Best of Taz
 One Man Crime Spree Continues
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間
 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『Rf-Video』をご存知か。
その『Rf-Video』が2005年初頭より過去の貴重映像を順次DVD−R
化し、怒涛のリリース・ラッシュでワシらECWマニアの懐を直撃している
んや。さて今回ご紹介するのは、ECW随一の凄玉野郎タズの96年春
から初夏にかけての暴れっ振りを手際よく纏めたブツ(著作権等を根底
から無視した海賊コピー・テープ/画質は全体的にブートものとしては
極上)ですんや。ではタズ、いやいやひいてはECWって団体そのもの
から当時隆盛を極めていたアルティメットってヤツへの“最終回答”とも
とれるタズの破壊の記録、しかと本DVD−Rにて反芻してみましょ。

@Taz (w/Bill Alfonso) vs. Chris Jericho
 Big Ass Extreme Bash 1996
 South Philadelphia, PA - ECW Arena 1996-3-9
  96年3月9日にECWアリーナで開催された定期興行『Big Ass Ext
 reme Bash 1996』より。客席をギッシリと埋めた観客達からの“ライオ
 ン・ハート”チャントを全身に浴び、クリス・ジェリコがタズと一騎討ち
 十八番の“ライオン・サルト”(by ジョーイ・スタイルス)などで果敢にタ
 ズに立ち向かうのやけど、Tボン・タズプレックスがデンジャラスな角度
 で決まってジェリコは一気に戦意喪失。続くジャーマン・タズプレックス
 ⇒タズ・ミッションで完璧にチョーク・アウトされてしまいました。あ、試
 合後には、当時ECWマットを混乱の極みに陥れていたブライアン・ピ
 ルマンが登場。タズと対峙する場面もあったものの、ピルマンを追って
 シェーン・ダグラス(ピルマンと抗争中)まで姿を現して...。
ATaz (w/Bill Alfonso) vs. Buh Buh Ray Dudley
 (w/Big Dick Dudley & Sign Guy Dudley & Chubby Dudley)
 South Philadelphia, PA - ECW Arena 1996-3-30
  96年3月30日にECWアリーナで開催された定期興行より。後にE
 CWを代表する武闘派タッグ・チームのリーダーとなるババ・レイも、こ
 の興行当時はまだまだユーモラスなところを随所に残しておりました。
 で、そんなババ・レイの十八番のギミックってのが、試合前にマイクを
 握って無様にドモってみせるってやつ。けど、今宵は先にアルフォンソ
 がババ・レイの真似をしてドモってみせ、これを快く思わぬババ・レイ
 が“本家”のドモリはこうじゃ、とアルフォンソからマイクを奪ってドモっ
 てみせます。ただ、こんなおちゃらけがタズは大嫌い。“本家”の芸を
 披露して得意げなババ・レイの頬を平手で張り、北斗タズプレックス、
 Tボン・タズプレックス、タズ・ミッションの必殺フル・コースでさっさとバ
 バ・レイを料理してしまいましたワ。尚、これでは暴れ足らなかったの
 か、タズは試合後にビック・ディック・ダッドリー(和名:巨根ダッドリー)
 の負傷している左膝を徹底破壊。ホンマ、ムチャクチャしよるなァ。
BTaz (w/Bill Alfonso) vs. "Dangerous" Devon Storm
 Hostile City Showdown 1996
 South Philadelphia, PA - ECW Arena 1996-4-20
  96年4月20日にECWアリーナで開催された定期興行『Hostile Ci
 ty Showdown 1996』より。今宵目出度くECWデビューとなったデヴォ
 ン・ストーム。サブゥもどきの空中殺法を繰り出しタズに挑みますが、
 これはやはり格が違いました。タズに無造作にリング下へ投げ落とさ
 れ、ストームはそのまま戦意喪失ですワ。あ、オレンジ&黒のタズ・カ
 ラーのお揃いのジャージを着用したタズのセコンド陣、彼等は『タズ・
 アカデミー』所属の若手連中みたいですな。
CExtreme Hardcore Shoot Fight :
 Taz (w/Bill Alfonso) vs. Chris Jericho (w/Tad Gordon)
 Massacre on Queens Boulevard 1996
 Queens, NY - Lost Batallion Hall 1996-4-13
  96年4月13日にNYのクイーンズで開催された定期興行『Massacr
 e on Queens Boulevard 1996』より。@の流れを引き継ぎ、今宵は通
 常ルールではなく『シュート・ファイト・ルール』が導入。当時隆盛を極
 めていたアルティメットを茶化した、如何にもECWらしい嫌味ったらし
 い試合形式やね。で、やはりこの試合形式では分のあるのはタズ。
 しかもセコンドの介入を防止する目的でアルフォンソとゴードンは手錠
 で繋がれニュートラル・コーナーに座らされていたのやけど、タズが主
 催する『タズ・アカデミー』所属の若手がアルフォンソの拘束を解き、ア
 ルフォンソは待ってましたとジェリコを椅子攻撃。すかさずタズがジェリ
 コを締め上げて『シュート・ファイト・ルール』の試合はジ・エンド。もうち
 ょっとジェリコのグラウンド・テクも見たかったけど仕方ないか(グラウ
 ンド・テクを有しているのならの話やけど)。あ、柔道着着用のレフリー
 が、実はアルフォンソに銭で雇われていたって古典的なネタも仕込ま
 れておりましたワ。ウーン、徹底的にアルティメットを馬鹿にしてしもと
 るなァ。 
DTaz (w/Bill Alfonso) vs. Mikey Whipwreck
  収録日時、収録場所等不明のファン・カム映像。“小僧”のマイキー
 ではタズの相手にならんと判断したのか、お客はタズの宿命の抗争
 相手であるサブゥの名を連呼。そんな中、タズはあっさりとマイキーを
 チョーク・アウトですワ。
ETaz (w/Bill Alfonso) vs. Sandman (w/Missy Hyatt)
 Plymouth Meeting, PA 1996-5-5
  『Rf-Video』の商品紹介の欄を信ずるなら(←結構、嘘や間違いが
 多いからなァ)、1996年5月5日のペンシルベニア州はプライマウス
 ・ミーティング大会で収録されたファン・カム映像。まず注目したいの
 は松葉杖姿のサンドマンの脇に付くミッシー姉さんのエロ加減。果物
 は腐る寸前が一番美味しいなどと言いますが、正にミッシー姉さんは
 そんな感じ(笑)。さてさて足を負傷しつつも、『Rf-Video』のカメラ・マ
 ンに目線をバッチリ合わせ(苦笑)試合に臨んだサンドマンですが、タ
 ズからその負傷個所を狙い撃ちされては万事休すや。で、こんな短
 時間の試合ではお客様に申し訳ないと感じたか、アルフォンソ、ミッ
 シー姉さん、アルフォンソとは犬猿の仲のタッド・ゴードン(初代ECW
 オーナー)、当時サンドマンのパートナーであった2・コールド・スコー
 ピオらが献身的にキャット・ファィトを繰り広げ...。
FTaz (w/Bill Alfonso) vs. Mikey Whipwreck (w/Tad Gordon)
 Plymouth Meeting, PA 1996-4-19
  『Rf-Video』の商品紹介の欄を信ずるなら、1996年4月19日のペ
 ンシルベニア州はプライマウス・ミーティング大会で収録されたファン
 ・カム映像。さてさて共に試合に介入しては、試合をブチ壊してばかり
 いた当時のアルフォンソとタッド・ゴードン。これでは試合にならんと、
 今宵両者は手錠で繋がれリング・サイドの特別席にて大人しく(?)試
 合観戦や。で、肝心の試合なんやけど、これまた短時間でタズがマイ
 キーをチョーク・アウト。ウーン、こんな一方的な試合なら特別席で手
 錠に繋がれつつド突き漫才を演じているアルフォンソとタッド・ゴードン
 の様子を見ている方が楽しいのやないやろか(苦笑)。
GShoot Fight Rule Match :
 Taz (w/Bill Alfonso) vs. Jason Helton
 Fight The Power 1996
 South Philadelphia, PA - ECW Arena 1996-6-1
  96年6月1日にECWアリーナで開催された定期興行『Fight The P
 ower 1996』より。ECW内に敵なしと悟ったのか、遂にタズは今で言
 う“総合”(ワシら昭和世代には異種格闘技戦って方が馴染みがある
 な)にチャレンジ。一応タズは『Extreme Wrestling』の代表で、対する
 ヘルトンは『Muay Tai Boxing』の使い手って設定ですワ。で、ヘルトン
 の繰り出す頭を抱え込んでの膝蹴りを多数被弾したものの、最後はタ
 ズがヘルトンをTボン・タズプレックス(ヘルトンに受身のスキルがない
 ためやろか、非常に危険な角度で決まりました)〜タズ・ミッションで
 切って捨てました。尚、試合決着後に最前列で観戦していたポール・
 ヴァレランスがタズと一触即発の状態に...
 【追記】プロ・レスラーならそこそこワシも知っているんやけど、このポ
 ール・ヴァレランスって奴はワシの守備範疇外。なのでパンクラスのH
 Pに掲載されていたポール・ヴァレランスの経歴ってのを無断転載し
 てみました(舟木さん、ゴメンね)
 格闘技歴はサブミッション・ファイティング、テコンドー、柔道、レスリン
 グ。“北極熊”の異名を取る超巨漢ファイター。U.F.C.に5回出場し199
 5年第7回大会では準優勝した実績を持つ。1996年有明コロシアムの
 “THE U-JAPAN”でのずっしり重いド迫力パンチ連打で僅か31秒で
 圧勝した試合は観衆の度胆を抜いた。1997年ブラジルのW.V.C.3や1
 998年リングス・オランダ大会にも出場。パンクラス初参戦は1997年4
 月27日東京ベイN.K.ホール大会の柳澤龍志戦。
HPress Conference, contract signing
 of Taz vs. Paul Varelans
  Gの流れを受けて96年6月22日にECWアリーナで開催される定
 期興行『Hardcore Heaven 1996』に堂々ブッキングされたタズとポー
 ル・ヴァレランスの一騎討ち。ここでは注目の一戦に向けて行われた
 記者会見&調印式の模様をどうぞ。
 【ボヤキ】おいおい、ここまで煽っておいて、肝心のタズ対ポール・ヴ
 ァレランスの一騎討ちが本DVD−Rには未収録やんか!。まさか『R
 f-Video』も映像を所有していないなんて事はないはずやし、ホンマに
 これは余りな仕打ちでっせ。
ITaz & Bill Alfonso) vs.
 Sandman (w/Missy Hyatt) & Tad Gordon
 Plymouth Meeting, PA 1996-6-21
  『Rf-Video』の商品紹介の欄を信ずるなら、1996年6月21日のペ
 ンシルベニア州はプライマウス・ミーティング大会で収録されたファン・
 カム映像。『Hardcore Heaven 1996』でのポール・ヴァレランスとの一
 騎討ちを翌日に控えたタズ、さぞや緊張でもしとるんやないかと思っ
 たけど、アルフォンソと組んでサンドマン&タッド・ゴードン(←サンドマ
 ンのコス・プレを施しており、丸で一見すると“小サンドマン”)を楽々と
 チョーク・アウト。マイクを握り、ポール・ヴァレランスやサブゥを挑発し
 まくっております。
JTaz (w/Bill Alfonso) vs. Sandman (w/Missy Hyatt)
 6/14/96 Flagstaff, PA 1996-6-14
  『Rf-Video』の商品紹介の欄を信ずるなら、1996年6月14日のペ
 ンシルベニア州はフラッグスタッフ大会で収録されたファン・カム映像。
 アルフォンソとタッド・ゴードンの“オトコ版”キャット・ファイト、試合決着
 後のタズのマイク・パフォーマンスと、収録上での時系列ではIと逆さ
 まとなるけど、やっている内容や試合結果は殆ど同じ。尚、試合前に
 延々ネチネチと演じられた、サンドマンとミッシー嬢のエロ過ぎる絡み
 は必見でっせ。これ、殆ど18禁の世界ですワ...(苦笑)


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