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Ypsilanti, MI - E.M.U.Con. Center
2000-10-21
(DVD-R)
収録時間:約1時間21分 |
ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
08年2月期に発売された6タイトルの内の1タイトル。ミシガン州はイプ
シランティにあるE.M.U.Con.センターってところで、2000年10月21日に
開催された定期興行の模様を収録したものですんや。
@Oz vs. Michael Shane
何時もはプロディジーやビルヴィス・ウェスリー(今宵はお休み?)の
脇で賑やかし専門の“有象無象軍団”(オズ&クリス・クルーガー&フ
ェニックス)の一員に甘んじているオズやけど、今宵は晴れてマイケル
・シェーン(←HBKことショーン・マイケルズが主催するTWA所属で、
そのマイケルズの甥でもあるそう)との一騎討ちがブックされました。
試合は体躯に勝るオズが少々固くなりつつも懸命に攻め、シェーンの
放つスーパー・キック(←とてもやないけど、叔父さん譲りのスイート・
チン・ミュージックとは言えまへん)を一発喰らって昇天ですワ。
AChris Kruger & John Phoenix
vs. Christian York & Joey Matthews
先の試合のオズに続いて、今度は“有象無象軍団”のクリス・クル
ーガー&フェニックスが晴れのリング上に。ヨーク&マシューズのベ
ビー・フェイス・コンビを相手に、教科書通りお客にも悪態を付きつつ
のヒール修行や。あ、試合は勿論ヨーク&マシューズの勝ちでっせ。
BRedd Dogg (w/Prodigette)
vs. Steve Corino (w/Jack Victory & Dawn Marie)
まずは今宵の興行地であるミシガンをプロディゲッティ嬢(←現在は
Riptideって名で女子団体G.L.O.R.Y.にて活動)が罵り、ダーン・マリー
嬢のスタナーを喰らうってキャット・ファイトが冒頭あって、そこに後に
WWEに昇格する事になるレッド・ドッグ(ロドニー・マック:ジャズ姉さ
んの旦那?)やサイラス(?)、コリーノやヴィクトリーがわらわらと現
れ出て第3試合がキック・オフ。試合はたとえ対戦相手が格下でも己
の信条である『ギリチョンで勝つ』を、“オールド・スクール王”のコリー
ノがキッチリと実践したって内容でしたワ。
CSimond Diamond & E.Z. Money & Julio Dinero
vs. Danny Doring & Roadkill & Kid Kash
長らく相棒のスゥインガーを負傷(?)で欠いている、“いつも問題を
抱える男”サイモン・ダイアモンド。今宵は“金満軍”との結託でドーイ
ング&ロードキル&キャッシュと激突する事に。さてさて試合の方な
んですが、何故か会場人気が高いロードキルを如何にディスプレイす
るかに主眼を置き、参加全6選手が鋭意ネタ回ししたって印象です。
DBalls Mahoney vs.
Chris Hamrick (w/Prodigy & Musketeer)
“金満軍”の知恵袋的存在であるハムリックと“デッかい金玉”マホ
ーニーの一騎討ちでして、暴力指数だけでマッチ・メイクするならハム
リックのセコンドに付いた“天才児”プロディジーやMusketeer(←どう
発音するんやろ?)を加えて、マホーニーを相手に3対1のハンディ戦
でも良かったはず。けど勝敗云々やなしに(実際、試合には負けてい
たけど)試合をキチンと作って見せていたのはハムリックでしたワ。よ
っ、グッド・ジョヴ!。
ENew Jack & Chilly Willy & Balls Mahoney
vs. Chris Hamrick & Prodigy & Musketeer
Dの試合後、ハムリック&プロディジー&Musketeerが寄って集って
マホーニーをタコ殴りの凶行。と、ここで場内には大音量で『ナチュラ・
ボーン・キラーズ』がヒットし、“路上の王”ニュー・ジャック親分とチリー
・ウィリーがお出まし。さ、一大残酷流血絵巻の始まり始まり!!。
【追記】試合の経過や結果を詳しく書いても意味はおまへん。ただしD
の試合同様、ここでもハムリックの“ツボを押さえたやられっ振り”には
感心させられるばかり。よっ、またまたグッド・ジョヴ!。
FECW World Heavyweight Championship :
Jerry Lynn vs. CW Anderson
地味で渋い両者による世界タイトル戦。CWがリンの左腕に狙いを
定め、勿論リンもキチンと左腕が痛いとセールするので、演者2人と
観客サイドが試合のテーマをピタリと共有。もともと地力もある2人な
ので試合内容もじわじわと熱を帯び、さァそろそろフィニッシュかと思
ったらCWの放ったパンチが運悪く(苦笑)レフェリーの顔面にガツン
と決まり...。で、これを見ていたのであろう悪のレフェリーであるダ
ニー・ダニエルズが無法介入。ここからは、毎度毎度のドタバタ劇へ
と試合は急旋回して...。
○場面は変わって...
スパイク・ダッドリーがリングに上がり、ミゼット氏をお客さんに紹介。
と、ここにルー・E(正体は元ダッドリーズ専属太鼓持ちのサイン・ガイ
・ダッドリー)とクリス・チェッティが登場。ここはワシがミゼット氏を守ら
んとアカンとスパイクも緊急発進したものの、十八番の(って言うか、こ
れしか出来ない)アシッド・ドロップを阻止されては万事休す。これでミ
ゼット氏の命も風前の灯火かと思われましたが、今度はマイキー&シ
ニスター、ジャスティン&フランシーン嬢、サンドマンが順々に姿を現し
て...。
GSandman & Mikey Whipwreck (w/Sinister Minister)
vs. Justin Credible (w/Francine) &
Chris Chetti (w/Lou E.Dangerously)
ミゼット氏が背丈の小さいのを良い事に、どさくさ紛れでフランシーン
嬢の股間に顔面を埋め、本気でこれを嫌がった(?)フランシーン嬢の
絶叫がリング・ベル代わりとなって、サンドマン&マイキー対ジャスティ
ン&チェッティのタッグ戦が火蓋を切って落としました。試合はサンドマ
ンとジャスティンが互いに一度ずつテーブル地獄を味わうなど、派手な
スポットも存分に用意され、チェッティ&マイキー、セコンド陣の出番も
キチンとあって、最後はフランシーン嬢の痛恨のミスを見逃さなかった
サンドマンがジャスティンをフォール。ウーン、10月のドサ巡業ではジ
ャスティンとフランシーン嬢の連携がどうもスベり気味でしたな。新た
な展開でも用意されとるのでしょうか?。
HECW World Television Championship :
Rhino (w/Cyrus) vs. Yoshihiro Tajiri
ドサ巡業ではいくらタイトル戦が組まれても、まずタイトルが動くなん
て事はおまへん。それは今宵E.M.U.Con.センターに詰め掛けたイプシ
ランティのお客さんも先刻ご存知のはず。ただ、だからって冷めた目
で見られる様ではレスラーとしては失格。そう思うと、毒霧噴射⇒丸ノ
コ蹴り連発⇒テーブルを使ってのフット・スタンプと巨漢のライノを畳み
掛け、お客に“あわや!”って思わせたタジリはさすが。 |
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