ECW WRESTLING TNN #011
 1999-11-05 On Air
 (VHS-Tape)
 収録時間:約58分
 本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国の『Rf-Video』ってちょっ
と怪しいプロレス・グッズの通販屋から1本12ドル(今回は国内の某裏
ルートより入手いたしました)で発売されている代物(著作権を無視した
海賊コピー・テープ)です。で、その収録内容なんですが、1999年の8
月末より、ECWの定期放送番組『Hardcore TV』がTNN局との契約に
伴い装いも新たに(基本的なフォーマットは変わっていないけど)『ECW
WRESTLING TNN』として全国放送され始めており、それを著作権者に
無断で録画〜ダヴィングしたものですんや。ではでは、ネタの宝庫とも
言える『ECW WRESTLING TNN』、早速鑑賞してみましょ。
※尚、リピート放送やディレイ放送なども多々あったでしょうが、多分今
回放送分の一番最初の放送は1999年11月5日のはずです。

【追記】本テープですが、標準スピードで120分録画可能のものに、2
倍速録画って仕組みを使い、60分の定期放送番組を4回分収録した
内容。尚、聞きなれない2倍速録画って奴ですが、日本国内で普通に
流通しているビデオ・デッキでも再生可能(機種によっては、若干トラッ
キングが乱れる事も)。また1回につき60分の番組なんやけど、その
1/4である15分間はCM。実質、約45分間の番組ってとこですワ。

○今宵も波乱の幕開け...
  今宵の定期放送番組『ECW WRESTLING TNN』は99年10月23日
 開催のECWアリーナでのネタ合戦がメイン。さてさて今宵もECWアリ
 ーナは押すな押すなの大観衆を飲み込んでおり、試合が始まる前か
 らもう場内は完全に『出来上がって』おります。で、怒涛のジョーイ・チ
 ャントが沸き起こる中、お馴染みのジョーイ・スタイルスがリング・イン。
 と、ここでダッドリーズのWWF(当時)移籍により失職した、元ダッドリ
 ーズ専属太鼓持ちのサイン・ガイ・ダッドリーが登場。当然熱烈歓迎さ
 れたスタイルスとは正反対の、“このクソったれ”チャントがサイン・ガ
 イには浴びせられるのやけど、サイン・ガイは平然とこの野次をやり過
 ごし、その上に黒の上着と羽織り、黒の野球帽を被って、「やあやあ、
 我こそはルー・E・デンジャラスリーなり!」と堂々アピールや。そうか、
 ポール・Eのコス・プレ・キャラのルー・Eって、この興行で初めてお披
 露目されたんか...。
○ECW World Tag Team Championship :
 Tommy Dreamer (w/Francine) & Raven
 vs. The Impact Players (Justin Credible & Lance Storm)
 (w/Dawn Marie & Jason)
  タッグ王座に就いているものの、絶妙のタッチ・ワークを見せるどこ
 ろか、常に一触即発分裂の危機にあるドリーマーとレイヴェンの両人。
 相方からのタッチ要請を断ってみたり、相方のリング・インを邪魔して
 みたり、挙句にフォール役を巡って小競り合いを起こし折角の勝機を
 逃してみたり。これでは全く試合にならんな、なんて思っていたら悪い
 ことに獣人ライノまでが試合に介入。これはなんとか迎撃したものの、
 直後にドリーマーとレイヴェンはジャスティン&ストームからステレオ・
 タイプのパイル・ドライバーを喰らい絶体絶命の大ピンチに。と、ここで
 場内が暗転し、聞き慣れたメタリカの『エンター・サンドマン』がECW
 アリーナに鳴り響きますんや!。そう、99年1月のWCW移籍により
 ハードコア・ハックなるケチ臭い源氏名に改名していた我等がサンド
 マンが、堂々の古巣ECW復帰でっせ!。ま、当日同じく復帰したマイ
 キー・ウィップレック同様(こちらは放送されまへんでした)、メジャー団
 体の水が身体にあわず傷心(?)のご帰還だったのかも知れないの
 ですが、サンドマンの心の内はとりあえず横に置いて、ECWアリーナ
 の熱狂振りは特筆ものでしたワ。例によって『エンター・サンドマン』が
 大合唱となるのですが、お客達の歌声がデカ過ぎて、肝心の曲が聞
 こえない位やもん。サンドマン、もしやお客達に拒絶反応を示されたら
 どないしよ、なんて心配も少しはあったと想像しますが、ここまで諸手
 を挙げて歓迎されたら、途端に生来の芸人根性に火が付いてしまい
 ます。サンドマンにシバかれるためだけにノコノコと出て来たとしか思
 えない(実際、そうなんやろけど)コリーノ&ヴィクトリー、ライノ、ジャス
 ティン&ストームを竹刀でボコボコにして、ドリーマー&フランシーンと
 ビールでの乾杯へと突入ですワ。サンドマン同様、WCWからECW
 に一歩先に出戻っていたレイヴェンがさっさと姿を消した(これまた微
 妙な心のヒダ、なんでしょうな)ものの、酔いどれ天使サンドマンの復
 帰を祝う酒宴は盛り上がる一方で...。あ、この夜のECWアリーナ
 での興行模様については、『Rf-Video』が『Sandman Returns ECW A
 rena』としてファンカムものDVD−Rを発売しておりますので、興味を
 お持ちの方はこちらもどうぞ。
○次回のPPVは...
  次回のPPVは11月7日放送の『November to Remember 1999』。
 2日後に迫ったPPVを盛り上げんと、ジョーイ・スタイルスもジョエル・
 ガートナーも懸命に最後のPRを...。
○悪者の『暴走禿頭軍』、やりたい放題
  リングの上にカメラが戻ると、そこではアクセル・ロットン&ボールズ
 ・マホーニーの暴れん坊コンビが、『暴走禿頭軍』のデヴィト、エンジェ
 ル、ヴィトーとキナ臭い臨戦態勢に。実はこれ、当初はトム・マルケス
 (後の“天才児”プロディジー)とキッド・キャッシュとの一騎討ちやった
 のですが、いきなり『暴走禿頭軍』が介入し、そこにアクセル&マホー
 ニーが駆け付けたって寸法ですんや。役者が揃いった事で、マルケス
 やキャッシュはここでお役御免となり、アクセル&マホーニーと『暴走
 禿頭軍』が番外戦を開始でっせ。しかも頭数では勝るのにマホーニー
 &ロットンに押され気味の仲間を援護すべく『暴走禿頭軍』第4の男で
 あるPNニュースまでが虚を突いて登場や。お、ならばいよいよここら
 で大看板のニュー・ジャック親分のお出ましかと思った途端、ホンマに
 ジャストのタイミングで会場には親分のテーマである『ナチュラル・ボー
 ン・キラーズ』が大音量でヒット!。けど颯爽と現れた今夜の親分、威
 勢の良かったのは最初だけで、エンジェルによって大型工業用ホチキ
 ス攻撃をモロに受けてしまい...。
○またもPR...
  『November to Remember 1999』を視聴してね!。
○『暴走禿頭軍』のプロモ
  PNニュースを加えて4人構成となり、ニュー・ジャック親分らを撃沈
 した事もあって、正に怖いものなしって感じです。
○Three Way Dance :
 Super Crazy vs. Little Guido (w/Sal Graziano)
 vs. Spike Dudley
  小兵ながらも腕達者な3人を集めた3WAYダンス。まず序盤はプロ
 レス・スキルで他より少々劣る(失礼)スパイクを大きくディスプレイさ
 せるため、スパイクの『土俵』である椅子を使った場外戦を展開や。
 で、スパイクも待ってましたと、なんとかの一つ覚えである(失礼)アシ
 ッド・ドロップ(現ダッドリー・ドッグ)にてグイドーのセコンドに付いた巨
 漢サルを場外テーブルに沈め、直後にサルの惨劇を目の当たりにして
 怒れるグイドーの逆襲に遭って敗退。これでお仕事完了となったスパ
 イクを除外し、以降はグイドーとクレイジーによる定番の超熱戦(←変
 な喩えやね)へ移行です。結局最後はクレイジーがパワー・ボムから
 無理やりグイドーを押さえ込んで試合は幕引きとなるのやけど、前半
 のラフ中心の展開と、後半の高レベルの攻防と、正に一粒で二度美
 味しい、非常に3WAYダンスらしい3WAYダンスでしたワ。
○またもPR...
  頼むから『November to Remember 1999』を視聴してね!。
○RVDのプロモ
  TV王者のベルトを誇示し、タズ(この直後に、WWFへ栄転する)の
 決め台詞であった「やれるものならやってみろ、とことん生き抜いてや
 るぜ!」をパロってみせとります。
○パルプ・フィシクション・プロモ
  勿論照準は『November to Remember 1999』にピタリと...。尚、
 主な登場人物は、サイモン・ダイヤモンド&ディック・ハーツ、ミス・コン
 ジェニアリティ(この日をもってWWFに転じ、後にリタと名乗って大成)
 を失って落ち込む(?)ダニー・ドーイング&ロードキル、サブゥとビル・
 アルフォンソ、ジェリー・リン、『暴走禿頭軍』、スティーブ・コリーノ&ジ
 ャック・ヴィクトリー&ライノ、レイヴェン、インパクト・プレイヤーズです。 


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