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Extreme Debuts
(VHS-TAPE)
収録時間:約4時間 |
初体験って言葉がおます。まァ何も我々の大好きな“あれ”についての
初体験だけやなしに、世間には様々な初体験がありますわな。で、レス
ラーなんて特殊な職業を選択した人間には、我々が大好きな“あれ”に
ついての初体験以外に、必ず“初デビュー戦”ってのが訪れます。
そう思うとちょっと知りたくなって来まへんか?、現在デカい顔をしてリン
グ上でブイブイ言わしているあの人やこの人の“初デビュー戦”を。
で、そんなマニアックで、ちょっと意地悪なワシら汚れファンのために編
集されたのが、皆様お馴染の米国の『Rf-Video』ってちょっと怪しいプロ
レス・グッズの通販屋から、1本12ドル(ワシは今回、某国内個人商店
より無償で借用)で発売されているVHSテープ(著作権や肖像権を全く
無視した海賊コピー・テープ)。なんとここには総勢22名の選手達の、E
CWマットでのデビューの模様が収められておりますんでっせ!。
ではマニア心を微妙にくすぐる、有名選手達のECWマットでのデビュー
の姿、とくと鑑賞してみましょ...。
【注意】
“初デビュー戦”ってのが本VHSテープの売りなんやから、普通なら
キチンと収録日時や収録場所がテロップ等で挿入されるはずなんや
けど、『Rf-Video』がそんな手間な事なんてする訳がおまへんわな。
仕方がないので出来るだけワシが手元の各種資料やネットでの情報
などを元に調べたデータを書いてみました。ま、ワシの調べたデータ
もいい加減なので、余り信用せんといてな。あ、もし正しいデータを御
存知の方がいらっしゃるでしたら、是非ワシまでご一報下さいな。
(01)Cactus Jack vs. Sabu
1994-06-24 : Hostile City Showdown 1994
South Philadelphia, PA - ECW Arena
WCWとの交流の一環で、当時WCWのタッグ王座に就いていたカ
クタス・ジャック(ミック・フォーリー)がECWへ参戦。サブゥーと対戦し、
敗退してしまいます。敗戦後のカクタスは、「今夜、俺は3つの肩書き
を失った。最も自虐的で、最も醜く、一番殺してやりたいと思われるレ
スラーだったのに」と、サブゥーへの呪詛の念を吐露。
(02)Tommy Dreamer vs. Tazmaniac
1993-10-02 : NWA Bloodfest Part 2
South Philadelphia, PA - ECW Arena
原人ギミックを絶賛敢行中のタズマニアック(現タズ)相手にECWマ
ットでの“筆下ろし”を行ったのはトミー・ドリーマー。場外戦ではタズマ
ニアックと互角に渡り合ったものの、最後はダズマニアックの雪崩式
スープレックスを喰らって轟沈や。
(03)Shane Douglas (w/Paul E. Dangerously & Jimmy Snuka
& Eddie Gilbert & The Dark Patriot & ?)
vs. Don E. Allen & Renesto
ポール・E、スヌーカー、エディ・ギルバート、ダーク・パトリオット(ダ
グ・ギルバート)らを従えて現われ出たのはシェーン・ダグラス。ハン
ディ戦など物ともせず、秒殺で勝利を握っております。ただ残念な事
にこの貴重な試合の収録日時が分からんのですワ。多分、1993年
の春から夏頃やと思うんですが...。
【追記】
ワシとこのHPによく遊びに来てくれはる『王流さん』より、この試合
が行われたのは93年8月7日(ロケーションは勿論ECWアリーナ)
であるとの情報をいただきました。ありがとうございました!。
(04)Sabu vs. Tazmaniac
1993-10-01 : NWA Bloodfest Part 1
South Philadelphia, PA - ECW Arena
FMW参戦時の日本製VHSからの無法コピー映像を枕言葉として
ジョーイ・スタイルス氏に紹介されているのはサブゥー。地上波では決
して放送出来ぬ“キチガイ”キャラを(ポール・Eから?)与えられ、タズ
マニアック相手のECWデビューとなりました。
(05)Rob Van Dam vs. Axl Rotten
1996-01-05 : House Party 1996
South Philadelphia, PA - ECW Arena
今度はサブゥーの相方、RVDのECWデビューの映像。ちょっと胡
散臭い感じのカンフー・ギミックを披露し、5★スプラッシュからコーナ
ーのリバウンドを利用した開脚プレスに繋いで締め。しかし相手がデ
ス・マッチ部門専属のアクセル・ロットンとは、RVDが欲しくって仕方
のなかったポール・Eにしては、らしくないマッチ・メークでしたな。
(06)Lance Storm vs. Balls Mahoney
1997-02-01 : Crossing The Line Again 1997
South Philadelphia, PA - ECW Arena
角刈りで後ろ髪だけを伸ばし金色に染める。ワシのファッション・セ
ンスの範疇外に属する、どうにもダサ過ぎる井出達でリングに上がっ
たのはランス・ストーム。プロレスは結構上手いし、マスクもそんなに
悪くはないのにずっと大ブレークしないのは、やはり彼独特のファッシ
ョン・センスが彼のプロレス自体に影を落としているからか(失礼)。
(07)Gangstas jump Public Enemy
1995-06-17 : Barbed Wire, Hoodies, and Chokeslams
South Philadelphia, PA - ECW Arena
会場全体をダンス・ホールと化してノリノリで踊るパブリック・エネミー
の背後に忍び寄る黒い影2つ。勿論ニュー・ジャック親分とムスタファ
から成るギャングスターズや。凶器を使ってパブリック・エネミーを大流
血に追い込み、最後には警官達に手錠で後手に拘束される...。
ある意味、これだけ“らしい”デビュー戦ってのもないよな(苦笑)。
(08)Rick Steiner saves Tazmaniac
クリス・ベノワのインタビュー中、タズマニアックとディーン・マレンコが
各々客演。最後にはベノワ&マレンコに袋叩きにされるタズマニアック
を救えとリック・スタイナーまで現れて...。これって、一体誰のデビュ
ーの映像なんやろ。次の映像がエディ・ゲレロなので、ベノワって感じ
がする反面、『Rf-Video』の商品紹介欄には“Rick Steiner saves Taz
maniac”と書かれてあって、スタイナーのデビューとも思えるし...。
(09)ECW TV Championship :
Eddy Guerrero vs. Too Cold Scorpio
1995-04-08 : Three Way Dance
South Philadelphia, PA - ECW Arena
スコーピオの保持するTV王座に挑戦するって破格の扱いでECWマ
ットに現れたのはエディ・ゲレロ。高レベルの攻防の末にスコーピオを
破っていきなりTV王座をゲット(ここからマレンコ相手の珠玉の名勝負
集へと繋がるんやね)。プロデューサーであるポール・Eの並々ならぬ
期待の大きさが感じられる、最高のECWデビュー戦でしたな。
(10)Rey Misterio Jr. vs. Psicosis
1995-09-16 : Gangstas Paradise
South Philadelphia, PA - ECW Arena
ベノワ、マレンコ、ゲレロを一気にWCWに引き抜かれたECW。なら
ば今度は『エクストリーム・ルチャ・リブレ』でどないや!、とメキシコの
AAAより直輸入したのがミステリオとシコシスの2選手。そう、これは
選手個々のデビュー戦やなしに、『エクストリーム・ルチャ・リブレ』って
新たなネタのデビュー戦ですんや。あ、勿論内容はお墨付きでっせ。
(11)Steve Austin promo :
1995-10-07 ? : South Philadelphia, PA - ECW Arena
この人もECWに在籍しておりました。当時、エリック・ビショフから電
話一本でWCWを解雇されたばかりで、ならばこれをネタにしてECW
で暴れてくれとポール・Eが誘ったそうです。ホーガンのコス・プレをし、
ビショフやWCWを徹底的にコケにしまくるオースチン、爆笑ものやね。
(12)Stevie Richards (w/Raven) vs. Hack Myers
1995-01-07 ? : South Philadelphia, PA - ECW Arena
スティーヴィ君に紹介されてECWアリーナに現れたのはレイヴェン。
凶器が仕込まれているらしいワーク・ブーツを、レフェリーのブラインド
を突いてマイヤーズの顔面にブチ込み、スティーヴィ君を好アシスト!。
(13)Al Snow (w/Jason)
vs. Tazmaniac (w/Paul E. Dangerously & 911)
収録場所、収録日時ともに不明(頼むからキチンとテロップを入れて
くれよ!)のファン・カム映像で収められたのはアル・スノーのECWマ
ット初登場。どうも何処かのローカル興行みたいでして、白熱した攻防
の末に、タズマニアックの強烈なジャーマンにてアルが敗退ですワ。
(14)Eddie Gilbert & Don Muraco
vs. J.T. Smith & Glen Osborne
多分、最初期のECWの映像。JTスミス&グレン・オズボーンの猛
攻を受けエディ・ギルバートがフォール負けを喰らう寸前、花道を全速
力で駆け抜け、オズボーンの後頭部にセル・フォン・ショットを見舞う、
ちょっとオデコの辺りが怪しくなった(失礼)男が1人。そうですワ、誰
あろうポール・Eその人でっせ。ウーン、収録日時が知りたいなァ。
(15)PG 187 (Justin Credible) vs. Chris Candido
1997-08-21: Queens, NY - Elk's Lodge
USWA【United States Wrestling Association】時代のギミックであ
る(?)PG187にて現れたのは、現在のジャスティン・クレディブル。
いきなり忌まわしき(??)ギミックを脱ぎ捨て、ECWのロゴ・マーク
の入ったTシャツを羽織って客席のご機嫌伺いですワ。あ、試合は
キャンディード君の勝利で終わっております。
(16)P.J. Walker (Justin Credible)(w/Jason) & Jerry Lynn
vs. FBI (Tracey Smothers & Little Guido)
1997-09-19 ? : Blackwood, NJ ?
今度はWWF(当時)時代の駆け出しの頃のギミックであるPJ.ウォ
ーカーを名乗って現れた、現在のジャスティン・クレディブル。試合の
真っ最中にジェイソンと2人してリンをダブル・クロスしてしまいました。
しかしなんでジャスティンだけ2つも映像を入れたんやろね...。
(17)Tajiri vs. Antifaz Del Norte
1998-12-19 : South Philadelphia, PA - ECW Arena
2003年12月に刊行されたタジリ選手著の自伝『ザ・ジャパニーズ
・バズソー』にも詳しいタジリのデビュー戦。あ、その本によると本試合
はトライ・アウト戦って事らしいのやけど、あえてECWアリーナで試合
を組んだって事は、ポール・E側にもそれなり以上の自信があったん
やろね。「タジリなら、絶対に外さんやろ」って。勿論それにキチンと応
えたタジリも立派。この映像、タジリのファンならマストでっせ。
(18)Super Crazy vs. Antifaz Del Norte
1998-12-26 : Queens, NY - Elk's Lodge
タジリのトライ・アウトの一週間後、今度はダジリの兄弟子とも言える
クレイジーのトライ・アウト戦がニュー・ヨークにて組まれました。こちら
も相手を務めるのはアンティファスでして、タジリ戦同様に相手の潜在
能力を十二分に発揮させてくれましたデ。タジリの自伝によると、アン
ティファスに対してもポール・Eは興味を持っていたらしいのやけど、最
終的にECWに居付いたのはタジリとクレイジーのみ。アンティファス
がそんなに見劣りするとはワシには思えんし、ある意味アンティファス
が踏み台となってくれたからこそ、現在のタジリとクレイジーの活躍も
ある訳(当然両人の努力と才能はあって)で。そう思うと、プロ・レスラ
ーって職業でブレークするのも大変なんやなァ...。
(19)Mongo (w/Bill Alfonso) and 911 go at it
ビル・アルフォンソと共にリングに現れたのは、サングラスを付け頭
にタイ・ダイ柄のバンダナを巻いた、モンゴって名前の体格の良い男。
誰あろう、これこそ後のババ・レイ・ダッドリーでっせ。
(20)J.T Smith & Damien Stone (Little Guido) vs.
Buh Buh Ray Dudley & Big Dick Dudley
(w/Sign Guy Dudley & Dances With Dudley)
1996-04-13 : Massacre on Queens Boulevard
Queens, NY - Lost Batallion Hall
ババ・レイと来たら、次はD−ボンですな。兄弟衆の試合に一枚噛ん
で大暴れ(兄弟衆で一番凶悪なビッグ・ディックに対しては控え目なと
ころがプリティ)のデビューとなりました。尚、対戦相手のJTスミス&グ
イドーも、ここでのやりとりがキッカケとなって、あの高名(苦笑)な『純
血イタリア人軍』結成へと動くんや。そう、この試合って結構歴史上意
味のある一戦なんですワ。
(21)Justin Credible (w/Francine) & Rhino
vs. Jerry Lynn (w/Tommy Dreamer) & Scott Hall
2000-11-10 Schenectady, NY
“初デビュー戦”って括りとなると、これはちょっとどうかいな、なんて
思いもありますが、とりあえずスコット・ホールのECWマット初登場の
映像がこれ。ECWって団体自体が崩壊間近やったし、ホールにとっ
てもそのECWを主戦場にしよう、なんて考えはこれっぽっちもなかっ
たやろな。あ、ちなみにこの翌日の興行にもホールは参加しておりま
す。ま、気難しい超大物の、たった2日間の気紛れってとこやろか。
(22)Dusty Rhodes - Steve Corino altercation
1999-12-02 Atlanta, GA - The Tabernacle
これまた超大物、ダスティ・“アメリカン・ドリーム”・ローデスのECW
初登場の映像。スティーブ・コリーノの挑発に乗ってまんまとリング上
に登場するって筋書き(勿論、最後はバイオニック・エルボーでコリー
ノを一蹴)自体、いかにもローデス好みってとこやね。 |
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