Best of Raven in ECW
 Disc-2 
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間
★★Disc-2★★

@ECW World Heavyweight Championship :
 2 Cold Scorpio vs. Raven (w/"The Fabulous Ones"
 Stevie Richards & The Blue Meanie & Brian Lee)
 1996-5-31, Plymouth Meeting, PA - Lulu Temple
  『Rf-Video』の十八番であるファン・カム映像。当日の第1試合で行
 われたバトル・ロイヤルにて挑戦権を得たと思われるスコーピオを相
 手にレイヴェンが防衛戦にお出まし。リング・ベル早々、手下のリチャ
 ーズやブライアン・リーを介入させて短期決着を狙ったものの、これが
 見事に空振り。スコーピオの猛攻に額をバックリと割られ、スコーピオ
 の十八番芸である月面水爆をモロに喰らったレイヴェン。凶器シュー
 ズを駆使して何とかスコーピオを下すのが精一杯でした。
 【追記】試合後、控え室にて頭部の傷の具合を診て貰っているレイヴ
 ェンの姿も、ホンの一瞬ですが含まれておりました。
AECW World Heavyweight Championship :
 Raven (w/Stevie Richards & Super Nova)
 vs. Terry Gordy
 Hardcore Heaven 1996
 1996-6-22, South Philadelphia, PA - ECW Arena
  レイヴェンの保持する世界王座へテリー・“人間魚雷”・ゴディが挑む
 って図式の試合でして、まァこの2人ならば誰がどう見てもゴディがめ
 ちゃくちゃ強そうに思えるはずや。で、ゴディはリング・ベル早々レイヴ
 ェンに先手先手で仕掛け、パイプ椅子を何度も振り下ろしてレイヴェン
 を流血に追い込み、必殺のスパイク攻撃(親指を相手の喉もとへ押し
 込む)を繰り出して世界王座に手を掛けたかと思わせる場面を構築。
 ただし、そこは業界歴の長いゴディ。自分の腰にベルトが巻かれる事
 がないのは承知の上で、それでもたかがレイヴェンごときに負けるの
 だけは業腹だったのか、ブライアン・リー、トミー・ドリーマー、スティー
 ヴィ・リチャーズらを試合に介入させ、残念無念の惜敗ってやつをさり
 気なく演出ですワ。
 【追記−@】レイヴェンの非道な勝利を黙って見逃せぬと、サンドマン
 が竹刀を振り上げてお出まし。すると今度はレイヴェンと同じ革のライ
 ダーズ・ジャケットを着用したピーチズ(サンドマンの奥方であるロリ夫
 人)やタイラー君(サンドマンの息子さん)が現れ、レイヴェンとサンドマ
 ンの間に割って入って、サンドマン(←実の旦那であり、実の父親であ
 ります)に対してレイヴェンの十八番のクルスフィックス・ポーズ(←生
 きながら葬られて)を。さあさあ、ポール・Eも後にお気に入りであった
 と述懐する事になる“宗教戦争”ネタが始まりましたデ
 【追記−A】思わぬ家族の反乱にサイドマンが正気を失って控え室へ
 と姿を消し、代わってリング上に出て来たのは、ミーニー扮するゴール
 ダストのパロディ・キャラであるブルーダスト。当然ビューラ嬢とカモナ
 嬢の餌食となって果てておりまっせ。
BRaven Promo
  サンドマンの一粒種であるタイラー君を引き込んだレイヴェン。何と
 も不気味な本プロモですが、ここでの主役は勿論タイラー君でっせ。
CSteel Cage Match :
 Raven (w/Stevie Richards & Super Nova & Blue Meanie
 & Lori Fullington & Tyler Fullington) vs. Sandman
 1996-9-21, Middletown, NY - Fairgrounds Fieldhouse or 
 1996-9-27, Allentown, PA - Agricultural Hall
  『Rf-Video』の十八番であるファン・カム映像。レイヴェンの興した邪
 教に走ってしまった愛する嫁さんや一粒種の息子を救わんと、単身金
 網の中に身を投じたサンドマン。家族を思う気持ちを武器にレイヴェン
 に立ち向かい、レイヴェンの手下であるリチャーズの度重なる介入チョ
 ンボを勝機としたまでは良かったのやけど、「アンタは私の大切な教祖
 様に何て事をするの?!」とロリ夫人に詰め寄られてしまいます。で、
 サンドマンもここで一大決意。なんとロリ夫人(←繰り返すけど実生活
 でもホンマの奥さん)を手錠で金網に拘束し、上着まで剥いでブラジャ
 ー姿に処してしまいました!。しかしサンドマンの猛攻もここまで。レイ
 ヴェン同様のライダーズ・ジャケットを羽織ったタイラー君(←繰り返す
 けど実生活でもホンマの息子さん)から無情の平手打ちを喰らったサ
 ンドマン、レイヴェンの放ったDDTによりリングに串刺しとなって...。
 【追記】ロリ夫人とタイラー君のお陰でサンドマンを下したレイヴェン。
 しかしいくらネタとは言え、金網に拘束されたパンツ一丁の嫁の股間
 に、他所のオトコ(←レイヴェンの事ね)が血だらけの顔面を埋めてい
 るのを、よくもまぁダンナ(←サンドマンの事ね)として黙って見てられ
 るよなァ...。ホンマ、どいつもこいつも業の深いヤツばっかりや。
 【感想】ワシみたいな仏教徒には分からんのですが、今回のロリ夫人
 の磔〜血だらけレイヴェンによる股間への顔面押し付けって、キリスト
 教の人には受け入れがたいネタやったんやないやろか。伝え聞くとこ
 ろによるとキリスト教右派の人達って、自らの信ずるもののためには
 途端に凶暴になられるそうやから(あ、けどこれは他の宗教でも一緒
 か?)、プロデューサーのポール・Eを含め、劇団員一同下手したら命
 まで狙われまっせ...。

  

DRaven Promo
  多分、後楽園ホールが入っているビルのバルコニーで収録されたと
 思われるレイヴェンのプロモ。「フィラデルフィアでも、フロリダでも、ニ
 ュー・ヨークでも、お前は俺を倒せなかった。それはこの東京でも同じ
 事だ」、ってな感じの内容ですワ。
ERaven (w/Miss Patricia) vs. Tommy Dreamer (w/Beulah)
 IWA Japan : ECW・IWA・真FMW全面戦争
 1996-8-11, Tokyo, Japan - Korakuen Hall
  浅野社長率いるIWAジャパンが、ECWよりレイヴェンとドリーマーの
 一騎討ちを直輸入。さてさてレイヴェンとドリーマーですが、どちらも日
 本国で修行した際に辛い目に遭っているはずで、それを思うと後楽園
 ホールをギッシリと埋めたお客達からの熱い声援は、それはそれは嬉
 しかったでしょうな。で、肝心の試合やけど、両者一度ずつ階段席から
 の落下スポットを演じた後は、リチャーズの介入や、ビューラ嬢とパトリ
 シア嬢(←IWAジャパンのマットではターザン・後藤との遺恨もあり)の
 特別出演があって、最後はレイヴェンがパイプ椅子でドリーマーを殴り
 倒してフォール。ウンウン、本国での試合に勝るとも劣らん、なかなか
 エエ試合でしたな。
 【追記−@】この試合の映像ですが、キチンとジョーイ・スタイルスによ
 る実況(多分、アフ・レコでしょうが)も入っておりました。
 【追記−A】当日ですが、ターザン・後藤対ババ・レイ・ダットリーの一
 騎討ちが行われた事も記しておきます。
FECW World Heavyweight Championship :
 Raven vs. "Dr, Death"Steve Williams
 Crossing The Line Again 1997
 1997-2-1, South Philadelphia, PA - ECW Arena
  “殺人医師”ウィリアスムに対峙するのはECW認定の世界王者であ
 るレイヴェン。あ、本DVD−Rではカットされているけど、実はこの試合
 の前にウィリアムスとアクセル・ロットンの一騎討ち(勿論ウィリアムス
 の楽勝)があり、試合終了直後にレイヴェンが突如リングに現れてウィ
 リアムスに突っ掛け、これが引き金となって急遽予定になかった(←そ
 んな事はないけどね)タイトル戦が突然始まったって設定なんですワ。
 で試合の方ですが、レイヴェンの椅子攻撃によりブレード・ジョヴ(余り
 上手くないみたい)をまずはウィリアムスが行い、続いてウィリアムスか
 らの椅子攻撃でレイヴェンも律儀にブレード・ジョヴのご返杯や(苦笑)。
 って事で両者とも顔面を朱に染め、いよいよ試合も佳境へ。ただ試合
 の内容自体はウィリアムスの一方的なもので、レイヴェンの放ったコー
 ナー上からのスープレックスも焼け石に水。と、ここで先に試合を終え
 たばかりのbWoの面々がリング・サイドに。しかもサンドマン夫人のロ
 リさんと、息子のタイラー君までが一緒にお出まし。そして揃いのbW
 oシャツに身を包んだbWo一派とレイヴェンにキナ臭い雰囲気(実際、
 この当時はリチャーズが一本立ちするかって気運でしたんや)が流れ、
 続いてリチャーズはbWoシャツをちらつかせて、ウィリアムスを軍団員
 へと勧誘。しかしウィリアムスにはbWo入団の意志などは全くなく、こ
 れを察知したリチャーズがスーパー・キックの3連打をウィリアムスにお
 見舞い。すると絶妙のタイミングでレイヴェンがリングに復帰し、リング
 上に伸びたウィリアムスを泥棒フォール...。ウーン、なんだかよく分
 からない田舎芝居でしたが、ウィリアムスの強さだけは再認識いたし
 ましたワ。で、レイヴェンとリチャーズの“明日”はどうなる!?。
GECW World Heavyweight Championship :
 Raven (w/Brian Lee) vs. Big Stevie Cool
 (w/Da Blue Guy & Hollywood Nova)
 1997-3-29, New Kensington, PA - Valley High School
  『Rf-Video』の十八番であるファン・カム映像。さてさてこの試合、本
 当はレイヴェンとサンドマンによる世界王座を懸けた一騎討ちやった
 のですが、リング・ベル早々ブライアン・リーとレイヴェンに襲われたサ
 ンドマンは額を大きく割られて試合が出来ない状態となり、その代わり
 にハリウッド・ノヴァ(ホーガンのパロディ・キャラで、演ずるはスーパー
 ・ノヴァ)とブルーガイ(スコット・ホールのパロディ・キャラで、演ずるは
 ブルーミーニー)を引き連れたbWo(勿論nWoのパロディ)の総帥ビッ
 グ・スティーヴィ・クール(ケヴィン・ナッシュのパロディ・キャラで、演ず
 るはスティーヴィ・リチャーズ)が現れ、元の親分であるレイヴェンに挑
 戦を迫まるって構図。で、注目の試合なんやけど、レイヴェンによって
 顔面に唾を吐き掛けられるなど、スティーヴィはどうもマインド面で後手
 を踏んでいる様子。すると、ならばワシが気合を入れてやる、とでも思
 ったのか、突如テリー・ファンク爺が乱入するのですが、これはブライ
 アン・リーが身体を張って阻止。「やはり頼れるのは自分だけ...」と
 スティーヴィも頑張り、遂には世界王座に手を掛ける場面も作ったもの
 の、運悪くレフェリーは失神スポットの真っ最中で...。
HRaven (w/Chastity & Lupus) vs. Chris Candido
 1997-6-6, Scranton, PA - Catholic Youth Center
  『Rf-Video』の十八番であるファン・カム映像。翌日、97年6月7日の
 ECWアリーナでの定期興行『Wrestlepalooza 1997』にてECWより離
 脱する事が決まっているレイヴェン。“お前なんか叩き売りじゃ!”チャ
 ントにも顔色一つ変える事なく、キャンディード相手に淡々と残務処理
 ですワ。あ、スーパー・ノヴァ、ブルーガイ、トーマス・ロッドマン(デニス
 ・ロッドマンのパロディ・キャラ)が試合に介入してアクセントを付けては
 みるものの、レイヴェンの気持ちがECWから離れているのではもうど
 ないしようもおまへん。キャンディードにクルッと丸められてフォールを
 奪われたレイヴェン、さっさとリングを降りてしまいました...。
 【感想】これ、とてもやないけど、ベスト版に収録する試合内容ではあ
 りまへん。ただ、レイヴェンの歴史を振り返るって趣旨でなら、非常に
 興味深く鑑賞出来るはず。ま、マニア向けの映像ってとこでしょうか。
IRaven (w/Chastity & Lupus) vs.
 Tommy Dreamer (w/Beulah)
 Wrestlepalooza 1997
 1997-6-7, South Philadelphia, PA - ECW Arena
  はいはい、これが長らくドリーマーやサンドマンと抗争劇を続けて来
 たレイヴェンのECWでの(一度目の)ラスト・マッチ。多分WCWにドカ
 ンと移籍金でも積まれたのでしょうが、それにしても(本DVD−Rには
 収録されとりまへんが)レイヴェンの紹介の際に客席から沸き起こった
 “お前なんか叩き売りじゃ!”チャントの、すさまじい事すさまじい事。
 尚、試合の方ですが、レイヴェンとの抗争劇の中では只の一度も一騎
 討ちで勝てなかったドリーマーが、遂にレイヴェンを打ち破るって感動
 的な幕引き。エッ、誰でっか。WCWへ出て行くんやから、今さらドリー
 マーに勝ち星を与える事をレイヴェンが断る理由なんてないし、そもそ
 もそれが業界の“不文律”やんか、なんてしたり顔でおっしゃっている
 のは?。それを言ってしもてはお終いってモンでっせ...。
 【追記】いくらお客にはバレバレと言っても、レイヴェンの離脱はECW
 には一大事。そやけど気持ちの離れたレイヴェンを何時までも追っ掛
 けても仕方ない。ならば瞬時にレイヴェンの存在をECWから抹消して
 しまえと、プロデューサーのポール・Eは妙案をジャストのタイミングで
 実行します。本DVD−Rにもさわりだけはちょこっと収録された、ジェ
 リー・“キングさん”・ローラー率いるWWF派閥との団体抗争がそれな
 んですが、いくら己の決断の結果とは言え、目の前で始まった“新章”
 に加わる事が出来ず、所在なさ気に今の今まで主役を張っていたリン
 グを降りて行くレイヴェンの姿には、ホンマに堪らんものがおましたデ。


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