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Extreme Bloody Matches Vol,1
(DVD-R)
収録時間:約54分 |
さて今回ご紹介するのは、まだECWが【Extreme Championship Wre
stling】ではなく、【Eastern Championship Wrestling】の略であった頃に
繰り広げられた流血戦をオムニバス形式で収録したDVD−R。
これ、当HPでは悪名高い『RF-VIDEO』がリリースしたブツでして、映像
の元ネタは以前米国で正式に流通していたはずのVHSテープみたい。
今となってはオリジナルのテープは入手困難やろし、キチンとデジタル・
コピーされているので画質にも問題はないけど、ホンマに著作権なんて
全く無視したブツですワ。ま、『RF-VIDEO』が悪行(苦笑)に走るのも、
結局はワシらマニア連の底なしの物欲がそうさせているのでしょうが、
余りな事をしているとまたまたどこぞより莫大な賠償金の支払いを要求
されるから、気を付けておいた方がエエと思うけどなァ...。
尚、ワシはこのDVD−Rを大阪梅田のイグニッション・レコードさんで2,
800円にて購入しました。別にイグニッション・レコードさんに義理立て
するつもりはないけど、米国から通販で購入すると送料込み22ドル必
要となるし、おまけに最近の『RF-VIDEO』はビジネスが適当(元々海賊
もののショップなんやから、必要以上に期待するこちらも悪いけど)やか
ら、海外通販に絡む諸々の不安材料も払拭出来ての2,800円っての
は非常に良心的ではないやろか。
@ECW World Tag Title Match :
"Hot Staff"Eddie Gilbert & Dark Patriot
vs. "Mr,Danger"Hiro Matsunaga (w/Masa Motegi)
& Miguel Perez Jr,
1993-8-8 ECW Arena
『武豊』、『武豊町消防団』、『第一南分団員』なんて粋な文字が躍る
ハッピを着込んでECWアリーナに歩を進めるのは『ミスター・デンジャ
ー』松永光弘。ネットで調べたところ、武豊町ってのは愛知県の知多
郡にあるので、多分知多郡生まれの松永は故郷で愛用していたハッ
ピを米国マット遠征のお守りとして選んだのやと想像いたします。
さてその松永が、茂木“自称:館林の横浜銀蠅”正淑をセコンドに付け
、W★INGマットでの同僚ペレス・ジュニアと組んで今宵挑むのは、E
CW認定のタッグ・タイトル。これ、貴重な映像やと思いまへん?。
しかも相手は93年6月19日の定期戦『Summer Sizzler 1993』(旧HP
にアップ済)にてテリー御大を撃破し『キング・オブ・フィラデルフィア』の
称号を我が物とした、当時の団体のブッカー&マッチ・メイカーである
故“ホット・スタッフ”エディ・ギルバート(W★INGでは初代ブギーマンを
好演!)と、エディの弟であるダグ・ギルバート(W★INGでは初代フレ
ディ・クルーガーを好演!)が扮するダーク・パトリオットの両人や!。
試合はいきなりの場外戦で始まり、ペレス・ジュニアが実にエエ感じで
流血ジョヴ。最後はエディ&ダークのセコな反則を見逃し続けるレフリ
ーに、突然ペレス・ジュニアがブチ切れて鉄拳を見舞い、これで無効
試合となっており、なんとも消化不良極まりない幕切れですが、映像
の貴重さだけで5つ星としてもエエのやないかな、なんてワシは思って
おる次第です。
AKevin Sullivan vs. Abdullah The Butcher
1993-10-1 ECW Arena
NWA Bloodfest : Part-1
【Eastern Championship Wrestling】時代のECWはNWA(あの大N
WAとはちょっと違う)傘下にあった様で、ここに収められたのはその
『NWA』を冠した秋の連日興行からの試合模様。これ、どうやらDに
収録されている93年9月18日の定期興行『ULTRA CLASH 1993』(
旧HPにアップ済)にて壮絶に仲間割れ(苦笑)した“呪術師”ブッチャ
ーと“妖怪児”サリバンの後日談ってところのマッチ・メークでして、ま
ずは花道を入場する“呪術師”を“妖怪児”が金属製の鞄を使って背
後から急襲するって寸法で華々しく幕開け。以降、“呪術師”十八番
の五寸釘攻撃による逆襲が盛り込まれた場外戦が延々続き、最後
は不透明決着って定番中の定番の幕引きが一応あって翌日の金網
戦へと...。
BSteel Cage Match :
Kevin Sullivan (w/Woman) vs. Abdullah The Butcher
1993-10-2 ECW Arena
NWA Bloodfest : Part-2
そんなこんなで始まったのは、Aの遺恨をズルズルと引き摺った金
網戦。前日あれだけ混戦を繰り広げたはずの“呪術師”にも“妖怪児”
にも全く疲労の色などなく、前日のお返しやと、今日は花道を入場す
る“妖怪児”を廃材を持った“呪術師”が背後から急襲しての幕開け。
加えて“呪術師”の猛攻に金網に入る前から悶絶死寸前まで痛め付
けられた“妖怪児”の身を案じ、この修羅場に文字通り捨て身の特攻
を仕掛けるのは“妖怪児”の当時の奥方(色々とあって現在はクリス・
ベノワの奥方)であられるウーマン女史やんか!。けど、このウーマン
女史の健気な行動も“呪術師”には鬱陶しいだけのものと映ったみた
いで、「オンナがノコノコとワシらオトコの職場に顔出しすな!」と、ウ
ーマン女史のか細い(?)首をグイグイと両の手で締め上げますんや。
あ、この“呪術師”による卑劣極まりない凶行に白目を剥いて失神寸
前のウーマン女史の表情、プリティ・グッドなので要チェックでっせ。
で、ここからやっと戦場は金網の中へ。勿論ここでは客席から湧き上
がる「血を見せろ!」と残酷で無責任なチャントに応えんと、両者共に
金網を使った流血スポットを披露してくれますし、“呪術師”は五寸釘
攻撃を忘れたりなんてしてまへんデ。最後は原人ギミックのタズマニア
ック(現在のタズ:サリバンの手下役でW★INGマットにも登場)が試
合に介入し、サリバンの金網からの脱出をセコくサポートして幕引き。
ウン、なかなか楽しめる金網戦でしたワ。満足、満足、大満足。
CThe Headhunters vs. "Mr,Danger"Hiro Matsunaga
(w/Masa Motegi) & Miguel Perez Jr,
1993-8-7 ECW Arena
我が家には、その昔W★INGの興行にて購入したパンフレット『ウ
イング・マガジンVol.2−1993』ってのがあるんやけど、ここに『ミス
ター・デンジャー、米マット蹴撃』のタイトルで、今回の海外遠征につ
いての小特集が組まれております。それによると@の試合は93年の
8月8日収録で、時間的には後先になるけどこの試合は8月7日の収
録みたい。松永、例によって茂木をはべらせ、ペレス・ジュニアとのコ
ンビで、今宵はW★ING認定のタッグ・ベルトを自信満々に誇示する
ヘッド・ハンターズと激突ですワ。で、この試合、スーパー・プレックス、
場外ダイヴ、椅子攻撃に適度の流血ジョヴとペレス・ジュニアは絶好
調なんですが、どうにも松永のエンジンの掛かり具合が悪く...。
なので、最後はハンターAの月面水爆を喰らったペレス・ジュニアと、
松永必殺の小包固め(笑、W★INGマニアなら分かってくれるやろ?)
を喰らったハンターBに同時に3カウントが入るって少々小難しい幕引
きが用意されていたんですが、これが見るも無残な失敗スポットに。
ウーン、さっきは松永のエンジンの掛かりが悪かったなんて書いたけ
ど、元々不器用な松永にこんな高度なスポットをさせる方も悪いデ。
上記パンフレットの記事によると、この7日の試合(これ以外にも若手
選手達を相手に、もう一試合タッグ戦をやったみたい)でタッド・ゴード
ンECWオーナーらに『実力』が認められたため、翌日8日の@の試合
が組まれたらしいけど、おいおいホンマかいな、ってのがワシの偽らざ
る思いですな。
DTexas Tornado Bunkhouse Match :
Abdullah The Butcher & Kevin Sullivan
vs. Stan Hansen & Terry Funk
1993-9-18 Ultra Clash 93
最後に収められたのはAでも触れた様に、93年9月18日の定期
興行『ULTRA CLASH 1993』にて行われた、豪華絢爛にして信じられ
ぬチーム結成(荒馬と不沈艦の事)が売りのタッグ戦。詳しくは『ULT
RA CLASH 1993』を参照(旧HPにアップ済)して欲しいんやけど、同
じ試合であっても元ネタのVHSテープをキチンとデジタル・コピーした
本作の方が画質は上でしたデ。 |
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