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ECW : Extreme Warfare Vol.1
(VHS-TAPE)
収録時間:約1時間31分 |
本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』って少
々怪しいプロレス・グッズの通販屋が1本10ドル(在庫処分なのか、
2008年3月期より20ドルから10ドルに大幅値下げされた)で発売
している代物ですんや。で、その収録内容なんですが、『Extreme W
arfare』ってタイトルからもお分かりになりますように、ECWって団体
で巻き起こった“過激な場面”をオムニバス形式で纏めた編集もの。
しかもECWアリーナでの定期興行はおろか、ドサ巡業にまで足を
延ばしてネタ集めをしてあるんでっせ。尚、このテープ、『Rf-Video』
の商品紹介によると当時興行会場で販売されていた“オリジナル”
だそうでして、それが証拠にテープは白箱に収められ、あのトミー・
ドリーマーのサインまでが入っているって逸品。なるほど、映像は無
法ダヴィング・テープに比べると少々マシに感じられるし、それでは
サインを書いたのがドリーマー本人であると信じ、そろそろレビュー
でもしたためてみましょか...。
@Sabu (w/Bill Alfonso) vs. Chris Benoit
November to Remember 1994
1994-11-5, South Philadelphia, PA - ECW Arena
ベノワが“クリップラー”と呼ばれる事になった語源の試合。リン
グ・ベルが鳴り、軽くワン・ムーヴをこなした直後、ベノワの変な形
の投げ技を受けたサブゥがリングへ脳天から落下。首が不気味な
角度で曲がる映像は、ホンマに背筋が凍り付きそうですワ。で、こ
の様子を間近で見たポール・Eがベノワに付けたニック・ネームっ
てのが前記した“クリップラー”。いかにもポール・Eらしいアイロニ
ーではありますが、原語通りにこれを『相手を不具者にするような
酷い奴』とした場合、ブラック・ジョークとしても仮にもプロのレスラ
ーが誇らしく名乗るようなものではおまへんよなァ...。
それとどうしても気になるのが、この試合、実際はどの様な結末が
ポール・Eによって用意されていたのかって点。本ビデオには収録
されておりまへんが、サブゥの思わぬ退場に、2・コールド・スコー
ピオとベノワの番外戦が始まり、両者カウント・アウトで終わったと
の記録がネット上に残っておりますが、これは不測の事態に咄嗟
に行われた“善後処置”。そうではなく、ワシが知りたいのは...。
あ、当時のベノワの試合模様ですが、英国で発売されたECWの
DVD『ハード・コア・TV・シリーズ』全5枚に克明に記録されており
ますので、気になる方はどうぞ(5枚ともレビューも既にアップして
おりまっせ)。
ASandman (w/Woman) & Terry Funk
vs. Shane Douglas & Cactus Jack
1995-3-18, South Philadelphia, PA - ECW Arena
米国版DVD『Deep Inpact』(現在、絶賛廃盤中)にも収録されて
いた試合でして、カクタス・ジャックをサンドマンがやたらめったら竹
刀で殴り、テリー御大が燃え盛る焼きゴテで突きまくるってめちゃく
ちゃな内容。また、血生臭いオトコ同士の戦いの陰で、サンドマン
に付くウーマン女史(ケヴィン・サリバンの嫁から、クリス・ベノワの
嫁へと私生活では華麗に転身する事に)の揺れる女心も微妙に
表現されていて...。ここら辺りは、英国で発売されたECWのD
VD『ハード・コア・TV・シリーズ』全5枚に克明に記録されておりま
すので、気になる方はどうぞ(5枚ともレビューも既にアップしてお
りまっせ)。
BGangstas vs. Public Enemy
1995-7-21, Tampa, FL - Expo Park
ECW一座の夏のフロリダ巡業より収録されたのはギャングスタ
ーズとパブリック・エネミーの定番の大乱戦。お客が次々と手渡す
凶器を振り上げ、タップリと流血シーンを盛り込んで、最後はロッコ
ー・ロックの月面水爆テーブル葬を喰らったニュー・ジャック親分が
派手に撃沈。けど、この試合のホンマの見どころはここから。パブ
リック・エネミーに煽られたお客が我先にとリングに上って好き勝
手にダンス・パーティをおっ始めたところ、遂に安普請のリングが
その重さに耐えかねて一気に倒壊ですワ...。
CDudley Dudley (w/Big Dick Dudley) & Vampire Warrior
vs. Rick Steiner & Scott Steiner
1995-7-28, Middletown, NY - Orange County Fairgrounds
オリジナルのダッドリー3兄弟の中の1人であるダッドリー・ダッ
ドリーとヴァンパイア・ウォリアーを得意のスープレックスで何度も
何度も投げ飛ばしているのは、皆様ご存知リック&スコットのスタ
イナー兄弟。解説のジョーイ・スタイルスによると、どうやらこれが
彼等のECWマットでの初仕事らしいです。
DBarbed Wire Match :
Cactus Jack vs. Sandman (w/Woman)
1995-7-20, Ft. Lauderdale, FL
- War Memorial Auditorium
これまた、ECW一座の夏のフロリダ巡業より。正直、ドサ巡業や
ねんからもうちょっと手を抜けよ、ってこっちが言いたくなるぐらいに
凄惨な有刺鉄線戦をカクタスとサンドマンが繰り広げておりまっせ。
尚、試合はカクタスを血だるまとしたサンドマンが、フォールの前に
ちょっと一服、とタバコを吸っていたところ、カクタスがいきなり蘇生
してサンドマンにDDTをお見舞い。どうやらカクタス、この勝利にて
王座(世界王座?)への第一挑戦者となったみたいですワ。
EBeulah (w/Raven)
vs. Francine (Special Referee : Stevie Richards)
1995-8-26, South Philadelphia, PA - ECW Arena
95年6月17日にECWアリーナで開催された定期興行『Barbed
Wire, Hoodies and Chokeslams』にてECW一座に加わったフラン
シーン嬢(スティーヴィ・リチャーズのガール・フレンドって役どころ)
なんやけど、どうにもレイヴェンのガール・フレンドであるビューラ嬢
としっくり行かない模様。で、遂に2人は一騎討ちする事となったみ
たい。加えてここにしゃしゃり出て来たのが、特権を行使出来る上
級レフェリー(って役どころ)のビル・アルフォンソ。何とこの試合の
特別レフェリーをスティーヴィ・リチャーズに命じてしまいますんや。
ただ、当初は嬉々として試合前のボディ・チェックを念入りにやって
いた(苦笑)リチャーズですが、いざ試合が始まってビューラ嬢が不
利になると、親分のレイヴェンからあれこれと注文が付き...。
さァ、こうなると困るのはリチャーズ。親分の命令には絶対服従せ
んとアカンし、そうなるとガール・フレンドのフランシーン嬢を裏切る
事となる...。そして悩みに悩んで(そんなに悩んでなかったか)
出したリチャーズの答えは、フランシーン嬢へのスティーヴィ・キッ
ク(スーパー・キック)。哀れ、リチャーズに裏切られたフランシーン
嬢の運命は...(下の画像を参照下さい)。
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