勝1敗のイーブンとしております。
I口下手やからなァ...
  キャンディードを下して気勢の上がるストームがプロモを。そやけど
 もともとこの人って口下手やし、感情表現ももうひとつで...。
JECW World Television Championship :
 Rob Van Dam (w/Bill Alfonso) vs. Jerry Lynn
 1998-08-08 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  自身の選手生活上の一つの極みであった、と後にRVD自身が述
 懐する事となるECWマットでのジェリー・リンとの名勝負数え歌。こ
 こではその第1章(←間違っていたらゴメンね)をどうぞ。あ、この夜
 RVDはメインでサブゥと組んでダッドリーズとも戦っているとの記録
 が残っておりました。ヘェ、RVDって結構働き者なんやね。

★★Disc-2★★

@Justin Credible (w/Jason & Chastity
 & Nicole Bass) vs. Sandman
 1998-08-08 South Philadelphia, PA - ECW Arena 
  “怪女”ニコル・バス、“両刀使い”ジェイソン、“元レイヴェンの追っ
 掛け”チェスティティと脇役陣が非常に充実しているジャスティン。ま、
 これもジャスティン自身にいまいち華がないための措置で仕方ない
 のやけど、肝心の試合でも脇役陣に全部美味しいところをかっさら
 ってしまわれてはアカンのやないの...。
AECW World Tag Team Championship :
 Sabu & RVD (w/Bill Alfonso)
 vs. The Dudleys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley)
 (w/Big Dick Dudley & Joel Gertner & Sign Guy Dudley)
 1998-08-29 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  大切なタッグ王座が懸かっているのに、序盤何故かサブゥは姿を
 見せず、RVDが1人でダッドリーズ相手に奮闘。しかしそこはやっぱ
 り多勢に無勢。ジリジリとRVDはダッドリーズに押し込まれ、遂には
 ダッドリーズ必殺の3Dを喰らってしまいます。と、ここにサブゥ、サブ
 ゥを追ってトリプル・スレット(ダグラス、ビガロ、キャンディード)、トリ
 プル・スレットを追ってタズまでがお出まし。おやおや、トリプル・スレ
 ット(ダグラス、ビガロ、キャンディード)に対するニュー・トリプル・スレ
 ット(サブゥ、RVD、タズ)ってコンセプトが出来上がってますやんか。
Bまだ揉めてます...
 1998-09-17 Queens, NY - Elk's Lodge
  キャンディードの奥方であるタミー嬢(元サニー嬢)の容姿にストー
 ムが難癖を付けたものやから、即刻取っ組み合いが始まって...。
CLance Storm (w/Tammy Lynn Bytch)
 vs. Chris Candido (w/Tammy Lynn Sytch)
 1998-09-19 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  キャンディードに対抗するには女子マネが必要とストームも気が付
 いたのか、タミー・リン・シィッチ嬢の名をもじったタミー・リン・ビッチ
 嬢(←後のドーン・マリー嬢。あ、ビッチの綴りに注意して。やっぱりB
 itchでは放送出来んから...)を導入。さてさて注目の試合ですが、
 ビッチ嬢の介入に怒ったシィッチ嬢が、ビッチ嬢をブラ&パンティ姿
 にひん剥きます。と、これはアカンとストームがシィッチ嬢をバーティ
 カル・スープレックスの体勢に!!。でも安心あれ。背後から近付い
 たキャンディードがストームを軽く小突くと、あれあれストームはバラ
 ンスを崩してしまい、なんとシィッチ嬢に綺麗に丸め込まれてしまい
 ますんや。で、何故かレフェリーが3カウントを数え、哀れストームは
 シィッチ嬢から土を付けられる羽目に...(苦笑)。
 【追記】これ、余りにもベタベタなネタやんか。そやけどこのネタを持
 って当時4人はドサを回っていたんですワ。ここらは既にレビューを
 アップした『Extreme 3-Way : Sytch , Bytch & Francine』に詳しいの
 で、良かったらご参照下さいな。彼等、連日連夜、こんなベタなネタ
 を飽きもせず全米各地で繰り広げていたんでっせ(苦笑)。
Dアルフォンソ、懸命の訴え!
 1998-09-19 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  ECWにとって初のPPVであった『Barely Legal』(97年4月13日放
 送)なんて大舞台でタズを裏切りサブゥ&RVD側へと寝返ったアルフ
 ォンソ。そんな後ろめたい過去を持つのに、アルフォンソはリング上
 からタズに向け、ニュー・トリプル・スレット(サブゥ、RVD、タズ)への
 参加を要請。するとタズも姿を現し、おォこれで遂にニュー・トリプル・
 スレットが正式に結成か、なんて思っていたら、「そんな事をされては
 こっちがかなわん!」と、トリプル・スレット(ダグラス、ビガロ、キャン
 ディード)がドカドカとリンク上に上がり、アルフォンソやタズを攻撃!。
Eストームとビッチ嬢のプロモ
  良かったね、これで口下手なのが誤魔化せるやんか(苦笑)。
Fドリーマー、サンドマンの栄転を報告
 1998-09-19 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  まだECWが【Extreme Championship Wrestling】ではなく、【Eastern
 Championship Wrestling】の略であった時期からドリーマーとは苦楽を
 共にして来たサンドマンが、ECWから衝撃の離脱!
 で、どうしてもネガティヴになりがちなこの事実を、ドリーマーがサンド
 マンへの感謝の意を表すことで上手くポジティヴな方向に持って行き、
 常連客と共に(←ここが肝心!)サンドマンの明るい前途を願い、サ
 ンドマンのトレード・マークのひとつであったバドワイザーにて祝杯。
 と、ここにおじゃま虫のジャック・ヴィクトリーが出て来て難癖を付けは
 じめ、これがドリーマーとの大喧嘩に発展や。するといきなり場内が
 暗転し、サンドマンの入場テーマ曲であるメタリカの『Enter Sandman』
 がヒット!。これは誰もが離脱したはずのサンドマンが、ドリーマー救
 出のために戻って来た、と思ったはず。しかし場内に照明が戻ると、
 リングの上にはサンドマンの守護神であった竹刀を大きく振りかざし、
 向こう正面のカメラに向け大見得を切るジャスティン・クレディブルの
 憎々しい姿が...。
 【追記】暫しの休暇を取った後、サンドマンは99年1月からWCWへ
 と転出いたしました。
GPhilly Street Fight :
 Tommy Dreamer & New Jack & John Kronus
 vs. Justin Credible (w/Jason & Chastity & Nicole Bass)
 & Rod Price, & Jack Victory
 1998-09-19 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  Fの流れを受けて組まれた、主役(サンドマン)不在の壮行試合
 勿論悪者組がボコボコにされるんやけど、特にクローナスの魔手に
 よって辱めを受けた女性2人(あ、ニコル・バスは中性か...)はホ
 ンマに災難でしたな。とにかくどちらさんもお疲れ様でした。サンドマ
 ンも多分喜んでいると思いまっせ。
HSabu & Rob Van Dam (w/Bill Alfonso)
 & Masato Tanaka vs. Shane Douglas (w/Francine)
 & Bam Bam Bigelow & Chris Candido
 1998-09-19 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  今宵トリプル・スレット(ダグラス、ビガロ、キャンディード)に戦いを
 挑むのは、田中を加えた“暫定”のニュー・トリプル・スレット(サブゥ、
 RVD、田中)。そやけど試合開始早々ダッドリーズが田中を狙って
 試合に介入(前座試合でD−ボンが田中に負けているって伏線があ
 り)、あろう事かトリプル・スレットとダッドリーズは結託し、“暫定”の
 ニュー・トリプル・スレットを蹂躙。で、ここにタズが現れ、トリプル・ス
 レットとダッドリーズをサクサクっと駆逐完了。そして悪者どもが姿を
 消したリング上では過去の恩讐を越え、サブゥとタズがシェイク・ハ
 ンド!。そう、ここにニュー・トリプル・スレット(サブゥ、RVD、タズ)
 が正式に結成されましたんや。 
IMasato Tanaka vs. Balls Mahoney
 1998-10-10 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  手の合う者同士の一騎討ちなんやけど、試合開始早々ダッドリー
 ズが介入して大暴れ。と、ここに口達者なアクセル・ロットンが姿を
 現し、「そんなに暴れたいのなら、2対2で思う存分やれや!」と、急
 遽田中&マホーニー対ババ&D−ボンをプロデュース...。
JPPV『November to Remember 1998』を振り返る
  11月1日にPPV放送された『November to Remember 1998』です
 が、多数あった熱戦を差し置き、別の意味で注目を浴びたのが、テ
 リー御大のブチ切れっ振り...。どうやらジャスティン&ヴィクトリー
 と戦う予定のドリーマーが、自分ではなくジェイク・ロバーツをパート
 ナーとして選んだのがお気に召さないらしく(←間違っていたらゴメン
 ね)、PPV自体を徹底破壊せんが如きのご乱心や。あ、それとここ
 では新旧トリプル・スレット対決についてもそれなりに時間を割いて
 映像が収録されております。尚、PPVの内容をもっと詳しくお知りに
 なられたいのでしたら、既に本HPにもレビューはアップしてあります
 ので、そちらをご覧になっていただけたらと思います。
KSabu & Rob Van Dam (w/Bill Alfonso)
 vs. Shane Douglas (w/Francine) & Taz
 1998-11-21 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  FTW(Fuck The World : この世は全て糞っ垂れの意)王座のベル
 ト)を腰に巻くタズを楯に、花道に居るサブゥとRVDを憎々しく挑発す
 るECW認定のヘビー級世界王者であるダグラス。さてさてなんでこ
 んな変な構図になったのかですが、実はこの夜から遡る事約3週間。
 11月1日に放映されたPPV『Norvember to Remember 1998』におい
 てタズはトリプル・スレット(ダグラス&ビガロ&キャンディード)征伐の
 ために犬猿の仲であったサブゥやRVDと手を組み、新たにニュー・ト
 リプル・スレット(サブゥ&RVD&タズ)を結成したんです。けどやはり
 タズとサブゥらはあっさり空中分解。またトリプル・スレット側もダグラ
 スの用心棒であったビガロがPPV直後にWCWへと転出。これでは
 リング上の大河物語りも一度リセットすべきとプロデューサーのポー
 ル・Eも判断したんやと思いますが、11月6日のクィーンズでの定期
 興行ではタズとダグラスがまさかのシェイク・ハンド...。この一連の
 動きがこの夜の一戦へ至る下地って奴ですワ。って事で、「2人で手
 を合わせて、一丁サブゥとRVDをいてこましたろうや」とのダグラスの
 誘いにタズも乗り、試合はリング・ベルとなって...。
 あ、肝心の試合の方ですが、タズがサブゥの空爆を喰らって客席で
 あえなく昇天。ローン・バトルを強いられる形となったダグラスには、
 サブゥの五寸釘攻撃とシーク爺直伝のキャメル・クラッチ(←相手の
 片手だけを極めるのが特徴)がガッチリと決まり...。
 【追記】試合決着後に蘇生したタズがサブゥにスープレックスを見舞
 い、これにてサブゥが首を負傷。ポール・Eや若手連中が慌ててリン
 グに飛び込んで来る中、「しもた、やってしもたデ」って表情を浮かべ
 るタズにはちょっと注目やね。


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