Cleveland, OH - Agora Theater
 2000-09-07
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間10分
 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
08年4月期に発売された7タイトルの内の1タイトル。オハイオ州はクリ
ーヴランドにあるアゴラ・シアターってところで、2000年9月7日に開催
された定期興行の模様を収録したものですんや。

@Psychosis vs. Julio Dinero
  “狂人仮面”シコシスと“金満軍”のフリオによる一騎討ちが今宵のオ
 −プニング・カード。フリオがヒールの役割をキチンと果たしてくれた
 で、シコシスも伸び伸びとファイト。ウン、試合構成も結構かっちりして
 いたし、ドサ巡業のオープニングとしては理想的でしたワ。
ABilvis Wesley & Prodigy
 vs. Christian York & Joey Matthews
  ヨークまたはマシューズ(ゴメンね、どっちがどっちなのか知らんので
 すワ)が試合中に腰を痛めるってアクシデンが発生。それでもキチンと
 連携技から“天才児”がギミックのプロディジーをフォールするまで漕ぎ
 着けたのやから、ヨーク&マシューズも立派(勿論ビルヴィス&プロデ
 ィジーの“尽力”もあってやけどな)でしたな。あ、試合後にはクリス・チ
 ェッティがリング上に乱入して、ヨーク&マシューズを徹底破壊。すると
 今度はチェッティのパートナーであったはずのノヴァが現れ、チェッティ
 と喧嘩腰でやりあって...。あれあれ、8月26日〜27日のニュー・ヨ
 ークでの連日興行では特に揉めていなかった2人やのに、一体何が
 あったのでしょうなァ。
BECW World Heavyweight Championship :
 Justin Credible (w/Francine) vs. Nova
  若手や中堅が総出でチェッティとノヴァを分け、そこから改めて始ま
 ったのがノヴァとジャスティンによる世界王座戦(勿論、王者はジャス
 ティン)。まずはビンビンに隆起した乳首がエロいコスチュームを突き
 破らんばかりのフランシーン嬢に注目やろか。あ、試合ですがフラン
 シーン嬢のマイクによる煽りや試合への効果的な介入があり、ジャス
 ティンも率先してテーブルへと叩き込まれて“あわや?!”ってシーン
 を作り、最後は今夜もしっかりと“薄氷の勝利”ってのでベルトを防衛。
 ウンウン、これぞダーティ・チャンプの真骨頂ってヤツですな。
CEZ Money vs. Ballz Mahoney
  お客に貰ったビールを力水として試合に臨んだのはECWの“椅子
 大王”ことマホーニー。“金満軍”の軍団長であるEZからリング・ベル
 でキツイ一発を喰らって(勿論“ブレード”もあって)流血となったのや
 けど、それでもパイプ椅子は使う事なくEZを一蹴しております。
○場面は変わって...
  TNN一派(時期的に、そろそろTNN局の御威光も輝きを失ってい
 た頃ですが)のルー・Eがボンクラのスコッティ・アントンを従えて、コリ
 ーノ&ヴィクトリーとディベート合戦。するとルー・E、何やら紙切れを
 取り出して、コリーノに対し「お前なんかクビじゃ!」と宣言。けどその
 言葉を吐いた瞬間、ルー・Eの顎にはコリーノの放ったスーパー・キッ
 クがガツンとめり込んで...。
DFBI (Little Guido & Tony Mamaluke) (w/Sal E. Graziano)
 vs. Danny Doring & Roadkill
  8月26日のニュー・ヨークでの定期興行においてタジリ&マイキー
 組からタッグ王座を引き継いだグイドー&ママルークの“純血イタリ
 ア人軍”が、ドーイング&ロードキルを相手に迎えての防衛戦に堂
 々(苦笑)出撃。Bのジャスティンと同様、試合の随所に“あわや?
 !”ってシーンを挿入しつつ、最後は巨漢マネージャーのサルを介
 入させ、虎の子のベルトを凶器に使って、セコくセコく王座を防衛や。
○場面は変わって...
  プロディゲッティ(←現在はRiptideって名前で女子団体G.L.O.R.Y.に
 て活動)とダーン・マリー嬢によるキャット・ファイト。マリー嬢のへっぴ
 り腰のスタナー一発により、プロディゲッティが轟沈ですワ。
EECW World Television Championship :
 Kid Kash vs. Chris Hamrick (w/Elektra)
  8月26日のニュー・ヨークでの定期興行において、RVDらのヘル
 プ(と、団体からの強力なプッシュ)もあって強豪ライノよりTV王座を
 奪ったキャッシュ。今宵は“金満軍”の作戦参謀である曲者クリス・ハ
 ムリックを相手にしての防衛戦です。ま、ぶっちゃけドサ巡業でタイト
 ルが移動する事はないから、勝敗やタイトルの行方云々なんて目で
 見たら退屈なだけ。けどそれなら、ちょっとハムリックのマットさばき
 に注目して。相手の攻撃を風に柳と受け流し、飄々と飄々と試合を
 構築して行くその腕前には唸らされるはずやから。ホンマ、この人の
 肩に全く力の入らぬ(決して手抜きとか、ダラダラとやっているので
 はおまへんデ)戦い振りって絶品やね。
FSimon Diamond & Swinger & C.W. Anderson
 vs. Tommy Dreamer & Jerry Lynn
 & Mikey Whipwreck (w/Sinister Minister)
  何故なのかワシには分かりまへんが、今宵マイキーのパートナー
 であるタジリはお休み。で、そんなマイキーの身の上を“何時も問題
 を抱えるオトコ”のサイモン・ダイアモンドが見逃すはずもなく、速攻で
 口撃(苦笑)を開始。しかしマイキーのセコンドについたシニスター氏
 は成田三樹夫顔負けのニヒルな(いや、怪しい)笑顔でサイモンの口
 撃を受け流し、返す刀(こちらも“口撃”)でドリーマー&リンをマイキ
 ーの特別パートナーとした事を宣言。あぁ、またまたこのパターンで
 っか...。尚、一応試合の方ですが、サイモン側の“物分りの良い”
 ファイト模様と、リンの奮闘振りが気になった程度。エ、ドリーマーで
 っか?。何時何処でぶつけたのか、股間にダメージを受けたらしく、
 試合の後半は左手で自らの股間を押さえつつ戦うって情けない姿を
 晒しておりましたワ。
GDa Baldies (Tony DeVito & Angel)
 vs. Sandman & Chilly Willy
  試合前、まずはチリーも加わっての乗り乗りのビール大会でサンド
 マンが景気付け。ぶっちゃけ、ここだけで満腹なんですが、一応これ
 から試合もやらないとあきまへん(苦笑)。って事で始まった試合は、
 “暴走禿頭軍”を相手にしたものなのに、特にバイオレンス濃度が高
 くなったって印象ではなく、とりあえずラフもやるけどしっかりとレスリ
 ングもやりましょかって感じやろか。あ、定番スポットの末に、試合は
 サンドマン側に凱歌が上がったのですが...。
HRhino vs. Rob Van Dam (w/Bill Alfonso)
  “暴走禿頭軍”を破ってご機嫌のサンドマン&チリーにいきなりライ
 ノが殴り掛かり、あっと言う間にサンドマン&チリーを轟沈。で、ライノ
 はマイクを掴み、RVDを呼び出しや。実はGで前述した様に、8月2
 6日のニュー・ヨークでの定期興行において、ライノは虎の子のTV王
 座をキャッシュに奪われており、このタイトル移動劇に加担したRVD
 に対し恨みを抱いていたみたいなんですワ。なのでRVDがリングに
 姿を現した途端、恐ろしい勢いでライノはRVDに突進。RVDを捕まえ
 て、場内ところ狭しと引き摺り回してのタコ殴り。最後こそRVDがヴァ
 ン・ダミネーターから5★スプラッシュと見舞って怒るライノを振り切り
 ましたが、RVDもとんでもない奴に恨みを買ったものですなァ...。


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