Corino vs. RVD
 Dallas, TX - Bronco Bowl
 2000-7-28
 (DVD-R)
 収録時間:約2時間24分
 ECW存命時に地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』をご存知か。
その『RF-VIDEO』が2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、
【Extreme Fan Cam Series】と称して怒涛のリリース・ラッシュでワシらE
CWマニアの懐を直撃しているんや。
さて今回ご紹介するのは、2006年4月期に発売された5タイトルの内
の1タイトル。テキサス州はダラスのブロンコ・ボウルにて2000年7月
28日に開催された定期興行の模様を収録したものですワ。

@Chilly Willy vs. Redd Dogg (w/?)
  今宵のオープニングマッチ(ダーク・マッチ?)は、後にWWEに昇格
 する事となるレッド・ドッグ(ロドニー・マック/ジャズ姉さんの旦那?)
 とウィリーの激突。ラフに攻め込み、豪快なスープレックスも披露した
 ドッグでしたが、マネージャー(名前が分からん)との連携のミスを突
 かれ、試合中常に尻振りダンスでマイ・ペースを保ち続けたウィリーに
 敗退してしまいました。
ANova & Chris Chetti
 vs. EZ Money & Julio Dinero (w/Chris Hamrick)
  試合の権利を有せぬクリス・ハムリック(南部臭さがワシ好み)が試
 合開始早々堂々介入したため、マネー&フリオ組には即刻反則負け
 の裁定が。しかしこれに納得出来ぬとチェッティが、「2対3でやってや
 る!」と力強く宣言。これによって当初予定のなかった(苦笑)番外ハ
 ンディ戦が始まりました。で、この番外戦がなかなかの熱戦へ発展。
 5選手全員が各自の持ち味を全て出し切ったって感じでして、最後は
 ノヴァ&チェッティの合体フィニッシュ・ムーヴが、番外戦の元凶の元
 であるハムリックをズバリと捕らえて幕。ウン、これは楽しめたワ。
○場面は変わって...
  今宵は定期放送番組『ECW WRESTLING TNN』のネタ収録がないた
 めかジョーイ・スタイルスの姿はなく、ジョエル・ガートナーが1人でリン
 グの上に姿を現して、まずはゲストのジャズ姉さんをご紹介。けどここ
 に現れたのは、ジャズ姉さんとは反りの合わぬプロディゲッティ(←現
 在はRiptideって名前で女子団体G.L.O.R.Y.にて活動)。勿論ジャズ姉
 さんとプロディゲッティはモメ出して、しかもプロディゲッティの援護に
 とスコッティ・アントンまでが登場。アントン、ジャズ姉さんをサソリ固め
 に捕らえる大暴走でして、これはワシが止めないとアカンとあのガート
 ナーが勇気を振り絞ってアントンに手出し。けどあっと言う間にガート
 ナーはアントンにド突き回されて。あぁ、ヘタレのくせに勇気なんて出
 すモンやないな、なんて皆が思ったら、最後の最後に正義の味方が
 お出まし(もっと早く来たれよ)。そう、ドミー・ドリーマーの出番ですワ。
BYoshihiro Tajiri & Mikey Whipwreck (w/Sinister Minister)
 vs. FBI (Little Guido & Tony Mamaluke) (w/Sal E. Graziano)
  ブラインド・タッチのスポットを披露するなど、ベースはあくまでオール
 ド・スクール式のタッグ戦やけど、試合の随所に各自が独自のムーヴ
 を挿入し、客席をグイグイと引っ張って行くところなどは流石の一言。
 特にママルークをジャイアント・スゥイングでブン回し(実は3回転程や
 けど)、グイドーにタランチュラを決めるなどタジリの大活躍が目立った
 本試合は、ママルークがタジリに敗れての幕引き。グイドーのボケ倒
 しのファイト(←腕達者や)も堪能出来るし、正味グッド・マッチでっせ。
CTommy Dreamer & Roadkill & Danny Doring
 vs. Simon Diamond & CW Anderson & Swinger
  中堅クラスのタッグ戦にドリーマーが参加。サイモンの仕切りでポー
 ジング大会が突如催されたり、6選手揃ってスタンド席最後方まで雪
 崩れ込んだりと、細かい事は暫し忘れての大騒ぎ。最後も6選手揃っ
 てフィニッシュ・ムーヴの競演。で、確かサイモンに土が付いたはず。
 ま、諸業務諸問題の処理で体調管理にまで手の回らぬ看板選手のド
 リーマーに楽をさせ、併せてライヴのお客もベタなネタや安易な場外
 乱闘で手っ取り早く楽しませてみせました、ってところやろかね。
 尚、試合終了後にはスコッティ・アントンによるドリーマー襲撃もあり。
DECW World Heavyweight Championship :
 Justin Credible (w/Francine) vs. Kid Kash
  今宵の興行開催地であるテキサスに敬意を表してか、テンガロン・
 ハットで小粋に決めたフランシーン嬢。お約束の“オッパイ見せろ!”
 チャントをトリガに、実にそつなくお客を煽ってみせます。で、始まった
 のが、ジャスティンとキャッシュによるECW認定の世界王座のベルト
 が懸かったタイトル戦。勿論ドサでのタイトル移動なんてあるはずもな
 く、試合はフランシーン嬢の介入から墓石式パイルの攻防を経て、ジ
 ャスティンの防衛でジ・エンド。ま、ジャスティンとキャッシュの2人なら、
 ドサでここまでやってくれれば御の字やないでっしゃろか。
EDa Baldies (Tony DeVito & Angel)
 vs. Christian York & Joey Matthews
  ヨーク&マシューズの若手コンビと、『暴走禿頭軍』との激突なんや
 けど、リング・ベルが鳴る前から早くも客席より“ニュー・ジャックを見せ
 たれや!”チャントが...(苦笑)。まぁ、どちらさんも気の早い事です
 が、やれやれって感じでまずはダッグ戦が始まり、なんとなく『暴走禿
 頭軍』が勝利をゲット。で、ニュー・ジャック親分と只今絶賛トラブル中
 (←物語の上での話)がマイクを握り、憎々しげにアジテーションを。
 さぁ、そろそろ皆さんお待ちかねのニュー・ジャック親分の登場でっせ
 と思ったら、会場内に響き渡ったのは『ナチュラル・ボーン・キラーズ』
 ではなく、『地獄のハイ・ウェイ』。そう、今宵は親分のお出ましはなく、
 スパイク・ダッドリー君(膝をギプスで固め、痛々しい感じ)が代役とな
 ったみたいですワ。
FECW World Television Championship :
 Rhino vs. Jerry Lynn
  ライノの保持するTV王座にリンが挑むって図式の試合。共に派手な
 ギミックを持たぬライノとリンで、加えて今宵は脇を固める助演陣の参
 加もなく、極めてベーシックに試合は進行し、最後は獣人パワーにモ
 ノを言わせたライノがリンを撃沈や。あ、王座を守っただけでは飽き足
 らぬのか、ライノがリンをテーブル葬に処そうとする正にその瞬間、シ
 ンガポール・ケイン(ま、ただの竹刀なんやけど)を片手にしたサンドマ
 ンがリン救出のためにお出まし。速攻でライノをテーブルに沈め、リン
 と2人で即席のビールの一気呑み大会へと突入しとりまっせ。 
GRob Van Dam (w/Bill Alfonso) vs. Steve Corino (w/Cyrus)
  『オールド・スクールの王』を自認するコリーノと、ある意味21世紀に
 主流となったアクロバティック・レスラーの始祖とも言えるRVDによる
 一騎討ちが今宵のメイン・エベント。コリーノに付いているサイラス(TN
 N局差し向けの番組検閲委員って役どころを好演)がセコな介入を行
 う中、試合はジワジワ、ジワジワと盛り上がって行くかと思われました。
 けど、スタンド席後方で何処かのお姉さんが突然胸をはだけた様(あ、
 映像には収録されとりまへん)で、お客達はリングから目を離し、一斉
 にスタンド席後方を向いて、“もう一度見せろや!”チャントを...。
 ウーン、なんかこれで演者2人も、お客も緊張感を失ってしもたみたい
 で、ヴァン・ダミネーター〜5★スプラッシュによるRVD十八番のフィニ
 ッシュ・シーンも、あぁそうでっか、なんて感じ......。オッパイを出
 すなとはワシも言わんけど、お姉さんにはTPOってものを考えて欲し
 かったな。


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