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SMW : Super Saturday Night Fever
1995-1-28
(VHS-Tape)
収録時間:約2時間14分 |
本作はDVDではなくってVHSテープ。米国の『Rf-Video』ってちょっ
と怪しいプロレス・グッズの通販屋から、1本12ドル(今回は週末特売
セールに合わせてオーダーしたので2割5分引の9ドルやった)で発売
されている代物です。で、その収録内容なんやけど、策士ジム・コルネ
ットがテネシー州はノックスヴィルを根拠地に盛りしていたSMW【Smo
ky Mountain Wrestling】が1995年1月28日にノックスヴィルのシティ
・コロシアムにて開催した定期興行『Super Saturday Night Fever』の
全容を収録したもの。では早速テープを再生してみましょ。
【補足】本テープに収録されたのは、多分団体のオフィシャル映像。た
だしスタンド奥の固定カメラ(手振れ多数あり)のみの映像であり、加
えてSMWの会場って極端に照明を落としてあるので、最近のWWE
などの綺麗な映像に慣れた方にはちょっと見辛いかも。あ、勿論実況
なんて便利なものも入っておまへんデ。
@D-Lo Brown vs. Brian Logan
当時はギャングスターズの三下であったD−ロウ(後にWWFに転
じてそこそこ大成する事に)が、のらりくらりと戦った末にローガンを
フォールした一戦。これがどうやら今宵のオープニング戦みたいや。
ABoo Bradley vs. Chris Candido (w/Tammy Lynn Fytch)
後にECWに転じ、“デッカイ金玉野郎”ボールズ・マホーニーとなる
ブラッドリーと、腰にベルト(収録時期から察するに、94年11月19日
に獲得したデニス・コラルッツォ派認定の“劣化”NWAのベルト?)を
巻き、フレアー顔負けの豪華なガウンを羽織ったキャンディードが一
騎討ちを行わんとリング・イン。さてさてこの両者、以前はタッグ・チー
ムを結成していた様なんですが、94年末に仲間割れとなったみたい
でして、晴れてこの好き日(苦笑)を迎えたってところやろか。試合は
25分にも渡るロング・マッチでして、キャンディードの試合らしく随所
にグダクダ場面もタップリとあり、最後はタミー嬢の凶器入りショルダ
ー・バッグがブラッドリーに渡ってしまい...。
BRicky Morton (w/Robert Gibson) vs. Unabom
はい出ました、超大型選手のユナボム。そう、現在はWWEに転じ
て毎週毎週“赤い殺戮機械”を演じている“彼”ですワ。今宵はR&R
特急組の片割れリッキー・モートンとの一騎討ちでして、現在と寸分
違わぬ試合構成で、全く客席を盛り上げる事もなく、モートンをトップ・
ロープ越しにリング下へと投げ落として反則負け...。ウーン、ボン
クラ相手なんやから、ここはやっぱりモートンが引っ張ってやらんと
アカンのやなかったかなァ...。
CBuddy Landel vs. Tracy Smothers
“フレアー二世”と言うか、“ニセ・フレアー”と言うか、どうにも立ち位
置がいまいち不明確なランデルと、“南部の仕掛人”スマザーズの一
騎討ち。試合は随所にランデルの“フレアー・ネタ”がばら撒かれた内
容でして、これ見よがしに取り出したメリケン・サックをオトリに、レフェ
リーとスマザーズのブラインドを突き、チェーンを巻き付けた反則パン
チをガツンとお見舞い。“南部の仕掛人”に仕事をさせぬランデル、エ
エものを見せて貰いましたワ(拍手)。
DSMW Heavyweight Championship Chain Match :
Jerry "The King"Lawler vs. Dirty White Boy
(Special Time keeper : Buddy Landel)
ダーティ・ホワイト・ボーイの持つSMW認定のヘビー級王座に照準
を定めて会場に神々しいお姿をお見せになったのは、ジェリー・“キン
グさん”・ローラー。さてさて、キングさんはどうしてもベルトが欲しいら
しく、Cで一仕事終えたばかりのランデルを特別時間計測係として本
部席に座らせ、これで一気にリング周辺には暗雲が垂れ込んで来ま
した(苦笑)。で、注目の試合なんですが、キングさんはボーイの存在
などはとことん無視して、最前列に座る血気盛んなオバさんをイジり
倒す事にご執心...(苦笑)。それでも最後はランデルを介入させて、
狙い通りにベルトをセコくセコくゲット。終始一貫、徹頭徹尾、キングさ
んの“色”で塗り込められた、余りにも美し過ぎる一戦でしたワ(笑)。
【追記】晴れて(ブッカーのコルネットに頼まれて?)SMW認定の王者
となったキングさんのその後の足跡ですが、2月25日開催の定期興
行『Brawl in the Hall』ではボーイのリヴェンジを(多分、セコく)撃退。
翌26日開催の定期興行『Sunday Bloody Sunday U』にてボビー・ブ
レイズにベルトを引き継いだ、との記録がネット上にはありました。
ELights Out Match :
The Dirty White Boy vs. Buddy Landel
ボーイの王座陥落の引き金を引いたランデル。さすがにボーイもこ
のままでは腹のムシが治まらんと、ランデルをリングに上げて番外戦
に突入。ただ、ボーイの怒りも何処吹く風と、ランデルはC同様に“フ
レアー・ネタ”の披露に邁進...(苦笑)。これにはレフェリーが馬鹿
負けした様で、「もうエエ加減にしとけ!」と超高速3カウントをランデ
ルにお見舞い...。尚、本試合は『Lights Out Match』だそうですが、
特に客席の照明が落とされたって感じではなかったですワ。
FThe Heavenly Bodies (Jimmy Del Rey & Tom Pritchard)
(w/Jim Cornette)
vs. The Gangstas (New Jack & Mustafa Saed)
(w/D-Lo Brown)
鉄拳と各種凶器とコルネットのラケットが飛び交う、ボディーズとギ
ャングスターズの全面対決。昨今のデス・マッチとは違い、何処とな
く牧歌的で、それでいてオトコの香りがプンプンとする、まァ何と言う
かこれぞSMWって感じの試合ですワ。ウーン、こんなのをバーボン
片手に会場で生で観れたなら堪らんやろね。尚、試合は両軍大暴走
の末にノー・コンテストとなるんやけど、ワシが一番着目したのはコル
ネットの暴れっ振り。確かにコルネットは団体のオーナーであり、ブッ
カーでもあるんやろうけど、それでもあのギャングスターズを向こうに
まわして一歩も退かぬ、ってよりも一番の大暴れでっせ。いや、冗談
抜きで極悪ギャングスターズをあれだけ痛め付けるんやから、コルネ
ット恐るべしってとこでしょうか。
GRoyal Rumble Match :
アメ・プロ界で新年1月って言うと、やっぱりWWF(現WWE)が開
催する時間差入場式のバトルロイヤル『Royal Rumble』が一番のお
楽しみ。ならば一丁ワシとこでもやってみようと思ったか、SMWでも
『Royal Rumble』が華々しく開催や。一部映像にカットがある様にも思
えますが、ワシが確認したのは入場順にローガン、スマザーズ、キャ
ンディード、ブラッドリー、キングさん、モートン、D−ロウ、ユナボムの
各選手。最後はユナボムの隙を突き、モートンが勝ち星をゲット。しか
し敗戦に納得出来ぬユナボム、モートンをド突き回して鬱憤晴らしを。
以上、SMWの95年1月28日の定期興行『Super Saturday Night F
ever』の模様をお届けいたしました。ほんじゃ、またね!。 |
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