ECW : Extreme Warfare Vol.2
 (VHS-TAPE)
 収録時間:約1時間22分
 本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』って少
々怪しいプロレス・グッズの通販屋が1本10ドル(在庫処分なのか、
2008年3月期より20ドルから10ドルに大幅値下げされた)で発売
している代物ですんや。で、その収録内容なんですが、『Extreme W
arfare』ってタイトルからもお分かりになりますように、ECWって団体
で巻き起こった“過激な場面”をオムニバス形式で纏めた編集もの
しかもECWアリーナでの定期興行はおろか、ドサ巡業にまで足を
延ばしてネタ集めをしてあるんでっせ。尚、このテープ、『Rf-Video』
の商品紹介によると当時興行会場で販売されていた“オリジナル”
だそうでして、それが証拠にテープは白箱に収められ、あのトミー・
ドリーマーのサインまでが入っているって逸品。なるほど、映像は無
法ダヴィング・テープに比べると少々マシに感じられるし、それでは
サインを書いたのがドリーマー本人であると信じ、そろそろレビュー
でもしたためてみましょか...。

@The Battle Of The "Bam Bam"
 Bam Bam Bigelow vs. Terry "Bam Bam" Gordy
 Ultimate Jeopardy 1996
 1996-10-05, South Philadelphia, PA - ECW Arena
  堂々“バトル・オブ・バン・バン”と冠された、“入れ墨獣”ビガロと
 “人間魚雷”ゴディとの一騎討ち。ぶっちゃけ、テリー・ゴディは盛り
 を過ぎていて動作の一つ一つに往年の輝きがないのやけど、そこ
 は業界の“グッド・ワーカー”であるビガロがキチンとフォロー。若く
 して“レジェンド”となったゴディの経歴に泥を塗る様な真似は絶対
 にいたしまへん。最後もハイ・クロス・ボディの同士討ち直後にイリ
 ミネーターズを介入させ、必殺のアジアン・スパイク(親指を相手の
 喉に押し当てるチョーク)を狙うゴディの動きを止め、十八番のダイ
 ヴィング・ヘッドにて締め。ウンウン、この負け方ならゴディ兄さんも
 納得でっしゃろ。
APublic Enemy vs. Gangstas
 Special Referee : Bill Alfonso (w/Mongo) & 911
 1995-9-23, Middletown, NY - Sportsland Cafe
  パブリック・エネミー側に911を、ギャングスターズ側にアルフォ
 ンソを、各々特別レフェリーとして配置したタッグ戦。試合はアルフ
 ォンソの露骨なカウント操作(苦笑)を出来損ないの911が傍観し
 つつも快調に進み、終盤モンゴの介入(これは911がアホの一つ
 覚えのチョーク・スラムにて迎撃)があって、遂にアルフォンソの無
 茶をこれ以上は看過出来ぬと“ECW初代オーナー”のタッド・ゴー
 ドンが出撃。しかしアルフォンソはゴードンにパイプ椅子を喰らわし
 たどころか、そのままの勢いでパブリック・エネミーの面々にもキツ
 いのを一発。やりたい放題のアルフォンソ、ギャングスターズに狙
 い通りに勝ち星をプレゼントしてみました。
 【情報】
  アルフォンソの脇に付いていたモンゴなる巨漢。タイダイのバン
 ダナとサングラスでバッチリと決めて(?)おりますが、誰あろうこ
 れが後のババ・レイ・ダッドリー。ネット上でも公開されております
 し、以前サムライTVの“ECWアワー”にてこの試合の映像が放
 映された時も、我等がフミ・サイトー氏がその様に解説されていた
 から、多分間違いはないと思います。
BSabu vs. Chris Jericho
 1996-8-2, Plymouth Meeting, PA - Lulu Temple
  解説のジョーイ・スタイルスによると、これは『Rf-Video』のファン
 ・カム映像が元ネタ。そう、オフィシャルなカメラではなく、所詮はブ
 ート屋が団体に断りを入れて撮影したハーフ・オフィシャルな映像
 でして、そこからも分かるように96年8月2日のプライマウス・ミー
 ティング大会はただのドサ。けど、こんなドサでも芸人は気分が乗
 ったらこんなエエ試合をやってしまうんでしょうな。サブゥ対ジェリコ
 (このカード自体、レアやと思います)か、よくぞ『Rf-Video』がハン
 ディ・カメラを回していてくれてものです(感謝)。
CScaffold March :
 Tommy Dreamer vs. Brian Lee
 High Incident
 1996-10-26, South Philadelphia, PA - ECW Arena
  96年1月5日の定期興行にて勃発したビューラ嬢の爆弾妊娠発
 言(種付けしたのはドリーマー)。で、ガール・フレンドを憎き抗争相
 手に寝盗られたばかりか、妊娠までさせられたとなると、レイヴェン
 の怒りはドリーマー自身よりもドリーマーの股間に鎮座される『伝家
 の宝刀』に一点集中で向いてしまい、嫉妬に狂ったレイヴェンは3
 月30日の定期興行に、ドリーマーの『伝家の宝刀』潰しを狙ってブ
 ライアン・リーを投入。ってな訳で、ここから長く果てしないドリーマ
 ーとリーの抗争劇が始まり(ここら辺りのドリーマーとリーとの熾烈
 な抗争を手堅く編集してあるのが、『Rf-Video』から発売されている
 『Extreme Fueds : Dreamer vs. Lee』ってDVD−Rでして、レビュー
 も既にアップ済)、6月22日の定期興行『Hardcore Heaven 1996』
 ではドリーマーがリーによって機材置き場から3連テーブルへと力
 任せにチョーク・スラムで叩き落されるって事件もあって、遂に辿り
 着いたのが10月26日の定期興行『High Incident』での高所足場
 戦って寸法。あ、本試合のルールは簡単。単にリングの頭上高く
 に吊り下げられた高所足場より対戦相手を突き落とした方が勝ち
 ってものでして、このハイ・リスクなスポットを、ドリーマーではなくブ
 ライアン・リーが志願しております。
DKimona Wanalaya Stripping At The ECW Arena
 Hardcore Heaven 1996
 1996-6-22, South Philadelphia, PA - ECW Arena
  96年6月22日開催の定期興行『Hardcore Heaven 1996』は単
 体商品として既に発売済(レビューもアップ済)やけど、実はその
 単体ビデオから抜け落ちたのが、ここに収録されているカモナ・ワ
 ナレイヤ嬢のストリップ。何でもセミのトミー・ドリーマー対ブライア
 ン・リーの試合によってリングに不具合が発生したらしく、メインの
 サブゥ対RVDを前に、どうしてもリングを一度解体せんとアカン事
 態となったそう。で、お客のイライラを少しでも解消しようと、プロデ
 ューサーのポール・Eはカモナ嬢に“本職”のストリップ芸をやって
 欲しいと懇願したんやて。あ、ここらの詳細は以前週プロ誌上にて
 我等がフミ・サイトー氏が詳しく書かれていたし、肝心のこの映像
 自体もサムライTVの“ECWアワー”で放映されたりしたので、ス
 ケベな皆さんは勿論ゲットされていると思いますが...(苦笑)。
 ちなみに下の画像が、本ビデオよりキャッチ・アップした、当夜の
 カモナ嬢の艶姿です。

 


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