ECW WRESTLING TNN #022
 2000-01-21 On Air
 (VHS-Tape)
 収録時間:約58分
 本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』ってちょっ
と怪しいプロレス・グッズの通販屋から1本12ドル(今回は国内の某裏
ルートより入手いたしました)で発売されている代物(著作権を無視した
海賊コピー・テープ)です。で、その収録内容なんですが、1999年の8
月末より、ECWの定期放送番組『Hardcore TV』がTNN局との契約に
伴い装いも新たに(基本的なフォーマットは変わっていないけど)『ECW
WRESTLING TNN』として全国放送され始めており、それを著作権者に
無断で録画〜ダヴィングしたものですんや。ではでは、ネタの宝庫とも
言える『ECW WRESTLING TNN』、早速鑑賞してみましょ。
※尚、リピート放送やディレイ放送なども多々あったでしょうが、多分今
回放送分の一番最初の放送は2000年1月21日のはずです。
 
【追記】本テープですが、標準スピードで120分録画可能のものに、2
倍速録画って仕組みを使い、60分の定期放送番組を4回分収録した
内容。尚、聞きなれない2倍速録画って奴ですが、日本国内で普通に
流通しているビデオ・デッキでも再生可能(機種によっては、若干トラッ
キングが乱れる事も)。また1回につき60分の番組なんやけど、その
1/4である15分間はCM。実質、約45分間の番組ってとこですワ。

○今宵は総本山よりの中継です
  今宵の定期放送番組『ECW WRESTLING TNN』は、2000年1月1
 5日にフィラデルフィアはECWアリーナにて開催された定期興行から
 のネタがメイン。まずは、お馴染みのジョーイ・スタイルスとジョエル・
 ガートナーがリングに上がり、満場のお客さんに新年のご挨拶をして
 いると、最近ちょっと増長気味のサイラスが現れ、TNN局のご威光を
 チラつかせて難癖発言。すると遂にガートナーがブチ切れて...。
○またもや招かれざるお客さん?
  サイラスが去ったリング上に、今度はインパクト・プレイヤーズ(ジャ
 スティン&ストーム&ジェイソン&マリー嬢)の面々がお出まし。早速
 ジョーイ・スタイルス&ジョエル・ガートナーを相手に、1月9日にPPV
 放送された『Guilty as Charged 2000』においてタッグ王座を奪取した
 事を自慢げに喋っていると、続いてドーイング&ロードキル&エレクト
 ラ嬢が姿を見せて...。
○Raven & Tommy Dreamer (w/Francine)
 vs. Danny Doring (w/Electra) & Roadkill
  ドーイングらの狙いがタッグ王座である事は明白。けど、これがタッ
 グ王者コンビの風格か、「今夜のお前等の相手はワシらやない。ドリ
 ーマー&レイヴェンや」ってランス・ストームが余裕の発言。で、その
 発言通りにドリーマー&レイヴェンが現れて...。
 以下、非常に複雑であった本試合を、時系列に沿って整理します。
 ◆試合の中盤、マリー嬢から不意討ちを喰らったフランシーン嬢が失
  神するって突発事態が発生。これを見たレイヴェン、試合を放り投
 げて、フランシーン嬢を抱きかかえ控え室に...
 ↓
 ◆ローン・バトルを強いられるドリーマーに、突如コリーノ一派が仕掛
  け、これで試合はドーイング組に凱歌が上がる結果に。
 ↓
 ◆コリーノ一派がドリーマーを蹂躙していると、“アメリカン・ドリーム”
  ダスティ・ローデスが現れ、十八番のバイオニック・エルボーを乱れ
  撃ち。これでコリーノらは追い払われたのやけど...。
 ↓
 ◆コリーノ一派で一番の暴れ者であるライノがローデスを撃沈!。
 ↓
 ◆ライノの素行の悪さを見かねた、“ちょっだけ酒臭い桃太郎侍”サン
  ドマンが颯爽と現れ、竹刀をブンブンと振り回してライノらを成敗。
○Mexican Death Match :
 Super Crazy vs. Yoshihiro Tajiri
  名勝負を多数残したクレイジーとタジリの絡みやけど、これもまたま
 た絶品の仕上がり。あ、一見するとクレイジーによる客席奥での雛壇
 からの月面水爆なんて派手な技に目が行きがちやけど、ツボを押さえ
 たクレイジーの流血ジョヴや、アクシデント発生時のタジリの客さばき
 なんてのも見逃したらアカン。その上、一試合に起承転結を二度も三
 度も盛り込むんやから、そらECWアリーナのお客も沸くワ。
○ECW World Championship Match :
 Mike Awesome (w/Judge Jeff Jones) vs. Spike Dudley
  先のドリーマーらの絡むタッグ戦に負けず劣らず、こちらも複雑怪
 奇な構成でありました。よって時系列に沿って整理してみますワ。
 ◆1月9日にPPV放送された『Guilty as Charged 2000』において、ス
  パイク・ダッドリーを下して世界王座を防衛したマイク・オーサムがリ
  ング上でアピール。
 ↓
 ◆1月9日にPPV放送された『Guilty as Charged 2000』において、サ
  ブゥを下してTV王座を防衛したRVDが登場。オーサム相手に丁々
  発止(←って程、2人とも口達者ではないか)の舌戦を仕掛けた末、
  オーサムの発案によって2本のベルトを懸けたダブル・タイトル戦が
  急遽決定!。しかしリング・ベルと共に場内が突如暗転して...。
 ↓
 ◆場内に照明が戻ったところ、リング上にはPPV『Guilty as Charged
  2000』をもってECWから退団したはずのサブゥの姿が!
 ↓
 ◆サブゥのアピールにより、ダブル・タイトル戦は3WAYダンスとなり、
  改めて世界王座とTV王座を懸け、オーサム、RVD、サブゥが対峙。
  けどリング・ベルが鳴った途端、サブゥがパイプ椅子をRVDに見舞
  い...。やっぱりサブゥはRVDを恨んでいたのやろか...。
 ↓
 ◆混沌としたリング上に、正規の挑戦者(?)であるスパイク・ダッドリ
  ーが駆け上がるのやけど、これはやっぱり役不足で...。
 ↓
 ◆最後はRVDをオーサムとサブゥが共同でテーブルに沈めて、やや
  強引に幕引き。ウーン、辞めて行くサブゥにここまで“汚れ役”をやら
  さんでもエエのやないの、なんて思いも弱冠いたしましたが、サブゥ
  自身もキチンとECWアリーナの常連客に退団の挨拶(これが?)を
  したかったのかもね。


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