Payback
 April 4th, 2001 - Dover, DE
 (DVD-R)
 収録時間:約1時間20分
 今回ご紹介するのは、2001年4月4日にCZWがデラウェア州はドー
ヴァーにて開催した定期興行『Payback』の模様を収めたDVD−R。ワ
シは当HPではお馴染みの『RF-VIDEO』に、週末恒例のディスカウント
・セールに合わせて送料別10.2ドルでオーダーを入れ入手いたしまし
たんや。あ、ただブツが届いてちょっとビックリ。ジャケットの右肩や、再
生画面の冒頭に『Highspots』のロゴが入っております。そう、このDVD
−Rって『RF-VIDEO』製ではなく、『RF-VIDEO』の商売敵(?)のはずの
『Highspots』製。ウーン、海賊ショップ同士の水面下の繋がりってワシら
には計り知れぬものがあるけど、今回はいくらかの荒利を上乗せして、
『RF-VIDEO』が『Highspots』に無断(?)で転売をしよったんやろかね。
あ、当然このDVD−Rは『Highspots』でも購入可能なんやけど、こちら
なら定価で9.99ドルと、『RF-VIDEO』に比べて安価。ただし『Highspot
s』の場合は『RF-VIDEO』より送料が割高となるので、トータルで比べる
のなら優劣付けられんってとこやろか(ビジネス面では、『Highspots』の
方が上)。また肝心のDVD−Rに収録された映像やけど、これは事前
の予想通り、モロに『Smart Mark Video』が過去に発売したVHSテープ
のコピー。『Smart Mark Video』が最近商品展開しているCZWのアーカ
イブス・シリーズなら、マスター・テープからのデジタル化で画質もそれな
りに綺麗なんですが、やっぱりVHSテープからのお手軽コピーモノでは
画質も並の下クラスってとこ。それにしても米国のプロレス映像海賊ショ
ップ業界って、仁義なんて言葉をハナっから全く無視した、生き馬の目を
くり抜くような恐ろしい世界なんやねェ(苦笑)。

○まずは『妻殴り』のインタビューから
  『妻殴り』とマネージャーのスマック、会場横の駐車場にてインタビュ
 ーを受けております。
@Jeff Rocker vs. Fast Eddie Valentine (w/Jon Dahmer)
  ボストン・クラブでヴァレンタインをグイグイ締め上げるロッカー、網打
 ち式原爆固めにてロッカーをブン投げるヴァレンタイン。今宵のオープ
 ニング・マッチはなかなか熱い展開を経て、最後はロッカーに軍配が。
AJohnny Kashmere
 vs. Z-Barr the Superstar (w/Trent Acid)
  口八丁、手八丁のアシッドの仕掛けにより始まったカジミアとバーと
 の一騎討ちなんやけど、しつこくアシッドが試合に介入し、最後は殆ど
 2対1のハンディ戦に。こうなったら、もうカジミアに勝機はおまへんワ。
BReckless Youth vs. Nick Berk vs. Trent Acid
  そのアシッドを含めた3WAY戦ですが、どうやらアシッドは序盤の数
 分間戦う事を免除されたみたいで、試合の中盤から勇躍参戦。試合
 は3WAY戦らしく、攻め手受け手がクルクルと変わり、最後はロープ
 悪用のフォールにてアシッドがちゃっかりバークをフォールや。  
CCZW Iron-Man Championship :
 Lobo vs. Jon Dahmer (w/Fast Eddie Valentine)
  2001年2月10日、『妻殴り』を撃破して自身3度目のCZW認定の
 鉄人王座へと就いたロボ。今宵はそのロボが保持するタイトルに、ダ
 マーがチャレンジするってカードが組まれました。試合はロボにしては
 大人しい感じの内容で、チョーク・アウトを狙って背後からスリーパー
 を仕掛けたダマーを、ロボが上手く身体を乗せてフォール。あれあれ、
 鉄人王座が懸かっているのに、こんな幕引きで良いんでしょうか?
DRic Blade & Ruckus (w/The Dewey)
 vs. The Briscoe Brothers
  素早いスポット回しと、適度の場外戦(場外ダイヴ含む)にて、狭い
 会場をヒート・アップさせたグッド・マッチ。今宵はブレード&ラッカス組
 に凱歌が上がったんやけど、勝敗はさておき、両チームとも今宵の試
 合の内容には納得ものだったみたいで、試合後はどちらからともなく
 シェイク・ハンドを求め、なかなかホンワリとしたムード。と、これに突
 然異を唱えたのが、ブレード&ラッカス組をマネジメントするデューイ。
 脱兎の如くリングに駆け上がって感動の場面をブチ壊してみせ、ブレ
 ード&ラッカスに早く控え室に戻るように叱責。悪のマネージャーって
 のも、ホンマに大変なんですなァ(苦笑)。
ECZW World Tag-Team Championship :
 Wifebeater (w/Big Mac Smack) & Justice Pain
 vs. Nick Gage & Nate Hatred (w/The Dewey)
  『妻殴り』と『正義痛』よりなるユニットの“ヘイト・クラヴ”が保持する
 タッグ王座に挑むは、後に“ニュー・ヘイト・クラヴ”を名乗り、『妻殴り』
 &『正義痛』相手に“ヘイト・クラヴ”の屋号争いを仕掛ける事となるヘ
 イトリッド&ゲージ。試合は植木鉢を頭に被せられ、そこをパイプ椅子
 にて一撃されるなんて狂ったバンプを『妻殴り』が志願し、最後は『妻
 殴り』のスパイン・バスターから『正義痛』に連携ってスポットがあり、
 これで王者チームの防衛かと思ったら、アシッド&バーが突如試合に
 介入。『妻殴り』と『正義痛』にパウダーを投げ付け、『妻殴り』と『正義
 痛』が王座から滑り落ちるってドンデン返しを演出(非常に段取りが悪
 かったけどね)や。
FTommy Dreamer vs. Zandig (w/Z-Barr the Superstar)
  今宵の定期興行、最後の最後には超大物ゲストが参戦。そう、200
 1年1月13日に開催されたECWの最後の定期興行をもって、晴れて
 (?)ポール・Eの呪縛から解き放たれ、自由の身(実は失職状態?)
 となったトミー・ドリーマーが、3月10日の定期興行『War at Station 4
 4』に引き続いてのお出ましでっせ。試合は前回に続いてザンディグ親
 分との一騎討ちで、ザンディグ親分はゲストのドリーマーを引き立てん
 と、試合前からマイクを握って客席に悪態を付いてヒートを買い、ホスト
 としての役割を全力で勤め上げます。またゲストのドリーマーにしても、
 ザンディグ親分を客席後方〜屋外の駐車場まで引き摺り出してド突き
 まくり、ゲストとしての役割を全力で勤め上げて、さァそろそろエンディ
 ングかな、なんて思ったところで突如ザンディグ親分の援護にと、大日
 本プロ所属の葛西“狂猿”純が登場。今では想像も出来ぬ、当時の大
 日プロとCZWとの蜜月を思わせるシーンですが、葛西を追ってタッグ
 王座から滑り落ち怒り心頭状態の『妻殴り』と『正義痛』が大量の蛍光
 灯を携え現れたからさァ大変。リング横のステージ上で文字通り高み
 の見物を決め込むドリーマーの目前で、ザンディグ親分&葛西が被虐
 の極地まで追い込まれてしまいました


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