ECW Year in Review 1995 Vol. 2
 (DVD-R*2) 
 収録時間
 disc-1:約2時間
 disc-2:約1時間31分
 ECW存命時に地方でのドサ巡業を含め、その興行の大半をビデオ
収録したと伝えられる、米国のプロレス・グッズ屋『Rf-Video』をご存知
か。その『Rf-Video』が2005年初頭より過去の貴重映像を順次DVD
−R化し、怒涛のリリース・ラッシュでワシらECWマニアの懐を直撃し
ているんや。さてさて今回皆様にご紹介するのは、1995年のECWマ
ット上における名場面や各種アングルの起承転結を手堅く纏めた『Ye
ar in Review』シリーズの中の1タイトル(1995年の下期分)。では、本
DVD−Rをテキストに、策士ポール・Eと名優&迷優が織り成した夢舞
台を今一度振り返ってみましょ。

【注意】最近は一部で姑息にもデジタル・リマスタリングなる売り文句を
使う『Rf-Video』ですが、無論彼等にはそんな高額な編集機材を買う銭
も、コツコツと過去の映像をリマスタリングするような手間隙も絶対にお
まへん。ま、元ネタとなっているのが当時の市販ビデオやTV放送なの
で、そこそこ映像自体は綺麗。それでも過剰な期待はなされず、あくま
でも海賊商品だと割り切ってご購入される事をお勧めいたしますワ。

★★Disc-1★★

@パブリック・エネミーのプロモ
  フロリダ巡業で収録したんやろか、抜ける様な青空の下でパブリ
 ック・エネミーがテニスに興じております。
A毒マムシ、初登場!
  5月13日開催のECWアリーナでの定期興行『Enter the Sandm
 an 1995』より選出されたのは、ビル・アルフォンソの初登場シーン
BECW World Heavyweight Championship :
 Sandman (w/Woman) vs. Cactus Jack
 "Enter the Sandman 1995" 
 1995-05-13 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  4月15日開催の定期興行『Hostile City Showdown 1995』にて
 ダグラス師匠を撃破し世界王者に返り咲いたサンドマン、カクタス
 ・ジャックを相手に防衛戦に打って出る事に。さてこの両者、今回
 のECWアリーナでのタイトル戦に至るまでに、フロリダ巡業でも
 血生臭い一騎討ち(詳しくは英国で発売されたPAL方式のDVD
 『Mental !』を参照下さい)を行っており、言わば共に「掛かって来
 んかい、何時でもやってやる!」状態。よってリング・ベル早々、ド
 突き合い、蹴り合いとなっても仕方のないところ。で、カクタスが有
 刺鉄線を自らの腕に巻き、これをサンドマンにガンガンと叩き付け
 フォールの体勢へ。すると何処からともなく現れたダグラス師匠が
 ダウンするサンドマンの足をサードロープに乗せてしまって。さぁ、
 十中八九手にした世界王座が、ダグラス師匠の悪行によってスル
 ッと掌から零れたカクタス。猛然とダグラス師匠に食って掛かるも
 背後が無防備となり、そこにサンドマンのロー・ブローが...。
CECW World Tag Team Championship :
 Double Dog Collar Match :
 Peblic Enemy (Johnny Grunge & Rocco Rock)
 vs. Pitbulls (w/Steve Richards)
 "Enter the Sandman 1995" 
 1995-05-13 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  4月15日開催の定期興行『Hostile City Showdown 1995』にて
 行われたタッグ王座戦のリ・マッチ。“ECW初代オーナー”タッド・
 ゴードンの発案により今宵は犬の首輪戦や。ピットブルの1号とジ
 ョニー・グランジが、ピットブルの2号とロッコー・ロックが、各々犬
 の首を装着して太い鎖で繋がれたところでリング・ベル。その形
 式からどうしても動きに制約がある犬の首輪戦やけど、両チーム
 共にそんなモノは気にせんと場外戦はやるし、テーブルはドンドン
 破壊するし、挙句の果てには会場奥の機材置き場に雪崩込んで
 高所落下スポットの競演までを披露してくれました。で、最後は1
 号がスーパー・プレックスでグランジを、2号の放った雪崩式のベ
 リー・トゥ・ベリー・スープレックスを咄嗟に切り替えしたロッコーが
 2号を、各々同時にフォール(おぉ、なかなか高尚なスポットや)。
 しかしレフェリーはロッコーが2号をフォールするところだけしか見
 ておらず...。
DBeulah (w/Raven & Steve Richards)
 vs. Luna Vachon
 "Barbed Wire, Hoodies and Chokeslams" 
 1995-06-17 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  5月13日開催の定期興行『Enter the Sandman 1995』ではルナ
 の要らぬお節介のため、ドリーマーの手によって真っ黒のパンツ姿
 をスケベ客に晒された上で墓石式パイルまで喰らったビューラ。ア
 ンタさえ居なければと、恐れ多くもルナに一騎討ちを申し込んだ模
 様。ただしルナと違ってプロレスが全く出来ないのがビューラ。しか
 らばとリング・ベルが鳴った途端、リチャーズがルナを背後からパイ
 プ椅子で一撃や。勿論これで易々とビューラがルナをフォールいた
 しますが、ここに怒り心頭で駆け付けたのがトミー・ドリーマー。しか
 しこれはレイヴェン一派も予想していたと見え、ドリーマーはレイヴ
 ェンによって指裂きの刑(ヴィジュアル的にとても残酷に映りました)
 に処され、ルナもロープに磔にされて...
EPublic Enemy (Johnny Grunge & Rocco Rock)
 vs. Axl Rotten & Ian Rotten
 "Barbed Wire, Hoodies and Chokeslams" 
 1995-06-17 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  “公衆の敵”パブリック・エネミーの前に立ちはだかったのは、有刺
 鉄線バットを手にしたアクセル・ロットン。で、花道から姿を現したの
 がアクセルの相棒であったイアン・ロットン!。おぉ、さてはこれから
 “公衆の敵”パブリック・エネミーと“劣性品種交配” バッド・ブリード
 の激突かと期待したら、いきなりおじゃま虫のビル・アルフォンソが
 現れ、「何を勝手な事をやっとるんや?。お前等、1月7日の定期興
 行でピットブルズを相手に“負けたチームが解散”マッチをやって、コ
 ロッと負けたやないか。しかもそれを引き金に、先日まで2人して大
 喧嘩しとったやろ。アカンアカン、再結成なんて認めんデ!」と宣言。
 ウーン、悔しいけどこれはアルフォンソの言う事の方がスジが通って
 ますな。で、バッド・ブリード再結成が果たせなかったアクセル、突如
 イアンに鉄拳を放って客席に転がり込み大立ち回り。やっぱり覆水
 は盆には帰らんって事でしょうか。あ、ちなみにこれが引き金となっ
 て、次回7月1日の定期興行『Hardcore Heaven 1995』では今や伝
 説と化したアクセル対イアンの『タイペイ・デス・マッチ』が華々しく挙
 行されるんですワ。
 【第2幕】
  バッド・ブリードの空中分解を確かめ、客席と一体となってダンスを
 決めているパブリック・エネミー。今夜は楽なお仕事でしたな、なん
 てこっちも油断しておったのですが、彼等の背後に怪しい2人組が
 忽然と登場。そう、誰あろうSMW【Smorky Montain Wrestling】から
 流れ着いた極悪コンビのギャングスターズや!。完全にパブリック・
 エネミーの虚を突いたギャングスターズ、文字通りのやりたい放題。
 パブリック・エネミーを一方的にボコボコにして、最後は警備員に後
 手で拘束されての強制退場ですワ。ウーン、実に“らしい”デビュー
 っ振りでしたな、ニュー・ジャック親分&ムスタファさん。
FPublic Enemy (Johnny Grunge & Rocco Rock)
 vs. Gangstas (New Jack & Mustafa)
 "Hardcore Heaven 1995"
 1995-07-01 South Philadelphia, PA - ECW Arena 
  『ダンス天国』が流れ(←PAL版DVDのように著作権がクリアー出
 来ず差し替え、なんて事にはなっておらず感激!)満場のお客がノリ
 ノリで踊りまくって、文字通りダンス・ホールと化したECWアリーナ。
 ECW屈指の名ユニットであるパブリック・エネミーの試合には付き物
 のシーンですが、今夜はお客の弾け具合も尋常ではおまへんワ。で、
 そこに現われ出でたるのは、NFLのレイダースのロゴが入ったベン
 チ・コートを羽織ったギャング・スターズの面々。こんな奴らと実生活
 において街角で出会ったなら、キン○マ縮み上がって失禁してしまう
 であろう物騒(失礼)で強面なお二人ですが、まァこれはプロレスの世
 界の出来事で、しかもDVDの中の一幕なので一安心。さてさて両チ
 ーム揃い踏みとなって始まったのは、アリーナ全体を戦場とした大乱
 戦。特に今夜はパブリック・エネミー側のロッコー・ロック(残念ながら
 今や故人)が絶好調の様でして、ムスタファを会場奥の高所機材置
 き場まで引き摺り出してダイヴ攻撃を仕掛け、リングに舞い戻ると月
 面水爆によるテーブル破壊スポットも披露。最後もコーナー・ポストか
 らパイプを持って飛び降り、勢いを付けてムスタファに非情の一撃を
 お見舞いや。
 【追記】
  この興行の前夜にあたる6月30日、ペンシルベニア州のジム・ソー
 プってところで開催された定期興行において、日頃から何かと衝突し
 ているパブリック・エネミーを快く思っていなかったのか、あろう事かギ
 ャングスターズはパブリック・エネミーとレイヴェン&スティーヴィ君との
 タッグ王座戦へ介入し、パブリック・エネミーの王座陥落を演出してお
 り、それがこの試合の下地となっとりますんや。
Gパブリック・エネミーのプロモ
  かつてはタッグ王座を奪った事もあるマイキー・ウイップレックをパ
 ブリック・エネミーが懐柔。またまた一騒動巻き起こりそうですな。
HTommy Dreamer & Cactus Jack & The Pitbulls vs.
 Raven & Stevie Richards & Snot Dedley & Big Dick Dudley
 "Wrestlepalooza 1995"
 1995-08-05 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  なかなか豪華な8人タッグ戦。しかもレイヴェン&リチャーズに協力
 しているのがスノット&デカ・チンの最初期ダッドリーズやんか!。試
 合は各自の暴力ネタとボケ・ネタが上手く配合された展開で進んでい
 たのやけど、ドリーマーがレイヴェンをパイプ椅子に向けてパイル・ド
 ライバーで叩き付けたところ、いきなりカクタスがドリーマーに裏切り
 のDDT一閃...。
Iカクタスのプロモ
  多分Hでのダブル・クロス劇の真相でも語っているものと思います。
JSingapore Cane Match :
 Mikey Whipwreck vs. Sandman (w/Woman)
 "Wrestlepalooza 1995"
 1995-08-05 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  ECWで一番のヘタレ野郎であるマイキーをじわじわと甚振るサンド
 マンなんやけど、余りに余裕を持ち過ぎたのか、なんとなんとマイキー
 のボディ・アタックを喰らって3カウントを奪われる羽目に。しかもこの
 試合は敗者が勝者から竹刀でシバかれるってのがルールで、サンド
 マンはあのマイキーによって竹刀でエエようにシバかれて...。しか
 しマイキーもこれで満足すれば良いものを、調子を出してウーマン女
 史の唇まで奪ってしまったから、さァ大変...!
KStretcher Match :
 Public Enemy (Johnny Grunge & Rocco Rock)
 vs. Gangstas (New Jack & Mustafa)
 "Wrestlepalooza 1995"
 1995-08-05 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  Gで触れた様に、マイキーを子分としたパブリック・エネミー。Jの
 試合でマイキーがサンドマンによってボコボコにされた事が面白くな
 いのか、サンドマンにあれこれとケチを付けています。と、その背後
 から疾風の如く現れたのがギャングスターズ。喧嘩は先手必勝とい
 きなり仕掛け、“担架で運び出されたら負け”ってルールの試合がこ
 れでキック・オフや。あ、注目のこの一戦なんやけど、サンドマンが
 竹刀を振り上げて乱入し、ロッコー・ロックを文字通りボコボコにして
 しまい、これでピクリとも動かなくなってしまった(←ちょっと大袈裟)ロ
 ッコー・ロック、テーブルの破片を担架代わりに、リングから搬出され
 てしまいました...。あ、これを見たマイキー、ロッコー・ロックの敵討
 ちだとばかりサンドマンの頭部に竹刀をぶち込んで...。
 
★★Disc-2★★

@ECW World Tag Team Championship :
 Three Falls Double Dog Collar Match :
 The Pitbulls vs. Raven (w/Beulah) & Stevie Richards
 "Gangstas Paradise 1995"
 1995-09-16 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  犬の首輪を全員が装着し、首輪同士を鎖で繋ぐって形の変形チェ
 ーン・デスマッチ。ここではレイヴェンと猛犬2号、当初は仮病を使っ
 て試合から逃避(苦笑)しようとした疑いのあるリチャーズ君と猛犬1
 号がそれぞれ鎖で繋がれました。さてこの3本勝負、比較的早い時
 点で1本目はレイヴェンが、2本目は猛犬1号が奪って運命の3本目
 へと突入。あ、ここから登場人物が一気に増えるので覚悟して(笑)
 まずはレイヴェンが演出したレフェリー失神スポットと共にダッドリー
 ・ダッドリーとダンス・ウィズ・ダッドリーが猛犬組襲撃に登場。これは
 何とか猛犬組も十八番のスーパー・ボム(コーナーからの投げっ放し
 パワー・ボム)で迎撃しましたが、続いてお色気タイムとばかりレイヴ
 ェンの彼女であったビューラ嬢を標的に、レイヴェンの手下リチャー
 ズ君の彼女(当時は)であったフランシーン嬢が介入。で、一気に混
 迷度が増して来たリング上に秩序を回復させようと(苦笑)、今度はト
 ミー・ドリーマーが出現や。リング下で失神する猛犬2号の首輪を奪
 い、あろう事か自身の首に首輪を装着し、即興の猛犬1号&ドリーマ
 ー組を結成。そのまま日頃から反目しているレイヴェンをDDTで沈
 め、どさくさのタッグ王座奪取ですワ。しかし今夜のECW劇場、まだ
 まだ幕は下りまへんデ(笑)。今度は今の判定はアカンやろと上級レ
 フェリーの資格も有する“オトコ芸者”のアルフォンソが難クセを付け
 ながらリングへ。しからばとアルフォンソとは犬猿の、タッド・ゴードン
 ECWオーナーまで現れ、小汚いオッサン同士のキャット・ファイト!。
 お前ら、ホンマどこまでやるんやってお客さんが呆れかけた頃、グッ
 ド・タイミングで猛犬2号が覚醒。ドリーマーや“紛争処理係”の巨漢
 911らも協力し、レイヴェンとリチャーズ君を縦積みさせて大トリのス
 ーパー・ボムが炸裂。これでやっと猛犬組に正式にタッグ王座が移
 動いたしました。あァ疲れた...(苦笑)。
AGangstas Paradise Steel Cage Match :
 Mikey Whipwreck & Public Enemy
 vs. Sandman & 2 Cold Scorpio & New Jack
 "Gangstas Paradise 1995"
 1995-09-16 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  Disc−1のGでも触れましたが、パブリック・エネミーに同調してい
 たマイキー・ウィップレック。このECWで一番のヘタレ野郎を加えた
 金網6人戦がこの夜のメイン・ディッシュ。まずは人気チームのパブ
 リック・エネミーが客席をダンス・ホールへと変化させてお客さんのハ
 ートをガッチリ掴み、例によって缶ビール片手のサンドマンや、ベー
 スボール・ジャージ着用に特殊警棒所持のニュー・ジャック、腕利き
 の曲者スコーピオ、赤いスパッツ姿がちょっとだけ“痛い”ウーマン女
 史と役者も出揃い試合は開始。当然ながら凶器と血飛沫が飛び交う
 乱戦へと即刻ギアは入り、金網戦なのに場外戦もお構いなしってハ
 チャメチャ振りでっせ。で、試合はマイキー君がサンドマン(一応遺恨
 が両者間にはあり)をフォールするって番狂わせとなったのですが、
 これは試合結果ではなく試合経過を存分に楽しんで欲しい一戦やね。
BRey Misterio Jr. vs. Psicosis
 1995-10-07 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  せっかく団体内で大人気を博していたのに、クリス・ベノワ、ディーン
 ・マレンコ、エディ・ゲレロの3人を、まとめて一気にWCWに引き抜か
 れてしまったECW。ならば今度は“エクストリーム・ルチャ・リブレ”
 どないや!、とメキシコのAAAより直輸入したのがミステリオとシコシ
 スの2選手。ここら辺りの嗅覚の鋭さはさすがポール・Eってところで
 すな。あ、3本勝負(ミステリオに先行されたものの、最後はシコシス
 が逆転勝利)の本試合、勿論内容はお墨付きでっせ。
 【追記】
  ミステリオを上手くリードして、この試合全体をコントロールしていた
 のはシコシス。この両者、実力的には甲乙付け難いものがあるので
 すが、ここから始まる出世レースの結果には大きな差が付いてしまっ
 てますやんか。これって何故なんでしょうな...。
Cサブゥ、衝撃のECW復帰!
  11月18日にECWアリーナにて開催された定期興行『November t
 o Remember 1995』からの一コマ。ポール・Eがリング上に登場し、何
 やらスピーチを開始。すると突如場内が暗転し、再度照明が点いた
 時にはリング上にサブゥが!。さてさてこのサブゥ、実は日本への出
 稼ぎを優先して4月8日のECWアリーナでの興行『Three Way Danc
 e 1995』をドタ・キャンしたため、ECWから解雇通告を受けていたの
 ですが、本日を持って、満を持しての復帰でっせ
DSabu (w/Paul E.Dangerously) vs. Hack Meyers
 "November to Remember 1995"
 1995-11-18 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  ポール・Eの紹介でリング・インしたサブゥ。これから始まるのはEC
 Wへの復帰戦や。さてさてこの試合、サブゥの相手を務めるのはマイ
 ヤーズとあって、これはサブゥの楽勝かとワシは予想したんやけど、
 マイヤーズがサブゥのウィーク・ポイントである首に対して結構厳しい
 攻撃を見せたものやから(まさかマイヤーズはサブゥの復帰を快くは
 思っていなかったとか...、サブゥにしても一種の罪滅ぼしの思いが
 あったのかもなんて...)、試合は白熱した展開となりました。結局
 最後はサブゥが場外のマイヤーズに放った飛び付きウラ・カンにてケ
 リとなりましたが、これはなかなか内容の濃い一戦でしたデ。
ETerry Funk & Tommy Dreamer vs. Cactus Jack & Raven
 "November to Remember 1995"
 1995-11-18 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  定期興行『November to Remember 1995』のトリを飾るのは、御大
 テリー&ドリーマーの師弟コンビと、カクタス&レイヴェンのヒール・コ
 ンビの大激突。ゴミ箱一杯の凶器がリング上に撒き散らされたもの
 やから自然と試合は荒れた展開へ。しかしそれでも小ネタを試合に
 仕込んでくるのがECWの真骨頂。今夜はカクタスがお手製のTシャ
 ツを着ているんやけど、何とそこに描かれているのはWCWのプロデ
 ューサー(←当時の)エリック・ビショフの顔。しかもそれをドリーマー
 がたくし上げてカクタスの顔に覆い被せたものやから、リング上には
 丸でカクタスの下半身を持ったビショフが居るよう。そしてドリーマー
 がご丁寧に“ビショフの顔”をピン・ポイントで攻撃するもんやから、客
 席からはやんやの歓声が。カクタスもドリーマーも観客もみんなが共
 犯関係のこのスポット。これが『November to Remember 1995』のハ
 イライトとなりましたんや。尚、試合の結果なんですが、ドリーマーが
 レイヴェンをパイル・ドライバーに沈め、すかさず御大テリーがフォー
 ルを奪い、師弟コンビの激勝となっておりまっせ。
FPublic Enemy (Johnny Grunge & Rocco Rock) vs.
 The Heavenly Bodies (Jimmy Del Rey & Tom Pritchard)
 "December to Dismember 1995"
 1995-12-09 South Philadelphia, PA - ECW Arena
  例によって『ダンス天国』でECWアリーナを即席のダンス・ホールと
 したパブリック・エネミー。しかもこの夜はババ・レイ・ダッドリーまでが
 一緒になって踊るってオマケ付き(後期のような凄玉キャラではなく、
 ドモリ・ネタを駆使する初期ババに注目)。あ、紹介が遅れましたが、
 今宵のパブリック・エネミーの対戦相手は、所属していたSMW【Sm
 orky Mountain Wrestling】が11月26日開催の定期興行『Thanksgivi
 ng Thunder 1995』をもってクローズとなったために失職(失礼)したば
 かりのボディーズ。この対決、言わばポール・Eの創造したタッグ・チ
 ーム(パブリック・エネミー)と、ジム・コルネットが創造したタッグ・チ
 ーム(ボディーズ)の戦いでもあって、これはワシらファンには嬉しい
 プレゼント。ボディーズ側(負け役でした)も完全なアウェー状態では
 あったけど、キチンとプロのお仕事を見せてくれたし、ぶっちゃけこん
 なのを現地で生で観れたなら...。


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