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Green Bay, WI - Shopko Hall
2000-10-6
(DVD-R)
収録時間:約2時間9分 |
ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。さてさて今回ご紹介するのは、20
08年2月期に発売された6タイトルの内の1タイトル。ウィスコンシン州
はグリーン・ベイにあるショプコ・ホールってところで、2000年10月6日
に開催された定期興行の模様を収録したものですんや。
@Chris Hamrick (w/Elektra) vs. Michael Shane
リングに現れるなり“お前、誰?”チャントを浴び、ミス・ムーヴ(相手
のハムリックにも非があり?)をやらかしては“このヘタクソ”チャントを
浴びたマイケル・シェーン(←HBKことショーン・マイケルズが主催す
るTWA所属で、そのマイケルズの甥でもあるそう)。風貌そのものの
若年寄ファイトで押してくる(苦笑)ハムリックに簡単に捻られてしまい
ました...。
ASimon Diamond & Chris Chetti
vs. Danny Doring & Roadkill
“いつも問題を抱える男”、サイモン・ダイアモンドが今宵リングにて
嘆くのは、相方スゥインガーの欠場。で、たった一人ではドーイング&
ロードキルの相手は出来ぬと控え室より呼び入れたのが、相棒のノ
ヴァと喧嘩別れ(?)して一匹狼となったクリス・チェッティ。けど急造
コンビにチーム・ワークなどは勿論生まれず、やっぱり試合途中で両
者は空中分解して...。
BProdigy vs. Nova
“天才児”がギミックのプロデジィですが、ECWの前座戦線を長きに
渡って戦い抜いているノヴァが相手ではちょっと荷が重い...。若手
がブチ当たる最初の“壁”。それがノヴァなんでしょうかね。
CECW World Tag Team Championship :
FBI (Little Guido & Tony Mamaluke)
(w/Sal E Graziano) vs. Christian York & Joey Matthews
8月26日のマンハッタン大会にて獲得したタッグ王座をしぶとくし
ぶとく防衛し続けている“純血イタリア人軍”。今宵も若手のヨーク&
マシューズをキャリーしてやりながら、随所に自軍のセールス・ポイ
ントであるセコくズルくをビシバシと実践ですワ。途中、ママルークに
よる綺麗な人間橋を描いたジャーマン・スープレックス・ホールドなん
てのもあったけど、王座防衛にて試合が幕となった時にお客の脳裏
に残るのは“純血イタリア人軍”のセコさとズルさ。ウン、これぞプロ
のお仕事ですな。拍手拍手!。
DBilvis Wesely (w/Prodigette & Oz
& Chris Kruger & John Phoenix)
vs. Steve Corino (w/Jack Victory & Dawn Marie)
ビルヴィスの顔面や脳天に無数に打ち込まれる、テリー・ファンクを
彷彿とさせる鉄拳や、ダスティ・ローデスから無断で継承したバイオ
ニック・エルボー。で、このまま一方的に勝利を得るかと思うと、ビル
ヴィスは勿論の事、有象無象のセコンド陣の見せ場や出番もキチン
と用意してやって。さすがは“オールド・スクール王”、コリーノやね。
EHot Commodity (E.Z. Money & Julio Dinero)
(w/Chris Hamrick & Elektra) vs. Sandman & Kid Kash
キャッシュを相手に、「おいおいたった1人でどないした?。こっちは
3人も居るんやデ!」と挑発的なマイク(苦笑)をブチかます“金満軍”
のスポークス・マン的存在のハムリック。けどキャッシュも慌てる事な
くバド・ワイザーのプル・トップをこれ見よがしにプシュ!っとオープン。
こうなれば続く展開は皆さんにも分かるでしょ。そう、“ちょっと酒臭い
桃太郎侍”ことサンドマンのお出ましや。あ、サンドマンの今宵の“お
仕事”ですが、テーマ曲の「エンター・サンドマン」をフル・コーラス使っ
て客席を練り歩き、試合中にやったのは竹刀攻撃と“金満軍”の女子
マネであるエレクトラ嬢への不埒なセク・ハラだけ。ウーン、これぞ横
綱相撲ならぬ、桃太郎相撲って奴ですな(苦笑)。
○場面は変わって...
今宵の興行も折り返し地点。トイレ・タイムが設けられ、グッズ売り
場ではせっせとグッズにサインを書き込むトミー・ドリーマーとジャズ
姉さんの姿が...。
FBill Alfonso vs. "Budman" (w/Lou.E.Dangerously)
ポール・Eのコス・プレ野郎であるルー・E(正体は元ダッドリーズ専
属太鼓持ちのサイン・ガイ・ダッドリー)が“BUDMAN”と胸に書き込ん
だTシャツを着用したクソ・ガキを引き連れ、地元NFLのグリー・ベイ・
パッカーズを揶揄。標的は続いて“ネットワーク”(TNN局に切られた
ばかり)となり、最後にはアルフォンソ個人の悪口になって、ここで怒
り心頭のアルフォンソが登場。何故かレフェリーも現れ、アルフォンソ
と“BUDMAN”が激突する事に...。あ、試合(これが?)はアルフォ
ンソのパイプ椅子ショット、レフェリーのヴァン・ダミネーター(今宵は
RVDはお休みみたい)と被弾した“BUDMAN”があえなく昇天や。
GECW World Heavyweight Championship :
Jerry Lynn vs. CW Anderson
地味で渋い両者による世界タイトル戦。CWがリンの左腕に狙いを
定め、勿論リンもキチンと左腕が痛いとセールするので、演者2人と
観客サイドが試合のテーマをピタリと共有。もともと地力もある2人な
ので試合内容もじわじわと熱を帯び、さァそろそろフィニッシュかと思
ったらお邪魔虫のジャスティン・クレディブルがフランシーン嬢や悪の
レフェリーであるダニー・ダニエルズを帯同して介入。続いてこれはア
カンとスパイク・ダッドリーも助っ人に入り、毎度毎度のドタバタ劇へ
と試合は急旋回...。折角の熱戦やのに、ホンマに勿体無いなァ。
HECW World Television Championship :
Rhino (w/Cyrus) vs. Yoshihiro Tajiri
リング・ベル早々巨体のライノをグラウンドでコントロールし、中盤で
は死んだ振りからの丸ノコ・キック。最後はライノのゴアからパイル・ド
ライバーを喰らって見事に憤死と、タジリらしさが全編にディスプレイ
された試合。で、決して嫌味でなくタジリの試合を観ると何時も思うの
が、この人って対戦相手を通して常に“お客の目とプロレス”しとるな、
って事。若手選手(一部ベテラン勢も?)、見習って下さいや。
IFalls Count Anywhere Match :
New Jack & Balls Mahoney & Chilly Willy
vs. Da Baldies (Angel & DeVito) & Redd Dogg
弱体化した軍団へのテコ入れか、今宵はレッド・ドッグ(後のロドニー
・マック:ジャズ姉さんの旦那?)を編入させて現れた“暴走禿頭軍”。
リング・ベルと共に、頭数で劣るマホーニー&ウィリーをタコ殴りしてい
ると、場内には『ナチュラ・ボーン・キラーズ』が!。さあさあ、今宵のグ
リーン・ベイ大会のカーテン・コールは、“路上の王”ニュー・ジャック親
分が仕切るエニイ・ウェア・ルールの一大残酷流血絵巻でっせ!。 |
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