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Wildest Matches
(DVD-R)
収録時間:約58分 |
ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2008年の7月期より満を持して開始したのが、過
去米国で正式に流通した53タイトルのECWものVHSテープの無法D
VD−R化。ま、今さら『RF-VIDEO』のやる事に驚く事もおまへんが、ホ
ンマにこいつ等のECWってネタをとことん商いに使い切る姿勢には、あ
きれるやら、ある意味感心するやら(苦笑)。ま、お陰でワシの映像ライ
ブラリーも充実するし、ここは『RF-VIDEO』の仕掛ける悪徳商法(笑)に
まんまと乗せられ、DVD−Rのレビューへと突き進んでみたく思います。
ちなみに今回ご紹介いたしますのは、93年(まだECWがExtreme Ch
ampionship Wrestlingではなく、Eastern Championship Wrestlingの略で
あった頃)当時の定期興行から“ワイルド”って切り口で全4試合を選出
〜編集した『Wildest Matches』ってブツです。
【追記】
本DVD−Rの映像ですが、キチンとデジタル化はされており(ただしデ
ジタル・リマスタリング云々ってのは十中八九は嘘。『RF-VIDEO』にはそ
んな高額な機材を買う銭も、コツコツと映像をリマスタリングするような手
間隙も絶対にないはず)、これまでの所謂“白箱オリジナル・テープ”や、
それを元ネタとしたコピー・テープに比べると画質は上。また以前英国で
発売されていたPAL方式のDVDに顕著であったテーマ曲の差し替えっ
てのも、特に気にはならなかったです。ま、本DVD−Rは上記したように
元々が編集ものであり、テーマ曲も当初からオーバー・ダヴィングされて
いたものであると思えます...。
@J.T.Smith vs. The Dark Patriot (w/"Hot Stuff"Eddie Gilbert)
South Philadelphia, PA - ECW Arena 1993-5-14
ジェイ・スリー(Jay Sulli)とポール・Eが実況及び解説を行っているの
は、(多分)93年5月14日にECWアリーナで開催された定期興行に
て行われたJTとダーク・パトリオット(正体は故“ホット・スタッフ”エディ
・ギルバートの実弟であるダグ・ギルバート。ちなみにW★INGでは初
代フレディ・クルーガーを好演)との一騎討ち。試合はJTらしい非常に
ヌルい展開でダラダラと始まり、途中JTとレフェリーが交錯して不幸に
も(苦笑)レフェリーが失神や。で、そこから両者は縺れ合って機材置き
場へと戦場を移し、まずはJTが機材置き場から突き落とされ、続いて
ダークが自ら機材置き場より決死のダイヴ!。ウン、ワシが思うにこれ
は92年2月9日に起こった松永光弘による後楽園ホールでの“バルコ
ニー・ダイヴ”へのECW側からの回答なんでしょうな。あ、試合はJTが
カウント・アウト負けとなっております。
A"Wildman"Sal Bellomo & The Super Destroyers vs.
The Suicide Blondes (Chris Candido &
Johnny Hotbody & Chris Michaels)
(w/Paul E. Dangerously & Hunter Q. Robbinson III)
South Philadelphia, PA - ECW Arena 1993-5-14
多分@と同日収録の試合。プヨプヨの身体(極論するなら幼児体型)
でサル&スーパー・デストロイヤーズと戦っているのはクリス・キャンデ
ィード。これまた@同様にヌルい試合(本作に付けられた『Wildest Mat
ches』ってタイトルは上質なジョークかもね)で、試合に介入したポール
・Eがデストロイヤーズの片割れよりキツいのを一発喰らったのを合図
に、エディ・ギルバート、ジミー・スヌーカ、ドン・ムラコがドヤドヤとリング
上に現れて......。
【追記】TV放送用の映像であったのか、試合の模様が一部カットされ
ておりました。
BECW World Television Championship :
"Superfly"Jimmy Snuka (w/Paul E. Dangerously)
vs. Terry Funk
South Philadelphia, PA - ECW Arena 1993-5-15
これは多分@やAの翌日、93年5月15日にECWアリーナで開催さ
れた定期興行での試合。スヌーカの保持するTVタイトルにテリー御大
が挑むって図式でして、テリー御大の繰り出す鉄拳を喰らったスヌーカ
が錯乱して(苦笑)レフェリーに頭突きを見舞い、レフェリーを失神KO。
これでは試合が裁けぬと、別のレフェリーがリングに上がるも、今度は
テリー御大が2人目及び3人目のレフェリーを迎撃...(苦笑)。カオス
状態となったリングに秩序を取り戻すべく(苦笑)、ポール・Eがトレード
・マークのセル・フォンで緊急事態発生を連絡すると(苦笑)、ダーク・パ
トリオットにドン・ムラコ、ラシアンズ(Ivan Koloff & Vladimir Koloff)、ロ
ッキン・レベル、スーサイド・ブロンズのお三人方(内訳はAを参照)、サ
ル&スーパー・デストロイヤーズ、エディ・ギルバートらがワラワラと姿
を現して各自が好き勝手に暴れ出し、遂には団体オーナーのタッド・ゴ
ードン氏がマイクを握って懸命に制止を呼び掛けるも、そのゴードン氏
さえ乱闘に巻き込まれてしまい...(勿論試合は無効となっとります)。
【追記】Aと同様、これもTV放送用の映像であったのか、試合の模様
が一部カットされておりましたワ。
CSouth Philly Street Fight Match :
Public Enemy (Johnny Grunge & Rocco Rock)
vs. Bad Company (Pat Tanaka & Paul Diamond)
"November To Remember 1993" South Philadelphia, PA
- ECW Arena 1993-11-13
これは多分、93年11月13日にECWアリーナで開催された定期興
行『November To Remember 1993』での試合。パブリック・エネミーと
バッド・カンパニー(あの名門AWAの元タッグ王者)との一騎討ちなん
ですが、中盤パブリック・エネミー側のダーティな(苦笑)ブラス・ナック
ル攻撃にパット・“ゴクドー”・タナカが轟沈〜途中退場となってしてしま
い、一人残ったポール・ダイアモンドが獅子奮迅の戦いをパブリック・エ
ネミーに挑むも...。あ、試合決着後(勿論、パブリック・エネミー側の
勝ち)、額に包帯を巻き、加えて拳にはブラス・ナックルを装着したタナ
カが怒りの逆襲をブチかまし(十八番の蹴撃も勿論披露)、束の間だけ
ですが溜飲を下げておりました。
【追記】皆様も期待されるであろう、“ゴクドー”の過剰表現(失礼)とも
言えるバンプが見れなかったのだけが、唯一残念でしたワ。 |
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