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Upstate Uproar
Binghamton, NY
1999-11-13
(DVD-R)
収録時間:約2時間5分 |
ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。
さて今回ご紹介するのは、2006年7月期に発売された6タイトルの内
の1タイトル。ニュー・ヨーク州はビングハムトンにて、1999年11月13
日に開催された定期興行の模様を収録したものですワ。
@Dupp Brothers (Jack Dupp & Bo Dupp)(w/Puck Dupp)
vs. Kid Kash & Nova
長身のジャック、アホ・キャラのボー(常に握りっ屁をやっている)、小
柄なパックから成っている『Dupp Brothers』って名のユニット。ネットで
調べたところ、どうもこの時期のECWのドサ回りにはずっと出場し続
けていたらしく、まァ1シリーズ契約の負け役さんってところでしょうか。
さて試合ですが、高い確率で試合中にミス・ムーヴをやってしまうキャ
ッシュに冷や冷やとさせられつつ、それでも相方で先輩格でもあるノヴ
ァの活躍があり、『Dupp Brothers』側セコンドのパックの介入も、何処
からか現れたクリス・チェッティのナイスな追撃があって、最後はノヴァ
組の勝利となっております。
ASimon Diamond (w/Dick Hertz) vs. Jazz
いつも問題を抱える男、サイモンが今宵愚痴るは、どうやら本興行の
6日前、99年11月7日に開催されたPPV『November to Remember
1999』でのジャズ姉さんとの絡み。当然ここにジャズ姉さんも現れ、サ
イモンとの一騎討ちが始まり始まりや。試合は露骨に介入を仕掛ける
巨漢のハーツをジャズ姉さんが上手くやり過ごし、これで今宵は快勝
かと思わせた場面もあったものの、やはり最後は地力に勝るサイモン
に軍配。しかしこの2人(いや、ハーツも入れて3人か)、よくやるなァ。
BSuper Crazy vs. Jerry Lynn
常に高レベルの試合を提供してくれるリンとクレイジーの対決なんや
けど、今宵はコーナーの頂部で絡んだ際、アクシデン気味にリンが背
中から場外テーブルへと落下。これでめっきり動きが鈍くなったリンに
対しクレイジーが少々困惑顔で攻め続けていると、タジリ&スティーヴ
・コリーノが突如試合に乱入。これ、リンに白星をプレゼントするってよ
りは、クレイジーに黒星をプレゼントをしたいって目的からの乱入みた
い(いや、もしやアクシデントの善後処理か?)でして、タジリ&コリー
ノの狙い通りクレイジーが半失神状態のリンにフォールを取られてしま
いましたワ。
CCW Anderson & Bill Wiles
vs. Danny Doring (w/Electra) & Roadkill
試合の序盤、スプリング・ボード式のムーヴを狙ったドーイングが無
様にトップ・ロープからリングへと落下。当然お客の口汚い野次の的と
なってしまう場面がいきなり現出。けどこんな事で滅入るドーイングや
おまへん。相方のロードキルと連携し、キチンと勝ち星だけはゲットし
てしまいましたワ。ウーン、こいつはなかなかハートの強い奴やね。
DYoshihiro Tajiri (w/Steve Corino & Jack Victory)
vs. Little Guido (w/Sal E.Graziano)
Bでの乱入の際、レフェリーに鉄拳制裁を受け、これで怪我を負わさ
れたと顔面を包帯でグルグル巻きにして半ベソ状態のコリーノ(苦笑)
を引き連れ、我等がタジリが登場。今宵の対戦相手は手の合う『純血
イタリア人軍』のグイドーや。試合はリング・ベル早々に披露した宙へ
向けての緑の毒霧噴射、握手と見せ掛けてのショート・キック、コーナ
ーで命乞いするグイドー(←この人も大物役者や)の物真似と、タジリ
がサイコロジカルに攻撃。最後もロー・ブロー⇒日本製丸ノコ・キック⇒
垂直落下式のブレーン・バスターと繋ぎ、タジリが完勝で幕に。
○TNN Opening
ECWの定期放送番組『ECW WRESTLING TNN』のネタ収録のため、
ジョーイ・スタイルスとジョエル・ガートナーがリングへ。と、ここにライノ
が姿を現れ、やおらマイクを握って一席。どうも99年11月7日に開催
されたPPV『November to Remember 1999』で戦ったドリーマー&レイ
ヴェンに対する不平不満や、チームを組んだジャスティン・クレディブル
への思いをグニャグニャと吐露しとるみたいですワ。
EDa Baldies (PN News & Vito "The Skull" LaGrosso)
vs. Axl Rotten & Balls Mahoney
『暴走禿頭軍』のbRとbS(←ぶっちゃけ、只の構成員)ニュース&
ヴィトーが暴れん坊コンビのアクセル&マホーニーと対戦。けど、これ
は絶対に血を見るカードやと思ったら、アクセルのパイプ椅子攻撃か
ら引き継がれたマホーニーのパイル・ドライバーを被弾し、ヴィトーが
あっさりと3カウントを献上。でも安心(?)してね。これはあくまでも暴
力大活劇の導入部。ここから『暴走禿頭軍』のbPとbQであるデヴィ
ト&エンジェルが現れ、それを追う様にニュー・ジャック親分までが颯
爽と御出馬。当然大荒れの展開となり、最後の最後は『暴走禿頭軍』
のbPからbSまで全員が揃って血の海に沈む羽目に。ウンウン、や
っぱりニュー・ジャック親分は何時見ても最高ですな。
FECW World Heavyweight Championship :
Mike Awesome (w/Judge Jeff Jones) vs. Little Spike Dudley
ECW認定の世界王座にドッカリと座るマイク・オーサム。どうやら今
夜はマネージャーのジョーンズに命じ、世界王座を懸けて誰の挑戦で
も受けてやると、オープン・チャレンジ・マッチを宣言したいみたい。で、
ならばと花道に姿を現したのが小兵のスパイク・ダッドリー。アカン、こ
れでは結末は見え見えやんか。ま、それでもスパイクが前もって痛み
止め代わりのL◎D(←あれ、スパイクの芸名と一緒やね)でもキメて
いるのなら、腕か足の一本でも叩き折ってやればお客も喜ぶんやろう
けど、今宵のスパイクは素面のよう。オーサムのスーパー・アッサム・
ボムにてテーブルに轟沈させられるのがやっとでした。
GECW World Tag Team Championship :
Rhino (w/Steve Corino & Jack Victory)
& Chris Candido (w/Tammy Lynn Sytch)
vs. Tommy Dreamer (w/Francine) & Raven
上記したように、どうやら99年11月7日に開催されたPPV『Novem
ber to Remember 1999』で戦ったドリーマー&レイヴェンに対する不満
を糧に、今宵はドリーマー&レイヴェンのタッグ・タイトルへと挑む事に
なったライノ。今にもコスチュームを突き破らんばかりに乳首をビンビン
に隆起させたタミー嬢を引き連れる、ご存知クリス・キャンディードが今
宵のパートナーや。試合はレイヴェンがライノを場外テーブル葬に処す
などと、何時になくベルト防衛に執念を燃やす展開。これに対し、ライ
ノの頼みのパートナーであるキャンディードは、試合中ずっと半ケツ状
態でいるなど、良くも悪くも彼らしさを十二分に発揮。タミー嬢対フラン
シーン嬢によるお約束のキャット・ファイトをはさみ、最後はキャンディ
ードがドリーマーのDDTに敗れ去ってしまいました。尚、試合決着後
に現れたコリーノ一派がドリーマー&レイヴェンをボコボコに痛め付け
ていると、酔いどれ天使サンドマンがお出まし!。あっと言う間にコリ
ーノ一派を追い出すものの、PPV『November to Remember 1999』の
余波から、今度はレイヴェンとサンドマンが内輪揉めをおっ始め、加え
てここにジャスティン・クレディブル&ランス・ストームまでが一枚噛ん
で、もはやリング上は全く収拾のつかない混乱状態へ...。
HJastin Credible (w/Jason) vs. Sabu (w/Bill Alfonso)
混乱を極めたセミを終え、いよいよこれが今宵のメイン。ECWって団
体の中で徐々に頭角を現し始めたジャスティン・クレディブルがサブゥ
と一騎討ち。サブゥの猿真似をして天井を指差し、そのままオリジナル
・シーク式のラクダ固め(片腕だけを極めるスタイル)から、止めとばか
りにフィニッシュ・ムーヴの旋回式墓石パイルをサブゥにズバリと決め
はしたものの、やはりこれは決定打とはならず。最後は、サブゥによる
アラビア式(勿論パイプ椅子付加)のレッグ・ドロップにより、ジャスティ
ンが惜敗して幕となりました。 |
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