Queen Of The Death Matches 2006
 Nov 3rd 2006 - Plainfield, IN
 (DVD-R*2)
 収録時間
 disc-1:約1時間42分 disc-2:約42分
 本作はDVDではなくって、DVD−R。当HPでは既にお馴染みの米国
独立団体映像通販ショップ『SmartMarkVideo』から、2枚組で送料別20
ドルにて発売されている団体公認の代物です。
さて今回ご紹介するのは、イアン・ロットン総帥率いるIWA−Midsouth
が2006年11月3日にイリノイ州はプレインフィールドってところにて開
催した、史上初の女子選手のみによるデス・マッチ・トーナメント『Queen
Of The Death Matches 2006』の全容を納めたもの。
いやしかし、IWA−Midsouthって団体のイベント企画力には常々注目
していたつもりのワシなんですが、まさかこんな企画が現実化するとは
ねェ...。ではでは早速、全世界のデス・マッチ・マニア注目の本興行、
DVD−Rにて振り返ってみましょ。

★★DISC-1★★

○まずは、やっぱりこの人...
  例によって例の如くの観客動員数(4〜50人程度)やけど、やっぱり
 イアン総帥が何か一言話さないと興行は始まりまへん。って事で総帥
 自らマイクを握ってのスピーチの模様が収録されとります。で、挨拶に
 続いて総統の口から出たのは、【Stranglehold Wrestling】なる独立団
 体(実際は団体やなしに、当興行一度っ切りの名称かも?)が10月2
 9日に開催した、カナダでは初となるワン・ナイト・デス・マッチ・トーナ
 メント、その名も『Bloodstock 2006』を、女子選手ながらあの“デス・マ
 ッチ・ジーザス”ネクロ・ブッチャーを下して制したばかりのルフィストの
 欠場って残念なアナウンス。当のルフィスト自身もイアンの側に現れて
 欠場に至った経緯(どうやらネクロさんとの試合で右手を負傷したみた
 い)を説明するんやけど、愛弟子ミッキーと、ネクロさんを倒してのトー
 ナメント制覇なんて“金看板”を持つルフィストとの一騎討ちは、イアン
 総帥としても簡単に“安売り”するんやなしに、出来るだけ“温めて”お
 きたいカードのはず。ルフィストの負傷欠場を“仕掛け”やと言うつもり
 はさらさらないけど、内心イアン総帥も、「まだまだ福の神はワシを見
 放しておらんデ」ってとこやったんやないやろかね。
○全選手参加の入場式〜記念撮影
  イアン総帥の司会により、総勢7名の選手が次々にリングへ。中でも
 注目は、我が日本国より参戦の尾崎魔弓と、尾崎のブッキングに尽力
 したのであろう坂井澄江や。しかしルフィストの欠場でトーナメント表に
 穴が開いてしまい、イアン総帥もどうしたものかと思案顔...。
○頭数が足らんのやったら、このワシが...
  と、突如リング・サイドに姿を見せたのは、なんと“男子選手”のセク
 シー・エディ!。イアン総帥を相手に、「ルフィストはワシの同僚。その
 同僚がしでかした不始末なんやねんから、頭数が足らんで困っている
 のやったら、是非このワシをトーナメントに参加させてくれへんか」と、
 腰を怪しく前後に振りながら(苦笑)懸命のアピールを開始。これには
 さすがのイアン総帥も困り果てた(よ、この大物役者!)みたいで、観
 客にまでジャッジを求める始末ですワ。ま、勿論観客は「そりゃ面白い
 から認めてやれよ」って非常に軽い乗りやし、当初予選でルフィストと
 当たるはずであった巨漢のアミーも、あっさりとエディの参加を了承。
 これで史上初の女子選手のみによるデス・マッチ・トーナメントに、“男
 子選手”が参加する事となりました...(苦笑)。
○早くも激戦の火蓋が...
  エディの参戦決定で、いきなり脱線ムード(苦笑)が色濃く漂い出し
 た本トーナメントなんやけど、記念撮影を終えて選手が各自控え室へ
 と戻りだしたところでハプニングが勃発。予選第1試合でミッキーと激
 突するはずのアン・スラックス(←そんな名前のスラッシュ・バンドがあ
 ったような、なかったような...)がミッキーの後頭部にメリケン・サッ
 クで卑劣&強烈な一撃をお見舞いや!。 
@Unlucky 13 Staple Gun Death Match :
 Ann Thraxx vs. Mickie Knuckles
  予選第1試合で行われるのは、予め用意された13枚の1ドル紙幣
 の過半数である7枚を、大型工業用ホチキスを使って対戦相手の身体
 に先にブチ込んだ方が勝ちってルールの試合。さてさて上記した様に
 ミッキーを急襲したアンですが、勿論アンの狙いはトーナメント制覇の
 大本命であるミッキー潰しでして、急襲にひるんだミッキーの舌(もしく
 は唇?)に1ドル紙幣を打ち付け、強引にリング・ベルを鳴らしてしまい
 ます。で、ここから繰り広げられたのは壮絶極まる内容の試合。実際、
 女子選手のデス・マッチなんやから、なんてワシ自身もちょっと甘く考
 えていたし、男子のデス・マッチ以上にイロモノ視もしておりました。
 けど顔や胸!に大型工業用ホチキスによってビシバシと打ち込まれる
 1ドル紙幣の残酷さと、ミッキーによる師匠イアン譲りのエルボーや頭
 突き、手加減抜きの顔面への蹴りを全て正面から受け切り、最後の最
 後まで心が“折れ”なかったアンの驚異の奮闘振りで、本試合は200
 6年のデス・マッチ界珠玉の一戦となりましたんや。ジャーマン&鼻っ
 柱への1ドル紙幣ブチ込みにて、最後はアンが文字通り血まみれで玉
 砕となったけど、この1試合だけで絶対に払った銭は高利率の利子ま
 で付いて戻ってくるはずなので、是非これを読まれた皆さんも本DVD
 −Rを観て欲しいな。これは正味でマストや!。
AThumbtack Death Match :
 Vanessa Kraven vs. Rachael Putski
  予選第2試合は画鋲マッチでして、これを志願したのはヴァネッサ・
 クルヴェンとレイチェル・パツキ(どうやらあのアイヴァン・パツキの娘さ
 ん、もしくは血縁みたいや)。試合はGパン着用で現れたヴァネッサと
 は対照的に、薄い布地のホット・パンツ着用で現れたレイチェルが、そ
 の肉付きの良いお尻(失礼)に、その広い背中(またも失礼)にと、
 量の画鋲を喰らって悶絶。ウーン、これは一方的にヴァネッサがレイ
 チェルを下すかと思ったのですが、最後の最後でレイチェルが反撃を
 開始。やや強引過ぎる感も否めないのですが、ヴァネッサを画鋲トラ
 ップに押し込み、自慢の体重を利して(最後まで失礼)圧殺しました。 
B4 Corners Of Pain Match :
 Amy Lee vs. SeXXXy Eddy
  “男子選手”のセクシー・エディの緊急参戦で、俄然注目を浴びる事
 となった予選第3試合。戦いの舞台は、リング下の四方に各種のトラ
 ップを設営したものでして、女性版ブル・ペイン(失礼)とでも形容出来
 そうな立派な体格と井出達のアミー・リーの入場を待って、いよいよリ
 ング・ベルが!。いやいや、エディの試合なら、試合前の女性客への
 セク・ハラ寸劇が付き物。しかも今宵の試合なら、わざわざ女性客を
 客席から物色せずとも、目の前にアミーが居てますがな。って事でエ
 ディはアミーに対し、リングに仰向けに寝っ転がる様に指示。と、アミ
 ーも怪訝そうな素振りは見せるものの、素直にこれに従い、エディの
 十八番の男根攻撃を受ける羽目に...。いや、これはアミーの仕掛
 けた巧妙なる罠。仰向けに寝っ転がりつつ、アミーの手はエディの股
 間を鷲掴みや(苦笑)。以下、試合となっても両者の仕掛けるネタの
 大半は相手の股間絡みのスポットって塩梅(苦笑)。勿論リング下の
 トラップもエディが進んで被弾し、アミーによるシャッタード・ドリームス
 まで受けてやり、その代わりにと、トラップで苦悶するアミーの顔面目
 掛け、股間で絞ったレモン汁をブッ掛けるって大暴走や...(苦笑)。
 粘るアミー(←当然エディがキャリーしてやっているんやけど)を大量
 のトラップで埋めて圧殺したエディ、“男子選手”による女子選手のみ
 のデス・マッチ・トーナメント制覇って世紀の珍記録に向け、好発進っ
 てところでしょうか......(苦笑)。
 【追記】やけに“苦笑”の文字が躍るレビューとなったけど、@やAの
 様なキツい試合ばかりでは観ているこっちも辛いし、誰が考え付いた
 のかは分からんけど、エディの参戦は大正解ですワ。 
CBarbed Wire Madness Match :
 Sumie Sakai vs. Mayumi Ozaki
  予選第4試合は尾崎魔弓と、多分その尾崎をブッキングしたのであ
 ろう坂井澄江とが、有刺鉄線マッチにて一騎討ちするって構図のマッ
 チ・メイク。リング・ベル早々坂井が繰り出した月面水爆を余裕を持っ
 て回避した尾崎は、チェーン・パンチ攻撃⇒有刺鉄線2×4攻撃と坂
 井に責め入り、ミスター・ポーゴの十八番であるチェーンによる絞首刑
 攻撃まで披露。最後もコーナーに立て掛けた有刺鉄線ボードに坂井
 をパワー・ボムで投げ込み、殆どワン・サイド・ゲームで坂井を下して
 しまいました...。ウーン、両者の日本国でのポジションを思うと仕方
 のない展開なんやろけど、もうちょっと均衡した戦い模様を構築しても
 良かったのではないやろかね。
DTaipei Death Match :
 Mickie Knuckles vs. Rachael Putski
  ビール瓶等の破片をバンテージに付けて武装し、それでただただ相
 手と殴り合うって凄惨な試合をタイペイ・デス・マッチと申しまして、多
 分ゴツゴツと武装したゲンコツが、甲羅のデコボコしたタイペイ亀にそ
 っくりなところからネーミングされたんやと思います。で、そんな過酷な
 ルールで行われるのが、準決勝第1試合のミッキー対レイチェルなん
 やけど、そのタイペイ・デス・マッチの先駆者が誰あろう、ミッキーの師
 匠であるイアン・ロットン総帥(実況者も、タイペイ・デス・マッチをイアン
 ・ロットン・スペシャルと解説)。これはミッキーも師匠の顔を潰す事と
 なるため、意地でも負けられん一戦や。そしてミッキーもそこらは十分
 に理解している様子で、試合前にカメラ・マンの要求に従って武装した
 バンテージを誇示してリングに仁王立ちするその姿は、イアン総帥に
 生き写し(←これでも精一杯褒めているんやデ、ミッキーさん。ワタシ
 はあんな禿デブになんて似ていないなんて怒らないでね)やないの。
 さてさて肝心の試合なんやけど、いくらタイペイ戦とは言いつつも、危
 険極まりない武装バンテージでの攻撃はフィニッシュまで封印し、そこ
 に行き着くまでは“通常”のプロレス・スポットでお茶を濁すんやろと踏
 んでいたワシの予想を軽く覆し、ミッキーもレイチェルも終始愚直なま
 でに武装バンテージでの殴り合いに執着。果ては、パイプ椅子を二脚
 並べて両者はそこに着座して相対し、あのネクロ・ブッチャーさえも真
 っ青となるであろうゲンコツ合戦(←忘れたらアカンよ、両者の拳には
 ビールの破片が付いてるんでっせ!)まで披露。最後はミッキーの放
 ったタイペイ式のストレート・パンチがモロにレイチェルの顔面に吸い
 込まれ、ジャーマン⇒シャイニング・ウィザード風の顔面蹴りと繋いで
 ミッキーが勝ち名乗りや。ウーン、これまた説得力があり過ぎる、エゲ
 つないフィニッシュ・シーンやったな。@の試合に引き続き、この試合も
 2006年のデス・マッチ界の“最狂部門賞”の受賞最有力候補やデ。
 
★★DISC-2★★

@2 out of 3 Log Cabin Lighttubes Match :
 SeXXXy Eddy vs. Mayumi Ozaki (w/Sumie Sakai)
  「オトコの選手とは日本でも試合をやっているので問題ありません」、
 これ予選を突破した尾崎が、準決勝で合いまみえるセクシー・エディを
 頭に描いて吐露した決意の一言。で、予選で下した坂井をセコンドに
 従え、3個用意された蛍光灯トラップの内の2つに相手をブチ込んだら
 勝ちってルールが設定されたエディ相手の準決勝第2試合に挑んだ
 尾崎なんやけど、リング・ベル早々エディによってコーナーに押し込ま
 れた末に、いやに隆起した(苦笑)エディの股間を顔面にグリグリと押
 し付けられる恥辱...。尾崎が日本国でどんな男性選手を相手に試
 合をやっているのかは知らんけど、ここまで己の股間に拘って(苦笑)
 試合をやる奴は、多分このエディが初めてやったでしょうな.....。
 さてさてこれでペースをしっかり握ったエディ、やけに相手との密着度
 の高いストレッチ技で尾崎を締め上げ、ショルダー・スルーにて尾崎を
 蛍光灯トラップへと投棄。しかしこれで王手となったはずのエディ、ちょ
 っと余裕を持ち過ぎたか、尾崎の反撃の裏拳半ダースを喰らい、コー
 ナーに立て掛けられた蛍光灯トラップへとブチ込まれ、これでスコアー
 上は1対1のイーブン。ただし勢いは最早尾崎の側に移っており、『Sm
 artMarkVideo』のカメラ・マンに対して、「ドモ、アリガト。ミスター・ロボッ
 ト」などとステックスの名曲の一節を歌い、ロボット・ダンスを行って、再
 度のペース掌握を狙ったエディでしたが、コーナー頂部に登ったところ
 で尾崎から股間をむんずと掴まれ、それでも結構恍惚の表情を浮かな
 がら最後に残った蛍光灯トラップへと沈んで行きよった...
 こうして、“男子選手”による女子選手のみのデス・マッチ・トーナメント
 制覇って世紀の珍記録は夢と途絶えたのでした...(残念無念)。
 【追記】あの気位の高い尾崎にしては、エディ相手のベタベタの試合を
 よく投げ出さずに完遂したものやと思う反面、繰り出した技の大半がエ
 ディの顔面への過度のストンピングに代表される様に、対戦相手との
 フィジカル・コンタクトを最小限に止めたもの。そらあのエディと身体を
 ベタベタと密着させるのは女子選手にとっては苦痛以外の何物でもな
 いやろけど、折角エディも持ちネタ全開で仕掛けて来てるんやから、も
 うちょっとだけ“脱線ファイト”でも良かったんやないやろか...。 
ANo Rope Barbed Wire, Electrified Lighttubes,
 Fans Bring The Weapons Steel Cage Match :
 Mickie Knuckles vs. Mayumi Ozaki (w/Sumie Sakai)
  ミッキー絡みの掛け値なしの熱い激戦と、“裏主役”セクシー・エディ
 の大奮闘で、試合数こそ少ないものの、ここまで驚異のハイ・テンショ
 ンを維持して来た、IWA−Midsouthプロデュースによる史上初の女
 子選手のみのデス・マッチ・トーナメント『Queen Of The Death Match
 es 2006』。いよいよこれから行われるのがトーナメントの優勝決定戦
 なんやけど、大方の予想通りにここまで辿り着いたのは、ミッキー・ナ
 ックルズと、“東方からの客人”尾崎魔弓。大型の脚立や各種の公認
 凶器、有刺鉄線、点灯させた蛍光灯などで足の踏み場もないリングを
 冷たい光を怪しく放つ金網がグルリと取り囲んで、地獄の舞台もつつ
 がなく設営終了。先に中へと入った尾崎、さすがにその息苦しいまで
 の圧迫感に不安を覚えたか、散在する各種公認凶器を手にして総点
 検や。対するミッキーは現在IWA−Midsouth認定の女子王座と、N
 WA−Midwest認定の女子王座の二冠に就いており、このトーナメン
 トを制するとデス・マッチ女王の称号まで得て、晴れてトリプル・クラウ
 ン王者となる事からか、準決勝戦で強いられた額からの流血を拭き取
 る事さえせず、何時も通りに努めて明るく、しかしそこに確かな決意の
 表情も携えての入場。そして静かな立ち上がりで始まった試合は、尾
 崎の少々遠慮気味な蛍光灯攻撃を口火に、ジワジワとヒート・アップ。
 “東方からの客人”尾崎魔弓をもてなし、そして最終的に本トーナメン
 トを制する役回りであるミッキーが、各トラップを率先して踏み抜き、被
 弾するって流れで試合は進み、一発逆転を狙って蛍光灯を取り出した
 尾崎に、最後はミッキーの顔面蹴り(with蛍光灯)がモロに決まって、
 優勝決定戦にピリオドが。この瞬間、ミッキーはトリプル・クラウン王者
 となりましたんや
 あ、この様子を金網の外から眺めていたルフィストとヴァネッサが金網
 の中に入り、疲労困憊のミッキーを激励するとともに、ミッキーの達成
 した偉業を讃える仕草。おぉ、さすがはデス・マッチ女王同士、分かり
 合い讃え合う“何か”があるのやな、なんて思ったけど、これはやっぱ
 りルフィストらの罠。突如ルフィスト&ヴァネッサはミッキーに襲い掛か
 り、ミッキーを完全KO。それどころかマットに伸びたミッキーの身体に
 カナダの国旗を被せるデモンストレーションや。ウーン、ミッキーとルフ
 ィストを中心に、“物語り”は早くも次章へと動き始めたみたいですな。
 
 【追記】予選〜準決勝戦〜優勝決定戦と合計3試合をこなした尾崎や
 ったけど、正直“よそ行き”な闘い振りやと感じさせる場面も。ただ、い
 きなり米国の独立団体でデス・マッチをやらんとアカン事となって、尾
 崎自身も大いに戸惑ったはず。それを思うならば及第点以上の働き
 振りであったとも言えるな。ミッキー相手に“お仕事”を“完遂”する際
 に受けた顔面蹴り(with蛍光灯)も説得力があったし、ルフィスト&ヴ
 ァネッサに蹂躙されたミッキーに対し、一度は気遣う素振りも見せたも
 のの、最後は非情の一撃を喰らわしたその姿勢にも、プロ意識っての
 を十二分に感じましたワ。さてさて、これから先の展開に尾崎がどう絡
 むのか、はたまたやはり今回だけのゲスト出演だったのか、それはワ
 シには分かりまへんが、もし叶うのなら尾崎自身が今宵ここで見聞き
 し、体験したものを少しでも多く日本の女子マット界に持ち帰って貰え
 たら、なんて願っておる次第です。

 【感想】先にも書いたけど、当初は女子選手のデス・マッチなんて、な
 どとワシ自身もちょっと甘く考えていたし、男子のデス・マッチ以上にイ
 ロモノ視もしておりました。またいくら世間では男女雇用機会均等法な
 んてのが施行され、男女間の仕事の壁ってのがなくなったと言っても、
 勿論プロレス界においても男女間の壁なんてとっくに崩れ去っている
 と知ってはいても、ことデス・マッチだけは、なんて了見であったワシ。
 そう、デス・マッチだからと、知らず知らずに壁を作り、聖域化させ、そ
 こでぬくぬくと一端のマニア気取りをしていたんですな。しかし正に
 字通り“ベルリンの壁崩壊”級の衝撃を伴い、デス・マッチ業界にも変
 革の大波がやって来た模様。さぁ、大波にのまれて息絶えるのは?。
 以上、来るべき2007年のデス・マッチ業界に必ずや大きな影響を与
 えるであろう、IWA−Midsouthによる史上初の女子選手のみのデス
 ・マッチ・トーナメント『Queen Of The Death Matches 2006』でした。
 ※大波が去り、再び静けさを取り戻した砂浜には、男子デス・マッチャ
 ー達が書き残したと思われる“DEATH”の文字がアチコチに...。
 なんて事にだけはならんといて欲しいものですなァ、いやホンマ。 


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