Natural Born Killaz
 South Philadelphia, PA - ECW Arena 1996-8-24
 (VHS-Tape)
 収録時間:約2時間8分
 本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』って少
々怪しいプロレス・グッズの通販屋が1本10ドル(在庫処分なのか、
2008年3月期より20ドルから10ドルに大幅値下げされた)で発売
している、ECWによる1996年8月24日開催のフィラデルフィアは
ECWアリーナでの定期興行『Natural Born Killaz』の全容が納めら
れた代物ですんや。さてさてこのテープ、『Rf-Video』の商品紹介に
よると当時興行会場にて販売されていた“オリジナル”だそうでして、
それが証拠にテープは白箱に収められ、あのトミー・ドリーマーのサ
インまでが入っているって逸品。なるほど映像は無法ダヴィング・テ
ープに比べると少々マシに感じられるし、それではサインを書いた
のがドリーマー本人であると信じ、そろそろレビューでもしたためて
みましょか...。

@Devon Storm (w/Damien Kane & Lady Alexander)
 vs. Louie Spicolli 
  4月20日の定期興行『Hostile City Showdown 1996』にて、EC
 Wデビューを果たしたデヴォン・ストーム。今宵は自称“エクストリ
 ーム爺ィ”のダミアン・ケインやアレキサンドラ嬢に脇を固めて貰
 ってのスピコーリ戦(こちらは7月13日の定期興行『Heatwave 19
 96』にてECWデビューしたばかり)や。尚、試合はスピコーリ必殺
 のデス・バレー・ドライバー(オリジナルは三田のえっちゃんによる
 デス・バレー・ボム)が火を噴きストームが轟沈するのやけど、この
 結末を見ていたダミアン・ケインは、「お前、なかなかやるやんけ。
 どないや、いっちょうこのワシと組まんか?」と勝者スピコーリをち
 ゃっかり勧誘開始。けどスピコーリからの返答は、デス・バレー・ド
 ライバー×2連発でして...。
AEuropean Junior Heavyweight Championship :
 Little Guido (w/J.T. Smith & Big Guido & Salvatore Bellomo)
 vs. Mikey Whipwreck
  「新たなイタリア人王者と呼べ!」、なんてJTスミスがリング・アナ
 にねじ込んでいるのはリトル・グイドー。そう、今宵も『純血イタリア
 人軍』の試合の時間となりました。さてさて今宵のグイドー、マイキ
 ーの保持する欧州王座(どうやら英国でのドサ巡業で、ダート・バ
 イク・キッドから奪ったものみたい)への挑戦でして、なるほど王座
 奪取となったのなら、『純血イタリア人軍』には実にピッタリの金看
 板を手にする事となるのやけど、現実は問屋がそうは卸しまへん。
 マイキーの仕掛けた雪崩式のウラ・カンが変な形でグイドーに決ま
 ってしまい、グイドーはそのままフォール負け。ウーン、正体不明
 の欧州王座の行方云々より、グイドーの身体の方が心配や。やっ
 ぱり下手糞相手に試合をするのは怖いよなァ...。
BBuh Buh Ray Dudley & Big Dick Dudley
 (w/Sign Guy Dudley & Chubby Dudley)
 vs. D-Von Dudley & Axl Rotten
  抜き差しならぬ状態にまで遺恨がヒート・アップしていたババとD
 −ボン。ババなどは十八番のドモリ・ギミックを封印し、パイプ椅子
 を使ってD−ボンをタコ殴りや。尚、試合はババによる機材置き場
 からの重量感溢れるダイヴなどのスポットが盛り込まれ、最後はデ
 カ・チン・ダッドリーがババの巨体をチョーク・スラムで持ち上げ、そ
 のまま“実弾”としてアクセル目掛けて投下して幕、となってます。
CLori Fullington (w/Stevie Richards & Super Nova)
 vs. Missy Hyatt (w/Sandman)
  新興宗教『レイヴェン教』へ入信してしまったロリ夫人(サンドマン
 の実の奥さん)とミッシー姉さんによる一騎討ち。そう、一騎討ちな
 んやけど、これが試合となる前に、いきなりサンドマンの竹刀がミッ
 シー姉さんの後頭部に炸裂し...。ウーン、試合の背景が良く分
 からんなァ...。これ、多分ポール・Eも後にお気に入りであったと
 述懐する事になる、所謂『宗教戦争』ネタの中の重要なひとコマな
 んでしょうが、非常に残念でなりまへんワ。
DBad Street Match :
 Terry Gordy vs. Brian Lee
  ECWアリーナを飛び出し、ゴミの散乱する薄汚い(失礼)サウス・
 フィラデルフィアの道端でガンガンとド突き合っているのは、テリー・
 ゴディとブライアン・リー。やっぱりこのクラスの巨漢が絡むと、迫力
 が違いますな。あ、試合はゴディのアジアン・スパイク(親指を相手
 の喉に押し当てるチョーク)により、リーが昇天させられとりまっせ。
 【追記】本試合ですが、堂々“バッド・ストリート・マッチ”と銘打たれ
 ておりまして、これなら絶対にゴディの入場テーマはあの名曲『Ba
 d Street U.S.A.』やと思ったのですが、会場内に流れたのは何時
 もの『Free Bird』。そら『Free Bird』も悪くはないけど、ここはやっぱ
 り『Bad Street U.S.A.』を使って欲しかったし、こちらが黙っていても
 それを使ってくれるのがECWって団体であったのになァ...。
ERon Van Dam vs. Doug Furnas
  8月3日の定期興行『The Doctor Is In』においてサブゥを担架戦
 にて打ち破ったRVD。これでサブゥとの抗争は一応ピリオドが打た
 れたらしく、今宵はダグ・ファーナス(ご存知、カンナム超特急の片
 割れ。今宵がECWでのデビューだそうでして、96年5月までは全
 日本プロでバリバリやっとりました)を相手の一騎討ちや。で、試合
 なんですが、どうやらファーナス相手ではRVDも旗色が悪いと見え
 て、ファーナスに一方的に攻め込まれる場面も多々あり、それでも
 最後はなんとかヴァン・ダミネーター(注:当時はそんな名称はなか
 ったけど)で勝ち星だけをお情けで貰ったみたいです。
 【追記】試合の経過や結果についてはワシは一切不満はないのや
 けど、試合後にファーナスに握手を求め(ちなみに、ファーナスから
 は投げっ放しジャーマンって返答が)るRVDの姿だけは見たくなか
 ったなァ。ホンマ、どうして握手を求めるなんて“らしくない事”をRV
 Dはやらかしてしもたのやろかね。 
FTaz (w/Bill Alfonso & Team Taz)
 vs. Tommy Dreamer (w/Beulah)
  6月22日の定期興行『Hardcore Heaven 1996』において、ボンク
 ラのUFC野郎ポール・ヴァレランスをネタに、徹底的にUFCを茶化
 してみせたタズ。今宵は8月3日の定期興行『The Doctor Is In』で
 の流れを引き継ぎ、トミー・ドリーマーを相手の一騎討ちに御出馬。
 冒頭、「お前はイスやテーブルを使うしか能がないのか!」なんてキ
 ツい言葉をドリーマーに浴びせ、試合となってはグラウンドやスープ
 レックでドリーマーを弄び、最後はパイプ椅子を振り上げた(冒頭の
 台詞とリンクする、なんとも嫌味な行動やね)ところをレフェリーのピ
 ーウィに咎めさせ、続いてこれを待ってましたとピーウィにスープレ
 ックスを放っての確信的な反則負けを演じたタズ。裁定後にはコー
 ナーに立て掛けたテーブルへドリーマーをスープレックスで投げ込
 み、続いて必殺のタズ・ミッションでドリーマーをチョーク・アウトでっ
 せ。尚、「もうここらで止めとかんかい!」なんてドリーマー救出にテ
 リー・ゴディが現れるも、今度はタズを援護せんとブライアン・リーや
 イリミネーターズがドヤドヤと雪崩れ込み...。
GDouble Dog Collar Match :
 Raven (w/Stevie Richards & Super Nova & Blue Meanie
 & Lori Fullington & Tyler Fullington)
 & Shane Douglas (w/Francine)
 vs. Sandman & Pitbull #2 (w/Pitbull #1) 
  「愛する嫁(ロリ夫人)も、大切な息子(タイラー君)も、尽くしてくれ
 たマネージャー(ミッシー姉さん)も、タッグ戦のパートナーさえも今
 のワシには居ない...」、なんて情けない心情を吐露しているサン
 ドマン。けど、この傷心の酔いどれ親父の切ない胸の内など知った
 事かと、リング・ベル代わりにロリ夫人(繰り返すけど、サンドマンの
 実の奥さん)がサンドマンの後頭部へ思いっ切り竹刀をお見舞い。
 って事で始まった“犬の首輪”戦はサンドマンがレイヴェン&ダグラ
 ス師匠から蹂躙されまくり、このままサンドマンが敗退するかと思っ
 ていたら、首に大きなギプスを巻いたピットブル2号が決死の覚悟
 でリング・イン。さてさてサンドマンとレイヴェンに『宗教戦争』ネタが
 あるなら、ピットブルズとダグラス師匠にはフランシーン嬢のダブル
 ・クロスと1号の首の負傷(7月13日の定期興行『Heat Wave 199
 6』にて勃発)や2号の首の負傷(8月3日の定期興行『The Doctor 
 Is In』にて勃発)って遺恨がありまして、二つのドラマが一つのリン
 グ上にて同時進行するものやから、試合も当然ヒート・アップ。尚、
 レイヴェン&ダグラス師匠が即席のスーバー・ボム(←ピットブルズ
 のフィニッシュ・ムーヴ)をサンドマンに見舞うなんてトンチの利いた
 場面を盛り込み、試合は2号がレイヴェンのシューズ(凶器が仕込
 まれているとの噂)をレイヴェンの頭部に叩き付けての激勝。
 【試合後に...】顔面を鮮血で真っ赤に染めたサンドマンの前に立
 つのは、レイヴェンと同じ革のライダーズ・ジャケットを着用したタイ
 ラー君(サンドマンの実の息子さん)。サンドマン、タイラー君の前で
 跪いて息子の目を見つめるのですが、タイラー君はサンドマンの頭
 部へ竹刀を振り下ろし......
HECW World Tag Team Championship :
 Steel Cage Weapons Match :
 The Gangstas vs. The Eliminators
  今宵の定期興行に冠された名称は定期興行『Natural Born Killa
 z』。そう、これってギャングスターズのテーマ曲名でして、この点か
 らも分かるように今宵の定期興行の大トリを任されたのはギャング
 スターズ。で、彼等の対戦相手ですが、8月3日の定期興行『The 
 Doctor Is In』にてタッグ王座を奪ったイリミネーターズ(イリミネー
 ターズ側からだと、リターン・マッチってところやね)が抜擢ですワ。
 ただし、遺恨劇を更に煽ろうと思ったか、はたまたこの暴れ者4選
 手が勢い余ってお客さんに怪我をさせてはいけないとの配慮から
 か、金網戦としたのがワシにはちょっと...。確かに暴虐&流血
 シーンもたっぷりあり、アクセントとしてダグラス師匠が黒頭巾を被
 って試合に介入しギャングスターズの足を引っ張るなんて場面もあ
 ったものの、何か一味(ごめん、上手い事説明出来んワ)足らない
 様な...。尚、試合はニュー・ジャック親分のパイプ椅子爆撃にて
 イリミネーターズが返り討ちとなって幕が引かれとります。


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