King Of The Death Matches 2006 2nd Night
 (DVD-R*3)
 収録時間
 disc-1:約1時間40分 disc-2:約1時間53分
 disc-3:約1時間37分
★★DISC-1★★

@IWA-MS Heavyweight Championship Match :
 Trik Davis vs. Darin Corbin vs. "The Anarchist" Arik Cannon
  昨夜に引き続き、今夜もオープニング・マッチはトーナメントとは別枠
 仕立ての一戦でスタート。昨夜勃発したデイヴィスとキャノンの大喧嘩
 を下地に、コービンの保有するMidsouth認定の世界ヘビー級のベル
 トを巡っての3WAY戦ですワ。試合は客席を温める狙いもあってか、
 まず3人揃って場外へと戦場を求め、クルクルとめまぐるしく変わる攻
 防を披露。またデイヴィスによる高所からのダイヴィング・ボディ・アタ
 ックなども盛り込まれ、まずは昨夜同様にコービンがマネージャーを
 上手く介入させてキャノンをフォール。しかしこれを冷静に見ていたデ
 イヴィスが、キャノンをフォールして一瞬気の弛んだコービンにハング・
 マンズ・クラッチを見舞って見事に王座を奪う事に成功。新たな王者の
 誕生に、イアン総帥も満足気な表情で花道に姿を現しました。
AKing of the Death Matches 2006 tournament Quarterfinals #1
 Steel Cage Barbed Wire Tables & Ladders Match :
 Dysfunction vs. Flash Flannigan
  ここからがトーナメントの準々決勝。まず第1試合はMidsouth式の
 『TLC戦』や。あ、WWEなどの『TLC戦』とMidsouth式は何処が違う
 かと言うと、Tがテーブル(机)で、Lがラダー(梯子)なのは一緒で、最
 後のCがWWEなどではチェアー(椅子)であるのに対し、Midsouth
 式ではCがケージ(金網)となるところ。試合はフラナガンがロープ・ワ
 ークに長けた所を随所に披露しながら、有刺鉄線の巻き付けられたテ
 ーブルを上手に使って押せ押せの展開に。けど最後は金網頂部から
 のレッグ・ドロップにて、ディスファンクションが辛くもフラナガンを振り切
 っております。
BKing of the Death Matches 2006 tournament Quarterfinals #2
 Electrified Light Tube Match :
 Corporal Robinson vs. Mad Man Pondo
  好漢コーポの火を噴くような鉄拳の嵐で幕が上がった準々決勝第2
 試合は、点灯させた蛍光灯を括りつけたヘルメットを被り、ポンドがコ
 ーポの股間目掛けて突っ込むところ(ちょっと段取りが悪かったけど)
 が前半の山場。その後もポンドはコーポの股間でブロックを割るなど、
 ちょっと下品な展開が次々に...(苦笑)。で、終盤はポンドの魔手に
 より、何度もコーポが蛍光灯をあしらえたトラップへと落下。これはコー
 ポもここまでかと思わせましたが、さすがはド根性男のコーポ。必殺の
 河津落しにてポンドを蛍光灯の束へとブチ込んで、逆転の大勝利や。
CKing of the Death Matches 2006 tournament Quarterfinals #3
 Bare Foot Thumbtack Death Match :
 JC Bailey vs. Drake Younger
  昨夜も会場に姿を見せてはいたものの、試合を組まれなかったベイ
 レイ。今やデス・マッチ業界の『顔』となって、予選なんて免除、ってポ
 ジションに就いてしもたんやろかね。さてさて試合はなんと裸足で行う
 画鋲戦でして、まずはリングの中央にセットされた画鋲トラップへ各自
 が一度づつ自主的(苦笑)に突っ込み、激痛を足の裏にしっかりと感
 じ取ります。で、余りの激痛に頭の線がブチッと切れたのか、ドレイク
 が画鋲トラップをひっくり返し、リング一面に画鋲をバラ撒いてしまいま
 すんや。あれあれ、これではリングの何処に立っても裸足の足の裏に
 画鋲が突き刺さってしまいまっせ...。試合はその後、画鋲の貼り付
 けられたマスコット・バットをベイレイが振り回すスポットを経て、終盤
 における画鋲の海への自爆ネタの競演へと発展。最後はドレイクに 
 半ダースの蛍光灯を背負わせ、そこにベイレイがフット・スタンプを見
 舞っての勝利。あ、バックリと割けたドレイクの後頭部、悲惨でしたデ。
DKing of the Death Matches 2006 tournament Quarterfinals #4
 Light Tube Ropes, Pool Of Leeches Match :
 "Mean" Mitch Page vs. Rollin’Hard
  『Leech』って何やと思われます?。これ、実は『ヒル』なんですワ。
 エッ、『ヒル』ってご存知ないでっか?。まァ、ワシも歳は食ってるけど、
 街育ちのおぼっちゃんなモンで、小学校の遠足の時に実物を見た程
 度。『ヒル』とは水田や湖沼に棲息する環形動物でして、口と身体の
 後部に吸盤を持ち、これで他の動物(人間を含む)にひっ付いて血を
 吸うってなんとも気色の悪い太ったミミズみたいな生物。そう、準々決
 勝の第4試合で組まれたのは、この『ヒル』を使った多分世界で初の
 試みとなるはずのデス・マッチ...(苦笑)。さてさて、この選手に対す
 る嫌がらせにも近い試合を志願したのは、ペイジとベイレイ同様昨夜
 の予選を免除されていたローリン・ハード。あ、ペイジとローリンにはち
 ょっとした友情物語もある様子で、怪我から復帰したばかりと思われ
 るローリンに対し、ペイジがお前とは戦いたくない、と意思表示する場
 面も。で、ちょっとリング上がウェットになったものの、『ヒル』を用いた
 注目の試合はスタート。けど当初の予想通り、本当に血こそ吸うもの
 の、もぞもぞと蠢くだけの『ヒル』がトラップに落ちて来た選手にいきな
 り吸い付くなんて事はありまへん。よってまずは蛍光灯や画鋲付きの
 マスコット・バットでの手合わせがあり、ローリンの十八番の火炎チョッ
 プ(素手にアルコールを掛けて火を点火)や、火炎キック(素足にアル
 コールを掛けて火を点火)を経て、最後は大型の工業用ホチキスによ
 って『ヒル』を互いに相手の身体に打ち込む展開へと...(絶句)。
 ペイジは頭と頬に一匹づつ、ローリンも頭に一匹を打ち込まれ、最後
 はペイジが巨体を利してローリンを圧殺しての勝利ですワ。
 【追記】
  ホチキスで人体に打ち込まれた『ヒル』なんやけど、すぐに絶命する
 のかと思いきや、さにあらず。激闘中のペイジやローリンの頭の上で
 もぞもぞとのたうっていたどころか、試合を終え控え室でインタビュー
 を受けている両選手の頭の上でもまだまだ元気そうに蠢いて...
 多分、ホチキスで打ち込まれた痛みより、好物の血を思う存分吸える
 環境(←両者とも当然流血しとるから)に打ち込まれたって事の方が、
 当の『ヒル』にとっては嬉しかったのかも知れまへんな(苦笑)。

★★DISC-2★★

@King of the Death Matches 2006 tournament Quarterfinals #5
 Fans Bring The Weapons Match :
 Ian Rotten vs. Mickie Knuckles
  準々決勝の第5試合目は、今夜一番の熱戦。なんとあのイアン総
 帥に師事するミッキー・ナックル嬢が、選手の数が足らないのなら私
 が、とでも思ったのか、地獄のトーナメントへ決死の覚悟で参戦を決
 意いたしましたんや。ま、Midsouthの場合、00年のトーナメントに
 デリラ・スターって女子レスラーが参加し、コーポやイアンによって半
 殺しの目に遭わされていたし、ミッキー嬢も最近は何度もイアン総帥
 と直に手合わせしとるから、ワシとしても「あぁ、遂にその時が来たん
 やな」って思い。ただし師匠のイアン総帥自身はそう簡単に割り切っ
 て試合をやるとは言えまへん。困った事になったと力なく視線を落とし
 て(←よっ、役者やのゥ)、ミッキー嬢の翻意を姑息に期待する仕草。
 と、ここに現れたのがイアン総帥の鬼嫁パティさん。尻ごみする旦那
 を烈火のごとく叱り飛ばし(イアン総帥、実は恐妻家?)ます。また加
 えてマッド・マン・ポンドまでが姿を現し、イアン総帥に対して試合を受
 けてやれよと進言。でもまだミッキー嬢に背中を見せるイアン総帥。
 するとなんとミッキー嬢がいきなりイアン総帥の後頭部に蛍光灯の大
 束を投げ付け、強引に試合の幕を上げてしまいます!。さぁ、これで
 仕掛けて来たのは相手であるとの『免罪符』を得たイアン総帥、愛弟
 子(しかも正真正銘の女性やデ)のミッキー嬢に対し、画鋲付きの大
 型ポリ・タンクの空き瓶に棒を差し込んだ特製バットをブン回して殴り
 倒し、画鋲付きのマスコット・バットを横っ面や胸に全力でお見舞い
 しかしミッキー嬢もとことん根性が座ってましたワ。イアン総帥の頭突
 き、エルボー、正面から振り下ろす蛍光灯の大束攻撃、飛龍式原爆、
 有刺鉄線付きのパイプ椅子を添えての顔面蹴り、有刺鉄線付きのラ
 ジ・カセ攻撃、有刺鉄線付きのパイプ椅子での全力を込めた殴打と、
 どれもこれも一歩間違えば大怪我どころか、人生を棒に振りかねない
 攻撃を受けても、徹底してイアン総帥のフォールを断固拒否!。最後
 こそ有刺鉄線付きの蛍光灯の束へイアン総帥によってみちのくドライ
 バーで叩き込まれて息絶えたミッキー嬢でしたが、これは絶対に200
 6年度のベスト・マッチにノミネートされるべき一戦。これだけを目当て
 に本DVD−Rをご購入されても絶対に損はせんはず。正味で必見の
 一戦や。皆さんも可能なら一度は観て欲しいな。
AKing of the Death Matches 2006 tournament Quarterfinals #6
 2 Out Of 3 Falls Log Cabin Light Tubes Match :
 "Mr. Insanity" Toby Klein vs. Brandon Prophet
  ミッキー嬢の大熱戦の後とは、何とも間の悪い試合設定。“狂気人
 間”クレイン、「誰かワシと対戦する奴は居ないか?」とオープン・チャ
 レンジを宣言し、レフェリーを無理やり対戦相手に仕立てる素振りや。
 と、ここにプロフェット(昨夜の予選で、イアン総帥に負けた)が現れま
 した。ウーン、選手不足って事もあってか、どうやら『泣きの1回』勝負
 が始まったみたいやね。試合は蛍光灯櫓戦(3個ある櫓の内、先に2
 個の櫓に相手を叩き込んだら勝ち)でして、クレインが1−1のスコア
 から難なくプロフェットを2個目の蛍光灯櫓へ沈めての勝利ですワ。
BKing of the Death Matches 2006 tournament Quarterfinals #7
 Lumberjack Light Tube Match :
 Tank vs. Bull Pain
  こちらは昨夜の予選で不透明決着となったものの再戦。どうも人数
 不足は深刻な様で、ここら辺り監督総指揮のイアン総帥としても苦肉
 の策なんでしょうな。試合は完全決着を目指してランバージャック形式
 (イアン総帥をはじめとするランバージャッカーが、蛍光灯を手にしてリ
 ング下に集結)が導入されており、両選手ともに仲良く一度づつランバ
 ージャッカーからの一撃を喰らった後、やけにあっさりと有刺鉄線バッ
 トへのチョーク・スラムでペインが敗退...。クソッ、またまたタンクの
 勝ちブックかいな。面白くないって言うか、最早腹立たしいな。
CKing of the Death Matches 2006 tournament Quarterfinals #8
 Fans Bring The Weapons Match :
 Brain Damage vs. Deranged
  準々決勝の最後となった第8試合は力のこもった熱戦。まずは“脳
 挫傷”ブレイン・ダメージとデランジドによる、パイプ椅子に腰掛けての
 殴り合い(おいおい、ネクロの専売特許やデ)から始まり、場外に戦場
 を求めて四つん這いでの頭突き合戦へ。その後も各種の公認凶器は
 使用するものの、基本的に“脳挫傷”もデランジドも殴る蹴る中心で試
 合を構築。あ、デランジドによるコーナー頂部から場外に設営した蛍
 光灯トラップへ向けて放つブレイン・バスターについては、受けたのが
 “脳挫傷”ブレイン・ダメージであるだけにトンチもなかなか利いてて。
 で、最後は有刺鉄線付きのチェーンで“脳挫傷”が締め落とされた、と
 誰もが思ったものの、レフェリーは“脳挫傷”の下敷きとなっていたデラ
 ンジドに3カウントを入れて...。
DKing of the Death Matches 2006 tournament Semifinals #1
 Barbed Wire Ropes, Pool of Rubbing Alcohol Match :
 Dysfunction vs. Ian Rotten
  ここからがトーナメントの準決勝戦。まず第1試合は、さっき全身に
 愛弟子ミッキー嬢の返り血を浴びたばかりのイアン総帥の出番や。
 ベーシックなムーヴを次々と披露してディスファンクションを翻弄し、ロ
 ープに巻き付けられた有刺鉄線を使ってディスファンクションを殺傷。
 最後こそディスファンクションにより傷口に染み渡るアルコールで満た
 されたビニール・プールへ投げ込まれて敗退したイアン総帥ですが、
 意外な程にベーシックなムーヴが上手いのを再確認させられた次第。
 また場外に設置されたアルコール・プール以外、ギミックの全く用意さ
 れていなかった本試合では、今や風化してしまったはずの本来有刺
 鉄線マッチの持つ『怖さ』ってのもキチンとディスプレイされていて
 ◆まずはベーシックなムーヴをキチンと自身のものにすべし。
 ◆安直に公認凶器の使用に走るのではなく、一見単純なネタでも奥
  の奥まで一度は深く堀り下げてみるべし。
 トーナメントからの敗退と引換に、イアン総帥はこれらを後進に伝えた
 かったんやないやろか。お疲れさん、イアン総帥。 

★★DISC-3★★

@King of the Death Matches 2006 tournament Semifinals #2
 Barbed Wire Ropes, Pool of Lobsters Match :
 "Mean" Mitch Page vs. JC Bailey
  準々決勝の第4戦に登場した『ヒル』に続き、準決勝の第2試合で
 は大型の『ザリガニ』2匹を放したビニール・プールがエプロン下にドカ
 ンと設営。これをネタにして、ペイジとベイレイによる一騎討ちが始まり
 ました。ま、『ヒル』と同様、『ザリガニ』もいきなりレスラーに飛び掛っ
 て来る訳ではないので、まずは両選手揃って有刺鉄線を使用しての
 切り裂き合いに終始。で、そろそろ頃合となった時点で両者は『ザリガ
 ニ』を手に。結果、ペイジは指を、ベイレイは乳首に鼻に舌に脇を、そ
 れぞれ『ザリガニ』の大きなハサミでガチッと挟まれる羽目に(苦笑)
 あ、試合そのものはペイジのボディ・プレス(withザリガニ)によってベ
 イレイに土が付いて幕となったけど、ワシには思う様に上手く相手の
 身体を挟まぬ『ザリガニ』をなんとか使いこなさんとする両者の涙ぐま
 しい奮闘振りばかりが目に付いて、正直楽しめんかったワ。『ヒル』と
 言い、『ザリガニ』と言い、暫くは生体使用のデス・マッチは勘弁や。
AKing of the Death Matches 2006 tournament Semifinals #3
 Barbed Wire Ropes, Fans Bring the Weapons Match :
 Brain Damage vs. Tank
  またまたボケのタンクの試合かいな。ま、準々決勝での“脳挫傷”ブ
 レイン・ダメージの弾け具合が良かったので、試合はこいつの出来次
 第やな、なんて思っていましたが、いざ蓋を開けてみると全く想像通り
 の展開や。タンクはロングのパンタロン風のパンツにTシャツを着用と、
 殆ど素肌を露出せず、その上に“脳挫傷”からの公認凶器での攻撃も
 120%(←ちょっと大袈裟)拒否。対する“脳挫傷”、火を点けた50連
 発の爆竹花火の上にパワー・ボムで投げ捨てられる事を志願。レフェ
 リーの爆竹へ火を点けるタイミングも良かったので、50連発の爆竹は
 派手な炸裂音と火花を発しながら“脳挫傷”の背中の下で大爆発や。
 これ、今までになかった、聴覚と視覚に同時に訴える、新たなデンジャ
 ラス・スポットの発見やないでしょうか。尚、試合は“脳挫傷”のエルボ
 ー・ドロップ一発でタンクが敗退。ホンマ、こんな楽ばっかりする奴なん
 て、デス・マッチ・トーナメントを勝ち上がって来るべきではないし、そも
 そもデス・マッチ・トーナメントに参加する事自体が間違い。タンクか、も
 うワシの目の前に現れんといてや。
BKing of the Death Matches 2006 tournament Semifinals #4
 Barbed Wire Ropes, Fans Bring the Weapons Match :
 "Mr. Insanity" Toby Klein vs. Corporal Robinson
  準決勝第4試合は“狂気人間”クレインと好漢コーポの対決。本トー
 ナメントではどうも歯切れの悪い戦い振りが目に付く“狂気人間”なの
 で、これはコーポが優勝決定戦に名乗りを上げるやろってのがワシの
 読みやったんですが、これが見事に丸外れ。大量の公認凶器(ファン
 お手製のもの)で足の踏み場もなくなったリング上では、デンジャラス
 ・スポットの連発の末に、プラスチック製フォークで作られた剣山の上
 にコーポが投げ込まれてまさかまさかのトーナメント敗退。それどころ
 か、コーポの後頭部からは文字通り鮮血のシャワーが勢い良く吹き上
 がっていて...(絶句)。 
CFlaming Tables Match :
 Jacob Ladder & Darin Childs vs.
 Insane Lane & Juggulator (w/Woody Numbers)
  優勝決定戦に出場する4選手(優勝決定戦は4WAY式)が息を整え
 るまでの時間潰しにと行われたのが本試合。どいつもこいつも昨夜行
 われたトーナメントの予選にて敗退した、まぁなんとも不甲斐ない奴ら
 ばかりでして、それを即席のタッグ・チームとしてデッチ上げて、火炎テ
 ーブル戦(相手を火炎テーブルへと投げ込んだら勝ち)でもやらしてお
 け、って感じがありありやね。試合はジェイコブのファイヤー・ボールに
 よりレインが目球を焼かれ、続いて残ったジュガレイターをジェイコブと
 チャイルズが難なく火炎テーブル葬に。
DKing of the Death Matches 2006 tournament Final
 200 Light Tube House Of Pain
 Total Elimination Death Match :
 "Mean" Mitch Page vs. Dysfunction
 vs. Brain Damage vs. "Mr. Insanity" Toby Klein
  さてさて苦闘、激闘、珍闘、熱戦、烈戦、凡戦と、いろいろな名場面
 を披露してくれた今年のデス・マッチ・トーナメントもいよいよ優勝決定
 戦。今年は4WAY戦での優勝決定戦となったんやけど、ここに駒を進
 めたのはディスファンクション、ミッチ・ペイジ、“脳挫傷”ブレイン・ダメ
 ージ、“狂気人間”トビー・クレインの4選手。ちなみにここまで触れん
 かったんやけど、クレインは昨年のトーナメントを制しており、もし今年
 も勝つと、初のトーナメント連覇者って称号まで得る事となりますんや。
 で、注目の試合なんやけど、3本のロープに無数の蛍光灯をブラ下げ
 て、公認凶器も導入した、『苦痛の館』方式。試合開始と共に4選手
 は入り乱れ、手に手に蛍光灯を持って手当たり次第に目の前の対戦
 相手の頭部へと振り下ろす事に終始。当然リング内だけでは手狭と
 なり、すぐに戦場は場外⇒客席へと移行。ここでもお客の被弾などは
 知った事やないと、蛍光灯による攻防が延々続くのですが、特筆して
 おきたいのは“脳挫傷”と“狂気人間”の絡み。特に今夜の準々決勝、
 準決勝と好勝負を繰り広げて来た“脳挫傷”は、“狂気人間”を相手に
 して受けても攻めて思いっ切りの良い所を余すところなく披露!
 おぉ、これはまさかの番狂わせか、とも思わせましたが、やっぱりトー
 ナメント初参加者が優勝を飾れる程に甘いものではおまへん。“狂気
 人間”による投げっ放しパワー・ボム(on蛍光灯)を喰らい、“脳挫傷”
 はここで無念の敗退。また同時にペイジはディスファンクションに対し
 てヒップ・ドロップ(with蛍光灯)を放っていたのですが、どうもその際
 ペイジは足(膝?)を正味で負傷したみたい。なので“狂気人間”がデ
 ィスファンクションをちゃっかりとフォール。これで優勝決定戦は“狂気
 人間”と、足を痛めて自力で立つ事さえ辛そうなペイジの一騎討ちへ
 と様変わり。さぁ、こうなると俄然“狂気人間”のトーナメント連覇が現
 実味を帯びて来ますワ。ただそうはさせじと驚異の粘り腰を見せたの
 がペイジ。死力を振り絞って“狂気人間”に蛍光灯攻撃を延々浴びせ
 掛け、最後はDDTにて“狂気人間”を蛍光灯トラップへ叩き込み、乾
 坤一擲大逆転のトーナメント初制覇を成し遂げよりましたデ!。
 ウンウン。ペイジの頑張りは見事やったし、ブック遵守の掟と、負傷し
 て動けぬペイジとの狭間で、それでも一切ペイジに付き合う素振りを
 見せず、壮絶に散ってみせた“狂気人間”のプロ根性にはただ脱帽。
 また若手選手達の台頭が一大テーマであったはずの今年のトーナメ
 ントの最終章に、苦労人のペイジの初優勝ってハート・ウォーム(満身
 創痍であるペイジ本人にはそんな余裕はないやろけど)な結末を用意
 してくれたIWA−Midsouthって団体(監督総指揮イアン総帥)には、
 心の底から感謝感謝。今年も十二分に楽しめるデス・マッチ・トーナメ
 ントやったワ。選手の皆さん、関係者の皆さん、ホンマにお疲れさん。
 そしてありがとうね!!。


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