|
ECW Year in Review 1994 Vol. 1
(DVD-R*2)
収録時間
disc-1:約1時間54分
disc-2:約1時間56分 |
ECW存命時に地方でのドサ巡業を含め、その興行の大半をビデオ
収録したと伝えられる、米国のプロレス・グッズ屋『Rf-Video』をご存知
か。その『Rf-Video』が2005年初頭より過去の貴重映像を順次DVD
−R化し、怒涛のリリース・ラッシュでワシらECWマニアの懐を直撃し
ているんや。さてさて今回皆様にご紹介するのは、1994年のECWマ
ット上における名場面や各種アングルの起承転結を手堅く纏めた『Ye
ar in Review』シリーズの中の1タイトル(1994年の上期分)。あ、19
94年と言うと、まだECWが【Extreme Championship Wrestling】ではな
く、【Eastern Championship Wrestling】の略であった時期。では、海千
山千のビッグ・ネーム達と新進気鋭の若手達が織り成す夢物語、早速
振り返ってみましょ。
【注意】最近は一部で姑息にもデジタル・リマスタリングなる売り文句を
使う『Rf-Video』ですが、無論彼等にはそんな高額な編集機材を買う銭
も、コツコツと過去の映像をリマスタリングするような手間隙も絶対にお
まへん。ま、元ネタとなっているのが当時の市販ビデオやTV放送なの
で、そこそこ映像自体は綺麗。それでも過剰な期待はなされず、あくま
でも海賊商品だと割り切ってご購入される事をお勧めいたしますワ。
★★Disc-1★★
@ECW World Heavyweight Championship :
Terry Funk vs. Shane Douglas (w/Sherri Martel)
1994-01-08 South Philadelphia, PA - ECW Arena
1993年の最終戦であった12月26日のECWアリーナでの定期興
行においてサブゥを下して世界王者の座に就いたテリー御大。年明け
早々1994年の開幕戦で早速シェイン・ダグラスを相手にしての防衛
戦が組まれました。あ、試合はダグラスのロープ悪用フォールにて一
度はダグラスが新王者としてアナウンスされるのですが、ここにECW
のオーナーであるタッド・ゴードンが現れ、「先程の裁定は無効。試合
続行じゃ!」と宣言。45分の試合時間はアッと言う間に過ぎて...。
【追記】折角の熱戦なんやけど、ここに収められたのはダグラスのロ
ープ悪用フォール以降の映像のみ。ウーン、これは完全収録版の映
像が観てみたいなァ。
Aタッド・ゴードン、秘密兵器の投入を宣言
インタビュアーのジェイ・スリー氏(Jay Sulli)がタッド・ゴードンにコメ
ントを取りに行ったところ、パブリック・エネミーの日頃の悪童振り(苦
笑)に手を焼いたのか、タッド・ゴードンは超大型双子コンビのブルー
ス兄弟をECWマットに投入する事を表明。けど当のパブリック・エネミ
ー、ヘラヘラと笑っていて、余り恐怖を感じていないみたいですワ。
BDouble Dog Collar Chain Match :
Tommy Cairo & Sandman
vs. Pitbull #1 & Rockin' Rebel (w/Jason)
"The Night the Line was Crossed"
1994-02-05 South Philadelphia, PA - ECW Arena
ここにまで至った経緯は不明なれど、サンドマンとピットブルの1号、
カイロとロッキン・レベルが各々犬の首輪戦を装着してそれを鎖で繋
ぎ、タッグ戦にて激突。試合はやや強引にカイロがロッキン・レベルを
フォールして幕となるんやけど、ここではそんな結末より何より、まだ
ギミックの固まっていないサンドマンの中途半端な井出達に注目や。
CNo Rules Match :
Public Enemy (Johnny Grunge & Rocco Rock)
vs. The Bruise Brothers (Don Harris & Ron Harris)
"The Night The Line Was Crossed"
1994-02-05 South Philadelphia, PA - ECW Arena
続いてはパブリック・エネミーとブルース兄弟の一騎討ち。94年2月
5日、ECWアリーナで開催された定期興行『The Night The Line Was
Crossed』より選出された映像のはずや。さてさて試合は“なんでもあ
り戦”でして、巨漢のブルース兄弟が先手先手で客席を舞台に猛攻を
仕掛け、これにパブリック・エネミーが何とか応戦するって内容。実況
席のジョーイ・スタイルス氏も、ブルース兄弟の繰り広げる乱闘に絶叫
気味となり、否が応でも観ているこちらの気分も高揚ですワ。あ、最後
はブルース兄弟に散々ボコボコにされたジョニー・グランジが狙い澄ま
したパウダー攻撃を一閃。死中に活を求めるとは正にこの事で、この
夜はパブリック・エネミー側の姦計がブルース兄弟のバイオレンスを上
回った形となっております。
DECW World Heavyweight Championship :
3 Way Dance : Terry Funk
vs. Sabu (w/Paul.E.Dangerously & 911)
vs. Shane Douglas (w/Sherri Martel)
"The Night The Line Was Crossed"
1994-02-05 South Philadelphia, PA - ECW Arena
今やアメ・プロ界の伝説と化した感のある、これがテリー御大とダグ
ラスとサブゥによる“世界初”の3WAYダンス。僅かなスペースではと
てもやないけど語り切れないので、詳しくはここを見て。
【追記】超ロング・マッチとなった本試合ですが、やはりその衝撃度か
らか、ここでもコンプリート(最終盤が一瞬欠如するのは他の映像でも
同じ)で収録されております。
E熱戦が終わって...
Dの試合後、顔面を朱に染めながらも、何時もの狂乱振りは微塵も
見せず訥々と話すテリー御大。ウンウン、なかなか“エエお顔”をされ
てますな。あ、それでも試合結果に納得の行かないダグラスがテリー
御大に突っ掛け、最後はやっぱり掴み合いの大喧嘩。記者会見場と
なったホテルのロビーは両者を分ける他のレスラーも大勢加わって、
上を下への大騒ぎ状態に...。
FECW World Television Championship :
Sabu (w/Paul.E.Dangerously & 911) vs. Pat Tanaka
1994-02-04 South Philadelphia, PA - ECW Arena
コーナー上でのウラ・カンをミスッて頭からマットに真っ逆さまに落ち
たサブゥの姿を見た時はヒヤッとしたけど、相手がグッド・ワーカーの
タナカなので心配はご無用。大袈裟なバンプに鋭い蹴りと、自身の見
せ所はキチンとディスプレイし、ダメージを負ったサブゥにはなるべく
負荷を掛けず、脚本通りの敗退。よっ、見事なお仕事っ振りですな。
GSabu & 911 (w/Paul.E.Dangerously)
vs. Bad Breed (Ian Rotten & Axl Rotten)
1994-02-04 South Philadelphia, PA - ECW Arena
Fの試合に引き続いて、これがサブゥには本日第2試合。 タナカの
お陰でFのダメージも少なかったのか、そもそも根っからの怖い物知
らずなのか、サブゥはこの試合でもリスキーな場外フェンス越えのアラ
ビア式月面水爆を披露や。あ、試合は911がイアン&アクセルを同時
にチョーク(単なる首締め)に捕らえたものの、これがレフェリーに見咎
められて...。
★★Disc-2★★
@Sandman vs. Chad Austin
1994-03-05 South Philadelphia, PA - ECW Arena
僅か数秒でサンドマンがチャドをフォール。で、伸びたチャドをしつこ
くサンドマンが甚振っているとピーチズ嬢(後の、当時も?、サンドマン
の実の奥さん)とカイロが出て来てサンドマンと一悶着。あれあれ、Di
sc-1のBの試合ではサンドマンとカイロは仲良しやったのにね...。
ま、新たな抗争劇の幕開けってとこでしょうな。
AECW World Tag Team Championship :
Kevin Sullivan (w/Woman) & Tazmaniac
vs. Public Enemy (Johnny Grunge & Rocco Rock)
1994-03-06 South Philadelphia, PA - ECW Arena
94年2月4日の定期興行において、タッグ王座を巡って激突したサ
リバン&タズマニアックとブルース兄弟。しかしどうやら両軍は度を超
した暴れ方をした様子で、タッグ王座は一度コミッショナー預かりとな
ってしまい、3月5日の定期興行において、改めてタッグ王座を巡って
サリバン&タズマニアックと戦う事が出来る権利が懸った試合をまず
パブリック・エネミーとブルース兄弟が行い、これを勝ち上がったブル
ース兄弟(パブリック・エネミー側が痛恨のダイヴ誤爆)をサリバン&
タズマニアックが下して正式にタッグ王座をゲット。で、その翌日となる
この夜の定期興行で組まれたのがこの試合って次第。あ、念願叶って
サリバン&タズマニアックの持つタッグ王座へ挑んだパブリック・エネミ
なんやけど、サリバンの金槌攻撃やタズマニアックのパイプ椅子攻撃
を喰らいフラフラに。と、ここに前夜のお返しだとばかりブルース兄弟
が無差別テロ(←サリバン&タズマニアックにもパブリック・エネミーに
も恨みあり)を決行!。で、ブルースの片割れ(ドンなのかロンなのか
は不明)がタズマニアックに向けビッグ・ブーツを一発見舞ったところ、
これを受けたタズマニアックは力なくヨロヨロとよろけ、運悪く(苦笑)ロ
ッコーをボディ・スラムに捕らえていたサリバンと交錯。これでサリバン
はバランスを失ってしまい、あろう事かロッコーの下敷きとなってカウン
ト3まで奪われて...。棚ボタ式と言えばそれまでやけど、これがパブ
リック・エネミーが念願のECW認定のタッグ王座に就いた、記念すべ
きその瞬間なんですワ...。
【追記】試合後、タズマニアックを叱責するサリバンとマネージャのウー
マン女史(後のベノワ夫人)。当時2人は正味のご夫婦やったんです。
BRoad Warrior Hawk vs. Pitbull #1(w/Jason)
1994-03-06 South Philadelphia, PA - ECW Arena
ECWアリーナにブラック・サバスの名曲『アイアン・マン』が高らかに
鳴り響き、ホークが堂々お出まし。ピットブルの1号と、その取り巻きで
あるジェイソンを束にして十八番の短期決着や(ホークの、いやウォリ
アーズの過去の最長試合時間って何分なんやろね?)。あ、試合決着
後にはパブリック・エネミーがホークに突っ掛け、そのパブリック・エネ
ミーを付け狙ってサリバン&タズマニアックが急襲。さらにサリバン&
タズマニアックに一発喰らわさんとシェイン・ダグラスも姿を見せ、最後
の最後にはダグラスをブチのめしてやるとテリー御大までが御出馬!。
CECW World Television Championship :
Sabu (w/Paul.E.Dangerously & 911) vs. Tazmaniac (w/Woman)
1994-03-06 South Philadelphia, PA - ECW Arena
サブゥの保持するTV王座にタズマニアックが挑戦するって図式の試
合。さてさてサブゥは当時狂人(←所謂キ◎ガ◎)ギミックを行なってお
り、自分勝手に暴れまわらぬ様に、鎖に繋がれて巨漢911の手によっ
てリング・サイドまで搬送されて来るってのが定番の入場シーン。で、こ
れは絶好の好機とタズマニアックが行なったのが、鎖に繋がれたまま
のサブゥへの金属バット攻撃!。しかし鎖を解かれたサブゥもタズマニ
アックに倍返しの反撃を行い、その様子を観ていた実況のジョーイ・ス
タイルスなどは、「丸で2匹のケダモノです!」と興奮気味にコメント(←
この人も役者やね)。とりあえずこの夜は、タズマニアックにTV王座が
移動して幕引きとなったんやけど、確かに後年のサブゥ対タズみたい
な重厚感には欠けるものの、このある種パンキッシュなまでの両者の
戦い模様ってのは、これはこれで格別なモノがおましたワ。
【追記】タズマニアックはAに続いての本日2試合目。Aではタッグ王
座を失ったけど、代わりにTV王座をゲットしたんやから文句なしやね。
【追記−A】なんて書いたけど、何とタズマニアックは折角獲ったばか
りのTV王座をヘタレのJTスミスに当夜速攻で獲られてしまいます。そ
れにしても1晩で3試合か。なかなか無茶なマッチ・メイクですなァ。
DWar Games :
Shane Douglas & Mr. Hughes & Public Enemy
vs. Road Warrior Hawk & Kevin Sullivan & Tazmaniac & Terry Funk
"Ultimate Jeopardy 1994"
1994-03-26 Devon, PA - Valley Forge Music Center
94年3月26日の定期興行『Ultimate Jeopardy 1994』のメイン・デッ
シュは全8選手参加の“WarGame”(時間差入場式の金網戦)。ここで
はダイジェスト映像でその熱戦を振り返っております。尚、どの様な特
殊ルールが敷かれていたのか分からないのですが、テリー御大をダ
グラスがフォール(テリー御大の頭部にビニール袋を被せ、ガム・テー
プでグルグル巻きにするって、放送コードを根底から無視した戦法に
よるもの)したため、世界王座がダグラスへと移動してしまいました。
EECW World Tag Team Championship :
Public Enemy (Johnny Grunge & Rocco Rock)
vs. The Bruise Brothers (Don Harris & Ron Harris)
1994-03-05 South Philadelphia, PA - ECW Arena
Aで触れた、サリバン&タズマニアックの保持するタッグ王座への
挑戦権が懸かった試合で、ロッコーのダイヴがグランジに誤爆したの
を見逃さなかったブルース兄弟に凱歌が上がっております。
Fパブリック・エネミー、大喜び
多分Aの試合直後のプロモ。奪ったばかりのベルトを肩にロッコー・
ロックもジョニー・グランジも嬉々としてのプロモです。
FECW World Television Championship :
Sabu (w/Paul.E.Dangerously & 911) vs. Mike Awesome
1994-03-05 South Philadelphia, PA - ECW Arena
非常にFMWチックな顔合わせの一戦。オーサム(FMWではグラジ
エーターと名乗っておりました)の繰り出すパワー殺法とダイヴ攻撃の
前に、さすがのサブゥもタジタジとなったものの...。
G油断大敵...
ダグラスのプロモ。多分Dの試合直後のものやと思いますが、ダグ
ラスの王座奪取を祝い、沢山の選手達が代わる代わるにダグラスの
控え室を訪問。怪しい笑顔でパブリック・エネミーもダグラスに近寄り、
生まれついての手癖の悪さからか、世界王者のベルトをどさくさ紛れ
で盗み出そうとして...(苦笑)。
HSabu (w/Paul.E.Dangerously & 911) vs. Terry Funk
1994-04-16 South Philadelphia, PA - ECW Arena
サブゥとテリー御大による力の入った一騎討ち。あ、試合の終盤、テ
リー御大がサブゥをスピニング・トゥ・ホールドに捕らえんとしたところ、
子飼いのサブゥを守らんとポール・Eがリング上に“謎の怪覆面”を投
入し、これで辛くもサブゥはテリー御大を下す事に成功。ちなみにさっ
きの“謎の怪覆面”の正体はボビー・イートンで、この無法を控え室で
見ていたのか(苦笑)、怒り心頭で何とアーン・アンダーソンまでがリン
グ上に駆け上がり...。
ITommy Cairo (w/Miss Peaches) vs. Sandman (w/Woman)
1994-04-16 South Philadelphia, PA - ECW Arena
@で勃発した抗争劇なんやけど、いきなりカイロとサンドマンが一騎
討ちをするまでヒート・アップ。試合は特別レフェリーを務めるサル・ベ
ロモのスロー・カウント(←決して悪気があってのスロー・カウントでは
なく、単に動作が緩慢なだけと思います)にサンドマンが注文を付け、
一瞬自身の背後への気配りを忘れてしまい...。あ、試合に負けて
しまったサンドマン、カイロのマネージャであるピーチズ嬢(後の、当時
も?、サンドマンの実の奥さん)から皮のベルトで激しくお尻をシバか
れてしまい、いくらこれが趣味でも(失礼...)、観客の面前で堂々と
やられてはオトコの沽券に関わると、ウーマン女史と2人してピーチズ
嬢を捕まえ、ピーチズ嬢にお返し&屈辱のスパンキング!。
JSingapore Cane Match :
Tommy Cairo & Miss Peaches vs. Sandman & Woman
"When Worlds Collide"
1994-05-14 South Philadelphia, PA - ECW Arena
Iの試合の後日談。場外戦を含め、序盤からカイロの切れ味鋭い
スープレックスがビシバシと決まってサンドマンはどうにも押され気味。
しかも突如勃発した(苦笑)ウーマン女史対ピーチズ嬢のキャット・フ
ァイトのあおりを喰らい、何とサンドマンがうだうだのままピーチズ嬢
からフォールを奪われてしまいます。勿論、ルールに従って敗者のサ
ンドマンが竹刀で打たれるんやけど、ピーチズ嬢(何度も書くけど、後
の、当時も?、サンドマンの実の奥さん)によってバギー・パンツをズ
リ下げられ、色白のお尻をブタれているサンドマンの情けない姿...
(苦笑)。で、これ以上は見ておれないと、ウーマン女史が捨て身のパ
ウダー攻撃を仕掛け、最後はサンドマン&ウーマン女史がカイロ&ピ
ーチズ嬢に、三倍返しの竹刀攻撃ですワ。見た目、ちょっと良いオン
ナであるピーチズ嬢がお尻を竹刀でバシバシと打たれる場面、多分
“S”系の方なら確実に勃起モンやと思うな(いや、ホンマ)。
Kポール・E、パブリック・エネミーに極秘指令を...
パブリック・エネミーを真似てか、ラッパー気取りのポール・E(でも、
どう見てもデッド・ヘッズにしか見えんよ)。手下の911を帯同してパ
ブリック・エネミーのもとを訪ね、テリー御大潰しを依頼。
LSabu (w/Paul E.Dangerously & 911) & Bobby Eaton
vs. Terry Funk & Arn Anderson
"When Worlds Collide"
1994-05-14 South Philadelphia, PA - ECW Arena
Hの試合の後日談。サブゥとテリー御大との戦いに、ボビー・イート
ンとアーン・アンダーソンが客演するって非常に豪華な顔合わせのタ
ッグ戦や。ちなみにサブゥをコントロールするポール・Eですが、WC
Wに雇われていた頃は『デンジャラス・アライアンス』ってユニットをマ
ネージメントしておりまして、当時このユニットにはイートンやアンダー
ソンも属していた(他の面子はスティーヴ・オースチン、リック・ルード、
ラリー・ズビスコ)って、まぁ正直なんとも伏線バリバリのマッチ・メイク
でもおますんや。で、試合模様なんですが、海千山千の大物役者達
に囲まれつつも、サブゥは十八番のアラビア殺法を駆使して自己主
張は忘れまへん。それでもやっぱりアンダーソンがサブゥに放った豪
快なDDT×3発から、伝家の宝刀であるスパイン・バスターへと引き
継ぐ辺りは、アンダーソンの余りの格好良さにワシ自身モニター画面
の前で唸らされるばかりでしたな。尚、豪華な客演陣の顔を潰さずに
どんな形で試合にピリオドを打つのか非常に気になっていたのです
が、テリー御大を潰せとパブリック・エネミーが無法介入を仕掛け(←
これはアンダーソンが迎撃)、一気にリングの周辺が緊張。続いてサ
ブゥを狙ったテリー御大のパイプ椅子攻撃が、不幸にも(苦笑)サブゥ
ではなくアンダーソンの頭頂部へとクリーン・ヒットし、「さっきはパブリ
ック・エネミーを追っ払ってやっているのに、そんなワシに対しお前は
何て事をしよるんや!」とアンダーソンは激高。猛烈な勢いでパイプ
椅子をテリー御大の身体に降らせ、身動き一つ出来なくなった(←ち
ょっと大袈裟)テリー御大を一瞥し、「さっさとフォールしてしまえ!」と
対戦相手であったサブゥに指示....。そうか、今宵の幕引きはこん
なネタでっか。ぶっちゃけた話、古典的ではあるけど、役者陣の顔触
れの豪華さと、その確かな演技力に救われたって感じですな。
Mさぁ、血生臭い戦いの幕開きや!
ポール・E、サブゥとカクタス・ジャックの一騎討ちをアナウンス。
Nカクタスのプロモ
WCWのロゴの入ったTシャツを着たカクタス、両手でピストル・サイ
ンを作って「Bang !、Bang !」と...。
Oパブリック・エネミー、ダブル・クロス・ランチへ!
Kでポール・Eから受けた依頼を果さんと思ったか、パブリック・エネ
ミーが深夜のダブル・クロス・ランチ(皆様ご存知の、テリー御大が経
営する大規模牧場)に侵入。そやけど馬小屋では雌馬に「ヴィッキー」
(←テリー御大の奥方の名前)と呼び掛けるなど、どうにもテリー御大
潰しの意気込みに欠ける様子(苦笑)。結局テリー御大どころか、家人
の誰とも顔合わせする事なく、パブリック・エネミーの両人は山羊を一
頭盗み出して遁走する始末...(苦笑)。
【追記】これがホンマにテキサス州にあるダブル・クロス・ランチでの出
来事であったのか、はたまたECWアリーナ近辺のお百姓さんの家で
のロケであったのか。さすがの道頓堀さんにも分かりまへんワ(苦笑)。 |
|