このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産再生装置では
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

 Cyberslam 1998
 South Philadelphia, PA - ECW Arena
 1998-2-21
 (PAL-DVD)
 収録時間:約2時間17分
 このDVDは、1998年2月21日にECWがペンシルバニア州はフィラ
デルフィアのECWアリーナにおいて開催した定期興行『Cyberslam 19
98』の全容を納めたものです。
※これ、PAL方式のDVDであるため、購入される際は御自分のPCや
再生機で再生可能なのか、前もって十分にチェックしておいてや。

○哀悼、ルイ・スピコーリ
  本興行のちょうど一週間前、98年2月14日に僅か27歳の若さで
 急逝(原因は薬物中毒による窒息死との噂)したルイ・スピコーリ
 向け、選手やスタッフ全員がリングに上がって追悼の10カウント・ゴ
 ング。ECWからWCWへジャンプ・アップした直後の悲劇であり、ポ
 ール・Eもマイクを握り、「このショーをスピコーリに捧げる」とコメント。
@Jerry Lynn vs. Danny Doring (w/Roadkill)
  「米国でも日本でも、各団体で活躍した実績を持っています」と実
 況のジョーイ・スタイルスより褒めちぎられたジェリー・リン、時間計測
 係のテーブルを踏み台に客席へとダイヴを決めるなどと絶好調。ロー
 ドキルを上手く介入させてペースを握らんとするドーイング(←今夜は
 なかなかのグッド・ファイト振りやった)をキチンと下してみせました。
AAl Snow (w/Head) vs.
 Tracey Smothers (w/Little Guido & Tommy Rich)
  マネキンの首『Head』を唯一の理解者とする、孤独な都会の青年っ
 てギミックを行っていた当時のアル。プロディジーの『Breathe』を流し
 て『Head』を振り回しながら踊るってのが大受けしてたんやけど、
 国版DVDの悲しい定めで音楽の著作権がクリアー出来ず、試合前
 の客席と一体となった殆どキチガイ沙汰の大騒ぎはバッサリとカット
 これでは本試合を観戦する意味も半減以下となるんやけど、いやい
 や今夜アルの相手を務めるのはワシの大好きなトレイシー・“南部の
 仕掛け人”・スマザーズ(またはW★INGにおける“悪のジェイソン”)
 とあって、まだまだDVDを早送り再生なんてやれまへん。さて、アル
 の大人気にヘソを曲げたスマザーズら“純血イタリア人軍”の面々。
 こんな状態ではアホらしくて試合なんてやっとれまへんワ、と控え室
 に引き返す素振りを見せ、ますます客席を煽ります(煽る方も、全て
 分かって敢て煽られてやる方も、どっちも罪深いなァ)。で、試合は一
 進一退のロング・マッチとなり、レフェリーの失神スポット⇒“純血イタ
 リア人軍”サイドのレフェリーであるジェフ・ジョーンズ(後にマイク・オ
 ーサムのマネージャー役を好演)の登場⇒4人でアルをタコ殴り⇒
 『Head』を凶器にアルが反撃(トミー・リッチの珠玉のブレード・ジョヴ
 あり。必見や!)⇒スマザーズが敗退、となって幕が下りました。
BChris Chetti vs. Doug Furnas (w/Lance Wright)
  ECWの選手育成組織『House of Hardcore』の輝ける第一期卒業
 生であるチェッティが、全日本マット等で既に皆様お馴染み、カンナム
 特急の片割れにして、ECWマットでは正規軍と抗争中のWWF派閥
 に属す(WWFから出向させられていたみたい)ダグ・ファーナスと一
 騎討ち。ファーナス、試合開始早々チェッティを雪崩式のベリー・トゥ・
 ベリー・スープレックス〜ウラ・カンと攻め立てよるので、これは僅かな
 時間でチェッティが敗退かと思ったら、ヘロヘロ状態のチェッティが放
 った2・ステップ式の月面水爆を喰らって、やけにアッサリ(もうちょっ
 とだけ抵抗する振りをせんかいな...)とファーナスがフォール負け。
 試合後には、健闘した(?)チェッティをファーナスが讃えてやるので
 すが、どうもこれがWWF派閥のコーディネーターであるランス・ライト
 にはお気に召さない様子。「ヴィンス(マクマホン)に顔向け出来んや
 ないか!」と、文字通りプリプリ怒っておりますワ。 
○PPVを目前に、宣伝活動に余念がおまへん...
  次の日曜日(98年3月1日)に迫ったPPV『Living Dangerously 19
 98』のパブリシティに、シェーン・ダグラス、バン・バン・ビガロ、クリス・
 キャンディード、フランシーン嬢、サニー嬢がリング・イン。ただ、最初
 こそダグラスの十八番のマイク芸に聞き入っていた各軍団員ですが、
 キャンディードがタッグ・パートナーであるランス・ストーム(←キャンデ
 ィードと共にタッグのベルトを持っている)やサニー嬢(←キャンディー
 ドの実生活上の奥方)と何やらトラブルを抱えている様子で、サニー
 嬢の何気ない一言(?)が引き金となって、内輪揉めが勃発(苦笑)
 さあさあ、PPV『Living Dangerously 1998』は必見や。ちなみに、『謎
 のパートナー』ってのが次回PPVのキー・ワード。忘れたらアカンよ。
CLance Storm vs. Chris Candido
  上記した様に、2人してタッグ王座に就きながらも、内戦状態のスト
 ームとキャンディード。ここに至った経緯は不明(ストームがキャンデ
 ィードの属す極悪ユニット“トリプル・スレット”に馴染めなかった?)な
 れど、とりあえず一騎討ちのゴングは鳴らされました。さて、なかなか
 力の入った攻防を披露した両者ですが、悲しいかな、試合を実況する
 ジョーイ・スタイルスの口から出て来るのは『次の日曜日』、『次回PP
 V』、『謎のパートナー』などの語句ばかり...。そう、本試合も次回P
 PV『Living Dangerously 1998』のパブリシティの一環なんや。尚、最
 後はストームによるコーナー頂部からのパワー・ボムでキャンディード
 が敗退となっておりました。
 【追記】キャンディードとストームのトラブルについてですが、実は1月
 31日にECWアリーナで開催された定期興行『Hostile City Showdow
 n 1998』においてダグラス&キャンディード&ストーム対ビガロ&タズ
 なんて3対2のハンディ戦があって、ここでビガロがタズを、キャンディ
 ードがストームを各々ダブル・クロスし、ダグラス&キャンディード&ビ
 ガロによるトリプル・スレットが再結成される、なんてお話があったん
 ですワ。って事で、このシングル戦が組まれたみたいなんです。
DECW World Television Championship :
 Taz vs. Brakkus (w/Lance Wright & Doug Furnas & Droz)
  タズの保持するTVタイトルを奪取せんと、今宵WWF派閥が放った
 刺客がブラッカス(←いかにもステロイドが全身に行き渡ったって感じ
 の身体付きが素敵)。タズによるテーブル貫通式のT−ボン・タズプレ
 ックス⇒ジャーマン・タズプレックス⇒タズ・ミッション(カ・タ・ハ・ジ・メ)
 を喰らって客席の期待通りに敗退してくれました。
EFirst Blood Match :
 Tommy Dreamer (w/Beulah McGillicutty)
 vs. Justin Credible (w/Jason & Nicole Bass)
  興行も終盤に入り、ここで『先に流血したら負けよ』戦にてドリーマ
 ーとジャスティン(←ドリーマーの絵柄の入ったTシャツを着用し、心
 理戦を仕掛けているところにも気持ちだけ注目)が激突。途中、何と
 も“芸心に欠ける”ビューラ嬢のキャット・ファイトもどきや、急逝したス
 ピコーリに捧げんと、ドリーマーがスピコーリ・ドライバー(その実体は
 三田のえっちゃんの十八番であるデス・バレー・ボム)を決める場面
 などを盛り込み、最後はWWF派閥のRVDが無法介入を決行。ドリ
 ーマーの額を有刺鉄線で引き裂いて流血状態に至らしめ、結果とし
 てジャスティンに棚ボタ式で勝ち星をプレゼントですワ。尚、これでは
 ドリーマーとの遺恨が盛り上がらぬと悟ったか、ジャスティンがビュー
 ラ嬢を問答無用のパイル・ドライバー葬。RVDへ傾きかけたドリーマ
 ーの意識を、自らへと無理やり引き戻してみせました。ウンウン、こ
 れでないと次回PPV『Living Dangerously 1998』での再度の一騎討
 ちが盛り上がらんモンね。
FThe Dudleys (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley
 & Big Dick Dudley) (w/Joel Gertner & Sign Guy Dudley)
 vs. Sandman & Balls Mahoney & Axl Rotten
 vs. New Jack & John Kronus & Spike Dudley
  日々繰り返される暴力沙汰にほとほと疲れたのか、なんとババが
 試合前にサンドマンに対して「レスリング・マッチで...」なんて弱気
 な一言を。当然サンドマンの返事は“竹刀での一撃”で、これを合図
 にやっぱり今夜も暴力沙汰へと試合は突入(苦笑)。勿論こうなれば
 ババも態度を180度豹変、サンドマン一派を徹底的に痛め付ける事
 に専念や。そしてマホーニーを機材置き場からの自殺ダイヴ葬で仕
 留めようと身構えた途端、会場にはDr, Dre & Ice Cubeの『Natural 
 Born Killaz』が。そう、「誰に断ってワシの十八番のスポットを真似し
 ようとしとるんや、ダイヴやったらワシが決めるんじゃ!」とニュー・ジ
 ャック親分がババの背後からお出ましですワ(←この時のすっトボけ
 たババの表情は見物やデ)
 【追記】会場にはDr, Dre & Ice Cubeの『Natural Born Killaz』が、と
 書きましたが、Aのアルの試合同様、英国版DVDの悲しい定めで
 音楽の著作権がクリアー出来ず、折角の『Natural Born Killaz』が差
 し替え...。分かってはいるものの、これは非常に観戦気持ちが萎
 えるワ。尚、試合はサンドマン一派の勝利で幕引きとなっております。
GShane Douglas (w/Francine) & Bam Bam Bigelow
 vs. Sabu & Rob Van Dam (w/Bill Alfonso)
  “トリプル・スレット”所属のシェーン・ダグラスとビガロ、WWF派閥
 所属のサブゥとRVD。人気、実力、団体内でのポジションと、どれを
 とってもトップ・クラスにある4人がタッグ戦にて激突。それぞれがプ
 ロレスって芸に対して一言居士であるため、どうしても試合そのもの
 がロング・マッチとなってしまうんやけど、派手なスポットや凶器&流
 血などに安易に頼らず、キチンと押さえるべきポイントは押さえている
 ところはさすがやね。ビガロの着座式パイル・ドライバーでRVDが沈
 んだ本試合、決着直後にダグラスのテーマ(この時期やと、Deep Pu
 rpleの『Perfect Strangers』?)を著作権絡みで差し替えるために安
 っぽいインスト曲がパンチ・インして来るってトホホな編集以外、ケチ
 の付けどころのない内容でした。
 【追記】上でも触れましたが、実は1月31日にECWアリーナで開催
 された定期興行『Hostile City Showdown 1998』においてダグラス&
 キャンディード&ストーム対ビガロ&タズなんて3対2のハンディ戦
 ありまして、ここでビガロがタズを、キャンディードがストームを各々
 ダブル・クロスし、ダグラス&キャンディード&ビガロによるトリプル・
 スレットが再結成される、なんてお話があったんですワ。って事で、こ
 れがECWアリーナでは久し振りのダグラス&ビガロ揃い踏み試合と
 なった訳なんですワ。


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