Queens, NY - Elk's Lodge 1998-12-26
 (VHS-TAPE)
 収録時間:約2時間28分
 本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』ってち
ょっと怪しいプロレス・グッズの通販屋から1本12ドル(今回は定例
のECWものなら全て3割引セールに合わせオーダーしたので、8.
4ドルやった)で発売されている『ECW Fancam 12/26/98 Queens,
NY』ってタイトルのブツですんや。さてさて、その収録内容なんです
が、タイトルからもお分かりになる様に1998年12月26日にECW
がニュー・ヨークはクィーンズにて開催した年末定期興行の生撮りも
のビデオ。ではでは早速テープを再生し、当夜の興行場所となった
エルクス・ロッジ(ECWファンの間では、当小屋を“Madhouse of Ex
treme”と呼ぶのが通例)へとタイム・スリップしてみましょか...。

@Lance Storm (w/Dawn Marrie) vs. Spike Dudley
  マリー嬢への“オッパイ見せろ!”チャントや、カナダ人であるスト
 ームへの挑発の意を込めた“USA!”チャントが鳴り響く中、98年
 11月1日放送のPPV『November To Remeber 1998』にて強敵ジ
 ェリー・リンを下した事を自慢げにストームが語っていると、突然ス
 パイク・ダッドリーが現れストームにアシッド・ドロップを一閃...。
◎ロブ・ブラックとリジー・ボーデン?
  『Rf-Video』のハンディ・カメラが客席に陣取る胡散臭い男と、そ
 の連れの女をクローズ・アップ。で、どうもその2人が後にECWの
 “劣性亜種”として一世を風靡するロス・アンジェルスのバイオレン
 ス団体XPW【Xtreame Pro Wrestling】の首謀者となるロブ・ブラッ
 ク氏と、その伴侶であるリジー・ボーデン嬢にそっくりなんや。あれ、
 確かにXPWは自団体の興行のPRを目的に、00年7月16日放
 送のECWのPPV『Heat Wave 2000』にて興行破りを敢行する事
 となるんやけど、その1年半以上も前から彼等はECWと接触を持
 っていたんやろか...?。ここら辺りの詳しい事情をご存知の方、
 ワシにもちょっくらお教えいただけないでしょうか。  

  

AYoshihiro Tajiri vs. Pablo Marquez
  98年12月19日開催のECWアリーナでの定期興行において、
 アンティファス・デ・ノルテを相手にECWデビュー(トライ・アウト戦
 だったみたい)を果たしたタジリの、これが(多分)ECWでの2戦
 目の映像。遠慮なく蹴りを入れ、タランチュラ(って名前は既にあっ
 たのやろか?)を決め、垂直落下式のブレイン・バスターにてマル
 ケスを破ったタジリ。そのメリハリの利いた戦いっ振りに、口うるさ
 いクィーンズのお客達も大喜びでっせ。あ、タジリを“立てて”くれた
 マルケスですが、お客達が最初っから彼を茶化してやろうって感じ
 が見え見えで、ちょっとかわいそうに思えてしまいました。
◎Hardcore TV Opening
  ECWの定期放送番組『Hardcore TV』のネタ収録のため、ご存
 知ジョーイ・スタイルスがリング・イン。目前に迫った次回PPV『Gu
 ilty As Charged 1999』をPRし、ここで“フランチャイズ”・シェーン・
 ダグラス&フランシーン嬢を紹介。ちなみにダグラスは右手を負傷
 しているのやけど、次回PPV『Guilty As Charged 1999』において
 サブゥ&タズを相手に3WAYで世界王座を防衛せんとアカンので
 すが、12月19日開催のECWアリーナでの定期興行にてサブゥ
 がタズと戦い負傷。ダグラスには少々ですが“追い風”となってい
 るんです。そこでダグラス、マイクを使ってタズを呼び出し、暑苦し
 い笑顔(失礼)でタズの懐柔を図るものの、勿論タズはこれを断固
 拒否。加えてダグラスの手下であるキャンディードの細君タミー嬢
 とダグラスのマネージャであるフランシーン嬢は犬猿の仲で、何や
 らECWマットを長く暴力統治していたダグラス率いる極悪ユニット
 の“トリプル・スレット”も屋台骨がグラついている様子(ダグラスの
 用心棒であったバン・バン・ビガロは既にECWから転出済)。
BReckless Youth vs. Nova
  どうやら地元ニュー・ヨークの出身らしいレックレス・ユースがEC
 Wマットに登場。ただ、もしかすると本試合にはトライ・アウトの意
 味合いもあったのかも知れないのですが、どうも客席の“反応”ば
 かりを気にしていたって感じ。最終的に曲者のノヴァを上手く丸め
 込んだレックレス・ユースやけど、試合直後の彼の顔(あ、負け役
 を務めたノヴァの顔にも)には、「しもた、外してしもたデ...」って
 悔しさがありありと窺えて...。 
CThe FBI (Little Guido & Tracey Smothers)
 (w/Tommy Rich & Jeff Johnes)
 vs. Danny Doring & Roadkill
  次回PPV『Guilty As Charged 1999』では持て余し者のシッドを
 引き連れ、“陪審員”ギミックとなるジェフ・ジョーンズですが、今宵
 は“純血イタリア人軍”に草鞋を脱いでおります。フーン、この人も
 アレコレと大変やねェ...。で、試合なんですが、ワン・マン・ギャ
 ングまでが“純血イタリア人軍”の助っ人として登場し、ドーイング
 &ロードキルに集中砲火していると...。
◎これって興行破りなんやろか...?
  先ほど触れたロブ・ブラック(と思われる男)と、リジー・ボーデン
 (と思われる女)が取り巻きに囲まれて突如リング・サイドに闖入
 巨漢の2人(次回PPV『Guilty As Charged 1999』では“純血イタ
 リア人軍”として登場するビッグ・グイドー&サル・E・グラジアーノ
 に良く似ているんや...)をリング上に送り込み...。ウーン、こ
 れって興行破りなんやろか。それにしてはセキュリティも他の選手
 も止めに出て来ないし...。頼むワ、誰か詳しい方、ここら辺りの
 事情をワシにも教えてんか!。
DSuper Crazy vs. Antifaz Del Norte
  緩と急をキチンと意識した試合。アンティファスもやけど、やっぱ
 りスーパー・クレイジーは上手いねェ
EECW World Television Championship :
 Rob Van Dam (w/Bill Alfonso)
 vs. Skull Von Krush (w/Lance Wright)
  こう書いたら見も蓋もないけど、ぶっちゃけRVDの“横綱相撲”
 あ、12月19日開催のECWアリーナでの定期興行にて子飼いの
 サブゥがタズと戦い負傷した事を案じてか、アルフォンソの左上腕
 部には“SABU”と書いた腕章が。しかし白地に黒文字やから良
 かったものの、これが黒字に白文字やったら大変でしたな。
◎またまたリジー・ボーデンが!
  ダッドリーズ一派が占拠したリング上。過去の“ドモリ・ギミック”を
 茶化されたババが客席を挑発し、会場内も緊張感が高まって来ま
 した。で、続いてダッドリーズ一派がここぞとリング内に引き上げた
 のが、先ほどから紹介しているリジー・ボーデン(と思われる女)。
 しかも下品なトークで“玩具”にされたのが嬉しかったのか、彼女の
 ご自慢のオッパイがポロリと零れ出る場面まであって...
FThe Dudleys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley
 & Big Dick Dudley)(w/Sign Guy Dudley & Joel Gertner)
 vs. Rex King & Chris Chetti & Wolfie D
  客席を煽りまくったダッドリーズですが、今宵はチェッティ&レック
 ス・キング(かつてはWWFなどのメジャー団体でも活躍)&ウルフ
 ィー・D(あの“キングさん”率いるUSWAで売り出したタッグ屋PG
 −13の片割れ)を相手の6人タッグ戦で、これは乱暴者の彼等に
 は容易い試合。で、大方の予想通りサクサクッとチェッティ&レック
 ス&ウルフィーを彼等が料理したところで、これまた大方の予想通
 りに“ニュー・ジャック!”チャントが自然発生。そして大方の予想通
 りニュー・ジャック親分&ボールズ・マホーニー&アクセル・ロットン
 が姿を現し、またまた大方の予想通りに血飛沫上げての番外戦が
 キック・オフ!!。
G3 Way Dance :
 Justin Credible (w/Jason & Nicole Bass & Jazz)
 vs. Tommy Dreamer vs. Lance Storm (w/Dawn Marrie)
  見所満載であった今宵のクィーンズ大会も大詰め。最後はジャス
 ティンとストームとドリーマーの3WAYダンスでっせ。試合は序盤、
 中盤とジャスティン&ストームが“悪のシェイク・ハンド”を行ったた
 め、ドリーマーがハンディ戦を強いられる図式で進行。で、ドリーマ
 ーも粘ったものの、遂に息絶えて...。なんて思ったら、ここでフォ
 ール役を巡ってジャスティンとストームが仲間割れ(ま、ここらは定
 番中の定番の展開やね)。加えてドリーマーが控え室から巨大な
 梯子を持ち出してリング内に放り込み...。
◎スペシャル・ゲストのお出まし...
  ジャズ姉さんとマリー嬢のキャット・ファイトを挟み、梯子を巧みに
 操って、最後は電光石火でジャスティンとストームをフォールしたド
 リーマー。けど、試合終了のアナウンスと共に、花道からテリー・フ
 ァンク爺が現れ、罵声を浴びせつつドリーマーを力の限りに蹂躙
 ウーン、98年11月1日放送のPPV『November To Remeber 199
 8』でも一歩間違えればPPVを台なしにしてしまうような乱心振りで
 ドリーマーをボコボコにしていたテリー爺。しかしあれから2カ月弱
 にもなるのに、まだ怒りの炎は治まってはいなかったんやね。けど
 何をそんなに怒っているのやろ...?。


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